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第二部 年上オメガを落としたい日々 (要編)
6.難攻不落の29歳
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ソファの正面に鷹野が座っている。ローテーブルを乗り越えれば、立っているときには届かない唇に、今なら届く。
口付けて、自分がどれだけ本気か知って欲しい。
立ち上がりかけた要を止めたのは、七海の足音だった。
「ななの、おべんと! どぉこ?」
目が覚めたのか寝室から走って来た七海が、保育園のリュックサックを探している。チャックを開けてリュックサックからお弁当を取り出した七海に、慌てた鷹野が駆け寄った。
「これは時間が経って傷んでるかもしれないから、新しいの食べよう?」
「まぁまのちゅくってくれた、おべんと、なのよ?」
「途中で食べたんでしょう? 雑菌が繁殖してるかもしれない」
「ななの、おべんとー!」
泣き出しそうな七海は、お昼も途中までしか食べていないし、泣いて疲れて、空腹で、駄々っ子になっているのだろう。どうしても鷹野の作ったお弁当を抱き締めて放さない。
無理やりに取り上げることなく、鷹野はしゃがみ込んで七海と目を合わせて提案した。
「晩ご飯、お弁当にしよっか?」
「おべんと?」
「そう。要ちゃんも七海ちゃんも手伝ってくれる?」
もう少しで鷹野を落とせたかもしれないとぐぬぬと悔しがりつつも、要はキッチンに立った。新しいお弁当を作ると聞いて、抱えていたお弁当箱を渡して、七海もぽてぽてと付いてくる。
「七海ちゃん、お手手、お皿にして?」
「こう?」
二つの手を合わせてお皿のようにした七海の小さな手の上にラップを置いて、塩を軽く振ってから鷹野がそこにご飯を乗せる。
「おっにぎり、おっにぎり」
歌いながらぎゅっぎゅっとおにぎりを握る七海に、要が握られた小さな歪な丸いおにぎりに海苔を巻いて、お皿に乗せる。その間に、鷹野は冷蔵庫の下拵えをしていたおかずで、卵焼き、魚のフライ、ブロッコリーのおかか和え、ほうれん草のお浸しを作って、三人分、三つのお弁当箱の中に並べて行った。
最後に、七海が自分でお弁当箱におにぎりを入れて完成する。
「ななのおべんと!」
「要ちゃんと僕の明日のおかずだったんだけど、今日は特別!」
「おうちで、おべんと! かなたん、なな、とっちゃって、やーだった?」
浮かない顔をしているのに気付かれて、要は七海のせいではないとにっこりと笑う。内心は鷹野を落とすまで寝ていて欲しかったが、七海には七海の都合があるので仕方がない。
子どもが思い通りにならないことなど、要は一緒に暮らし始めて半年近くで学んでいた。
「代わりに鷹野さんにもっと豪華なの作ってもらうから、いいよ」
「うわっ! ハードル上がっちゃったなー」
笑いながら三人でお弁当で晩ご飯を食べる。食後に、遠足気分だからと鷹野は七海に、一番の好物のお菓子、蜂蜜ボーロをお手手のお皿にさらさらと入れた。
「ボーロ! はつみつボーロ!」
「ななちゃん、大好きだもんね」
「要ちゃんにはこっち」
「あ、レーズンチョコ!」
チョコレートはまだ七海には与えていないが、レーズンチョコは要の好物だった。大好物の蜂蜜ボーロを両手いっぱいもらった七海は、要の貰ったレーズンチョコには目もくれず、一粒一粒口に入れて、さくさくと美味しそうに食べている。
七海にはミルク、要には紅茶を淹れてくれて、食後はおやつの時間になった。
「鷹野さんは甘いもの、食べないんですか?」
「僕は太っちゃうし、身体が大きいからね」
これ以上肉が付いたら嫌だという鷹野は、全然太っているようには見えない。筋肉はしっかりと付いているが、たるんだ印象は全くなかった。
「大きいのが、素敵だと思います」
「今日は要ちゃん、いっぱい褒めてくれるね。何か欲しいものでもあるの?」
「欲しいのは、鷹野さんです」
抱き締めたい、キスをしたい。
その先までも望んでいるのに、鷹野の反応はどこまでも鈍い。
「そんなに僕に美味しいお弁当作らせたいの?」
「そうじゃなくて……」
「七海ちゃん? なんで泣いてるの?」
違うのだと説明しようとする要を遮って、鷹野が蜂蜜ボーロを一つ一つ口に入れてにこにこしていた七海の目に、涙がいっぱい溜まって、鼻水が垂れていることに気付いて、ティッシュをとった。洟を拭かれて、七海がずびずびと泣きながら答える。
「ボーロ、へっちゃうの」
「食べたらなくなっちゃうよね」
「おいちいの、なくなっちゃう……」
食べて行けば減るのは当然なのだが、なくなってしまうのが悲しくて涙が出て来るという七海は、どれだけ食いしん坊なんだろう。自分が幼いときはこんな風じゃなかったのにと思いつつ、要がボーロを七海の手に足そうとすると、鷹野から止められる。
「食べ過ぎだから。これ、戸棚に入れてとっておくから、明日も食べようね」
「ん」
「要ちゃんのは冷蔵庫に入れておくから、いつでも食べて良いよ」
保育園のおやつは手作りの蒸しパンや、果物のことが多くて、七海がお菓子を食べられる機会は少ない。保育園でおやつまで食べて来るので、鷹野も食事前にあまり七海に食べ物を与えていなかった。
「私はあんな食いしん坊じゃなかったのになぁ」
「要ちゃんの小さな頃って、どんな感じだったの?」
お風呂に入って七海を寝かせた後で、リビングに出て来た鷹野に問いかけられて、髪を乾かしていた要は、ドライヤーのコンセントを抜いて片付けながら、思い起こす。
「ななちゃんが、絵本読んでもらってるの見て、私、ああいうのされたことなかったって、気付いたんです」
子ども用のタブレット端末で、数の勉強や英会話はさせられていたが、膝に抱っこされて絵本を読んでもらった記憶はない。両親は仕事に忙しくて、ハウスキーパーとベビーシッターはいたが、どちらも深く要に関わって来ようとしなかった。
「ハウスキーパーさんは料理を作るだけで、ベビーシッターさんは出した玩具を片付けて、テレビの時間になったらテレビをつけるくらいで、あまり関わってくれなくて、私の方も懐いていた記憶はありません」
要が小さい頃に家に来ていたベビーシッターは小学校に入る年に辞めて行ったし、ハウスキーパーは中学に入る年にこのマンションに一人で住むように言われて以来会ってもいない。
「ベビーシッター兼ハウスキーパーに鷹野さんがなるって言ってくれたとき、なにをするんだろうってちょっとだけ疑問だったんです」
「僕も大差ない環境で育ったけど、愛がない結婚だからって、無責任すぎるよね」
「鷹野さんのおかげで、ななちゃんはそんな風に育たなくて済んだし、感謝してます」
お礼を言えば、大きな手が要の髪を撫でた。
どきりとして鷹野を見上げると、自愛の篭った表情をしている。
「要ちゃんは良い子だね。この年なのに、七海ちゃんのことを思いやって」
「良い子、ですか?」
「七海ちゃんのために、僕を繋ぎ止めるようなことを言って」
「それは……」
言葉で言っても通じないのは、もう経験済みだった。
鷹野の胸倉を掴んで引き寄せて、要は鷹野の唇に唇を押し付けた。初めてのキスは、あまり上手ではなくて、がつんっと歯が当たってしまう。
「か、なめ、ちゃん!?」
「も、もう一回!」
驚いて逃げようとする鷹野に飛び付いて、要は酷い口付けを塗り替えるように、ゆっくりともう一度唇を重ねた。舌で鷹野の唇を舐めると、大きな手で鷹野が要の顔を押しのけた。
振り払おうとすればどれだけでも乱暴なことはできるはずだ。アルファ女性の力が強いと言っても、鷹野の方が体格ははるかに勝っている。
それでも口元を押さえる程度の抵抗しかされなくて、自分の口を塞ぐ鷹野の指を甘噛みして、要は舌で指の間を舐めた。
「ど、どうしたの?」
「鷹野さん、いい匂いがします。ずっと、好きだった。こういう意味で、好きだったんです」
「ごめん……要ちゃんのこと、そういう風には見られない」
距離をとった鷹野がパジャマ姿のままで、寝室に入って行く。
「お願い、出て行かないで!」
取り縋る要の目の前で扉は締まったが、鷹野はちゃんと返事をしてくれた。
「約束だから、要ちゃんが大学に行くまで出て行かないけど、こういうことは、もうしないで」
「でも、私は鷹野さんが……」
「ごめんね、僕が期待させたり、誘惑したなら、謝る」
「そうじゃなくて……」
「お休み。七海ちゃんが起きちゃうから」
話を打ち切られて、要は扉の前でずるずると座り込んでしまった。
口付けて、自分がどれだけ本気か知って欲しい。
立ち上がりかけた要を止めたのは、七海の足音だった。
「ななの、おべんと! どぉこ?」
目が覚めたのか寝室から走って来た七海が、保育園のリュックサックを探している。チャックを開けてリュックサックからお弁当を取り出した七海に、慌てた鷹野が駆け寄った。
「これは時間が経って傷んでるかもしれないから、新しいの食べよう?」
「まぁまのちゅくってくれた、おべんと、なのよ?」
「途中で食べたんでしょう? 雑菌が繁殖してるかもしれない」
「ななの、おべんとー!」
泣き出しそうな七海は、お昼も途中までしか食べていないし、泣いて疲れて、空腹で、駄々っ子になっているのだろう。どうしても鷹野の作ったお弁当を抱き締めて放さない。
無理やりに取り上げることなく、鷹野はしゃがみ込んで七海と目を合わせて提案した。
「晩ご飯、お弁当にしよっか?」
「おべんと?」
「そう。要ちゃんも七海ちゃんも手伝ってくれる?」
もう少しで鷹野を落とせたかもしれないとぐぬぬと悔しがりつつも、要はキッチンに立った。新しいお弁当を作ると聞いて、抱えていたお弁当箱を渡して、七海もぽてぽてと付いてくる。
「七海ちゃん、お手手、お皿にして?」
「こう?」
二つの手を合わせてお皿のようにした七海の小さな手の上にラップを置いて、塩を軽く振ってから鷹野がそこにご飯を乗せる。
「おっにぎり、おっにぎり」
歌いながらぎゅっぎゅっとおにぎりを握る七海に、要が握られた小さな歪な丸いおにぎりに海苔を巻いて、お皿に乗せる。その間に、鷹野は冷蔵庫の下拵えをしていたおかずで、卵焼き、魚のフライ、ブロッコリーのおかか和え、ほうれん草のお浸しを作って、三人分、三つのお弁当箱の中に並べて行った。
最後に、七海が自分でお弁当箱におにぎりを入れて完成する。
「ななのおべんと!」
「要ちゃんと僕の明日のおかずだったんだけど、今日は特別!」
「おうちで、おべんと! かなたん、なな、とっちゃって、やーだった?」
浮かない顔をしているのに気付かれて、要は七海のせいではないとにっこりと笑う。内心は鷹野を落とすまで寝ていて欲しかったが、七海には七海の都合があるので仕方がない。
子どもが思い通りにならないことなど、要は一緒に暮らし始めて半年近くで学んでいた。
「代わりに鷹野さんにもっと豪華なの作ってもらうから、いいよ」
「うわっ! ハードル上がっちゃったなー」
笑いながら三人でお弁当で晩ご飯を食べる。食後に、遠足気分だからと鷹野は七海に、一番の好物のお菓子、蜂蜜ボーロをお手手のお皿にさらさらと入れた。
「ボーロ! はつみつボーロ!」
「ななちゃん、大好きだもんね」
「要ちゃんにはこっち」
「あ、レーズンチョコ!」
チョコレートはまだ七海には与えていないが、レーズンチョコは要の好物だった。大好物の蜂蜜ボーロを両手いっぱいもらった七海は、要の貰ったレーズンチョコには目もくれず、一粒一粒口に入れて、さくさくと美味しそうに食べている。
七海にはミルク、要には紅茶を淹れてくれて、食後はおやつの時間になった。
「鷹野さんは甘いもの、食べないんですか?」
「僕は太っちゃうし、身体が大きいからね」
これ以上肉が付いたら嫌だという鷹野は、全然太っているようには見えない。筋肉はしっかりと付いているが、たるんだ印象は全くなかった。
「大きいのが、素敵だと思います」
「今日は要ちゃん、いっぱい褒めてくれるね。何か欲しいものでもあるの?」
「欲しいのは、鷹野さんです」
抱き締めたい、キスをしたい。
その先までも望んでいるのに、鷹野の反応はどこまでも鈍い。
「そんなに僕に美味しいお弁当作らせたいの?」
「そうじゃなくて……」
「七海ちゃん? なんで泣いてるの?」
違うのだと説明しようとする要を遮って、鷹野が蜂蜜ボーロを一つ一つ口に入れてにこにこしていた七海の目に、涙がいっぱい溜まって、鼻水が垂れていることに気付いて、ティッシュをとった。洟を拭かれて、七海がずびずびと泣きながら答える。
「ボーロ、へっちゃうの」
「食べたらなくなっちゃうよね」
「おいちいの、なくなっちゃう……」
食べて行けば減るのは当然なのだが、なくなってしまうのが悲しくて涙が出て来るという七海は、どれだけ食いしん坊なんだろう。自分が幼いときはこんな風じゃなかったのにと思いつつ、要がボーロを七海の手に足そうとすると、鷹野から止められる。
「食べ過ぎだから。これ、戸棚に入れてとっておくから、明日も食べようね」
「ん」
「要ちゃんのは冷蔵庫に入れておくから、いつでも食べて良いよ」
保育園のおやつは手作りの蒸しパンや、果物のことが多くて、七海がお菓子を食べられる機会は少ない。保育園でおやつまで食べて来るので、鷹野も食事前にあまり七海に食べ物を与えていなかった。
「私はあんな食いしん坊じゃなかったのになぁ」
「要ちゃんの小さな頃って、どんな感じだったの?」
お風呂に入って七海を寝かせた後で、リビングに出て来た鷹野に問いかけられて、髪を乾かしていた要は、ドライヤーのコンセントを抜いて片付けながら、思い起こす。
「ななちゃんが、絵本読んでもらってるの見て、私、ああいうのされたことなかったって、気付いたんです」
子ども用のタブレット端末で、数の勉強や英会話はさせられていたが、膝に抱っこされて絵本を読んでもらった記憶はない。両親は仕事に忙しくて、ハウスキーパーとベビーシッターはいたが、どちらも深く要に関わって来ようとしなかった。
「ハウスキーパーさんは料理を作るだけで、ベビーシッターさんは出した玩具を片付けて、テレビの時間になったらテレビをつけるくらいで、あまり関わってくれなくて、私の方も懐いていた記憶はありません」
要が小さい頃に家に来ていたベビーシッターは小学校に入る年に辞めて行ったし、ハウスキーパーは中学に入る年にこのマンションに一人で住むように言われて以来会ってもいない。
「ベビーシッター兼ハウスキーパーに鷹野さんがなるって言ってくれたとき、なにをするんだろうってちょっとだけ疑問だったんです」
「僕も大差ない環境で育ったけど、愛がない結婚だからって、無責任すぎるよね」
「鷹野さんのおかげで、ななちゃんはそんな風に育たなくて済んだし、感謝してます」
お礼を言えば、大きな手が要の髪を撫でた。
どきりとして鷹野を見上げると、自愛の篭った表情をしている。
「要ちゃんは良い子だね。この年なのに、七海ちゃんのことを思いやって」
「良い子、ですか?」
「七海ちゃんのために、僕を繋ぎ止めるようなことを言って」
「それは……」
言葉で言っても通じないのは、もう経験済みだった。
鷹野の胸倉を掴んで引き寄せて、要は鷹野の唇に唇を押し付けた。初めてのキスは、あまり上手ではなくて、がつんっと歯が当たってしまう。
「か、なめ、ちゃん!?」
「も、もう一回!」
驚いて逃げようとする鷹野に飛び付いて、要は酷い口付けを塗り替えるように、ゆっくりともう一度唇を重ねた。舌で鷹野の唇を舐めると、大きな手で鷹野が要の顔を押しのけた。
振り払おうとすればどれだけでも乱暴なことはできるはずだ。アルファ女性の力が強いと言っても、鷹野の方が体格ははるかに勝っている。
それでも口元を押さえる程度の抵抗しかされなくて、自分の口を塞ぐ鷹野の指を甘噛みして、要は舌で指の間を舐めた。
「ど、どうしたの?」
「鷹野さん、いい匂いがします。ずっと、好きだった。こういう意味で、好きだったんです」
「ごめん……要ちゃんのこと、そういう風には見られない」
距離をとった鷹野がパジャマ姿のままで、寝室に入って行く。
「お願い、出て行かないで!」
取り縋る要の目の前で扉は締まったが、鷹野はちゃんと返事をしてくれた。
「約束だから、要ちゃんが大学に行くまで出て行かないけど、こういうことは、もうしないで」
「でも、私は鷹野さんが……」
「ごめんね、僕が期待させたり、誘惑したなら、謝る」
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