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第一部 後天性オメガは美女に抱かれる (雪峻編)
2.恋人だと思って良い? (艶華視点)
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ペットショップで一目惚れをして、買ったトイプードルの虹華は、鷹野に連れて行かれてしまった。部屋を綺麗に維持することもできない、仕事に集中すると虹華の排せつ物も片付けない、餌もやらない、水も忘れてしまう、その上自分の食事も疎かにするような艶華には、生き物を飼う資格がないと鷹野ははっきりと告げて、虹華をあれから一度も会わせてくれない。
鷹野に紹介すれば、雪峻も艶華が迷惑をかけるかもしれないと遠ざけられる可能性がある。これ以上何も奪われたくないと、艶華は鷹野に雪峻のことは隠しておこうと決めた。
部屋に連れて来ると、自分でも部屋の汚さに呆れてしまう。
「ご、ごめんなさいね、汚くて」
「これは、本当に汚い」
「だって、締め切りが!」
雪峻も呆れて帰ってしまうかと思ったが、当然のように片付け始める雪峻の姿に、艶華はときめいてしまった。可愛いだけでなく、頼りになる雪峻。手早く掃除をして、艶華の仕事道具は食卓からソファのローテーブルに避けただけで手を触れずにいてくれる雪峻が、艶華には後光が差して見えた。
「私、日常生活が苦手で、仕事に集中すると、つい、疎かにしちゃうのよね」
「……もしかして、食事とか、食べてません?」
「お昼はオーナーに奢ってもらったから食べたけど?」
朝は食べない、夜は仕事で籠っているときは食べない、それ以外は外出すると答えると、雪峻は艶華の冷蔵庫を確かめる。家でお酒を飲む習慣のない艶華の冷蔵庫に、何が入っているのか、艶華も把握していなくて、覗いてみて、ミネラルウォーターしか入っていないのをようやく知った。慣れた様子で雪峻はキッチンの戸棚の中も見ていく。
もしかすると、何か作ってくれる気だったのだろうか。
お嫁さんみたい。
大事にしないと今までの相手のようにいなくなってしまうかもしれない。どうすればいいか考えていると、雪峻から問われる。
「付き合ってたひととかいなかったんですか?」
「大抵外食してたし、家には入れなかった気がする」
家はこんな状態だし、片付けという名目でも仕事道具を荒らされるのは嫌だったから、艶華は恋人を部屋に入れた覚えがなかった。
「私の方がお家にお邪魔してたかな」
「俺は、なんで……」
雪峻は、艶華の仕事道具を粗末に扱ったりしない。
仕事に関して理解はないかもしれないけれど、艶華がそれで稼いでいることに関しては尊重してくれるかもしれない。
早く雪峻を自分のものにしてしまいたい。
熱の篭った目で見つめると、雪峻のフェロモンの香りが強くなる。
「今日は、避妊具持ってるよ?」
「そ、そういうつもりで来たんじゃないですし! ていうか、このシーツ、いつ替えました?」
「えーっと、いつだっけ?」
寝室を覗かれて、整えてもいないぐしゃぐしゃの布団とシーツを見られても、艶華は引く気はなかった。ここで捕まえなければ、他の相手にとられてしまうかもしれない。
「可愛くて好みなのに、もったいない」
「か、かわいい!? 俺は男だ! かっこいい、だろう」
強がっているが、雪峻は白い肌が耳まで真っ赤になるので、すぐに感情が分かるのが可愛い。表情も隠しているつもりなのだろうが、豊かで、何を考えているかすぐに分かる。
「俺が抱くならともかく」
「私を抱きたいの? 抱けるの?」
抱き締めるようにして、小さな尻に手を回して揉むと、雪峻が甘い吐息を漏らす。体は正直に艶華を求めてくれているのに、あと一歩、落としきれないのはなぜなのだろう。
首筋を撫でると、感じやすい体は強いフェロモンを発するのに、雪峻は抑制剤を飲むことを選択した。残念に思いながらも、過ったのは地下の駐車場に止めてある車のことだった。
男の子は車が好きだ。あれならば、雪峻の気を引けるかもしれない。
「名前、なんだっけ?」
「高嶺雪峻です」
「雪峻くんって、免許持ってる?」
「はい? 俺、まだ、18なんで」
「私、車持ってるけど、免許持ってないの」
「え? なんで、車持ってるのに、免許ないんですか?」
付き合った相手が免許を持っていたのでプレゼントしようと買ったら、別れられた話をすると、雪峻は明らかに驚いていた。車の免許を持っていないならば取らせてあげればいいだけの話だ。免許をとれば雪峻は車でこの部屋にも大学にも通えて、発情期も病院に安全に通うことができる。
「雪峻くんが免許持ってたらあげようと思ったんだけど、取ったらでもいいよ?」
「はー!? あんた、馬鹿か!?」
いい考えだと艶華は思ったのに、雪峻に全否定されてしまった。
雪峻の安全を守るためならば、車くらいどれだけでも捧げられるくらい、艶華には経済力がある。それだけ高値で艶華の絵は取引されている。
「私はこの通りボーッとしてるから車の運転は危険って言われてるけど、雪峻くん、持ってた方が良いよ。フェロモン撒き散らさないで、安全に帰れるから」
「ここに通うこと前提なわけ?」
「あれ? えーっと……雪峻くん、私とお付き合いするんじゃないの?」
自分では使えない車だから雪峻が使った方がもったいなくないと主張すると、雪峻は意外そうな顔をしている。どうやら、艶華と付き合っている自覚がないようだ。
艶華の方も、付き合って欲しいと言っていないのだが、こういうのは言わなくても通じるものだと信じていた。もう抱き合ったのだから、二人は恋人のつもりでいたのだ。
話し合った結果として、雪峻は艶華の家のハウスキーパーを申し出てくれた。部屋がきれいに保てれば、虹華を鷹野が帰してくれるかもしれないし、雪峻も頻繁に通えば、そのうちここに住みたくなるかもしれない。
「部屋の片付け、手際良かったし、お料理とかもできる?」
「で、できるけど」
「それじゃあ、お願いします。車の免許も取ったら、乗せてもらえるね」
車の免許を取る話も、どさくさに紛れて了承させて、艶華は一安心していた。
大学が終わると雪峻が買い物をして艶華の部屋に帰って来てくれるから、艶華はギャラリーへの出勤を減らして、作品の製作期間に入ることにした。毎日やってきて、ご飯を作って、冷蔵庫もいっぱいになると、艶華も満たされたような気分になる。
「今日も帰っちゃうのー?」
「また明日な」
なかなか泊って行ってくれないのは寂しかったが、それも雪峻が控えめだからだろう。身体だけの関係ではないと実感するようで、艶華は雪峻を抱きたいと思いつつも、我慢していた。
学生で、艶華の部屋で家事までしてくれて、自動車学校に通って、晩御飯を食べてから帰っていく雪峻。まるで兼業主婦のようで非常に忙しいことは、艶華にも分かっていた。
「自動車学校、上手くいってる?」
「なんとか」
「私は雪峻くんが家に通ってきてくれて本当に嬉しい。家が綺麗で、帰ったらご飯もある、雪峻くんは可愛い、すごく幸せなんだよ」
感謝も伝えているし、給料は払っているけれど、足りていないのではないだろうか。
こっそり覗いた雪峻のお財布の中には、一万円札が一枚も入っていなかった。
帰り際に雪峻を引き留めると、艶華は手を差し出す。
「お財布出して?」
「どうかした?」
これまで付き合った恋人は、みんなこうすると喜んでいた。
お財布に一万円札を適当に掴んで入れると、艶華は笑顔で「気を付けてね」と雪峻を見送った。玄関から雪峻が出たので、鍵を閉める手間をとらせないように鍵を閉めて、仕事に戻ろうとすると、合鍵で部屋に入って来た雪峻にものすごい勢いで迫られてしまった。
「な、なにこれ?」
「え? 雪峻くん、お財布にあまりお金入ってなかったから。明日もお買い物してきてから来てくれるんでしょう?」
「いやいやいや、普通の買い物で一度にこんなに……こんなに!? 六枚もある!? 六万も使うか、馬鹿!」
一枚や二枚とっておけばいいのに、雪峻は艶華の手に一万円札を全部返してしまう。喜んでもらえるつもりだった艶華は、大いに戸惑った。
「残った分は雪峻くんが服買ったりすればいいじゃない? 今までの子はそうしてたよ?」
「今までのって……俺は、そんなんじゃない」
お金目当てじゃない。
そのことをはっきりと行動で示してくれたようで、赤くなって俯いている雪峻に、艶華は愛おしさが募る。このまま抱き締めて、ベッドに連れて行きたかったが、もう時間が遅いので、明日の大学に差しさわりがある。
「雪峻くん、良い子だね」
「子って呼ばれる年じゃない!」
照れ隠しに怒鳴られても、艶華は雪峻に惚れ直すだけだった。
お金のためではなく、艶華のために家事をして、ご飯を作って、毎日通ってきてくれる存在。それが恋人ではなくてなんなのだろう。
もう結婚した方が良いのではないだろうか。
「結婚するなら、鷹野ちゃんに相談しなきゃ」
自分が世間知らずと知っている艶華にとって、常識人の兄は、頼れる存在だった。18歳の未成年と付き合っているというと怒られるかもしれないが、それでも一度ちゃんと話をしなければいけない。
虹華を取り返すためにも、艶華にとって鷹野に雪峻を紹介するミッションは、避けて通れないものだった。
鷹野に紹介すれば、雪峻も艶華が迷惑をかけるかもしれないと遠ざけられる可能性がある。これ以上何も奪われたくないと、艶華は鷹野に雪峻のことは隠しておこうと決めた。
部屋に連れて来ると、自分でも部屋の汚さに呆れてしまう。
「ご、ごめんなさいね、汚くて」
「これは、本当に汚い」
「だって、締め切りが!」
雪峻も呆れて帰ってしまうかと思ったが、当然のように片付け始める雪峻の姿に、艶華はときめいてしまった。可愛いだけでなく、頼りになる雪峻。手早く掃除をして、艶華の仕事道具は食卓からソファのローテーブルに避けただけで手を触れずにいてくれる雪峻が、艶華には後光が差して見えた。
「私、日常生活が苦手で、仕事に集中すると、つい、疎かにしちゃうのよね」
「……もしかして、食事とか、食べてません?」
「お昼はオーナーに奢ってもらったから食べたけど?」
朝は食べない、夜は仕事で籠っているときは食べない、それ以外は外出すると答えると、雪峻は艶華の冷蔵庫を確かめる。家でお酒を飲む習慣のない艶華の冷蔵庫に、何が入っているのか、艶華も把握していなくて、覗いてみて、ミネラルウォーターしか入っていないのをようやく知った。慣れた様子で雪峻はキッチンの戸棚の中も見ていく。
もしかすると、何か作ってくれる気だったのだろうか。
お嫁さんみたい。
大事にしないと今までの相手のようにいなくなってしまうかもしれない。どうすればいいか考えていると、雪峻から問われる。
「付き合ってたひととかいなかったんですか?」
「大抵外食してたし、家には入れなかった気がする」
家はこんな状態だし、片付けという名目でも仕事道具を荒らされるのは嫌だったから、艶華は恋人を部屋に入れた覚えがなかった。
「私の方がお家にお邪魔してたかな」
「俺は、なんで……」
雪峻は、艶華の仕事道具を粗末に扱ったりしない。
仕事に関して理解はないかもしれないけれど、艶華がそれで稼いでいることに関しては尊重してくれるかもしれない。
早く雪峻を自分のものにしてしまいたい。
熱の篭った目で見つめると、雪峻のフェロモンの香りが強くなる。
「今日は、避妊具持ってるよ?」
「そ、そういうつもりで来たんじゃないですし! ていうか、このシーツ、いつ替えました?」
「えーっと、いつだっけ?」
寝室を覗かれて、整えてもいないぐしゃぐしゃの布団とシーツを見られても、艶華は引く気はなかった。ここで捕まえなければ、他の相手にとられてしまうかもしれない。
「可愛くて好みなのに、もったいない」
「か、かわいい!? 俺は男だ! かっこいい、だろう」
強がっているが、雪峻は白い肌が耳まで真っ赤になるので、すぐに感情が分かるのが可愛い。表情も隠しているつもりなのだろうが、豊かで、何を考えているかすぐに分かる。
「俺が抱くならともかく」
「私を抱きたいの? 抱けるの?」
抱き締めるようにして、小さな尻に手を回して揉むと、雪峻が甘い吐息を漏らす。体は正直に艶華を求めてくれているのに、あと一歩、落としきれないのはなぜなのだろう。
首筋を撫でると、感じやすい体は強いフェロモンを発するのに、雪峻は抑制剤を飲むことを選択した。残念に思いながらも、過ったのは地下の駐車場に止めてある車のことだった。
男の子は車が好きだ。あれならば、雪峻の気を引けるかもしれない。
「名前、なんだっけ?」
「高嶺雪峻です」
「雪峻くんって、免許持ってる?」
「はい? 俺、まだ、18なんで」
「私、車持ってるけど、免許持ってないの」
「え? なんで、車持ってるのに、免許ないんですか?」
付き合った相手が免許を持っていたのでプレゼントしようと買ったら、別れられた話をすると、雪峻は明らかに驚いていた。車の免許を持っていないならば取らせてあげればいいだけの話だ。免許をとれば雪峻は車でこの部屋にも大学にも通えて、発情期も病院に安全に通うことができる。
「雪峻くんが免許持ってたらあげようと思ったんだけど、取ったらでもいいよ?」
「はー!? あんた、馬鹿か!?」
いい考えだと艶華は思ったのに、雪峻に全否定されてしまった。
雪峻の安全を守るためならば、車くらいどれだけでも捧げられるくらい、艶華には経済力がある。それだけ高値で艶華の絵は取引されている。
「私はこの通りボーッとしてるから車の運転は危険って言われてるけど、雪峻くん、持ってた方が良いよ。フェロモン撒き散らさないで、安全に帰れるから」
「ここに通うこと前提なわけ?」
「あれ? えーっと……雪峻くん、私とお付き合いするんじゃないの?」
自分では使えない車だから雪峻が使った方がもったいなくないと主張すると、雪峻は意外そうな顔をしている。どうやら、艶華と付き合っている自覚がないようだ。
艶華の方も、付き合って欲しいと言っていないのだが、こういうのは言わなくても通じるものだと信じていた。もう抱き合ったのだから、二人は恋人のつもりでいたのだ。
話し合った結果として、雪峻は艶華の家のハウスキーパーを申し出てくれた。部屋がきれいに保てれば、虹華を鷹野が帰してくれるかもしれないし、雪峻も頻繁に通えば、そのうちここに住みたくなるかもしれない。
「部屋の片付け、手際良かったし、お料理とかもできる?」
「で、できるけど」
「それじゃあ、お願いします。車の免許も取ったら、乗せてもらえるね」
車の免許を取る話も、どさくさに紛れて了承させて、艶華は一安心していた。
大学が終わると雪峻が買い物をして艶華の部屋に帰って来てくれるから、艶華はギャラリーへの出勤を減らして、作品の製作期間に入ることにした。毎日やってきて、ご飯を作って、冷蔵庫もいっぱいになると、艶華も満たされたような気分になる。
「今日も帰っちゃうのー?」
「また明日な」
なかなか泊って行ってくれないのは寂しかったが、それも雪峻が控えめだからだろう。身体だけの関係ではないと実感するようで、艶華は雪峻を抱きたいと思いつつも、我慢していた。
学生で、艶華の部屋で家事までしてくれて、自動車学校に通って、晩御飯を食べてから帰っていく雪峻。まるで兼業主婦のようで非常に忙しいことは、艶華にも分かっていた。
「自動車学校、上手くいってる?」
「なんとか」
「私は雪峻くんが家に通ってきてくれて本当に嬉しい。家が綺麗で、帰ったらご飯もある、雪峻くんは可愛い、すごく幸せなんだよ」
感謝も伝えているし、給料は払っているけれど、足りていないのではないだろうか。
こっそり覗いた雪峻のお財布の中には、一万円札が一枚も入っていなかった。
帰り際に雪峻を引き留めると、艶華は手を差し出す。
「お財布出して?」
「どうかした?」
これまで付き合った恋人は、みんなこうすると喜んでいた。
お財布に一万円札を適当に掴んで入れると、艶華は笑顔で「気を付けてね」と雪峻を見送った。玄関から雪峻が出たので、鍵を閉める手間をとらせないように鍵を閉めて、仕事に戻ろうとすると、合鍵で部屋に入って来た雪峻にものすごい勢いで迫られてしまった。
「な、なにこれ?」
「え? 雪峻くん、お財布にあまりお金入ってなかったから。明日もお買い物してきてから来てくれるんでしょう?」
「いやいやいや、普通の買い物で一度にこんなに……こんなに!? 六枚もある!? 六万も使うか、馬鹿!」
一枚や二枚とっておけばいいのに、雪峻は艶華の手に一万円札を全部返してしまう。喜んでもらえるつもりだった艶華は、大いに戸惑った。
「残った分は雪峻くんが服買ったりすればいいじゃない? 今までの子はそうしてたよ?」
「今までのって……俺は、そんなんじゃない」
お金目当てじゃない。
そのことをはっきりと行動で示してくれたようで、赤くなって俯いている雪峻に、艶華は愛おしさが募る。このまま抱き締めて、ベッドに連れて行きたかったが、もう時間が遅いので、明日の大学に差しさわりがある。
「雪峻くん、良い子だね」
「子って呼ばれる年じゃない!」
照れ隠しに怒鳴られても、艶華は雪峻に惚れ直すだけだった。
お金のためではなく、艶華のために家事をして、ご飯を作って、毎日通ってきてくれる存在。それが恋人ではなくてなんなのだろう。
もう結婚した方が良いのではないだろうか。
「結婚するなら、鷹野ちゃんに相談しなきゃ」
自分が世間知らずと知っている艶華にとって、常識人の兄は、頼れる存在だった。18歳の未成年と付き合っているというと怒られるかもしれないが、それでも一度ちゃんと話をしなければいけない。
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