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第一部 後天性オメガは美女に抱かれる (雪峻編)
3.美女の実態
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近いから休んで行ってと言われて連れて来られた、艶華のマンション。コンシェルジュの横を通って、エレベーターに乗ったまでは良かった。閉じた空間に入り込んでしまうと、どうしても艶華の存在を意識せずにはいられない。
発情期にはオメガにはアルファを誘うフェロモンが出るように、アルファはオメガの発情期に合わせてオメガがアルファを求めるような香りが出るという説もある。纏う香水の匂いなのか、艶華の香りなのか、良い匂いがして、繋がれた手が振り払えない。ふっくらとした唇の柔らかさを、雪峻はもう知ってしまっていた。
軽い衝撃があって、エレベーターが止まる。一階全部が艶華の持ち物のようで、玄関から入ると、広い空間が広がっていた。
ただし、テーブルの上には画材が散乱して、床には資料が積み上がり、埃っぽくて、決して綺麗な部屋とは言えない。明らかに使われていない様子のキッチンは、埃をかぶっていた。
「ご、ごめんなさいね、汚くて」
「これは、本当に汚い」
「だって、締め切りが!」
両手で顔を覆ってしまう艶華に、欲望よりも先にこの部屋をなんとかしなければいけないという思いが、雪峻に湧いてきた。両親が共働きだったこともあって、雪峻は料理を含めて家事はほとんどなんでもできる。
ソファに散らばる洗濯物を洗濯機に放り込み、資料は纏めてラックに収納して、画材は仕事道具だろうから手を付けなかったが、食卓用に使われるはずのテーブルではなくソファのローテーブルにそのまま移す。
ゴミ箱から溢れるゴミは袋に入れて、掃除機をかけていると、艶華が目を丸くして雪峻を見ていた。
「私、日常生活が苦手で、仕事に集中すると、つい、疎かにしちゃうのよね」
「……もしかして、食事とか、食べてません?」
「お昼はオーナーに奢ってもらったから食べたけど?」
朝は食べない、夜は仕事で篭っていると食べない、それ以外は外食をするという艶華の冷蔵庫は、見事にミネラルウォーターしか入っていない。キッチンの戸棚を開けても、鍋やフライパンは使われてないことが一目で分かる新品同様だったし、調味料の類が見当たらない。
「付き合ってたひととかいなかったんですか?」
「大抵外食してたし、家には入れなかった気がする」
家は作業をする場所で、集中する場所だから、艶華は恋人がいた時期でも家には入れていないという。
「私の方がお家にお邪魔してたかな」
「俺は、なんで……」
特別かもしれない。
考えただけで耳が熱くなる。
明らかに使われた形跡のないグラスを洗って、ミネラルウォーターを注ぎ、抑制剤を手に取った雪峻に、艶華が熱っぽく見つめてくる。
「今日は、避妊具持ってるよ?」
「そ、そういうつもりで来たんじゃないですし! ていうか、このシーツ、いつ替えました?」
「えーっと、いつだっけ?」
ベッドのシーツも替えられていないのではないかと、寝室を覗けば、艶華がドアの所で通せんぼをして色っぽく微笑む。
「可愛くて好みなのに、もったいない」
「か、かわいい!? 俺は男だ! かっこいい、だろう」
口走ってしまってから年上の地位のあるアルファに失礼かと青ざめたが、艶華は特に気にしてもいない様子で小首を傾げる。解いた髪がさらりと肩を流れ落ちていった。
艶やかな黒髪に、白い肌、赤い唇、黒目がちで、豊満な身体の美女。
「俺が抱くならともかく」
「私を抱きたいの? 抱けるの?」
息がかかるくらい近寄った艶華の手が、するりと雪峻の小さな尻を鷲掴みにする。パンツと下着越しに、双丘を割って指先が後ろを撫でて、雪峻は崩れ落ちそうになっていた。
もうそこが濡れた感触をしているのは、自分でも分かっている。
抑制剤を飲まなければいけない。
そうしないと、艶華に溺れてしまう。
「通して……薬……」
「白い肌ね。キスマークが目立ちそう」
「ひんっ!」
ついっと首筋を艶華の指が撫でて、雪峻は飛び跳ねてしまった。それ以上無理強いはせずに、ドアを通してくれる艶華に、雪峻は抑制剤を手に取った。口に含むのに僅かに躊躇いがあったのは、艶華に尻を揉まれて、後ろが完全に反応してしまっているからかもしれない。
口の中に抑制剤を放り込んで、水で飲み下し、ソファに座って効くまでの時間を潰す。フェロモンがダダ漏れの状況では外に出られないことは、雪峻でも分かっていた。
「名前、なんだっけ?」
「高嶺雪峻です」
「雪峻くんって、免許持ってる?」
「はい?」
この国の運転免許証は18歳からしか取れないし、高校時代は大学受験で必死だったので、今18歳の雪峻が免許を持っているはずはない。
「俺、まだ、18なんで」
「私、車持ってるけど、免許持ってないの」
「え? なんで、車持ってるのに、免許ないんですか?」
話を聞けば、前に付き合った相手が免許を持っていたので買ったが、すぐに別れてしまったので、新車同然の状態でマンションの駐車場に放置されているという。付き合った相手のために簡単に車を買ってしまえる金銭感覚に目眩を覚えたが、売れている画家のアルファなのだからそんなものなのだろうと切り替えようとした所で、艶華の色っぽい唇から問題発言が出た。
「雪峻くんが免許持ってたらあげようと思ったんだけど、取ったらでもいいよ?」
「はー!? あんた、馬鹿か!?」
口癖になっている「馬鹿」が、つい出てしまった。
行きずりで身体の関係を一度持っただけのオメガに、車を一台、あげてしまうなど、あまりにも感覚が違いすぎる。同じアルファだが、要は両親との仲が微妙らしくて、金銭感覚の違いは感じられなかったが、艶華はなんで「馬鹿」と罵られたかが分からずにきょとんとしていた。
「私はこの通りボーッとしてるから車の運転は危険って言われてるけど、雪峻くん、持ってた方が良いよ。フェロモン撒き散らさないで、安全に帰れるから」
「ここに通うこと前提なわけ?」
「あれ? えーっと……雪峻くん、私とお付き合いするんじゃないの?」
家に大人しく付いてきたし、最初のときも誘うようなそぶりだったし、何より、置いてきた名刺を頼りに訪ねてきてくれた。そのことで、艶華の中では雪峻と自分はもう付き合うつもりで決まっていたようだ。
生活力のない、絵だけに集中するぼんやりとした美女。
「付き合うとか、言ってない……」
動揺して声が震えてしまう。抑制剤を飲んだはずなのに、体が熱を持ったかのように熱かった。
「俺が抱く方ならともかく、あんた、俺を抱くだろう?」
「雪峻くん、すごく気持ち良さそうで、可愛かったよ?」
「い、言うな! 嫌だ! 俺は女じゃない!」
女性のように扱われるのも、抱かれるのも、完全にベータの男性として生きてきた雪峻には、考えられないことだった。
「雪峻くんは男の子、私は女、それでも、私がアルファで、雪峻くんがオメガだもん」
「オメガに、なりたくてなったわけじゃない……」
悔しいのは、付き合うと言う言葉に、体が反応してしまうことだった。抑制剤で制御できないくらい、雪峻の体は後孔を埋めるものを求めている。それが発情期という通常ではない状況だからこそなのか、相手が艶華だからなのか、判断するだけの冷静さが、オメガと判明したばかりの雪峻にはなかった。
付き合っている相手に車一台簡単に買えるような艶華の元に嫁げば、オメガとしては幸せに暮らせるのかもしれない。
「嫁ぐ……え? あんた、アルファだろ、婚約者とかいるんじゃないのか?」
「いないよー。画家になるって言ったら、両親からは諦められたし」
大会社の社長の親からは、画家としてやっていく、会社は継がないと宣言した時点で、見放されている。一人きりなのだと言われてしまうと、雪峻の心も動かなくはない。
「バイトを、探してるんだ」
「どんな条件?」
「手っ取り早く、稼げるやつ」
お金を絡めてしまえば、身体の関係があっても、お金のためだと割り切れるかもしれない。耳まで真っ赤になりながら切り出した雪峻の申し出を、艶華は完璧に勘違いした。
目を輝かせて艶華が手を打つ。
「もしかして、ハウスキーパーしてくれるの?」
「ハウスキーパー?」
予想外の方向に話が転がって、雪峻はついていけない。
「部屋の片付け、手際良かったし、お料理とかもできる?」
「で、できるけど」
「それじゃあ、お願いします。車の免許も取ったら、乗せてもらえるね」
そうじゃないと訂正する間もなく、嬉しそうな艶華の顔を見ていたらお給料の話になっていて、あまりに多い金額に、雪峻が「もっと常識の範囲内で!」と突っ込んでいる間に、話は纏まってしまった。
免許を取りに行くお金も、経費で落ちることになって、大学の早いうちに免許は取っておこうと思っていた雪峻には渡りに船で、断る理由がない。
ただ、身体の関係を持つことに関して、自分に対する言い訳を失ってしまった雪峻は、呆然としたまま、抑制剤で再度落ち着いた身体で家まで歩いて帰ることになるのだった。
発情期にはオメガにはアルファを誘うフェロモンが出るように、アルファはオメガの発情期に合わせてオメガがアルファを求めるような香りが出るという説もある。纏う香水の匂いなのか、艶華の香りなのか、良い匂いがして、繋がれた手が振り払えない。ふっくらとした唇の柔らかさを、雪峻はもう知ってしまっていた。
軽い衝撃があって、エレベーターが止まる。一階全部が艶華の持ち物のようで、玄関から入ると、広い空間が広がっていた。
ただし、テーブルの上には画材が散乱して、床には資料が積み上がり、埃っぽくて、決して綺麗な部屋とは言えない。明らかに使われていない様子のキッチンは、埃をかぶっていた。
「ご、ごめんなさいね、汚くて」
「これは、本当に汚い」
「だって、締め切りが!」
両手で顔を覆ってしまう艶華に、欲望よりも先にこの部屋をなんとかしなければいけないという思いが、雪峻に湧いてきた。両親が共働きだったこともあって、雪峻は料理を含めて家事はほとんどなんでもできる。
ソファに散らばる洗濯物を洗濯機に放り込み、資料は纏めてラックに収納して、画材は仕事道具だろうから手を付けなかったが、食卓用に使われるはずのテーブルではなくソファのローテーブルにそのまま移す。
ゴミ箱から溢れるゴミは袋に入れて、掃除機をかけていると、艶華が目を丸くして雪峻を見ていた。
「私、日常生活が苦手で、仕事に集中すると、つい、疎かにしちゃうのよね」
「……もしかして、食事とか、食べてません?」
「お昼はオーナーに奢ってもらったから食べたけど?」
朝は食べない、夜は仕事で篭っていると食べない、それ以外は外食をするという艶華の冷蔵庫は、見事にミネラルウォーターしか入っていない。キッチンの戸棚を開けても、鍋やフライパンは使われてないことが一目で分かる新品同様だったし、調味料の類が見当たらない。
「付き合ってたひととかいなかったんですか?」
「大抵外食してたし、家には入れなかった気がする」
家は作業をする場所で、集中する場所だから、艶華は恋人がいた時期でも家には入れていないという。
「私の方がお家にお邪魔してたかな」
「俺は、なんで……」
特別かもしれない。
考えただけで耳が熱くなる。
明らかに使われた形跡のないグラスを洗って、ミネラルウォーターを注ぎ、抑制剤を手に取った雪峻に、艶華が熱っぽく見つめてくる。
「今日は、避妊具持ってるよ?」
「そ、そういうつもりで来たんじゃないですし! ていうか、このシーツ、いつ替えました?」
「えーっと、いつだっけ?」
ベッドのシーツも替えられていないのではないかと、寝室を覗けば、艶華がドアの所で通せんぼをして色っぽく微笑む。
「可愛くて好みなのに、もったいない」
「か、かわいい!? 俺は男だ! かっこいい、だろう」
口走ってしまってから年上の地位のあるアルファに失礼かと青ざめたが、艶華は特に気にしてもいない様子で小首を傾げる。解いた髪がさらりと肩を流れ落ちていった。
艶やかな黒髪に、白い肌、赤い唇、黒目がちで、豊満な身体の美女。
「俺が抱くならともかく」
「私を抱きたいの? 抱けるの?」
息がかかるくらい近寄った艶華の手が、するりと雪峻の小さな尻を鷲掴みにする。パンツと下着越しに、双丘を割って指先が後ろを撫でて、雪峻は崩れ落ちそうになっていた。
もうそこが濡れた感触をしているのは、自分でも分かっている。
抑制剤を飲まなければいけない。
そうしないと、艶華に溺れてしまう。
「通して……薬……」
「白い肌ね。キスマークが目立ちそう」
「ひんっ!」
ついっと首筋を艶華の指が撫でて、雪峻は飛び跳ねてしまった。それ以上無理強いはせずに、ドアを通してくれる艶華に、雪峻は抑制剤を手に取った。口に含むのに僅かに躊躇いがあったのは、艶華に尻を揉まれて、後ろが完全に反応してしまっているからかもしれない。
口の中に抑制剤を放り込んで、水で飲み下し、ソファに座って効くまでの時間を潰す。フェロモンがダダ漏れの状況では外に出られないことは、雪峻でも分かっていた。
「名前、なんだっけ?」
「高嶺雪峻です」
「雪峻くんって、免許持ってる?」
「はい?」
この国の運転免許証は18歳からしか取れないし、高校時代は大学受験で必死だったので、今18歳の雪峻が免許を持っているはずはない。
「俺、まだ、18なんで」
「私、車持ってるけど、免許持ってないの」
「え? なんで、車持ってるのに、免許ないんですか?」
話を聞けば、前に付き合った相手が免許を持っていたので買ったが、すぐに別れてしまったので、新車同然の状態でマンションの駐車場に放置されているという。付き合った相手のために簡単に車を買ってしまえる金銭感覚に目眩を覚えたが、売れている画家のアルファなのだからそんなものなのだろうと切り替えようとした所で、艶華の色っぽい唇から問題発言が出た。
「雪峻くんが免許持ってたらあげようと思ったんだけど、取ったらでもいいよ?」
「はー!? あんた、馬鹿か!?」
口癖になっている「馬鹿」が、つい出てしまった。
行きずりで身体の関係を一度持っただけのオメガに、車を一台、あげてしまうなど、あまりにも感覚が違いすぎる。同じアルファだが、要は両親との仲が微妙らしくて、金銭感覚の違いは感じられなかったが、艶華はなんで「馬鹿」と罵られたかが分からずにきょとんとしていた。
「私はこの通りボーッとしてるから車の運転は危険って言われてるけど、雪峻くん、持ってた方が良いよ。フェロモン撒き散らさないで、安全に帰れるから」
「ここに通うこと前提なわけ?」
「あれ? えーっと……雪峻くん、私とお付き合いするんじゃないの?」
家に大人しく付いてきたし、最初のときも誘うようなそぶりだったし、何より、置いてきた名刺を頼りに訪ねてきてくれた。そのことで、艶華の中では雪峻と自分はもう付き合うつもりで決まっていたようだ。
生活力のない、絵だけに集中するぼんやりとした美女。
「付き合うとか、言ってない……」
動揺して声が震えてしまう。抑制剤を飲んだはずなのに、体が熱を持ったかのように熱かった。
「俺が抱く方ならともかく、あんた、俺を抱くだろう?」
「雪峻くん、すごく気持ち良さそうで、可愛かったよ?」
「い、言うな! 嫌だ! 俺は女じゃない!」
女性のように扱われるのも、抱かれるのも、完全にベータの男性として生きてきた雪峻には、考えられないことだった。
「雪峻くんは男の子、私は女、それでも、私がアルファで、雪峻くんがオメガだもん」
「オメガに、なりたくてなったわけじゃない……」
悔しいのは、付き合うと言う言葉に、体が反応してしまうことだった。抑制剤で制御できないくらい、雪峻の体は後孔を埋めるものを求めている。それが発情期という通常ではない状況だからこそなのか、相手が艶華だからなのか、判断するだけの冷静さが、オメガと判明したばかりの雪峻にはなかった。
付き合っている相手に車一台簡単に買えるような艶華の元に嫁げば、オメガとしては幸せに暮らせるのかもしれない。
「嫁ぐ……え? あんた、アルファだろ、婚約者とかいるんじゃないのか?」
「いないよー。画家になるって言ったら、両親からは諦められたし」
大会社の社長の親からは、画家としてやっていく、会社は継がないと宣言した時点で、見放されている。一人きりなのだと言われてしまうと、雪峻の心も動かなくはない。
「バイトを、探してるんだ」
「どんな条件?」
「手っ取り早く、稼げるやつ」
お金を絡めてしまえば、身体の関係があっても、お金のためだと割り切れるかもしれない。耳まで真っ赤になりながら切り出した雪峻の申し出を、艶華は完璧に勘違いした。
目を輝かせて艶華が手を打つ。
「もしかして、ハウスキーパーしてくれるの?」
「ハウスキーパー?」
予想外の方向に話が転がって、雪峻はついていけない。
「部屋の片付け、手際良かったし、お料理とかもできる?」
「で、できるけど」
「それじゃあ、お願いします。車の免許も取ったら、乗せてもらえるね」
そうじゃないと訂正する間もなく、嬉しそうな艶華の顔を見ていたらお給料の話になっていて、あまりに多い金額に、雪峻が「もっと常識の範囲内で!」と突っ込んでいる間に、話は纏まってしまった。
免許を取りに行くお金も、経費で落ちることになって、大学の早いうちに免許は取っておこうと思っていた雪峻には渡りに船で、断る理由がない。
ただ、身体の関係を持つことに関して、自分に対する言い訳を失ってしまった雪峻は、呆然としたまま、抑制剤で再度落ち着いた身体で家まで歩いて帰ることになるのだった。
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