12 / 30
本編
12.エルネストとの約束
しおりを挟む
エルネストの元相棒を見てから、ルーカスはエルネストのことを直視できなくなっていた。
エルネストが抱かれる方とは限らないのに、エルネストが抱かれてしまう姿を想像する。その相手が自分であればいいのに、エルネストはあれだけルーカスに優しくしておきながら、特別な相手としてクロヴィスが心にいるのだと思うとどうしようもない気持ちになってしまう。
エルネストを手に入れたい。
けれど、エルネストには大事な相手がすでにいる。
車の運転をしながらも落ち着かないルーカスに、エルネストは別のことを心配しているようだ。
「やっぱり、君はこの捜査を外れた方がいいんじゃないかな」
「どうして!?」
「君が動揺してるんじゃないかと思って、ルーカス。保護対象者と自分を重ねていたようだし」
「俺は平気だ。人身売買で苦しむ相手を一人でも減らしたい」
絶対に助けたい。
自分も人外課に助けられたが、幼いころに人身売買組織に囚われたせいで、今も心に傷を持っている。そんな人外が一人でも減るようにしたい。そのためにルーカスは人外課に入ったのだ。
「それじゃ、僕の言うとおりにして」
「何をすれば信頼してもらえるんだ?」
「まず、カウンセリングの予約をして」
「カウンセリングは小さなころに十分に受けた」
「十分じゃないからこそ、君は今も苦しんでるんじゃないか」
エルネストに言われてカウンセリングを受けるべきかとルーカスも思う。エルネストが心の底からルーカスを心配して言ってくれているのはルーカスにも伝わってきていた。
「それから?」
「カウンセリングが終わるまで君を一人にしておけない。僕の部屋で暮らしてほしい」
「え!? い、いや、それはまずいだろう」
クロヴィスという特別な相手がいるのに、エルネストはルーカスへの同情から自分の部屋にルーカスを住ませようとしている。昨日訪ねた感じでは、エルネストの部屋は広いし、エルネストは自分の寝室を持っているので問題はないのかもしれないが、ルーカス側にしてみればエルネストを性的に見ているので問題がありすぎる。
隙あらばルーカスはクロヴィスを押しのけてエルネストの特別な存在になりたいと思っているのだ。昨晩は我慢できたが、うっかりとエルネストを押し倒して、返り討ちにされてしまうかもしれない。
エルネストにそのことで嫌われてしまうのは、ルーカスとしては一番不本意だった。
「君はとても危うい。一人にするのは怖いんだ」
「で、でも、俺も男だぞ?」
「どういう意味? ルーカスは僕に興味はないでしょう?」
一応自己主張してみるが、エルネストの方に危機感がなさ過ぎてルーカスは拍子抜けしてしまう。
エルネストを手に入れたいのはルーカスの本音だ。
逆に考えれば、これはチャンスなのではないだろうか。
エルネストとクロヴィスは特別な関係とは言っているが、物理的に離れている。エルネストにクロヴィスから心を離してもらって、ルーカスを見てもらえればいいのではないか。
そこまで考えてから、ルーカスはそれが非常に難しいことに気付く。
エルネストもクロヴィスも本性が狼だ。狼の番は一生を添い遂げるというし、絆が強いのは間違いない。
そこにルーカスが入っていけるのだろうか。
恋愛経験もない、肉体経験もない、キスすらしたことがあるかどうかよく分からないような若造のルーカスが、幼いころから一緒で警察学校でも一緒で、警察官になってからずっと相棒だったというエルネストとクロヴィスの間に入れるとは思えない。
ルーカスが毎晩、エルネストを襲おうとして我慢するのが目に見えている気がする。
「ルーカス、君が心配なんだよ」
「分かった」
それでも一縷の望みに願いをかけて、ルーカスはエルネストの言うとおりにすることにした。
カウンセリングの話をすると、ジャンルカは驚いていたが、ルーカスを抱き締めんばかりに喜んだ。
「ルーカス、お前さんにはずっとカウンセリングが必要だと思っていた。やっと受ける気になってくれたんだな!」
「今のままでは、人身売買組織に万全の状態で立ち向かえると思いません」
「よかった。エルネストが来てからルーカスは変わったと報告を受けていたが、私が何度言っても受けてくれなかったカウンセリングをやっと受ける気になったとは」
そういえばジャンルカからも再三カウンセリングを受けるように言われていたが、ルーカスはそれを無視していた。ジャンルカの命令であろうとも、ルーカスはこの国にはびこるカウンセリング神話を信じたくなかったのだ。
銃撃戦があった場合、警察官は撃ったものも、撃たれたものもカウンセリングを受けなければ現場に復帰することができない。カウンセリングでなんでも解決しようとするような風潮を、ルーカスは皮肉ってカウンセリング神話と呼んでいた。
相棒が目の前で撃たれたエルネストもカウンセリングを受けただろうし、撃たれたクロヴィスもカウンセリングを受けただろう。それが警察官としての正しい姿だとは分かっているが、ルーカスにとっては幼いころの人身売買事件のことについては、もう終わったこととして記憶の外に追いやっていた。
幼いころにカウンセリングにはずっと通わされたし、十分だと思っていたのだ。
今でも暗闇が怖くて、灯りをつけないと眠れないなどということを、ルーカスは異常だとはそれほど感じていなかったのだ。
ルーカスの弱い部分をエルネストは受け入れて、そのうえで治療するように促してくれる。相棒として当然のことなのかもしれないが、それが自分に好意があるからではないかとルーカスは勘違いしそうになる。
ルーカスが自分は男だと主張しても、エルネストは笑ってそれを流してしまった。
エルネストのことをこんなにも抱きたいと思っているのに、エルネストはそのことに気付いてもいないのだ。
エルネストの部屋で暮らすことを了承した一つの理由としては、エルネストに自分を意識してほしいというものがあった。
ルーカスはエルネストに好意を持ってほしい。エルネストがクロヴィスと番であっても、今は距離があるし、入り込む隙がほんの少しでもあるのではないかと考えずにはいられないのだ。
カウンセリングの予約をして、エルネストの部屋に荷物を運び込むルーカスを、エルネストは歓迎してくれた。
「ルーカス、生活用品は何でも使っていいからね。クロヴィスも一時期僕の部屋に入り浸ってたことがあるから、そういうのは慣れてるんだ」
「クロヴィスと一緒に暮らしてたのか?」
「一緒に暮らしてはいないかな。クロヴィスが時々、僕の部屋に押しかけてきて、夕食を食べて、泊って行ってたことがあっただけだよ」
クロヴィスの名前がエルネストの口から出ると、ルーカスは胸が痛むような気がする。泊まって行って、クロヴィスはエルネストを抱いたのだろうか。もしかするとエルネストの方が抱く方かもしれないが、ルーカスは自分がエルネストを抱きたいので、どうしてもそういう風にしかクロヴィスとエルネストの関係を見られなかった。
「カウンセリングには通うから、相棒を辞めないででくれよ」
「それはもちろんだよ。相棒を辞める気なら、君を僕の部屋に招いてない」
弱音のように漏らせば、エルネストは当然として受け止めてくれる。同情でもいい。エルネストの心の隙間に入り込みたい。クロヴィスとの間は今離れているようだし、エルネストはルーカスを受け入れてくれるのではないか。
エルネストの体をベッドに押し倒して。
その先が浮かばなくてルーカスは焦れる。
ベッドに押し倒した後はどうすればいいのだろう。
恋愛経験も肉体経験もないルーカスにはよく分からない。
どこにナニを入れればいいのかくらいは分かるのだが、その前にどうすればいいのかなんて全く想像が付かない。
「エルネスト……」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
エルネストはどんな風に抱かれたのか。もしくは抱いたのか。
口を突いて出そうになって、ルーカスは慌てて誤魔化した。
エルネストは最高の相棒だが、ルーカスの恋人になってくれるかはまだ分からない。
エルネストが抱かれる方とは限らないのに、エルネストが抱かれてしまう姿を想像する。その相手が自分であればいいのに、エルネストはあれだけルーカスに優しくしておきながら、特別な相手としてクロヴィスが心にいるのだと思うとどうしようもない気持ちになってしまう。
エルネストを手に入れたい。
けれど、エルネストには大事な相手がすでにいる。
車の運転をしながらも落ち着かないルーカスに、エルネストは別のことを心配しているようだ。
「やっぱり、君はこの捜査を外れた方がいいんじゃないかな」
「どうして!?」
「君が動揺してるんじゃないかと思って、ルーカス。保護対象者と自分を重ねていたようだし」
「俺は平気だ。人身売買で苦しむ相手を一人でも減らしたい」
絶対に助けたい。
自分も人外課に助けられたが、幼いころに人身売買組織に囚われたせいで、今も心に傷を持っている。そんな人外が一人でも減るようにしたい。そのためにルーカスは人外課に入ったのだ。
「それじゃ、僕の言うとおりにして」
「何をすれば信頼してもらえるんだ?」
「まず、カウンセリングの予約をして」
「カウンセリングは小さなころに十分に受けた」
「十分じゃないからこそ、君は今も苦しんでるんじゃないか」
エルネストに言われてカウンセリングを受けるべきかとルーカスも思う。エルネストが心の底からルーカスを心配して言ってくれているのはルーカスにも伝わってきていた。
「それから?」
「カウンセリングが終わるまで君を一人にしておけない。僕の部屋で暮らしてほしい」
「え!? い、いや、それはまずいだろう」
クロヴィスという特別な相手がいるのに、エルネストはルーカスへの同情から自分の部屋にルーカスを住ませようとしている。昨日訪ねた感じでは、エルネストの部屋は広いし、エルネストは自分の寝室を持っているので問題はないのかもしれないが、ルーカス側にしてみればエルネストを性的に見ているので問題がありすぎる。
隙あらばルーカスはクロヴィスを押しのけてエルネストの特別な存在になりたいと思っているのだ。昨晩は我慢できたが、うっかりとエルネストを押し倒して、返り討ちにされてしまうかもしれない。
エルネストにそのことで嫌われてしまうのは、ルーカスとしては一番不本意だった。
「君はとても危うい。一人にするのは怖いんだ」
「で、でも、俺も男だぞ?」
「どういう意味? ルーカスは僕に興味はないでしょう?」
一応自己主張してみるが、エルネストの方に危機感がなさ過ぎてルーカスは拍子抜けしてしまう。
エルネストを手に入れたいのはルーカスの本音だ。
逆に考えれば、これはチャンスなのではないだろうか。
エルネストとクロヴィスは特別な関係とは言っているが、物理的に離れている。エルネストにクロヴィスから心を離してもらって、ルーカスを見てもらえればいいのではないか。
そこまで考えてから、ルーカスはそれが非常に難しいことに気付く。
エルネストもクロヴィスも本性が狼だ。狼の番は一生を添い遂げるというし、絆が強いのは間違いない。
そこにルーカスが入っていけるのだろうか。
恋愛経験もない、肉体経験もない、キスすらしたことがあるかどうかよく分からないような若造のルーカスが、幼いころから一緒で警察学校でも一緒で、警察官になってからずっと相棒だったというエルネストとクロヴィスの間に入れるとは思えない。
ルーカスが毎晩、エルネストを襲おうとして我慢するのが目に見えている気がする。
「ルーカス、君が心配なんだよ」
「分かった」
それでも一縷の望みに願いをかけて、ルーカスはエルネストの言うとおりにすることにした。
カウンセリングの話をすると、ジャンルカは驚いていたが、ルーカスを抱き締めんばかりに喜んだ。
「ルーカス、お前さんにはずっとカウンセリングが必要だと思っていた。やっと受ける気になってくれたんだな!」
「今のままでは、人身売買組織に万全の状態で立ち向かえると思いません」
「よかった。エルネストが来てからルーカスは変わったと報告を受けていたが、私が何度言っても受けてくれなかったカウンセリングをやっと受ける気になったとは」
そういえばジャンルカからも再三カウンセリングを受けるように言われていたが、ルーカスはそれを無視していた。ジャンルカの命令であろうとも、ルーカスはこの国にはびこるカウンセリング神話を信じたくなかったのだ。
銃撃戦があった場合、警察官は撃ったものも、撃たれたものもカウンセリングを受けなければ現場に復帰することができない。カウンセリングでなんでも解決しようとするような風潮を、ルーカスは皮肉ってカウンセリング神話と呼んでいた。
相棒が目の前で撃たれたエルネストもカウンセリングを受けただろうし、撃たれたクロヴィスもカウンセリングを受けただろう。それが警察官としての正しい姿だとは分かっているが、ルーカスにとっては幼いころの人身売買事件のことについては、もう終わったこととして記憶の外に追いやっていた。
幼いころにカウンセリングにはずっと通わされたし、十分だと思っていたのだ。
今でも暗闇が怖くて、灯りをつけないと眠れないなどということを、ルーカスは異常だとはそれほど感じていなかったのだ。
ルーカスの弱い部分をエルネストは受け入れて、そのうえで治療するように促してくれる。相棒として当然のことなのかもしれないが、それが自分に好意があるからではないかとルーカスは勘違いしそうになる。
ルーカスが自分は男だと主張しても、エルネストは笑ってそれを流してしまった。
エルネストのことをこんなにも抱きたいと思っているのに、エルネストはそのことに気付いてもいないのだ。
エルネストの部屋で暮らすことを了承した一つの理由としては、エルネストに自分を意識してほしいというものがあった。
ルーカスはエルネストに好意を持ってほしい。エルネストがクロヴィスと番であっても、今は距離があるし、入り込む隙がほんの少しでもあるのではないかと考えずにはいられないのだ。
カウンセリングの予約をして、エルネストの部屋に荷物を運び込むルーカスを、エルネストは歓迎してくれた。
「ルーカス、生活用品は何でも使っていいからね。クロヴィスも一時期僕の部屋に入り浸ってたことがあるから、そういうのは慣れてるんだ」
「クロヴィスと一緒に暮らしてたのか?」
「一緒に暮らしてはいないかな。クロヴィスが時々、僕の部屋に押しかけてきて、夕食を食べて、泊って行ってたことがあっただけだよ」
クロヴィスの名前がエルネストの口から出ると、ルーカスは胸が痛むような気がする。泊まって行って、クロヴィスはエルネストを抱いたのだろうか。もしかするとエルネストの方が抱く方かもしれないが、ルーカスは自分がエルネストを抱きたいので、どうしてもそういう風にしかクロヴィスとエルネストの関係を見られなかった。
「カウンセリングには通うから、相棒を辞めないででくれよ」
「それはもちろんだよ。相棒を辞める気なら、君を僕の部屋に招いてない」
弱音のように漏らせば、エルネストは当然として受け止めてくれる。同情でもいい。エルネストの心の隙間に入り込みたい。クロヴィスとの間は今離れているようだし、エルネストはルーカスを受け入れてくれるのではないか。
エルネストの体をベッドに押し倒して。
その先が浮かばなくてルーカスは焦れる。
ベッドに押し倒した後はどうすればいいのだろう。
恋愛経験も肉体経験もないルーカスにはよく分からない。
どこにナニを入れればいいのかくらいは分かるのだが、その前にどうすればいいのかなんて全く想像が付かない。
「エルネスト……」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
エルネストはどんな風に抱かれたのか。もしくは抱いたのか。
口を突いて出そうになって、ルーカスは慌てて誤魔化した。
エルネストは最高の相棒だが、ルーカスの恋人になってくれるかはまだ分からない。
1
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説

二杯目の紅茶を飲んでくれるひと
秋月真鳥
BL
ベストセラー作家にもなった笠井(かさい)雅親(まさちか)は神経質と言われる性格で、毎日同じように過ごしている。気になるのはティーポットで紅茶を入れるときにどうしても二杯分入ってしまって、残る一杯分だけ。
そんな雅親の元に、不倫スキャンダルで身を隠さなければいけなくなった有名俳優の逆島(さかしま)恋(れん)が飛び込んでくる。恋のマネージャーが雅親の姉だったために、恋と同居するしかなくなった雅親。
同居していくうちに雅親の閉じた世界に変化が起こり、恋も成長していく。
全く違う二人が少しずつお互いを認めるボーイズラブストーリー。

目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
早く惚れてよ、怖がりナツ
ぱんなこった。
BL
幼少期のトラウマのせいで男性が怖くて苦手な男子高校生1年の那月(なつ)16歳。女友達はいるものの、男子と上手く話す事すらできず、ずっと周りに煙たがられていた。
このままではダメだと、高校でこそ克服しようと思いつつも何度も玉砕してしまう。
そしてある日、そんな那月をからかってきた同級生達に襲われそうになった時、偶然3年生の彩世(いろせ)がやってくる。
一見、真面目で大人しそうな彩世は、那月を助けてくれて…
那月は初めて、男子…それも先輩とまともに言葉を交わす。
ツンデレ溺愛先輩×男が怖い年下後輩
《表紙はフリーイラスト@oekakimikasuke様のものをお借りしました》

英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない
薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。
彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。
しかし五十嵐はテオドアが苦手。
黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。

聖獣王~アダムは甘い果実~
南方まいこ
BL
日々、慎ましく過ごすアダムの元に、神殿から助祭としての資格が送られてきた。神殿で登録を得た後、自分の町へ帰る際、乗り込んだ馬車が大規模の竜巻に巻き込まれ、アダムは越えてはいけない国境を越えてしまう。
アダムが目覚めると、そこはディガ王国と呼ばれる獣人が暮らす国だった。竜巻により上空から落ちて来たアダムは、ディガ王国を脅かす存在だと言われ処刑対象になるが、右手の刻印が聖天を示す文様だと気が付いた兵士が、この方は聖天様だと言い、聖獣王への貢ぎ物として捧げられる事になった。
竜巻に遭遇し偶然ここへ投げ出されたと、何度説明しても取り合ってもらえず。自分の家に帰りたいアダムは逃げ出そうとする。
※私の小説で「大人向け」のタグが表示されている場合、性描写が所々に散りばめられているということになります。タグのついてない小説は、その後の二人まで性描写はありません
忘れられない君の香
秋月真鳥
BL
バルテル侯爵家の後継者アレクシスは、オメガなのに成人男性の平均身長より頭一つ大きくて筋骨隆々としてごつくて厳つくてでかい。
両親は政略結婚で、アレクシスは愛というものを信じていない。
母が亡くなり、父が借金を作って出奔した後、アレクシスは借金を返すために大金持ちのハインケス子爵家の三男、ヴォルフラムと契約結婚をする。
アレクシスには十一年前に一度だけ出会った初恋の少女がいたのだが、ヴォルフラムは初恋の少女と同じ香りを漂わせていて、契約、政略結婚なのにアレクシスに誠実に優しくしてくる。
最初は頑なだったアレクシスもヴォルフラムの優しさに心溶かされて……。
政略結婚から始まるオメガバース。
受けがでかくてごついです!
※ムーンライトノベルズ様、エブリスタ様にも掲載しています。
貢がせて、ハニー!
わこ
BL
隣の部屋のサラリーマンがしょっちゅう貢ぎにやって来る。
隣人のストレートな求愛活動に困惑する男子学生の話。
社会人×大学生の日常系年の差ラブコメ。
※現時点で小説の公開対象範囲は全年齢となっております。しばらくはこのまま指定なしで更新を続ける予定ですが、アルファポリスさんのガイドラインに合わせて今後変更する場合があります。(2020.11.8)
■2024.03.09 2月2日にわざわざサイトの方へ誤変換のお知らせをくださった方、どうもありがとうございました。瀬名さんの名前が僧侶みたいになっていたのに全く気付いていなかったので助かりました!
■2024.03.09 195話/196話のタイトルを変更しました。
■2020.10.25 25話目「帰り道」追加(差し込み)しました。話の流れに変更はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる