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本編
7.突然の停電
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夕食後、住んでいるマンションに帰ったルーカスは、部屋の電気を煌々と点けて、バスルームでシャワーを浴びて、髪を乾かし、歯磨きも終えてパジャマ姿でベッドに倒れ込んだ。
きれいにアイロンのかけられたシーツの上に倒れ込み、目を閉じる。
部屋の電気は全部点けられている。
寝室の電気も明るく輝いている。
「エルネスト・デュマ……変な奴だった」
思い出しながらルーカスは眠りに落ちていった。
犬の人外の連続殺人事件はかなりの大きな事件となっていた。
容疑者を犯人だと断定できる証拠を手に入れたルーカスとエルネストは、その事件の書類仕事に追われていた。
行方不明になった犬の人外のデータと、死体のデータを照合するのだ。
人外専門の科学捜査班はあるにはあるのだが、人数が少なく、普通の科学捜査班のようにはいかない。
こういう大きな事件で何人も被害者が出ているとなると、警察の人外課も照合に協力する他なかった。
行方不明の届け出が出ている犬の人外のデータを片っ端から死体のデータと照合していく。
自分で望んで姿を隠しているものもいれば、他の事件に巻き込まれているかもしれないものもいる。犬の人外は人外の中では多い方なのでデータの照合にも時間がかかった。
「もう一度犯人の車を調べたら、細かい血痕が大量に出て来たそうだよ。その血痕と死体のDNA鑑定も進められてる」
「犬の人外を車で轢いて無力化して捕らえて、納屋に閉じ込めて暴行した挙句に死に追いやっている。聞くだけで胸糞悪くなる」
科学捜査班から届いたメッセージを読んだエルネストに、ルーカスは吐き捨てた。
「ルーカスは犯罪の被害者には同情的だもんね」
赤毛のポニーテールを揺らしながらアーリンが言えば、パーシーが警察署内の時計を指差す。
「そろそろ時間なんだけど。定時退勤してくれないかな?」
「このデータを見終わったら帰る」
「僕ももう少し残るよ」
「エルネスト、ルーカスに付き合うことないんだよ」
四人の中では一番の年長者で人外課の所属も長いパーシーが促すが、ルーカスもエルネストも中途半端に仕事を放り出すことをよしとしなかった。
残業のないホワイトな職場を目指しているジャンルカやパーシーにしてみれば信じられないことなのだろうが、ルーカスにとってはそれが普通だったし、エルネストもルーカスの熱意に押されているような気配があった。
「もっと早くに犯人の手がかりを掴んでおけば、このひとたちも助けられたかもしれないのに……」
拳を握り締めて小さく呟くルーカスに、エルネストはちらりとそちらを見てまたパソコンの画面に視線を戻した。
データの照合にはかなりの時間がかかった。
ルーカスとエルネストが仕事を終えて帰ろうと支度するころには、外は真っ暗で雨が降り出していた。
冷たい雨は雪になるかもしれない。
「犬の人外の被害者が納屋で閉じ込められているときにこの天気にならなくてよかった」
ロッカールームに入りながら言うエルネストに、ルーカスが紫色の目でエルネストの背後の窓を見つめる。
刹那、稲光が暗闇を割いて、それと同時にものすごい轟音が警察署内に響いた。
雷が警察署に落ちたのだ。
雷の影響か警察署内の電気が一斉に消えた。
「参ったね。予備電源があるだろうから、すぐに復帰すると思うけど……」
携帯電話のライトを明かり代わりにしようとしたエルネストだったが、ルーカスはそんなことを思いつく間もなく、震えてロッカールームの床に座り込んでいた。
「ルーカス? どうしたの?」
「あ、かりが……」
震えが止まらないルーカスにエルネストは心配そうにルーカスの顔を覗き込んでいる。
ルーカスは普段から真っ暗な部屋では眠らない。仕事で暗い場所を移動するのは、仕事なので平静を保っていられるが、こういう風に急に真っ暗な場所にいなくてはいけなくなるようなことがあると、平静でいられない。
心臓がばくばくと鳴って、耳鳴りがして、呼吸が荒くなる。冷や汗を掻いて震えているルーカスの肩をエルネストが抱き締めて携帯電話のライトを見せてくる。
「大丈夫だよ、すぐに復旧するよ」
「くらい……こわい……たすけて……」
子どものようになってしまったルーカスはエルネストにしがみついていた。分厚い胸板にしがみつくとエルネストは拒まずにルーカスを抱き締めてくれる。
「君を助けたい。けど、僕にはこれくらいしかできないね」
落ち着くように背中を撫でてくれるエルネストの手にルーカスは心地よさを感じていた。それでも震えは止まらない。
数分して警察署の予備電源が稼働して、電気がついた後もしばらくルーカスはエルネストにしがみついて離れられなかった。
動けないルーカスをエルネストはそのままにしてくれている。しっかりとしがみついた体から心臓の音が聞こえてきてルーカスは少しずつ落ち着いてくる。
「め、迷惑をかけた」
「いいよ。気にしないで」
「すまなかった」
「謝らなくていいよ。それより、よかったら聞かせてくれないかな、君のこと」
ルーカスが暗闇を異様に怖がったことではなくて、ルーカスのことが知りたいとエルネストは言ってくれる。エルネストにならば話してもいいかもしれないとルーカスの心が揺らいだ。
もう情けない姿は見せてしまったのだ。話してしまっても同じだろう。
「俺は小さいころに人身売買組織で売られかけたんだ」
「それは他のみんなは知ってるの?」
「いや、ジャンルカ課長だけが知っている」
人外の子どもは青年期までは人間と同じくらいの速度で成長する。
五歳くらいだったルーカスは、人身売買組織に囚われて、暗い狭い部屋に閉じ込められて、売られるのを待っていた。
人外は男女問わず妊娠できるので、胤をより多く残したい大金持ちの人外が、人外の子どもを買って出産用に使うのはよく起きる犯罪だった。人身売買組織も後を絶たない。
閉じ込められて食事もろくに与えられなくて、汚物にまみれた姿で過ごした数日間は、ルーカスの心に深い傷を残した。
「お前の両親はお前を売ったんだ。泣いても帰るところなんてない」
ルーカスが激しく泣くたびにそう言われて人身売買組織の男に殴られた。
怖くて、不安で、苦しかった日々。
警察の人外課が人身売買組織のアジトを見つけ出して、ルーカスは救われた。
「その後に俺は両親が本当に俺を売ったことを知った。両親も捕まって、俺は施設で育ったんだ」
人外の育つ施設は少人数で、ケアも行き届いていたが、ルーカスの心についた傷は消えなかった。
「俺は、俺みたいな思いをするものが一人でも減るように、人外課に入った。人外課で被害者を一人でも多く助けたいと思って」
「そうだったんだ……。君の願いが叶うように相棒としてサポートしていくよ」
エルネストは黙って最後まで聞いてくれて、ルーカスのことを馬鹿にする様子もなく、受け入れてくれた。
「デュマ……いや、エルネスト、今日はありがとう」
情けない姿を見せてしまったのは恥ずかしかったが、エルネストが全く動じていなかったから、ルーカスもエルネストに自分の過去を明かそうと思った。
「幼いころの事件が忘れられなくて、今でも電気を消して寝られないんだ。おかしいだろう?」
「おかしくないよ。それだけ君はつらい経験をしたんだ」
自嘲気味に笑えば、エルネストは即座に否定してくる。エルネストの金色の目が慈愛がこもっているような気がしてルーカスはその目をじっと見つめてしまう。エルネストを見ていると、自分が停電の間この男に抱き着いて震えていたのだと思って改めて顔が熱くなる。
エルネストの分厚い胸板に安心した。抱き着いたときにいい匂いがした気もする。
停電の間は恐怖に囚われていてとても感じることができなかったが、電気も付いた今になって思えば成人した男性が、年上の男性に抱き着いて震えるなんてものすごく恥ずかしいことをしてしまった。
しかも触れた服越しの体温も、鼻をかすめたいい香りも、冷静になればしっかりと覚えていることに気付く。
自分は変態じゃないのか。
停電にかこつけて相棒に抱き着き、その体温を感じ、香りを吸い込んだ。
トラウマのことを話さなければルーカスのやっていることは言い訳ができないくらいにおかしかった。
トラウマを話したことでエルネストが納得してくれたからよかったが、そうでなかったらセクハラで訴えられていたかもしれない。
「本当にすまなかった。下心はなかったんだ。訴えないでくれ」
「なにそれ。ちゃんと分かってるよ。僕の本性を君は知っているでしょう」
謝るルーカスに笑いながらエルネストは自分の鼻をつんつんと指先でつつく。
「君が人間の姿でもチーターの性質を持ってて足が速いように、僕は人間の姿でも狼の性質を持っていて、鼻が利くんだ。さっきの君からは人間が不安になると発せられる匂いがしていた。疑う余地もないよ」
「そ、そうか」
「一人で帰れそう? 送って行ってもいいけど」
「いや、大丈夫だ。もう平気だ。おかげさまで」
帰れるかも心配してくれるエルネストに、ルーカスはぶんぶんと頭を振る。
「それならよかった。今後も僕にできることがあったら何でも言ってね」
穏やかに微笑むエルネストに、ルーカスの心臓が落ち着かなくなっているのはきっと気のせいではない。
きれいにアイロンのかけられたシーツの上に倒れ込み、目を閉じる。
部屋の電気は全部点けられている。
寝室の電気も明るく輝いている。
「エルネスト・デュマ……変な奴だった」
思い出しながらルーカスは眠りに落ちていった。
犬の人外の連続殺人事件はかなりの大きな事件となっていた。
容疑者を犯人だと断定できる証拠を手に入れたルーカスとエルネストは、その事件の書類仕事に追われていた。
行方不明になった犬の人外のデータと、死体のデータを照合するのだ。
人外専門の科学捜査班はあるにはあるのだが、人数が少なく、普通の科学捜査班のようにはいかない。
こういう大きな事件で何人も被害者が出ているとなると、警察の人外課も照合に協力する他なかった。
行方不明の届け出が出ている犬の人外のデータを片っ端から死体のデータと照合していく。
自分で望んで姿を隠しているものもいれば、他の事件に巻き込まれているかもしれないものもいる。犬の人外は人外の中では多い方なのでデータの照合にも時間がかかった。
「もう一度犯人の車を調べたら、細かい血痕が大量に出て来たそうだよ。その血痕と死体のDNA鑑定も進められてる」
「犬の人外を車で轢いて無力化して捕らえて、納屋に閉じ込めて暴行した挙句に死に追いやっている。聞くだけで胸糞悪くなる」
科学捜査班から届いたメッセージを読んだエルネストに、ルーカスは吐き捨てた。
「ルーカスは犯罪の被害者には同情的だもんね」
赤毛のポニーテールを揺らしながらアーリンが言えば、パーシーが警察署内の時計を指差す。
「そろそろ時間なんだけど。定時退勤してくれないかな?」
「このデータを見終わったら帰る」
「僕ももう少し残るよ」
「エルネスト、ルーカスに付き合うことないんだよ」
四人の中では一番の年長者で人外課の所属も長いパーシーが促すが、ルーカスもエルネストも中途半端に仕事を放り出すことをよしとしなかった。
残業のないホワイトな職場を目指しているジャンルカやパーシーにしてみれば信じられないことなのだろうが、ルーカスにとってはそれが普通だったし、エルネストもルーカスの熱意に押されているような気配があった。
「もっと早くに犯人の手がかりを掴んでおけば、このひとたちも助けられたかもしれないのに……」
拳を握り締めて小さく呟くルーカスに、エルネストはちらりとそちらを見てまたパソコンの画面に視線を戻した。
データの照合にはかなりの時間がかかった。
ルーカスとエルネストが仕事を終えて帰ろうと支度するころには、外は真っ暗で雨が降り出していた。
冷たい雨は雪になるかもしれない。
「犬の人外の被害者が納屋で閉じ込められているときにこの天気にならなくてよかった」
ロッカールームに入りながら言うエルネストに、ルーカスが紫色の目でエルネストの背後の窓を見つめる。
刹那、稲光が暗闇を割いて、それと同時にものすごい轟音が警察署内に響いた。
雷が警察署に落ちたのだ。
雷の影響か警察署内の電気が一斉に消えた。
「参ったね。予備電源があるだろうから、すぐに復帰すると思うけど……」
携帯電話のライトを明かり代わりにしようとしたエルネストだったが、ルーカスはそんなことを思いつく間もなく、震えてロッカールームの床に座り込んでいた。
「ルーカス? どうしたの?」
「あ、かりが……」
震えが止まらないルーカスにエルネストは心配そうにルーカスの顔を覗き込んでいる。
ルーカスは普段から真っ暗な部屋では眠らない。仕事で暗い場所を移動するのは、仕事なので平静を保っていられるが、こういう風に急に真っ暗な場所にいなくてはいけなくなるようなことがあると、平静でいられない。
心臓がばくばくと鳴って、耳鳴りがして、呼吸が荒くなる。冷や汗を掻いて震えているルーカスの肩をエルネストが抱き締めて携帯電話のライトを見せてくる。
「大丈夫だよ、すぐに復旧するよ」
「くらい……こわい……たすけて……」
子どものようになってしまったルーカスはエルネストにしがみついていた。分厚い胸板にしがみつくとエルネストは拒まずにルーカスを抱き締めてくれる。
「君を助けたい。けど、僕にはこれくらいしかできないね」
落ち着くように背中を撫でてくれるエルネストの手にルーカスは心地よさを感じていた。それでも震えは止まらない。
数分して警察署の予備電源が稼働して、電気がついた後もしばらくルーカスはエルネストにしがみついて離れられなかった。
動けないルーカスをエルネストはそのままにしてくれている。しっかりとしがみついた体から心臓の音が聞こえてきてルーカスは少しずつ落ち着いてくる。
「め、迷惑をかけた」
「いいよ。気にしないで」
「すまなかった」
「謝らなくていいよ。それより、よかったら聞かせてくれないかな、君のこと」
ルーカスが暗闇を異様に怖がったことではなくて、ルーカスのことが知りたいとエルネストは言ってくれる。エルネストにならば話してもいいかもしれないとルーカスの心が揺らいだ。
もう情けない姿は見せてしまったのだ。話してしまっても同じだろう。
「俺は小さいころに人身売買組織で売られかけたんだ」
「それは他のみんなは知ってるの?」
「いや、ジャンルカ課長だけが知っている」
人外の子どもは青年期までは人間と同じくらいの速度で成長する。
五歳くらいだったルーカスは、人身売買組織に囚われて、暗い狭い部屋に閉じ込められて、売られるのを待っていた。
人外は男女問わず妊娠できるので、胤をより多く残したい大金持ちの人外が、人外の子どもを買って出産用に使うのはよく起きる犯罪だった。人身売買組織も後を絶たない。
閉じ込められて食事もろくに与えられなくて、汚物にまみれた姿で過ごした数日間は、ルーカスの心に深い傷を残した。
「お前の両親はお前を売ったんだ。泣いても帰るところなんてない」
ルーカスが激しく泣くたびにそう言われて人身売買組織の男に殴られた。
怖くて、不安で、苦しかった日々。
警察の人外課が人身売買組織のアジトを見つけ出して、ルーカスは救われた。
「その後に俺は両親が本当に俺を売ったことを知った。両親も捕まって、俺は施設で育ったんだ」
人外の育つ施設は少人数で、ケアも行き届いていたが、ルーカスの心についた傷は消えなかった。
「俺は、俺みたいな思いをするものが一人でも減るように、人外課に入った。人外課で被害者を一人でも多く助けたいと思って」
「そうだったんだ……。君の願いが叶うように相棒としてサポートしていくよ」
エルネストは黙って最後まで聞いてくれて、ルーカスのことを馬鹿にする様子もなく、受け入れてくれた。
「デュマ……いや、エルネスト、今日はありがとう」
情けない姿を見せてしまったのは恥ずかしかったが、エルネストが全く動じていなかったから、ルーカスもエルネストに自分の過去を明かそうと思った。
「幼いころの事件が忘れられなくて、今でも電気を消して寝られないんだ。おかしいだろう?」
「おかしくないよ。それだけ君はつらい経験をしたんだ」
自嘲気味に笑えば、エルネストは即座に否定してくる。エルネストの金色の目が慈愛がこもっているような気がしてルーカスはその目をじっと見つめてしまう。エルネストを見ていると、自分が停電の間この男に抱き着いて震えていたのだと思って改めて顔が熱くなる。
エルネストの分厚い胸板に安心した。抱き着いたときにいい匂いがした気もする。
停電の間は恐怖に囚われていてとても感じることができなかったが、電気も付いた今になって思えば成人した男性が、年上の男性に抱き着いて震えるなんてものすごく恥ずかしいことをしてしまった。
しかも触れた服越しの体温も、鼻をかすめたいい香りも、冷静になればしっかりと覚えていることに気付く。
自分は変態じゃないのか。
停電にかこつけて相棒に抱き着き、その体温を感じ、香りを吸い込んだ。
トラウマのことを話さなければルーカスのやっていることは言い訳ができないくらいにおかしかった。
トラウマを話したことでエルネストが納得してくれたからよかったが、そうでなかったらセクハラで訴えられていたかもしれない。
「本当にすまなかった。下心はなかったんだ。訴えないでくれ」
「なにそれ。ちゃんと分かってるよ。僕の本性を君は知っているでしょう」
謝るルーカスに笑いながらエルネストは自分の鼻をつんつんと指先でつつく。
「君が人間の姿でもチーターの性質を持ってて足が速いように、僕は人間の姿でも狼の性質を持っていて、鼻が利くんだ。さっきの君からは人間が不安になると発せられる匂いがしていた。疑う余地もないよ」
「そ、そうか」
「一人で帰れそう? 送って行ってもいいけど」
「いや、大丈夫だ。もう平気だ。おかげさまで」
帰れるかも心配してくれるエルネストに、ルーカスはぶんぶんと頭を振る。
「それならよかった。今後も僕にできることがあったら何でも言ってね」
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