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後日談
ライナルトの子育て
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息子のエリーアス・ジュニアが泣き出すとすぐに目を覚ますし、ユストゥスと手分けして着替えとミルクの準備をする。産後は夜に眠れなくて予定より早く退院してしまったので、帝王切開からの回復のためにしばらくは絶対安静だったが、動けるようになるとライナルトは積極的にエリーアス・ジュニアの面倒を見ていた。
小さなエリーアス・ジュニアは、どっちにも似ている気がするが、髪色がユストゥスと同じというだけでライナルトには可愛くて堪らなかった。
ユストゥスと話し合ったのは、何か月でエリーアス・ジュニアを保育園に預けるかということと、ユストゥスがいつまで育児休暇を取るかということだった。
「ユストゥスは早く職場に戻りたいんじゃないのか?」
「そういうことはないよ。息子がこの月齢でいるのは一生に今だけなんだから、成長を感じていたい」
「でも、研究所は早く戻って来て欲しいと言っているよな」
疫病の特効薬を開発したようにユストゥスは非常に優秀な研究員だ。それが分かっているからこそ、研究所は早期のユストゥスの復帰を願っている。ユストゥスとしては子どもと触れ合う方が大事だと思っているようだが、研究所はそうも言っていられない状況のようだった。
研究所の研究を先導しているユストゥスがいない期間が長くなれば、研究は滞る。その期間も研究員には給料を払わなければいけないので、まとめ役のユストゥスに一刻も早く戻って来て欲しい。
「半年は休ませてもらうよ。その後は保育所に預けるかな?」
「俺はもうちょっとジュニアと一緒にいたい。最長で一年の育児休暇が取れるだろう?」
お金には困っていないのだから、エリーアス・ジュニアと過ごす時間を確保したいというライナルトに、ユストゥスは反対しなかった。兄のエリーアスと伴侶のギルベルト宅は早めに娘のエリーゼを保育園に入所させているが、ライナルトが望むのならばそれを叶えようというのがユストゥスの考えだった。
「リモートで家でできる仕事はできるだけ家でするよ。ライナルトは遠慮なく僕に頼ってね」
「ありがとう、ユストゥス」
「兄さんとギルベルトにもお願いしておく」
仕事復帰したとしても毎日研究所に行くことはない。家でできる仕事は家でして、データも家に持ち帰ったタブレット端末に送ってもらえばいいだけだというユストゥスに、ライナルトは心強さを感じていた。
エリーアス・ジュニアが生後半年を超えて、はいはいを始め、離乳食も始まった頃に、ユストゥスは学会で首都に行かなければいけなくなった。泊りの出張にライナルトが不安しかなくて俯いていると、ユストゥスは荷物を纏めてライナルトとエリーアス・ジュニアをエリーアスとギルベルトの家に連れて行った。
「僕、出張で三日間帰れないから、ライナルトのことお願いできる?」
「ユストゥス、仕事復帰から大変ですね」
「ライナルト、出産のときも泣いちゃったし、産後も僕がいないと眠れなくて、早く退院したんだ。きっと眠れなくて困ってると思うから、お願い」
「分かった。任せろ。な、エリーゼ」
「う! あい!」
お手手を上げて返事をする1歳のエリーゼはむちむちと肉付きが良い。エリーアスに似たのかもしれない。
ユストゥスにエリーアスとギルベルト宅に預けられて、ライナルトは涙目でユストゥスを見送った。
「早く帰って来いよ」
「できるだけ早く帰るよ」
「待ってるからな」
「迎えに来るから、それまで兄さんとギルベルトと一緒にいて」
心遣いに溢れたユストゥスの声に泣いてしまいそうだったが、ぐっと堪えてライナルトはエリーアス・ジュニアを抱っこして家の中に戻った。
エリーゼは小さく切っていたらもう大人と同じものを食べられるようになっていたが、ギルベルトはエリーアス・ジュニアのために離乳食を作ってくれた。感謝しつつエリーアス・ジュニアに食べさせて、ミルクを飲ませて、オムツを替える。
オムツを替えて床に敷物を敷いてエリーアス・ジュニアをうつぶせで寝かせると、ずりずりと這って移動していく。
「めっ! よっ!」
「あだ?」
「いこいこ」
エリーアスの義手と義足の充電器の設置場所まで這って行ったエリーアス・ジュニアの方向を変えて、エリーゼが撫でていた。
お風呂に入るまではよかったのだが、通された客間でライナルトは眠れずにベッドの上で寝返りを打っていた。ユストゥスの気配がないとライナルトは眠れなくなってしまった。ユストゥスが足りないと呟くと虚しくて涙が出てきそうになる。
「うお!」
「あだ!」
そこに登場したのはエリーゼだった。どうやったのか分からないが扉を開けて中に入って来て、がたがたとエリーアス・ジュニアのベビーベッドを揺らす。エリーアス・ジュニアと遊びたいのかとライナルトが抱っこしてベビーベッドから出すと、エリーゼはベッドに座っていた。
ライナルトもベッドに座ると、横になるようにとエリーゼにぐいぐいと押される。押されるままに横になったら、エリーアス・ジュニアとエリーゼの二人に髪を撫でられた。
撫でられていると心地よくて目を閉じたら眠れるような気がする。
意識が遠くなる中で、ライナルトはエリーゼとエリーアス・ジュニアもベッドに突っ伏して寝ているのを見たような気がした。
翌朝、リビングの方では大騒ぎになっていた。
「エリーゼがいない」
「ベビーベッドからどうやって逃げ出したんでしょう?」
探されているエリーゼはライナルトのベッドで眠っている。エリーアス・ジュニアも不思議と夜泣きすることなく眠っていた。
「エリーアス、ギルベルト、こっちにいるんだが」
「エリーゼ?」
「ライナルトが泊まりに来て嬉しくて一緒に寝たかったんですかね」
起こされたエリーゼは抱っこされてご機嫌で着替えに連れて行かれていた。エリーアス・ジュニアはお腹が空いているのか、ひよひよと泣いている。夜の間中泣くのを我慢して空腹に耐えていたのだろう。
すぐにギルベルトが離乳食を作ってくれて、ライナルトはエリーアス・ジュニアに離乳食を食べさせて、ミルクを飲ませた。
その夜もライナルトが眠れないでいると、エリーゼがやってきて、エリーアス・ジュニアと一緒にライナルトを撫でてくれた。若干涎が付いているような気もするが、その辺は気にしてはいけない。
ライナルトが子どもの面倒を見るのではなく、ライナルトの方が子どもに面倒を見られている状態だったが、エリーゼもエリーアス・ジュニアもいい子でライナルトに寄り添ってくれて、そのおかげでライナルトは少しは眠ることができた。
エリーアス・ジュニアは二日目は無理だったのか、夜中に泣いてしまって、オムツを替えてミルクを上げて、また眠らせた。眠る前に、一生懸命ライナルトの髪を撫でてくれていたが、エリーアス・ジュニアも眠かったのだろう、頭がぐらぐらしていた。
エリーゼの方はエリーアス・ジュニアが泣いたので起きたが、「おんちゅ」とオムツを示してライナルトが替えると、またライナルトの髪を撫でて眠ってしまった。
長時間は眠れなかったが、少しは眠れたので、ライナルトはその日も元気に過ごすことができた。
ユストゥスが帰ってくる日、ライナルトはエリーアス・ジュニアの面倒を見ながらも、玄関の近くでずっとそわそわしていた。
昼過ぎにユストゥスが帰ってくると、エリーアス・ジュニアを抱いたままで抱き付いてしまう。
「会いたかった」
「僕も会いたかったよ。ただいま、ライナルト。少しは眠れた?」
その件に関して、ライナルトは白状しなければいけなかった。
「眠れたけど……エリーゼとジュニアが俺を撫でてくれてたんだ。二人ともユストゥスと同じ髪の色で、血が繋がってるから、安心して少しは眠れた」
「エリーゼとジュニアが!?」
「エリーゼはどうやってベビーベッドから抜け出したのか分からないんだけどね」
説明するとユストゥスはとても驚いていた。
もしかするとエリーゼもエリーアス・ジュニアも天才なのかもしれない。
英雄のギルベルトと特効薬開発を途中まで進めたエリーアスの娘のエリーゼ。
疫病の特効薬開発を成し遂げたユストゥスと部下のライナルトの息子のエリーアス・ジュニア。
エリーゼとエリーアス・ジュニアが天才であっても何もおかしくない気がライナルトはしていた。
小さなエリーアス・ジュニアは、どっちにも似ている気がするが、髪色がユストゥスと同じというだけでライナルトには可愛くて堪らなかった。
ユストゥスと話し合ったのは、何か月でエリーアス・ジュニアを保育園に預けるかということと、ユストゥスがいつまで育児休暇を取るかということだった。
「ユストゥスは早く職場に戻りたいんじゃないのか?」
「そういうことはないよ。息子がこの月齢でいるのは一生に今だけなんだから、成長を感じていたい」
「でも、研究所は早く戻って来て欲しいと言っているよな」
疫病の特効薬を開発したようにユストゥスは非常に優秀な研究員だ。それが分かっているからこそ、研究所は早期のユストゥスの復帰を願っている。ユストゥスとしては子どもと触れ合う方が大事だと思っているようだが、研究所はそうも言っていられない状況のようだった。
研究所の研究を先導しているユストゥスがいない期間が長くなれば、研究は滞る。その期間も研究員には給料を払わなければいけないので、まとめ役のユストゥスに一刻も早く戻って来て欲しい。
「半年は休ませてもらうよ。その後は保育所に預けるかな?」
「俺はもうちょっとジュニアと一緒にいたい。最長で一年の育児休暇が取れるだろう?」
お金には困っていないのだから、エリーアス・ジュニアと過ごす時間を確保したいというライナルトに、ユストゥスは反対しなかった。兄のエリーアスと伴侶のギルベルト宅は早めに娘のエリーゼを保育園に入所させているが、ライナルトが望むのならばそれを叶えようというのがユストゥスの考えだった。
「リモートで家でできる仕事はできるだけ家でするよ。ライナルトは遠慮なく僕に頼ってね」
「ありがとう、ユストゥス」
「兄さんとギルベルトにもお願いしておく」
仕事復帰したとしても毎日研究所に行くことはない。家でできる仕事は家でして、データも家に持ち帰ったタブレット端末に送ってもらえばいいだけだというユストゥスに、ライナルトは心強さを感じていた。
エリーアス・ジュニアが生後半年を超えて、はいはいを始め、離乳食も始まった頃に、ユストゥスは学会で首都に行かなければいけなくなった。泊りの出張にライナルトが不安しかなくて俯いていると、ユストゥスは荷物を纏めてライナルトとエリーアス・ジュニアをエリーアスとギルベルトの家に連れて行った。
「僕、出張で三日間帰れないから、ライナルトのことお願いできる?」
「ユストゥス、仕事復帰から大変ですね」
「ライナルト、出産のときも泣いちゃったし、産後も僕がいないと眠れなくて、早く退院したんだ。きっと眠れなくて困ってると思うから、お願い」
「分かった。任せろ。な、エリーゼ」
「う! あい!」
お手手を上げて返事をする1歳のエリーゼはむちむちと肉付きが良い。エリーアスに似たのかもしれない。
ユストゥスにエリーアスとギルベルト宅に預けられて、ライナルトは涙目でユストゥスを見送った。
「早く帰って来いよ」
「できるだけ早く帰るよ」
「待ってるからな」
「迎えに来るから、それまで兄さんとギルベルトと一緒にいて」
心遣いに溢れたユストゥスの声に泣いてしまいそうだったが、ぐっと堪えてライナルトはエリーアス・ジュニアを抱っこして家の中に戻った。
エリーゼは小さく切っていたらもう大人と同じものを食べられるようになっていたが、ギルベルトはエリーアス・ジュニアのために離乳食を作ってくれた。感謝しつつエリーアス・ジュニアに食べさせて、ミルクを飲ませて、オムツを替える。
オムツを替えて床に敷物を敷いてエリーアス・ジュニアをうつぶせで寝かせると、ずりずりと這って移動していく。
「めっ! よっ!」
「あだ?」
「いこいこ」
エリーアスの義手と義足の充電器の設置場所まで這って行ったエリーアス・ジュニアの方向を変えて、エリーゼが撫でていた。
お風呂に入るまではよかったのだが、通された客間でライナルトは眠れずにベッドの上で寝返りを打っていた。ユストゥスの気配がないとライナルトは眠れなくなってしまった。ユストゥスが足りないと呟くと虚しくて涙が出てきそうになる。
「うお!」
「あだ!」
そこに登場したのはエリーゼだった。どうやったのか分からないが扉を開けて中に入って来て、がたがたとエリーアス・ジュニアのベビーベッドを揺らす。エリーアス・ジュニアと遊びたいのかとライナルトが抱っこしてベビーベッドから出すと、エリーゼはベッドに座っていた。
ライナルトもベッドに座ると、横になるようにとエリーゼにぐいぐいと押される。押されるままに横になったら、エリーアス・ジュニアとエリーゼの二人に髪を撫でられた。
撫でられていると心地よくて目を閉じたら眠れるような気がする。
意識が遠くなる中で、ライナルトはエリーゼとエリーアス・ジュニアもベッドに突っ伏して寝ているのを見たような気がした。
翌朝、リビングの方では大騒ぎになっていた。
「エリーゼがいない」
「ベビーベッドからどうやって逃げ出したんでしょう?」
探されているエリーゼはライナルトのベッドで眠っている。エリーアス・ジュニアも不思議と夜泣きすることなく眠っていた。
「エリーアス、ギルベルト、こっちにいるんだが」
「エリーゼ?」
「ライナルトが泊まりに来て嬉しくて一緒に寝たかったんですかね」
起こされたエリーゼは抱っこされてご機嫌で着替えに連れて行かれていた。エリーアス・ジュニアはお腹が空いているのか、ひよひよと泣いている。夜の間中泣くのを我慢して空腹に耐えていたのだろう。
すぐにギルベルトが離乳食を作ってくれて、ライナルトはエリーアス・ジュニアに離乳食を食べさせて、ミルクを飲ませた。
その夜もライナルトが眠れないでいると、エリーゼがやってきて、エリーアス・ジュニアと一緒にライナルトを撫でてくれた。若干涎が付いているような気もするが、その辺は気にしてはいけない。
ライナルトが子どもの面倒を見るのではなく、ライナルトの方が子どもに面倒を見られている状態だったが、エリーゼもエリーアス・ジュニアもいい子でライナルトに寄り添ってくれて、そのおかげでライナルトは少しは眠ることができた。
エリーアス・ジュニアは二日目は無理だったのか、夜中に泣いてしまって、オムツを替えてミルクを上げて、また眠らせた。眠る前に、一生懸命ライナルトの髪を撫でてくれていたが、エリーアス・ジュニアも眠かったのだろう、頭がぐらぐらしていた。
エリーゼの方はエリーアス・ジュニアが泣いたので起きたが、「おんちゅ」とオムツを示してライナルトが替えると、またライナルトの髪を撫でて眠ってしまった。
長時間は眠れなかったが、少しは眠れたので、ライナルトはその日も元気に過ごすことができた。
ユストゥスが帰ってくる日、ライナルトはエリーアス・ジュニアの面倒を見ながらも、玄関の近くでずっとそわそわしていた。
昼過ぎにユストゥスが帰ってくると、エリーアス・ジュニアを抱いたままで抱き付いてしまう。
「会いたかった」
「僕も会いたかったよ。ただいま、ライナルト。少しは眠れた?」
その件に関して、ライナルトは白状しなければいけなかった。
「眠れたけど……エリーゼとジュニアが俺を撫でてくれてたんだ。二人ともユストゥスと同じ髪の色で、血が繋がってるから、安心して少しは眠れた」
「エリーゼとジュニアが!?」
「エリーゼはどうやってベビーベッドから抜け出したのか分からないんだけどね」
説明するとユストゥスはとても驚いていた。
もしかするとエリーゼもエリーアス・ジュニアも天才なのかもしれない。
英雄のギルベルトと特効薬開発を途中まで進めたエリーアスの娘のエリーゼ。
疫病の特効薬開発を成し遂げたユストゥスと部下のライナルトの息子のエリーアス・ジュニア。
エリーゼとエリーアス・ジュニアが天才であっても何もおかしくない気がライナルトはしていた。
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