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後日談
エリーアスとエリーゼ
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エリーゼが生まれてから、エリーアスは義手と義足をつけてベッドに入ろうとした。その件については、ギルベルトと話し合いがもたれた。
「義手と義足を充電する時間も必要だし、寝るときまで付けてたら、エリさんがぐっすり眠れないんじゃないか?」
義手と義足はもう二年近くつけているのでエリーアスの本物の手足のようになっていたが、それでも本物ではないことには違いない。自分の体の一部ではないものをつけたままで眠るのは安眠できないのではないかと心配するギルベルトに、エリーアスは穏やかに答える。
「新生児がいて、最初から深く眠れるとは思っていません」
「エリさん!?」
「私も親になったのですから、エリーゼ中心に物事を進めていく方がいいでしょう」
親としての責任溢れるエリーアスの言葉はギルベルトの胸を打ったが、それとは別にエリーアスがよく眠れないというのは問題である。エリーアスはそれくらいは平気だと思っているかもしれないが、質の悪い睡眠が産後のエリーアスの身体を痛めつけるようなことがないように、ギルベルトは気にかけていた。
「やっぱり、義手と義足は外した方がいい。その方がリラックスできるだろう?」
「義手と義足を外していたら、エリーゼが泣いたときにすぐに反応できません」
「少しくらい泣かせてても赤ん坊は死なないし、俺がなんとかするから! お願い! エリさんは無理をしないで!」
最終的にはギルベルトがベッドの上で正座して土下座してエリーアスを説得したのだが、エリーアスは納得していない様子だった。
義手と義足は金属製のもので、寝るときまで付けていることを想定されていない。同じようにシャワーを浴びるときにもつけていることを想定されていないので、エリーアス一人ではエリーゼをお風呂に入れるのは難しい。
左腕と左脚がなくなったことをギルベルトもエリーアスもそれほど気にしていなかったのだが、何もできない目を離すと死んでしまうようなか弱い生まれたばかりの赤ん坊がいる家庭においては、それはやはり不利なようだった。
「分かりました。私は筋力を鍛えます」
「へ?」
「片腕と片足と左膝で動き回れるようになります」
義手と義足をつけてベッドに入ることは諦めてくれたエリーアスだったが、その日から訓練のように義手と義足を外して部屋の中を動き回れるように練習していた。
夜中にベビーベッドの中でエリーゼが泣くと、ギルベルトとエリーアスはほぼ同時に目覚める。ギルベルトがエリーゼを抱っこしてオムツを見ている間に、エリーアスは右足と左膝と右腕で上手にバランスを取りながら義手と義足を置いてある場所まで這っていって、義手と義足をつけて、ミルクや着替えの用意をする。
その素早さにはギルベルトも驚きを隠せなかった。
「エリさん、すごいな」
「エリーゼのためなら、これくらいは」
本当に心から望んでエリーゼを産んで、責任を持って育てようとしているエリーアスの姿勢にギルベルトは涙が出てきそうになる。
自分の幼少期を考えると、こんな風に大切にしてくれたひとはいなかった。母親を早くに亡くしたギルベルトは放置された子どもだったし、ハウスキーパーもベビーシッターも仕事としてしかギルベルトに接してくれなかった。それどころか、兄や弟に構うのに精いっぱいで、大人しいギルベルトのことは放置されるのもしばしばだった。
「エリーゼはエリさんに愛されて幸せだな」
「ギルベルトも、エリーゼのことを愛してくれているではないですか」
エリーアスに指摘されて、ギルベルトはエリーゼを抱っこしたままエリーアスの顔をまじまじと見つめてしまった。黒髪に水色の目が澄んでいてとても美しい。
「エリーゼが泣くとギルベルトも必ず起きてくれるし、私がすぐに抱っこしに行けない分、ギルベルトが抱っこしてオムツを見てくれます。ギルベルトは立派な父親ですよ」
「俺はちゃんと父親できてるのか?」
エリーアスに言われて、自然としてきたことだが、自分がちゃんと父親としてエリーゼを愛することができていると知ってギルベルトは涙が零れる。エリーゼが生まれる前には自分がちゃんとした父親になれるのか悩んだこともあった。それをエリーアスはギルベルトを見ていてくれて評価をくれる。
冷静に評価をくれるエリーアスを信じることができるので、ギルベルトは自分がちゃんと父親ができていると実感することができた。
少しずつエリーゼが成長してくると、エリーゼの動きも出て来るし、ミルクだけでなく離乳食も必要になって来る。膝の上になんとか座れるようになったエリーゼが落ちないように支えながら、エリーアスがエリーゼの口に離乳食を入れる。
パン粥を入れると、あまりお気に召さなかったのか、舌で押し出して吐いてしまう。野菜スープは少し飲んだ。
エリーアスが義手でも抱っこしているせいか、エリーゼはエリーアスの義手がお気に入りだった。床に転がしておくと、ずり這いでエリーアスが義手を充電している場所まで行くことがある。
義手にすり寄ってきゃっきゃと喜んでいる姿は、エリーアスのそのままを受け入れているようで、ギルベルトは嬉しかった。
「腕がなくても、足がなくても、赤ん坊は育てられると思っていましたが、義手に懐くとは思いませんでしたね」
「エリさんがあの義手で優しくしてくれるから、優しくしてくれるものだと思ってるんじゃないかな」
義手は優しいものだと覚えているエリーゼの姿は本当に可愛かった。
エリーアスが職場復帰することになって、エリーゼを保育園に預けるときには、一番泣いたのはギルベルトだった。
「エリーゼが俺を呼んでる。行かなきゃ、エリさん!」
「預けるために来ているんだから、呼ばれても行ってはいけませんよ」
「あんなに泣いてるのに!?」
泣きながらギルベルトとエリーアスの後を追おうとするエリーゼにギルベルトも涙が止まらない。大事な娘を預けるくらいならば、休学期間をもっと伸ばしても構わないのに、エリーアスはそこは厳しかった。
「ギルベルトにも大学があります。私にも仕事があります。どちらも尊重されるべきです」
「エリーゼ……大学が終わったら、必ず迎えに来るからな」
「あなたが泣くと、エリーゼも不安になりますよ。ほら、涙と洟を拭いて」
ハンカチでギルベルトの涙と洟を拭いてくれるエリーアスに、ギルベルトもつらかったが大学に行った。大学の授業を受けている間もエリーゼのことが気になって仕方がない。
しばらくはそんな日々が続いたが、エリーゼの方が逞しかったのか、1歳になる頃には、保育園に送って行くエリーアスとギルベルトに「ばっばい」と手を振って、オムツのお尻を振り振り、保育園の玩具で遊びに行っていた。
家でもエリーゼは逞しく育っていた。ミルクをほとんど飲まなくなり、小さく切った大人と同じものを手掴みでもりもりと食べるようになった。夜に寝る時間も長くなって、ギルベルトとエリーアスをそんなに困らせないようになった。
「えー! えー!」
従弟のエリーアス・ジュニアが来るとエリーゼは嬉しそうに近寄って行って、敷物の上に座っているエリーアス・ジュニアの周りに玩具を持って行く。絶妙に手が届かない位置に置いているのは、計算なのか、ただ気付いていないだけなのかよく分からない。
「エリーゼ、良く動くようになったね」
「ギルベルトに顔は似てるけど、表情はエリーアスにそっくりだな」
ユストゥスとライナルトに言われて、ギルベルトはエリーゼの顔をまじまじと見る。自分に似ているかどうかは分からないが、エリーアスと同じ髪の色というだけで可愛さが増している気がする。
「まっまー! ぱっぱー!」
エリーアスを「ママ」、ギルベルトを「パパ」と呼びながらよちよちと歩いてくるエリーゼはとても可愛い。
「将来、エリーゼが結婚するって言ったら、俺は反対してしまうかもしれない」
「気が早いですよ、ギルベルト」
エリーアスに笑われても、ギルベルトはどうしても娘の結婚を祝福できる気持ちになれなかった。それくらい娘は可愛すぎた。
「義手と義足を充電する時間も必要だし、寝るときまで付けてたら、エリさんがぐっすり眠れないんじゃないか?」
義手と義足はもう二年近くつけているのでエリーアスの本物の手足のようになっていたが、それでも本物ではないことには違いない。自分の体の一部ではないものをつけたままで眠るのは安眠できないのではないかと心配するギルベルトに、エリーアスは穏やかに答える。
「新生児がいて、最初から深く眠れるとは思っていません」
「エリさん!?」
「私も親になったのですから、エリーゼ中心に物事を進めていく方がいいでしょう」
親としての責任溢れるエリーアスの言葉はギルベルトの胸を打ったが、それとは別にエリーアスがよく眠れないというのは問題である。エリーアスはそれくらいは平気だと思っているかもしれないが、質の悪い睡眠が産後のエリーアスの身体を痛めつけるようなことがないように、ギルベルトは気にかけていた。
「やっぱり、義手と義足は外した方がいい。その方がリラックスできるだろう?」
「義手と義足を外していたら、エリーゼが泣いたときにすぐに反応できません」
「少しくらい泣かせてても赤ん坊は死なないし、俺がなんとかするから! お願い! エリさんは無理をしないで!」
最終的にはギルベルトがベッドの上で正座して土下座してエリーアスを説得したのだが、エリーアスは納得していない様子だった。
義手と義足は金属製のもので、寝るときまで付けていることを想定されていない。同じようにシャワーを浴びるときにもつけていることを想定されていないので、エリーアス一人ではエリーゼをお風呂に入れるのは難しい。
左腕と左脚がなくなったことをギルベルトもエリーアスもそれほど気にしていなかったのだが、何もできない目を離すと死んでしまうようなか弱い生まれたばかりの赤ん坊がいる家庭においては、それはやはり不利なようだった。
「分かりました。私は筋力を鍛えます」
「へ?」
「片腕と片足と左膝で動き回れるようになります」
義手と義足をつけてベッドに入ることは諦めてくれたエリーアスだったが、その日から訓練のように義手と義足を外して部屋の中を動き回れるように練習していた。
夜中にベビーベッドの中でエリーゼが泣くと、ギルベルトとエリーアスはほぼ同時に目覚める。ギルベルトがエリーゼを抱っこしてオムツを見ている間に、エリーアスは右足と左膝と右腕で上手にバランスを取りながら義手と義足を置いてある場所まで這っていって、義手と義足をつけて、ミルクや着替えの用意をする。
その素早さにはギルベルトも驚きを隠せなかった。
「エリさん、すごいな」
「エリーゼのためなら、これくらいは」
本当に心から望んでエリーゼを産んで、責任を持って育てようとしているエリーアスの姿勢にギルベルトは涙が出てきそうになる。
自分の幼少期を考えると、こんな風に大切にしてくれたひとはいなかった。母親を早くに亡くしたギルベルトは放置された子どもだったし、ハウスキーパーもベビーシッターも仕事としてしかギルベルトに接してくれなかった。それどころか、兄や弟に構うのに精いっぱいで、大人しいギルベルトのことは放置されるのもしばしばだった。
「エリーゼはエリさんに愛されて幸せだな」
「ギルベルトも、エリーゼのことを愛してくれているではないですか」
エリーアスに指摘されて、ギルベルトはエリーゼを抱っこしたままエリーアスの顔をまじまじと見つめてしまった。黒髪に水色の目が澄んでいてとても美しい。
「エリーゼが泣くとギルベルトも必ず起きてくれるし、私がすぐに抱っこしに行けない分、ギルベルトが抱っこしてオムツを見てくれます。ギルベルトは立派な父親ですよ」
「俺はちゃんと父親できてるのか?」
エリーアスに言われて、自然としてきたことだが、自分がちゃんと父親としてエリーゼを愛することができていると知ってギルベルトは涙が零れる。エリーゼが生まれる前には自分がちゃんとした父親になれるのか悩んだこともあった。それをエリーアスはギルベルトを見ていてくれて評価をくれる。
冷静に評価をくれるエリーアスを信じることができるので、ギルベルトは自分がちゃんと父親ができていると実感することができた。
少しずつエリーゼが成長してくると、エリーゼの動きも出て来るし、ミルクだけでなく離乳食も必要になって来る。膝の上になんとか座れるようになったエリーゼが落ちないように支えながら、エリーアスがエリーゼの口に離乳食を入れる。
パン粥を入れると、あまりお気に召さなかったのか、舌で押し出して吐いてしまう。野菜スープは少し飲んだ。
エリーアスが義手でも抱っこしているせいか、エリーゼはエリーアスの義手がお気に入りだった。床に転がしておくと、ずり這いでエリーアスが義手を充電している場所まで行くことがある。
義手にすり寄ってきゃっきゃと喜んでいる姿は、エリーアスのそのままを受け入れているようで、ギルベルトは嬉しかった。
「腕がなくても、足がなくても、赤ん坊は育てられると思っていましたが、義手に懐くとは思いませんでしたね」
「エリさんがあの義手で優しくしてくれるから、優しくしてくれるものだと思ってるんじゃないかな」
義手は優しいものだと覚えているエリーゼの姿は本当に可愛かった。
エリーアスが職場復帰することになって、エリーゼを保育園に預けるときには、一番泣いたのはギルベルトだった。
「エリーゼが俺を呼んでる。行かなきゃ、エリさん!」
「預けるために来ているんだから、呼ばれても行ってはいけませんよ」
「あんなに泣いてるのに!?」
泣きながらギルベルトとエリーアスの後を追おうとするエリーゼにギルベルトも涙が止まらない。大事な娘を預けるくらいならば、休学期間をもっと伸ばしても構わないのに、エリーアスはそこは厳しかった。
「ギルベルトにも大学があります。私にも仕事があります。どちらも尊重されるべきです」
「エリーゼ……大学が終わったら、必ず迎えに来るからな」
「あなたが泣くと、エリーゼも不安になりますよ。ほら、涙と洟を拭いて」
ハンカチでギルベルトの涙と洟を拭いてくれるエリーアスに、ギルベルトもつらかったが大学に行った。大学の授業を受けている間もエリーゼのことが気になって仕方がない。
しばらくはそんな日々が続いたが、エリーゼの方が逞しかったのか、1歳になる頃には、保育園に送って行くエリーアスとギルベルトに「ばっばい」と手を振って、オムツのお尻を振り振り、保育園の玩具で遊びに行っていた。
家でもエリーゼは逞しく育っていた。ミルクをほとんど飲まなくなり、小さく切った大人と同じものを手掴みでもりもりと食べるようになった。夜に寝る時間も長くなって、ギルベルトとエリーアスをそんなに困らせないようになった。
「えー! えー!」
従弟のエリーアス・ジュニアが来るとエリーゼは嬉しそうに近寄って行って、敷物の上に座っているエリーアス・ジュニアの周りに玩具を持って行く。絶妙に手が届かない位置に置いているのは、計算なのか、ただ気付いていないだけなのかよく分からない。
「エリーゼ、良く動くようになったね」
「ギルベルトに顔は似てるけど、表情はエリーアスにそっくりだな」
ユストゥスとライナルトに言われて、ギルベルトはエリーゼの顔をまじまじと見る。自分に似ているかどうかは分からないが、エリーアスと同じ髪の色というだけで可愛さが増している気がする。
「まっまー! ぱっぱー!」
エリーアスを「ママ」、ギルベルトを「パパ」と呼びながらよちよちと歩いてくるエリーゼはとても可愛い。
「将来、エリーゼが結婚するって言ったら、俺は反対してしまうかもしれない」
「気が早いですよ、ギルベルト」
エリーアスに笑われても、ギルベルトはどうしても娘の結婚を祝福できる気持ちになれなかった。それくらい娘は可愛すぎた。
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