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ユストゥス編
2.最悪の上司
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ライナルト・ヴェールマンは、自信過剰でナルシストだと言われる。整った顔立ちのライナルトに嫉妬した輩の言っていることに違いないから、ライナルト自身はそれほど気にしたことがなかった。
街を歩いていると、同性も異性も、振り返る。ナンパは同性は絶対にお断りだが、異性は遊ぶだけ遊んで捨てる生活をしている。戦争中も研究は給料がもらえるくらいに程々で、刹那的な快楽に身を任せて生きて来たライナルトにとって、ユストゥス・ハインツェは勝手にライバルと思っている相手だった。
そこそこに体格がよくすらりと背が高くて自然に流した黒髪に涼やかな水色の目のユストゥスが、大陸に蔓延していた疫病の特効薬の開発をしたという報が流れると、周囲の目がユストゥスに向くようになったのだ。
身体だけの付き合いだった女性たちも、ニュースで流れたユストゥスの姿を見て「抱かれたい」「素敵」と言うし、国ではユストゥスを英雄として祀り上げている。
確かに疫病の特効薬を作り、それを交渉材料として戦争を終わらせたのはユストゥスの功績かもしれないが、その特効薬の研究を元々していたのはユストゥスの兄のエリーアスで、ユストゥスがそのデータを受け継いだに過ぎないことをライナルトは知っていた。研究員ならばエリーアスがそれまで纏めていた論文にアクセスできるので、研究の細かな成果を纏めたデータがユストゥスの手に渡り、それをユストゥスが仕上げただけというのは考えずとも分かることだった。
ユストゥスはペテン師だ。前線に送られることになった兄の功績を取り上げて、国の英雄になっている。
そうやってユストゥスを糾弾するつもりだったのだが、実際に会ったユストゥスに学会でライナルトはコテンパンにされた挙句、ユストゥスに言った台詞を肯定された。
「特効薬の開発だって、本当は兄の功績を奪っただけなんだろう?」
「そうなんですよ。兄さんは本当に素晴らしい研究員で、兄さんこそが評価されるべきです。あなた、分かってますね」
「へ?」
「それでは、見学に来たいのならば研究所にアポを取ってくださいね」
軽く流されてしまって、ライナルトはユストゥスに自分を認めさせたいと思ってしまった。ユストゥスの認めるような研究者になれば、女性たちの関心もライナルトに戻ってくるのではないか。ユストゥスに認められた研究者となれば、この国での地位は安泰だ。
折角特効薬の開発をしたのにその特許をユストゥスが国に渡したのは理解できないが、ユストゥスに取り入ろうと入り込んだ研究所で、ライナルトは地獄を見た。
「こんなデータが使えると思ってるの? あなたの考えにはバイアスがかかっている」
「地道に取ったデータに文句をつけるのか?」
「地道に取ったっていうのは、もっと時間をかけて、あらゆる可能性を考えて分析したものを言うんだよ。あなたのは無作為に取ったデータに、自分の都合のいい結論をつけただけじゃないか」
これまでの研究ではそれで問題なく給料はもらえていた。論文が間違っていたところで、また書き直せば給料は貰えるのだから、ライナルトはその辺を真剣に考えていなかった。
「あなたの研究データが間違っていて、それを元に製薬会社が動いてしまえば、膨大な損失が出る。それをあなたは背負えるのか?」
「そ、それは……」
「全部やり直し。データはもっと緻密に分析して。その歪んだ自分に都合のいいように改変する思考を、脳味噌かき出して頭蓋骨内洗って綺麗にしてからね」
このようなやりとりがデータを持って行くたびに起きる。ライナルトもユストゥスのやり方に納得できなくなってきていた。
「俺のデータにバイアスがかかっているって言うけど、データの結果がこうなるという仮説を立てることの何が悪いんだ!」
「あなたのは仮説じゃない。研究データの分析を、自分の都合のいいように改ざんしてるんだ」
「改ざんしてない! データの数字一つ変えてない!」
「数字を変えてないから改ざんしていない理由にはならない。自分の望む方向に結論を持って行かせるデータ分析をすることが改ざんだと言っているんだ」
怒鳴り付けるようになってしまうライナルトに、ユストゥスはどこまでも冷ややかな口調だった。笑みすらも浮かべていそうなその姿にライナルトはますます怒りを募らせる。
「この方法で俺はやって来たんだ!」
「それは、研究所のレベルが低かったんだね」
年下のユストゥスの言い捨てる言葉にライナルトはユストゥスの胸倉を掴み上げていた。ライナルトと同じくらいの身長で細身で、ひょろりとしたユストゥス。間近で見ると目の色が本当に薄くて、透き通っているのが分かる。
悔しいがライナルトの相手をした女性たちがユストゥスは綺麗な顔をしていると言っていたのが理解できた。
「僕を殴ったら、あなたのデータが正しくなるの?」
凍った湖のような薄い水色の目が平静にライナルトを映している。他人に対してそれほどむきになるタイプではなく、むしろ冷ややかに切り捨てるのはライナルトの方なのに、ユストゥスの前では手の平の上で転がされている気分になってしまう。
振り上げた拳を体の横に落とし、ライナルトは長く息を吐いた。
「もう一度、データを取り直す。それでいいんだろう?」
「今度は分析を間違えないようにね」
年下のユストゥスに静かに言われて、ライナルトはユストゥスの研究室を出た。その日はもう遅かったので、続きの研究は明日にして部屋に戻る。研究所を変えたので、借りていたマンションからも引っ越したのだが、新しいマンションはオートロックの網膜認証で、ライナルトの網膜パターンを読み込んでドアが開く。
部屋に入るとシャワーを浴びてバスローブに着替える。仕事は家に持ち帰らないのがこれまでのライフスタイルだったのに、ユストゥスのいる研究所に入って、ユストゥスの下で働くようになってから、そんなことは言っていられなくなった。
これまでのデータを見直して、改善点を考える。湿った銀色のストレートの長い髪を掻き上げながら、タブレット端末で論文を読み返す。
ユストゥスが研究しているので、海外の特定地域の疫病についての研究をしていたが、現地から送られてきたデータを解析して、ライナルトなりに理路整然と纏めたはずなのに、ユストゥスにはバッサリと切り捨てられてしまった。
投与した薬と、治療方法、それを照らし合わせて、最善の方法を導き出したはずなのに、ユストゥスはライナルトがその方法になるようにデータの方を都合のいいように解釈したと言っていた。
何度も確認すると、確かにデータの分析に正確性がないように思われる。
「海外の疫病なんてどうでもいいじゃないか」
本音が漏れるライナルトの部屋のインターフォンが鳴った。ドアを開けると派手な身なりの女性が入ってくる。
「ライナルト、最近ご無沙汰じゃないの? あなたを本気にさせるような相手が現れたってこと?」
「まさか。君が一番だよ」
タブレット端末を置いて、女性の頬を撫でて口付けるが、頭の中にあるのはデータのことばかり。ベッドに女性を押し倒して服を脱がせながらも、データのことをライナルトは考えていた。
自然治癒する場合もある疫病については、どの治療が最善のものなのかを導き出すのは非常に難しい。薬を投与しても、療法を試しても、単純に自然治癒しただけの可能性が拭えないからだ。
そうなると、自然治癒と重傷化した疫病との違いはどう見分ければいいのだろう。
「重傷化する前の段階の治験でないと役に立たないってことか?」
「ライナルト?」
ライナルトの身体の下には服を脱がされて下着姿の女性がいるが、ライナルトの中心は全く反応していなかった。それどころか、女性を放置してベッドサイドのタブレット端末を手に取ってライナルトはデータを検証しだす。
「ちょっと、いい加減にしてよね!」
「待て、大事なことなんだ」
「あたしがいるときに、あたし以上に大事なことなんてないでしょう!」
頬を引っ叩かれて、派手な長い爪が引っかかってライナルトの頬が切れた。血を流すライナルトを無視して、女性は服を着て部屋から出て行った。
街を歩いていると、同性も異性も、振り返る。ナンパは同性は絶対にお断りだが、異性は遊ぶだけ遊んで捨てる生活をしている。戦争中も研究は給料がもらえるくらいに程々で、刹那的な快楽に身を任せて生きて来たライナルトにとって、ユストゥス・ハインツェは勝手にライバルと思っている相手だった。
そこそこに体格がよくすらりと背が高くて自然に流した黒髪に涼やかな水色の目のユストゥスが、大陸に蔓延していた疫病の特効薬の開発をしたという報が流れると、周囲の目がユストゥスに向くようになったのだ。
身体だけの付き合いだった女性たちも、ニュースで流れたユストゥスの姿を見て「抱かれたい」「素敵」と言うし、国ではユストゥスを英雄として祀り上げている。
確かに疫病の特効薬を作り、それを交渉材料として戦争を終わらせたのはユストゥスの功績かもしれないが、その特効薬の研究を元々していたのはユストゥスの兄のエリーアスで、ユストゥスがそのデータを受け継いだに過ぎないことをライナルトは知っていた。研究員ならばエリーアスがそれまで纏めていた論文にアクセスできるので、研究の細かな成果を纏めたデータがユストゥスの手に渡り、それをユストゥスが仕上げただけというのは考えずとも分かることだった。
ユストゥスはペテン師だ。前線に送られることになった兄の功績を取り上げて、国の英雄になっている。
そうやってユストゥスを糾弾するつもりだったのだが、実際に会ったユストゥスに学会でライナルトはコテンパンにされた挙句、ユストゥスに言った台詞を肯定された。
「特効薬の開発だって、本当は兄の功績を奪っただけなんだろう?」
「そうなんですよ。兄さんは本当に素晴らしい研究員で、兄さんこそが評価されるべきです。あなた、分かってますね」
「へ?」
「それでは、見学に来たいのならば研究所にアポを取ってくださいね」
軽く流されてしまって、ライナルトはユストゥスに自分を認めさせたいと思ってしまった。ユストゥスの認めるような研究者になれば、女性たちの関心もライナルトに戻ってくるのではないか。ユストゥスに認められた研究者となれば、この国での地位は安泰だ。
折角特効薬の開発をしたのにその特許をユストゥスが国に渡したのは理解できないが、ユストゥスに取り入ろうと入り込んだ研究所で、ライナルトは地獄を見た。
「こんなデータが使えると思ってるの? あなたの考えにはバイアスがかかっている」
「地道に取ったデータに文句をつけるのか?」
「地道に取ったっていうのは、もっと時間をかけて、あらゆる可能性を考えて分析したものを言うんだよ。あなたのは無作為に取ったデータに、自分の都合のいい結論をつけただけじゃないか」
これまでの研究ではそれで問題なく給料はもらえていた。論文が間違っていたところで、また書き直せば給料は貰えるのだから、ライナルトはその辺を真剣に考えていなかった。
「あなたの研究データが間違っていて、それを元に製薬会社が動いてしまえば、膨大な損失が出る。それをあなたは背負えるのか?」
「そ、それは……」
「全部やり直し。データはもっと緻密に分析して。その歪んだ自分に都合のいいように改変する思考を、脳味噌かき出して頭蓋骨内洗って綺麗にしてからね」
このようなやりとりがデータを持って行くたびに起きる。ライナルトもユストゥスのやり方に納得できなくなってきていた。
「俺のデータにバイアスがかかっているって言うけど、データの結果がこうなるという仮説を立てることの何が悪いんだ!」
「あなたのは仮説じゃない。研究データの分析を、自分の都合のいいように改ざんしてるんだ」
「改ざんしてない! データの数字一つ変えてない!」
「数字を変えてないから改ざんしていない理由にはならない。自分の望む方向に結論を持って行かせるデータ分析をすることが改ざんだと言っているんだ」
怒鳴り付けるようになってしまうライナルトに、ユストゥスはどこまでも冷ややかな口調だった。笑みすらも浮かべていそうなその姿にライナルトはますます怒りを募らせる。
「この方法で俺はやって来たんだ!」
「それは、研究所のレベルが低かったんだね」
年下のユストゥスの言い捨てる言葉にライナルトはユストゥスの胸倉を掴み上げていた。ライナルトと同じくらいの身長で細身で、ひょろりとしたユストゥス。間近で見ると目の色が本当に薄くて、透き通っているのが分かる。
悔しいがライナルトの相手をした女性たちがユストゥスは綺麗な顔をしていると言っていたのが理解できた。
「僕を殴ったら、あなたのデータが正しくなるの?」
凍った湖のような薄い水色の目が平静にライナルトを映している。他人に対してそれほどむきになるタイプではなく、むしろ冷ややかに切り捨てるのはライナルトの方なのに、ユストゥスの前では手の平の上で転がされている気分になってしまう。
振り上げた拳を体の横に落とし、ライナルトは長く息を吐いた。
「もう一度、データを取り直す。それでいいんだろう?」
「今度は分析を間違えないようにね」
年下のユストゥスに静かに言われて、ライナルトはユストゥスの研究室を出た。その日はもう遅かったので、続きの研究は明日にして部屋に戻る。研究所を変えたので、借りていたマンションからも引っ越したのだが、新しいマンションはオートロックの網膜認証で、ライナルトの網膜パターンを読み込んでドアが開く。
部屋に入るとシャワーを浴びてバスローブに着替える。仕事は家に持ち帰らないのがこれまでのライフスタイルだったのに、ユストゥスのいる研究所に入って、ユストゥスの下で働くようになってから、そんなことは言っていられなくなった。
これまでのデータを見直して、改善点を考える。湿った銀色のストレートの長い髪を掻き上げながら、タブレット端末で論文を読み返す。
ユストゥスが研究しているので、海外の特定地域の疫病についての研究をしていたが、現地から送られてきたデータを解析して、ライナルトなりに理路整然と纏めたはずなのに、ユストゥスにはバッサリと切り捨てられてしまった。
投与した薬と、治療方法、それを照らし合わせて、最善の方法を導き出したはずなのに、ユストゥスはライナルトがその方法になるようにデータの方を都合のいいように解釈したと言っていた。
何度も確認すると、確かにデータの分析に正確性がないように思われる。
「海外の疫病なんてどうでもいいじゃないか」
本音が漏れるライナルトの部屋のインターフォンが鳴った。ドアを開けると派手な身なりの女性が入ってくる。
「ライナルト、最近ご無沙汰じゃないの? あなたを本気にさせるような相手が現れたってこと?」
「まさか。君が一番だよ」
タブレット端末を置いて、女性の頬を撫でて口付けるが、頭の中にあるのはデータのことばかり。ベッドに女性を押し倒して服を脱がせながらも、データのことをライナルトは考えていた。
自然治癒する場合もある疫病については、どの治療が最善のものなのかを導き出すのは非常に難しい。薬を投与しても、療法を試しても、単純に自然治癒しただけの可能性が拭えないからだ。
そうなると、自然治癒と重傷化した疫病との違いはどう見分ければいいのだろう。
「重傷化する前の段階の治験でないと役に立たないってことか?」
「ライナルト?」
ライナルトの身体の下には服を脱がされて下着姿の女性がいるが、ライナルトの中心は全く反応していなかった。それどころか、女性を放置してベッドサイドのタブレット端末を手に取ってライナルトはデータを検証しだす。
「ちょっと、いい加減にしてよね!」
「待て、大事なことなんだ」
「あたしがいるときに、あたし以上に大事なことなんてないでしょう!」
頬を引っ叩かれて、派手な長い爪が引っかかってライナルトの頬が切れた。血を流すライナルトを無視して、女性は服を着て部屋から出て行った。
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