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第2章 日常の始まりと事件勃発

初っ端からフラグ勃発ですか!?

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その後、生活の保障や守護者様のお名前や受け持つ力の説明を受けた私の感想は 
光る…光らない…と、オーラで簡単な好感度調査を実施していた


その結果 
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陽の力のジェズス様(27) → △ 

夜の力のサフィル様(17)→○ 

魔法力のリッキー様(26)→○ 
 
天の力のロウズ様(20)→◎ 

地の力のサーディン様(19)→△

知力担当のアルファ様(20)→○ 

マナー担当のルディ様(25)→◎ 

精神担当のシュテル様(23)→◎
 
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と、概ね良好な関係性であると認識出来た

うんうん、良いんじゃない? 
好感度は私が持っている、この乙女ゲームの世界のパーフェクトガイド内にある、 
主人公との相性一覧の自分の星座と血液型をそのまま入れた数値だった。 
チートではないが、私の星座と血液型の組み合わせは、
偶然にもゲーム内で一番バランスがとれているものだったので
【やさしい】モードでも【ふつう】【難しい】モードでも割と有利なのである 

中でも大本命であるシュテル様とはとりわけ相性がいい私は大満足である 
まぁ、神子様からの紹介時にまで好感度がガッツリ上がったのには、驚きだけどね?

…何度も言うけど私は公式推し!黒いのは NO ! 

そんなこんなで紹介も終え、神子候補としての神子力の上げ方や
魔法力の高め方についてを教わる 
やり方はゲームでの勉強法とほぼ変わらないが、
ゲームの様に勉強が○×形式だったり、
上下に揺れるゲージを決められた場所で止めたりする様な勉強法は当然なかった為、
地道に教科書とにらめっこする日々が続きそうな予感だ…とは言っても、
パーフェクトガイドを片手にゲームをやりこんでいた私にとって勉強面に関しては、
ほぼ復習程度だと思う

詳しい鍛錬方法は担当の方からそれぞれ教わる様になっている為、
おおまかな説明を神子様と守護者の中で最年長の(堅物)ジェズス様様に聞いた後、
とりあえずは一時解散となり、
なんと後日、私の歓迎会を含めた交流目的の晩餐会を開いてくれるそうだ



皆がそれぞれに解散を始めた時、私は一人の守護者様に呼び止められた

「あ!ユウ、ちょっと待ってくれるかな?」 

解散しかけた私(と皆様)を呼びとめたのは知力を担当されているアルファ様だ
キター CV.竹上さんボイスー!
アルファ様は何故か私の服を見て難しそうな顔をして腕を組む 

「ユウが入って来た時から気になってたんだけど、その服って何かの支給服かい?」 

そう。実はアルファ様は大のお洒落好きで、
自分の服にもこだわりを持ち、エスターさんや他の守護者様の服も進んで作っているお方だ

そんなアルファ様はどうやら私の服が気になるようだ…

「あ、はい。この服は、私がこの世界に来る前に働いていた会社の制服です。」
 
突然の事態に少し慌てながら頷き説明すれば
アルファ様は私の周りをまわりながら制服を見つめる

「セイフク?う~ん…動きやすそうなのは良いと思うんだけど、
その髪と同じ色の服に白いシャツだと他の神子候補達の服に比べてシンプル過ぎるかな…」 

確かに。
他の神子候補の服はゲームの主人公とそのライバルだけあって、
フリルや女の子らしい柄や素材がふんだんに使われている服に比べて、
私の動きやすさと清潔感重視の事務服はさぞ目立つだろう… 

自分の服と神子候補達の服を見比べるとやはり地味な感じは否めない 
そんな私の顔を見たアルファ様は、私に近づいてくると私の手を取りニッコリと笑う 

「ね?ユウ。もし君さえ良ければ、俺が君の服を作りたいんだけど…どうかな?」 

ア、アルファ様の爽やかスマイル&良い声キターーー! 

私の内心は大好きな声優さんその2のその素敵な青年ボイスに悶える
四十代でも変わらぬこの声優さんの独特の青年ボイスってツボなのよね~ 

あ、ちなみにジェズス様の声は私の友人が大好きな声優ボイスなので、
悶えるよりもニヤニヤが止まらない状態でした! 

「そんな…アルファ様のお手を煩わせる訳には…」 

私はいずれ支給されるであろうと思っていた神子手当的なお小遣いか、
エスターさんにお願いして昔の服を貸して貰うつもりだったので、
首を振って御断りの意を示す。
何故ならば、まだ私の予測の内だが、
この世界が【やさしい】モードでメアリーとヴェルリーンが予想通りの血液型と星座ならば、
アルファ様にヴェルリーンが好意を寄せる予定なのだ

勿論、支持率(と好意)もこの世界では生き抜く術であるため、
本当は是非ともお願します!と言いたいのだが、まだ知り合ったばかりという理由と、
アルファ様の背中越しに見えるヴェルリーンの目が若干怖い気がする為、
遠慮しようという選択肢を選択するも、そう簡単には行かず… 

アルファ様のアップシステムのオーラ(通称 ASO )が紫色に光ってしまった 
あぁ、ちょっと失敗したかも!?

「ハハッ、遠慮しなくて良いんだよ?
俺、こう見えて服を作るのが趣味でさ?よくエスターや守護者達をモデルに、
色んな服を作っているんだ。だから、君の服も作らせて欲しいんだ。
勿論、お金は取らないよ?」 

もし君が良ければ…なんて、はにかみながらイケメンのお兄さんに言われたら断れない。 

「も、もし、ご迷惑でなければ…お願いしたいです。
なんせ、この服しか持ってないもので、
この後の服をどうしようかと実は迷っていた所なんです。」 

私が握られている手をさり気に外そうとしながらお願いすると、
アルファ様は再び私の手を握りなおし、嬉しそうに上下に振る

「ありがとう!そう言ってくれると嬉しいよ!
実は君を見た時から似合いそうな服のインスピレーションは浮かんで来てるんだ!
じゃあ早速、採寸と行こうか!
あ、心配しなくても採寸はエスターや俺のお抱えの採寸士にやってもらうから大丈夫だよ?」

手を握りながら、そそくさと別室へと移動しようとするアルファ様と
エスターさんを慌てて私は止める

「あの!少し待っていただけますか?」

アルファ様の手を掴み歩みを止めると、まだ広間に残っていた守護者様と神子候補様に向き直り、

皆様の方へ体を向け、深々と頭を下げる

「皆様、私はこれから神子候補として出来る限りの事をさせて頂きます。
本日は急な事態で、ろくに挨拶も出来ておりませんが、
明日改めて皆様のお部屋へと挨拶に伺わせていただきます。
本日より、宜しくお願い致します!」

私が頭を下げている間にどうやら何人かのASOがアップしたみたいだが、
私は頭を下げている為誰がどう上がったかは解らないが、
メアリーの何かを考える妖しい笑みと、
ヴェルリーンの何かを思いついた得意げな笑みを見られないまま、
アルファ様とエスターさんに連れられて、採寸の為に別室へと向かうのであった


どうか、このまま平和に話が進みますように!
私はドキドキしたまま、別室へと歩みを進めるのであった。







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守護者様の名前が中々浮かばなくて遅くなりました(^_^;)
次は土曜の夜に更新予定です!
ご指摘・感想お待ちしております!

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