85 / 95
第四章 最悪の再会と衝撃の宣言
八十五話
しおりを挟む
「兎山先輩!パソコンが固まりました!」
麗音は相変わらず社内ではポンコツだ。
「えーと、これは……これでどうだ」
「直りました!ありがとうございます!」
麗音は元気よく礼を言ったあと、業務に戻った。
雄介の連絡先をブロックして一週間。
こんなにも晴れやかな気分だった事は今までに無い。
いかに俺が雄介に苦しめられてきたのかを実感した。
「兎山、この見積もりなんだが、先方からの依頼で、ここだけ変えてくれないか」
「はい!」
ミスや上手く行かないことも多いが、以前よりも仕事を楽しいと思っている自分がいる。
それもこれも、麗音のおかげだ。
麗音が俺を助けてくれたから。
ポンコツだけど頼れる俺の恋人。
俺は横目で麗音の横顔を見て、ふふふと小さく笑った。
-
社内の電話が鳴った。
普段電話を取っている女性社員は会議やら休みやらで、他の男性社員は取らないので俺が取る。
「はい、虎居カンパニーです」
「もしもし、私、桜桃商事のサクライと申しますが……有栖川麗音さん、いらっしゃいますでしょうか?」
麗音は相変わらず社内ではポンコツだ。
「えーと、これは……これでどうだ」
「直りました!ありがとうございます!」
麗音は元気よく礼を言ったあと、業務に戻った。
雄介の連絡先をブロックして一週間。
こんなにも晴れやかな気分だった事は今までに無い。
いかに俺が雄介に苦しめられてきたのかを実感した。
「兎山、この見積もりなんだが、先方からの依頼で、ここだけ変えてくれないか」
「はい!」
ミスや上手く行かないことも多いが、以前よりも仕事を楽しいと思っている自分がいる。
それもこれも、麗音のおかげだ。
麗音が俺を助けてくれたから。
ポンコツだけど頼れる俺の恋人。
俺は横目で麗音の横顔を見て、ふふふと小さく笑った。
-
社内の電話が鳴った。
普段電話を取っている女性社員は会議やら休みやらで、他の男性社員は取らないので俺が取る。
「はい、虎居カンパニーです」
「もしもし、私、桜桃商事のサクライと申しますが……有栖川麗音さん、いらっしゃいますでしょうか?」
応援ありがとうございます!
15
お気に入りに追加
165
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる