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第四章 最悪の再会と衝撃の宣言

八十四話

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 俺はすっきりとした表情でデスクに戻った。


「兎山、大丈夫か?何か大きな声がしたが……」


 部長が心配そうに問いかける。


「あっ、すみません、大したことじゃないんです、驚かせてすみません」


 俺は慌てて謝る。


「そうか、それならいいんだが……兎山、例の書類、終わってるか?」

「オカピ食品のですよね?今からメールします!」


 部長は頼んだぞ、と行ってから戻っていった。

-
 正午のチャイムが鳴る。


「兎山先輩、お昼どうします?」

「そうだな……外食いに行くか」

「はい!」


 俺は財布を持って麗音と外に出た。

-
 通りがかりの家電量販店で帯番組が流れている。


『もう本当に辛いですぅ……あんな人だったなんてぇ……一生一緒にいるって約束してくれたのにぃ……』


 雄介の報道以来、桃澤は出る番組で雄介に対する悲しみを訴えているらしい。

 俺も同じ気持ちだから分かると言いたい所だが、こいつは俺から雄介を奪った女だ。

 そうやすやすと許していい訳が無い。

 あいつにも生き地獄を味わわせなければ……!

 とは言ったものの、具体的にどうやって桃澤に復讐するかは分かってない。

 麗音はいつものらりくらりとかわしてしまうのだ。
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