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第四章 最悪の再会と衝撃の宣言
七十二話
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「うう……お騒がせして本当にすいません皆さん……」
麗音はあれから何度も謝っていた。
「いやいや、重要なデータは何事もなかったし、俺も昔怪しいファイル開きかけた事あるし、社内の危機管理力も上がったって事で収めましょう」
上司の佐藤さんがフォローしてくれ、麗音はようやく笑顔を取り戻した。
「ありがとうございます、今後は気をつけます!」
大きくお辞儀をすると、麗音はデスクに戻っていった。
-
「それにしてもそんなにアイドルの恋愛なんかに興味あるんだね、世の中って」
夕食を食べながら、麗音が不思議そうに呟いた。
「ごめんね、ただ俺にはどうしても理解できなくて。自分の目の前にいない、ただの他人に、どうしてあんなに熱中できるのかなって」
「……まあ、最近話題のアイドルのスキャンダルだしな、皆面白がってるだけだよ」
「そうなのかな……やっぱりよく分かんないや、俺はしゅん兄ちゃんが幸せな事にしか興味持てないし」
「げほっ!」
こいつの無自覚な告白にはいつも驚かされる。
……そうだよな、今の俺の恋人は麗音だし、麗音との幸せに目を向けよう。
「あ、しゅん兄ちゃん、奴らへの復讐なんだけどさ!事務所にミサイル撃ち込むとかどうかな?」
「げほっ!」
……麗音、お前そんなキャラだったっけ?
麗音はあれから何度も謝っていた。
「いやいや、重要なデータは何事もなかったし、俺も昔怪しいファイル開きかけた事あるし、社内の危機管理力も上がったって事で収めましょう」
上司の佐藤さんがフォローしてくれ、麗音はようやく笑顔を取り戻した。
「ありがとうございます、今後は気をつけます!」
大きくお辞儀をすると、麗音はデスクに戻っていった。
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「それにしてもそんなにアイドルの恋愛なんかに興味あるんだね、世の中って」
夕食を食べながら、麗音が不思議そうに呟いた。
「ごめんね、ただ俺にはどうしても理解できなくて。自分の目の前にいない、ただの他人に、どうしてあんなに熱中できるのかなって」
「……まあ、最近話題のアイドルのスキャンダルだしな、皆面白がってるだけだよ」
「そうなのかな……やっぱりよく分かんないや、俺はしゅん兄ちゃんが幸せな事にしか興味持てないし」
「げほっ!」
こいつの無自覚な告白にはいつも驚かされる。
……そうだよな、今の俺の恋人は麗音だし、麗音との幸せに目を向けよう。
「あ、しゅん兄ちゃん、奴らへの復讐なんだけどさ!事務所にミサイル撃ち込むとかどうかな?」
「げほっ!」
……麗音、お前そんなキャラだったっけ?
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