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186.運命の分かれ目
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サミュエルの乱入で話が逸れてしまった気がしたけれど、ハミルトンが気を取り直してノアに向き合う。
「突然父上に呼び出されたと思ったら、ライアン大公領の助けをしろなんて言われて驚きましたが、事情を聞いて納得しました。素晴らしい機会をありがとうございます」
「いえ、これに関しては、全てサミュエル様が――」
ノアが感謝を受け取るいわれはないと、慌てて首を振ったけれど、ハミルトンは僅かに目を細めただけだ。
「ノア様のおかげですよ。サミュエル様が動いてくださったのも、ノア様があってのことですから。アダムと仲良くしてくださっているのも、とても嬉しいですし。まぁ、あの方には可哀想なことになりましたが、身から出た錆ですし、ノア様は気に病まれないでくださいね」
ノアは口を閉ざした。
ハミルトンが言う『あの方』とは、ミルトン伯爵令息のことだ。彼はつい最近、急遽領地に呼び戻され、このまま退学するのではないかと噂されている。
それは、事実上社交界から離れることを意味した。貴族子息としては致命的な話であり、継承権が剥奪される可能性もあった。
「――いつか愚かなことをやらかすと思っていましたが、ここまで愚かだったとはねぇ……」
ハミルトンは独り言のように呟き、本を見つめた。
ノアは話の内容から意識的に気を逸らし、ハミルトンが持つ本を見つめる。サミュエルが持ってきた物だが、背表紙に図書室の蔵書番号がついていない。つまり、おそらくサミュエルの私物である。
「その本は……?」
誰にともなく問いかけると、ハミルトンが本を見やすく掲げてくれた。その題名を読む前に、隣から声が掛かる。
「東部地方の土壌や天候に関する研究書だよ」
「東部というと……ライアン大公領周辺の?」
「そうだね。マノクリフ子爵領も含まれる。これからのハミルトンに必要なものだろう」
「ああ……なるほど」
ノアは微笑んでサミュエルを見つめた。サミュエルはハミルトンに否応なく仕事を突き付けたが、それを援助するのも忘れていなかったらしい。そのそつのない振る舞いが、実にサミュエルらしいと思えた。
「お菓子を手渡すような気軽さで、秘蔵書を渡された私は、心臓が飛び出る思いでしたが」
「おや、そうは見えなかったけど」
ハミルトンがちらりとサミュエルを睨む。それに対して、サミュエルは穏やかに微笑んで返しているけれど、ノアはハミルトンの言葉が気になって仕方なかった。
「秘蔵書……?」
「この著者は偏屈な研究者として有名で、研究内容のほとんどを一般公開せず、まとめたものを手元に置き続けていたんですよ。当然、公に発行されることもないわけで、これは世界に一冊の本と言えるのではないかと」
「世界に一冊……」
ノアはまじまじと本を見つめた。よく見ると、表紙は手書きで、本というよりノートの一冊のような印象だ。
こうしてサミュエルが持ってくるのだから、内容は極めて役に立つものなのだろう。それが限られた相手にしか知らされないものなのは、残念なほどに。
「一応、それはレプリカだよ。いくら私でも、原本を持ち出すことはできない」
「というか、グレイ公爵家がなぜこの研究者の研究書を持っているんです? 関係ありましたっけ?」
首を傾げるハミルトンから、ノアはサミュエルに視線を移した。
問うような好奇心に満ちたノアの眼差しに、サミュエルが苦笑する。
「関係と言うと……彼が生前、私の教師をしてくれていたということくらいかな?」
「は?」
ハミルトンが一瞬で真顔になり、サミュエルを凝視した。ノアも少し驚きつつ感心する。
「サミュエル様は、素晴らしい方に師事いただいていたのですね」
「素晴らしい方かどうかは分からないけど、なんとも刺激的な日常だったのは間違いないね」
「刺激的?」
「彼が今の私を育てた、ということだよ。あの方は、驚くほど優秀で、偏屈ではあったけど、世の中を俯瞰的に見据えて誰よりも真理を捉えていた。彼にとっては、生きている中で起こる全ては現象の連続に過ぎず、つまらないと感じているようだったけどね」
サミュエルの言葉は難しい。ノアが思わず首を傾げた。
「――思い返すと、私がノアと幼少期に会えたのは、奇跡だったね」
「どうしてですか?」
不意に何かに思い当たった様子で呟くサミュエルに、ノアはさらに首を傾げる。
ノアとサミュエルがグレイ公爵家で行われたパーティーで初体面を果たしていたことは知っている。でも、ノアのトラウマに近づく記憶であるため、普段その話をすることはない。
それにもかかわらず、サミュエルが楽しそうな表情であることに、ノアは好奇心を掻き立てられた。
サミュエルはそんなノアを見下ろし、目を細める。
「私は、小さい頃からちょっと人と違っていてね。持て余した父が、彼の元に私を預けたのだけれど……」
意外なサミュエルの過去に、ノアは目を見開いた。
「――本当は、そのまま学園入学まで彼の元にいる予定だったんだよ。だけど、ある時彼が唐突におかしなことを言い出してね」
「……おかしなこと?」
「そう。『君の唯一の光たりえる者の苦しみに、君は寄り添うつもりがないのか?』ってね」
「え? それはどういう意味で……?」
まったく何を言われたのかは分からない。近くで聞いていたハミルトンも不思議そうな顔をしているので、ノアの察しが悪いわけではないはずだ。
サミュエルは穏やかに微笑み、ノアの頬を撫でた。
「私も言われた時は意味が分からなかったけど、彼のそういう言動には慣れていたからね。『よく分からないけど、あなたはどうしたらいいと思うの』と尋ねたら、『さっさと家に戻れ』と言われて追い出されたんだ。家に帰ったら、パーティーがあると言われて、とりあえず参加したら、ノアに会った」
そこで、サミュエルはふっと軽く笑い、ノアの頬にキスを落とす。
「――まさしく、ノアは私の唯一の光だと思った。あの時ノアに出会っていなかったら、今の私はここにいなかったかもしれない」
サミュエルがどういう思いでその言葉を告げたのか分からない。でも、ノアとサミュエルの出会いが、お互いにとって運命的だったように思えて、ノアもなんだか嬉しくなった。
「突然父上に呼び出されたと思ったら、ライアン大公領の助けをしろなんて言われて驚きましたが、事情を聞いて納得しました。素晴らしい機会をありがとうございます」
「いえ、これに関しては、全てサミュエル様が――」
ノアが感謝を受け取るいわれはないと、慌てて首を振ったけれど、ハミルトンは僅かに目を細めただけだ。
「ノア様のおかげですよ。サミュエル様が動いてくださったのも、ノア様があってのことですから。アダムと仲良くしてくださっているのも、とても嬉しいですし。まぁ、あの方には可哀想なことになりましたが、身から出た錆ですし、ノア様は気に病まれないでくださいね」
ノアは口を閉ざした。
ハミルトンが言う『あの方』とは、ミルトン伯爵令息のことだ。彼はつい最近、急遽領地に呼び戻され、このまま退学するのではないかと噂されている。
それは、事実上社交界から離れることを意味した。貴族子息としては致命的な話であり、継承権が剥奪される可能性もあった。
「――いつか愚かなことをやらかすと思っていましたが、ここまで愚かだったとはねぇ……」
ハミルトンは独り言のように呟き、本を見つめた。
ノアは話の内容から意識的に気を逸らし、ハミルトンが持つ本を見つめる。サミュエルが持ってきた物だが、背表紙に図書室の蔵書番号がついていない。つまり、おそらくサミュエルの私物である。
「その本は……?」
誰にともなく問いかけると、ハミルトンが本を見やすく掲げてくれた。その題名を読む前に、隣から声が掛かる。
「東部地方の土壌や天候に関する研究書だよ」
「東部というと……ライアン大公領周辺の?」
「そうだね。マノクリフ子爵領も含まれる。これからのハミルトンに必要なものだろう」
「ああ……なるほど」
ノアは微笑んでサミュエルを見つめた。サミュエルはハミルトンに否応なく仕事を突き付けたが、それを援助するのも忘れていなかったらしい。そのそつのない振る舞いが、実にサミュエルらしいと思えた。
「お菓子を手渡すような気軽さで、秘蔵書を渡された私は、心臓が飛び出る思いでしたが」
「おや、そうは見えなかったけど」
ハミルトンがちらりとサミュエルを睨む。それに対して、サミュエルは穏やかに微笑んで返しているけれど、ノアはハミルトンの言葉が気になって仕方なかった。
「秘蔵書……?」
「この著者は偏屈な研究者として有名で、研究内容のほとんどを一般公開せず、まとめたものを手元に置き続けていたんですよ。当然、公に発行されることもないわけで、これは世界に一冊の本と言えるのではないかと」
「世界に一冊……」
ノアはまじまじと本を見つめた。よく見ると、表紙は手書きで、本というよりノートの一冊のような印象だ。
こうしてサミュエルが持ってくるのだから、内容は極めて役に立つものなのだろう。それが限られた相手にしか知らされないものなのは、残念なほどに。
「一応、それはレプリカだよ。いくら私でも、原本を持ち出すことはできない」
「というか、グレイ公爵家がなぜこの研究者の研究書を持っているんです? 関係ありましたっけ?」
首を傾げるハミルトンから、ノアはサミュエルに視線を移した。
問うような好奇心に満ちたノアの眼差しに、サミュエルが苦笑する。
「関係と言うと……彼が生前、私の教師をしてくれていたということくらいかな?」
「は?」
ハミルトンが一瞬で真顔になり、サミュエルを凝視した。ノアも少し驚きつつ感心する。
「サミュエル様は、素晴らしい方に師事いただいていたのですね」
「素晴らしい方かどうかは分からないけど、なんとも刺激的な日常だったのは間違いないね」
「刺激的?」
「彼が今の私を育てた、ということだよ。あの方は、驚くほど優秀で、偏屈ではあったけど、世の中を俯瞰的に見据えて誰よりも真理を捉えていた。彼にとっては、生きている中で起こる全ては現象の連続に過ぎず、つまらないと感じているようだったけどね」
サミュエルの言葉は難しい。ノアが思わず首を傾げた。
「――思い返すと、私がノアと幼少期に会えたのは、奇跡だったね」
「どうしてですか?」
不意に何かに思い当たった様子で呟くサミュエルに、ノアはさらに首を傾げる。
ノアとサミュエルがグレイ公爵家で行われたパーティーで初体面を果たしていたことは知っている。でも、ノアのトラウマに近づく記憶であるため、普段その話をすることはない。
それにもかかわらず、サミュエルが楽しそうな表情であることに、ノアは好奇心を掻き立てられた。
サミュエルはそんなノアを見下ろし、目を細める。
「私は、小さい頃からちょっと人と違っていてね。持て余した父が、彼の元に私を預けたのだけれど……」
意外なサミュエルの過去に、ノアは目を見開いた。
「――本当は、そのまま学園入学まで彼の元にいる予定だったんだよ。だけど、ある時彼が唐突におかしなことを言い出してね」
「……おかしなこと?」
「そう。『君の唯一の光たりえる者の苦しみに、君は寄り添うつもりがないのか?』ってね」
「え? それはどういう意味で……?」
まったく何を言われたのかは分からない。近くで聞いていたハミルトンも不思議そうな顔をしているので、ノアの察しが悪いわけではないはずだ。
サミュエルは穏やかに微笑み、ノアの頬を撫でた。
「私も言われた時は意味が分からなかったけど、彼のそういう言動には慣れていたからね。『よく分からないけど、あなたはどうしたらいいと思うの』と尋ねたら、『さっさと家に戻れ』と言われて追い出されたんだ。家に帰ったら、パーティーがあると言われて、とりあえず参加したら、ノアに会った」
そこで、サミュエルはふっと軽く笑い、ノアの頬にキスを落とす。
「――まさしく、ノアは私の唯一の光だと思った。あの時ノアに出会っていなかったら、今の私はここにいなかったかもしれない」
サミュエルがどういう思いでその言葉を告げたのか分からない。でも、ノアとサミュエルの出会いが、お互いにとって運命的だったように思えて、ノアもなんだか嬉しくなった。
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