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164.甘さと冷たさ
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再び始まったティーブレイク。
ノアの髪を指先に絡めて遊ぶサミュエルに困惑しながら、紅茶を一口含む。ノア以外の面々は努めてサミュエルの振る舞いを視界に入れないようにしているようだ。
「サミュエル様……」
「なんだい?」
そろりと見上げると、輝かしい笑みが返ってくる。マーティンと対面していたときのような、底知れない表情ではなく、リラックスしているように見えた。
ノアとしては、髪を弄ってサミュエルの心が休まるのならば、いくらでも受け入れるつもりだ。でも、他の者の精神状態を無視するわけにはいかない。特に、頬を染めて気まずそうにしているアダムが可哀想だ。
(――そういえば、アダムさんとハミルトン殿、上手くいったのかな?)
マーティンのことがあって忘れていたけれど、誤解を解くためにハミルトンはアダムを追っていたはずだ。庭での様子を見るに、既にすれ違いは解消されているのだろうとは思うも、話の行く末はノアにとって多少気になるところである。
(シナリオでは、ハミルトン殿と結ばれる場合はどうなるんだったかな……。ほぼシナリオなんて崩壊しているから、考える意味もなさそうだけど)
自問自答して思考を片づけたところで、ハミルトンと視線がぶつかる。
パチリと瞬きをしたハミルトンは、密やかな笑みを口元に浮かべた。そして不意に動いた手がアダムの腰元に回る。
アダムはビクッと体を震わせた後、ハミルトンを凝視した。その顔は真っ赤になっている。
「可愛らしい……」
ノアは二人の様子で色々と悟り、思わず微笑ましくなって呟いた。
「おや、よそ見はやめてほしいな。疲れた婚約者を癒す気はない?」
ノアの呟きを拾い上げたのはサミュエルで、拗ねたような口調で囁くと、ノアの肩をグッと抱き寄せる。されるがままサミュエルの胸元にもたれ、ノアはそっと様子を窺った。
サミュエルは口調ほどには機嫌を悪くした雰囲気はなく、むしろノアに触れて楽しそうだ。
「……なんだ、この甘ったるい雰囲気」
ルーカスが半眼で睥睨した。一人用ソファに深く腰掛けたルーカスは、行儀悪く足を組み、だらしなく姿勢を崩して頬杖をついている。まったく王子らしくない態度だ。
ルーカスのそのような振る舞いには多少慣れてきたとはいえ、少々行き過ぎているように思える。
「ルーカス殿下、もう少し体勢を――」
「人目があるところでイチャイチャしている者に言われても笑えるな」
棘はなくとも呆れた声で言われ、ノアは口を閉ざした。ルーカスの言葉は間違っていない。
そっとサミュエルから離れ姿勢を正したノアを追うように、冷たい声が放たれる。
「他者に行動の原因を被せないでいただきたいですね。殿下の評価は殿下の行動によって定まるものです」
「……お前に言われるのが、一番腹が立つというか、納得できないんだが」
サミュエルの注意に、ルーカスが不満そうに呟きながら姿勢を正した。といっても、スッと背を伸ばして真面目な表情になっただけではあるけれど、もともとが高貴な身分であるからか、十分威厳ある姿に見えた。
ルーカスにつられるように、場の雰囲気が引き締まる。サミュエルは少し名残惜しげだったけれど、ため息一つでノアから意識を逸らしたようだ。
「――それで、どうする?」
端的すぎて意図を把握しにくい問いは、サミュエルにとっては十分なものだったらしく、軽く肩をすくめた。
「カールトン国との関係の見直しをすぐに開始します」
「そうか。どのくらいで済む?」
「国家間で交わされた契約の大半は、ひと月の内に白紙にできるかと思います」
「ほう……? それによる被害は?」
「我が国においてはさほどありません。あっても、うちで補填する用意をしてあります」
「……国ではなく?」
淡々と確認していたルーカスの表情が歪んだ。奇妙なものを見るようにサミュエルに視線を注ぎ、僅かに首を傾げる。
サミュエルは常と変わらない笑みを浮かべ、頷いた。
「ええ。現在、この国もさほど余力はないでしょう。それならば、うちで補填する方が、迅速に対応できます」
「……そうか」
苦々しい表情になるルーカスは、王家の力の低下に忸怩たる思いがある様子だ。
でも、ノアもグレイ公爵家が対応に乗り出す方が良いだろうと判断したため、ルーカスを慰める言葉が思い浮かばない。
国際問題の余波で被害を受ける者にとって、被害の補填は早ければ早いほどいいに決まっている。その対応力が今の王家にないことは、ノアでさえ理解していることだった。
「――利用された伯爵令息にはどう対応する?」
ルーカスはノアが慰めるまでもなく、すぐに気を取り直した様子で尋ねる。その際アダムを流し見たのは、問題の伯爵令息とアダムの関係性を考えたからだろう。
「マーティン殿下の話を信じるならば、咎められるほどの関係はなかったようですし、悪意のある噂が流れないよう統制する程度でしょうね。彼自身にも原因があったわけですし、私の方からそれ以上のことをするつもりはありません。……信奉者集めに、殿下が手を差し伸べますか?」
サミュエルは皮肉っぽい口調でルーカスを揶揄した。なんだか機嫌が悪そうである。
ルーカスは顔を顰めて片手を振った。
「しない。それくらい分かってるだろ。ノア殿を引き離したからって、俺に八つ当たりするな」
「え……僕のせいですか?」
ノアはサミュエルの態度の理由を知り、目を見張った。ルーカスは当然そうに頷き、サミュエルはノアの肩に手を乗せて軽く抱き寄せる。
「人の恋路を邪魔する者は馬に蹴られるんですよ」
「お前ならギロチンにかけそうだと思っていたけどな。馬ならまだましか」
「失礼ですね。私はそんな野蛮なことはしませんよ」
なんだか怖いことを言っているけれど、まさかそんなことにはなるまい。そう思ってサミュエルの顔を窺うと、穏やかな笑みが返ってくる。
「――少なくとも、ルーカス殿下には、ね」
付け足された言葉が示すことから、ノアはそっと目を逸らした。
ノアの髪を指先に絡めて遊ぶサミュエルに困惑しながら、紅茶を一口含む。ノア以外の面々は努めてサミュエルの振る舞いを視界に入れないようにしているようだ。
「サミュエル様……」
「なんだい?」
そろりと見上げると、輝かしい笑みが返ってくる。マーティンと対面していたときのような、底知れない表情ではなく、リラックスしているように見えた。
ノアとしては、髪を弄ってサミュエルの心が休まるのならば、いくらでも受け入れるつもりだ。でも、他の者の精神状態を無視するわけにはいかない。特に、頬を染めて気まずそうにしているアダムが可哀想だ。
(――そういえば、アダムさんとハミルトン殿、上手くいったのかな?)
マーティンのことがあって忘れていたけれど、誤解を解くためにハミルトンはアダムを追っていたはずだ。庭での様子を見るに、既にすれ違いは解消されているのだろうとは思うも、話の行く末はノアにとって多少気になるところである。
(シナリオでは、ハミルトン殿と結ばれる場合はどうなるんだったかな……。ほぼシナリオなんて崩壊しているから、考える意味もなさそうだけど)
自問自答して思考を片づけたところで、ハミルトンと視線がぶつかる。
パチリと瞬きをしたハミルトンは、密やかな笑みを口元に浮かべた。そして不意に動いた手がアダムの腰元に回る。
アダムはビクッと体を震わせた後、ハミルトンを凝視した。その顔は真っ赤になっている。
「可愛らしい……」
ノアは二人の様子で色々と悟り、思わず微笑ましくなって呟いた。
「おや、よそ見はやめてほしいな。疲れた婚約者を癒す気はない?」
ノアの呟きを拾い上げたのはサミュエルで、拗ねたような口調で囁くと、ノアの肩をグッと抱き寄せる。されるがままサミュエルの胸元にもたれ、ノアはそっと様子を窺った。
サミュエルは口調ほどには機嫌を悪くした雰囲気はなく、むしろノアに触れて楽しそうだ。
「……なんだ、この甘ったるい雰囲気」
ルーカスが半眼で睥睨した。一人用ソファに深く腰掛けたルーカスは、行儀悪く足を組み、だらしなく姿勢を崩して頬杖をついている。まったく王子らしくない態度だ。
ルーカスのそのような振る舞いには多少慣れてきたとはいえ、少々行き過ぎているように思える。
「ルーカス殿下、もう少し体勢を――」
「人目があるところでイチャイチャしている者に言われても笑えるな」
棘はなくとも呆れた声で言われ、ノアは口を閉ざした。ルーカスの言葉は間違っていない。
そっとサミュエルから離れ姿勢を正したノアを追うように、冷たい声が放たれる。
「他者に行動の原因を被せないでいただきたいですね。殿下の評価は殿下の行動によって定まるものです」
「……お前に言われるのが、一番腹が立つというか、納得できないんだが」
サミュエルの注意に、ルーカスが不満そうに呟きながら姿勢を正した。といっても、スッと背を伸ばして真面目な表情になっただけではあるけれど、もともとが高貴な身分であるからか、十分威厳ある姿に見えた。
ルーカスにつられるように、場の雰囲気が引き締まる。サミュエルは少し名残惜しげだったけれど、ため息一つでノアから意識を逸らしたようだ。
「――それで、どうする?」
端的すぎて意図を把握しにくい問いは、サミュエルにとっては十分なものだったらしく、軽く肩をすくめた。
「カールトン国との関係の見直しをすぐに開始します」
「そうか。どのくらいで済む?」
「国家間で交わされた契約の大半は、ひと月の内に白紙にできるかと思います」
「ほう……? それによる被害は?」
「我が国においてはさほどありません。あっても、うちで補填する用意をしてあります」
「……国ではなく?」
淡々と確認していたルーカスの表情が歪んだ。奇妙なものを見るようにサミュエルに視線を注ぎ、僅かに首を傾げる。
サミュエルは常と変わらない笑みを浮かべ、頷いた。
「ええ。現在、この国もさほど余力はないでしょう。それならば、うちで補填する方が、迅速に対応できます」
「……そうか」
苦々しい表情になるルーカスは、王家の力の低下に忸怩たる思いがある様子だ。
でも、ノアもグレイ公爵家が対応に乗り出す方が良いだろうと判断したため、ルーカスを慰める言葉が思い浮かばない。
国際問題の余波で被害を受ける者にとって、被害の補填は早ければ早いほどいいに決まっている。その対応力が今の王家にないことは、ノアでさえ理解していることだった。
「――利用された伯爵令息にはどう対応する?」
ルーカスはノアが慰めるまでもなく、すぐに気を取り直した様子で尋ねる。その際アダムを流し見たのは、問題の伯爵令息とアダムの関係性を考えたからだろう。
「マーティン殿下の話を信じるならば、咎められるほどの関係はなかったようですし、悪意のある噂が流れないよう統制する程度でしょうね。彼自身にも原因があったわけですし、私の方からそれ以上のことをするつもりはありません。……信奉者集めに、殿下が手を差し伸べますか?」
サミュエルは皮肉っぽい口調でルーカスを揶揄した。なんだか機嫌が悪そうである。
ルーカスは顔を顰めて片手を振った。
「しない。それくらい分かってるだろ。ノア殿を引き離したからって、俺に八つ当たりするな」
「え……僕のせいですか?」
ノアはサミュエルの態度の理由を知り、目を見張った。ルーカスは当然そうに頷き、サミュエルはノアの肩に手を乗せて軽く抱き寄せる。
「人の恋路を邪魔する者は馬に蹴られるんですよ」
「お前ならギロチンにかけそうだと思っていたけどな。馬ならまだましか」
「失礼ですね。私はそんな野蛮なことはしませんよ」
なんだか怖いことを言っているけれど、まさかそんなことにはなるまい。そう思ってサミュエルの顔を窺うと、穏やかな笑みが返ってくる。
「――少なくとも、ルーカス殿下には、ね」
付け足された言葉が示すことから、ノアはそっと目を逸らした。
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