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続々.雪豹くんと新しい家族
3-27.揺さぶる(アーク)
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「……子が二人も生まれるらしい」
「は?」
唐突に放った言葉に、ロウエンが虚を突かれたように目を丸くした。刺々しい雰囲気が静まる。
「雪豹と竜の子だ。……次の王になるかもしれない」
「それは、本気でおっしゃっているのですか? まだ発情期が明けたばかりでしょう。そんなことは分からないはず――」
「母体と子の繋がりは強いということだろうな」
まじまじと見つめられる。
アークもスノウに言われた時は驚いた。まだ卵の形さえないはずなのに、どうしてそのようなことが分かるのか、と。
だが、スノウは母親としての愛情を既に持っているような、慈しみ深い表情でお腹を撫でていた。
その姿を見て、アークが疑えるはずがない。スノウは感覚的に子の存在を感じ取っていた。
母体と子の絆の強さに、嫉妬しないわけがない。アークは子ができただろうとは思っていても、それ以上のことは分からなかったのだから。
親子の関係から弾き出されてしまったような寂しさと憤りを感じて、スノウに悟られないよう必死に隠した。
(俺は、本当に子を愛せるのだろうか?)
自分の子ができるという実感が湧かない。愛せる自身が全くない。それをスノウには言えないが。
そもそも竜族は子に対してであっても情が希薄だ。愛情を示せないのが普通のことである。それをスノウがどこまで理解して受け入れてくれるか、少しばかり心配になる。
(――今考えるべきなのはこれじゃなかった)
軽く頭を振って、不安を心の内に押し込めた。
ロウエンを横目で眺める。その優秀な頭の中で、次代の王誕生の可能性を喜び、どう育てるかまで思考を続けているのが、手に取るように分かった。
アークの子についてを真剣に考えてくれるのはありがたいが、今はそうじゃないだろうと言いたくなる。
ロウエンの余裕のなさは、今後の大きな懸念点だ。早く落ち着いてもらわなければ、誰よりもアークが困る。
「魔王の次代、あるいは竜族の族長候補ができるとして……吸血鬼族ではあてがあるのか?」
「っ! ……珍しく、随分と踏み込みますね」
「珍しいのはお前の方もだろう」
動揺をあらわにした顔をじっくりと眺める。
ロウエンを傷つけるつもりはないが、多少刺激してやらなければ、動き出せない程度に頭が固いことをよく知っていた。
魔王であるアークに次ぐ実力者と名高いロウエンを焚きつけられるのは、残念ながらアークしかいないだろう。
(――いや、スノウなら、もしかしたら……)
瞬きの間に、愛しい番の姿が思い出されて、目を細める。今頃温かな毛布に包まれてぐっすり眠っているだろう。
発情期の間無理させてしまった。それに、卵が作られることで体力も削られるはず。ゆっくりと休めているといいのだが。
「……吸血鬼族では、何人か候補が挙がっています。ご心配なく」
「本当に? 随分と数を減らしただろう。生半可な能力では、お前の後は継げないはずだが」
沈黙が返ってくる。
戦争により数を減らした吸血鬼族は、未だその痛みを回復できていない。飛び抜けて高い能力者はロウエンだけ。他は他種族に劣りかねない能力者ばかりのはずだ。
高位魔族と区分される吸血鬼族の次期族長が、その程度の能力者では駄目なのだ。だから、ロウエンは未だに跡継ぎを定めていない。そして、新たな番を迎えるよう望まれている。
「――見合いの話があったようだな」
「どこで聞いたのですか」
「さて。ただ聞こえてきただけだ」
唸るような問いかけを軽く躱す。
ロウエンの余裕のなさが、憐れで面白くない。ふてぶてしさは時に苛立つが、ロウエンらしさであると認めているのだ。
「……見合いをするつもりはありません」
「では、運命を迎えるか」
まっすぐ放った言葉が、ロウエンに与えた威力が目に見えるように分かった。
ぐらりと揺らいだ気配に目を細める。あまりにらしくない。
可哀想だと思わなくもないが、ロウエンが憐れまれることを良しとしないのは分かりきっているから、表情には出さないよう努めた。
(まったく、面倒くさい)
そう思いつつも関わろうとするのだから、アークは思っていた以上にロウエンに情を持っていることを自覚した。
「……私に、運命なんて、いません」
「この世のどこかにはいるだろう。傍にいるかどうかはともかくとして」
キッと睨まれる。双方ともに、ロウエンの運命を既に把握しているのだから、言葉遊びのようなものだった。それがロウエンを追い詰めるとしても、今は言葉を止めるつもりはない。
「……いたとしても、迎えるつもりは――」
「義理立てか? ロウエンのかつての番は、お前が一人で居続けることを望まないだろう」
「彼女は今も私の番だっ!」
怒りを燃え上がらせた姿を、静かに眺める。
ロウエンの理性を失わせるのは、今も昔も二人だけ。かつての番と、その間にできた息子。
(――いや。不調のことを考えたら、新たに一人加わったと考えるべきか)
ロウエンはすぐさま自身の怒りを恥じ、きつく目を瞑り抑え込もうとしている。
理性的な男を揺さぶるのは苦労するものだ。
(さて、どう攻め込もうか)
アークは戦いに挑むような心持ちで、ロウエンを見据えた。
「は?」
唐突に放った言葉に、ロウエンが虚を突かれたように目を丸くした。刺々しい雰囲気が静まる。
「雪豹と竜の子だ。……次の王になるかもしれない」
「それは、本気でおっしゃっているのですか? まだ発情期が明けたばかりでしょう。そんなことは分からないはず――」
「母体と子の繋がりは強いということだろうな」
まじまじと見つめられる。
アークもスノウに言われた時は驚いた。まだ卵の形さえないはずなのに、どうしてそのようなことが分かるのか、と。
だが、スノウは母親としての愛情を既に持っているような、慈しみ深い表情でお腹を撫でていた。
その姿を見て、アークが疑えるはずがない。スノウは感覚的に子の存在を感じ取っていた。
母体と子の絆の強さに、嫉妬しないわけがない。アークは子ができただろうとは思っていても、それ以上のことは分からなかったのだから。
親子の関係から弾き出されてしまったような寂しさと憤りを感じて、スノウに悟られないよう必死に隠した。
(俺は、本当に子を愛せるのだろうか?)
自分の子ができるという実感が湧かない。愛せる自身が全くない。それをスノウには言えないが。
そもそも竜族は子に対してであっても情が希薄だ。愛情を示せないのが普通のことである。それをスノウがどこまで理解して受け入れてくれるか、少しばかり心配になる。
(――今考えるべきなのはこれじゃなかった)
軽く頭を振って、不安を心の内に押し込めた。
ロウエンを横目で眺める。その優秀な頭の中で、次代の王誕生の可能性を喜び、どう育てるかまで思考を続けているのが、手に取るように分かった。
アークの子についてを真剣に考えてくれるのはありがたいが、今はそうじゃないだろうと言いたくなる。
ロウエンの余裕のなさは、今後の大きな懸念点だ。早く落ち着いてもらわなければ、誰よりもアークが困る。
「魔王の次代、あるいは竜族の族長候補ができるとして……吸血鬼族ではあてがあるのか?」
「っ! ……珍しく、随分と踏み込みますね」
「珍しいのはお前の方もだろう」
動揺をあらわにした顔をじっくりと眺める。
ロウエンを傷つけるつもりはないが、多少刺激してやらなければ、動き出せない程度に頭が固いことをよく知っていた。
魔王であるアークに次ぐ実力者と名高いロウエンを焚きつけられるのは、残念ながらアークしかいないだろう。
(――いや、スノウなら、もしかしたら……)
瞬きの間に、愛しい番の姿が思い出されて、目を細める。今頃温かな毛布に包まれてぐっすり眠っているだろう。
発情期の間無理させてしまった。それに、卵が作られることで体力も削られるはず。ゆっくりと休めているといいのだが。
「……吸血鬼族では、何人か候補が挙がっています。ご心配なく」
「本当に? 随分と数を減らしただろう。生半可な能力では、お前の後は継げないはずだが」
沈黙が返ってくる。
戦争により数を減らした吸血鬼族は、未だその痛みを回復できていない。飛び抜けて高い能力者はロウエンだけ。他は他種族に劣りかねない能力者ばかりのはずだ。
高位魔族と区分される吸血鬼族の次期族長が、その程度の能力者では駄目なのだ。だから、ロウエンは未だに跡継ぎを定めていない。そして、新たな番を迎えるよう望まれている。
「――見合いの話があったようだな」
「どこで聞いたのですか」
「さて。ただ聞こえてきただけだ」
唸るような問いかけを軽く躱す。
ロウエンの余裕のなさが、憐れで面白くない。ふてぶてしさは時に苛立つが、ロウエンらしさであると認めているのだ。
「……見合いをするつもりはありません」
「では、運命を迎えるか」
まっすぐ放った言葉が、ロウエンに与えた威力が目に見えるように分かった。
ぐらりと揺らいだ気配に目を細める。あまりにらしくない。
可哀想だと思わなくもないが、ロウエンが憐れまれることを良しとしないのは分かりきっているから、表情には出さないよう努めた。
(まったく、面倒くさい)
そう思いつつも関わろうとするのだから、アークは思っていた以上にロウエンに情を持っていることを自覚した。
「……私に、運命なんて、いません」
「この世のどこかにはいるだろう。傍にいるかどうかはともかくとして」
キッと睨まれる。双方ともに、ロウエンの運命を既に把握しているのだから、言葉遊びのようなものだった。それがロウエンを追い詰めるとしても、今は言葉を止めるつもりはない。
「……いたとしても、迎えるつもりは――」
「義理立てか? ロウエンのかつての番は、お前が一人で居続けることを望まないだろう」
「彼女は今も私の番だっ!」
怒りを燃え上がらせた姿を、静かに眺める。
ロウエンの理性を失わせるのは、今も昔も二人だけ。かつての番と、その間にできた息子。
(――いや。不調のことを考えたら、新たに一人加わったと考えるべきか)
ロウエンはすぐさま自身の怒りを恥じ、きつく目を瞑り抑え込もうとしている。
理性的な男を揺さぶるのは苦労するものだ。
(さて、どう攻め込もうか)
アークは戦いに挑むような心持ちで、ロウエンを見据えた。
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