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続々.雪豹くんと新しい家族
3-14.甘える番(★)
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「あっ、ふ、んぁっ……」
「っ、ふ……スノウ、愛してる……」
下からガツガツと貫かれ揺さぶられる。
熱く硬いものが中を抉り、耐え難いほどの悦楽をもたらした。
アークが支えてくれていなかったら、座っていることさえできないだろう。
「や、も、これ、っ……や、ぁだっ」
「ん、どれが嫌なんだ? 中をぐちゅぐちゅされること? それとも奥を突かれること?」
「ああぁっ!」
言った途端、これまで以上に強く腰を掴まれて、最奥を抉られる。
限界のさらに先へと進もうとする動きに、スノウはポロポロと涙を零した。
だめだ。これ以上入られたら、だめになってしまう。アークに啼かされるだけの生き物になって、ずっと甘やかされたくなる。
「みっ、にゃ、みーっ」
「ふ、猫みたいだな」
まるで赤子のような甘える鳴き声が止まらない。
身体を起こしたアークに抱きしめられて、縋りついた。尻尾が自然とアークの腕に巻き付く。
「んっ……みゃぅ」
アークの肩に噛みつき、ちゅうちゅうと吸う。痕を付けたいというより、甘えを示すような本能的な行動だった。
柔らかく髪を撫でられて、過ぎた快感に嬲られ張り詰めていた神経が緩む。
「ぅ、ぁ……みぃ、っ」
「ちょっと強かったか? 傷はないようだが」
アークの剛直を受け入れたままの後孔を指先で撫でられて、身体がビクビクと震えた。きゅう、と締め付けて、中のものの大きさをまざまざと感じ取ってしまう。
縁からこぼれるのは、スノウの愛液か、それともたくさん吐き出されたアークの白濁か。
「んぅ……やす、むぅ……」
「この状態で休むのは、つらいんだがなぁ」
涙を零しながらねだったら、頬にキスが降り注いだ。涙を拭い取り、スノウを宥めるように唇が触れていく。
その甘やかな仕草に絆されそうになるけれど、アークよりスノウの方がつらいと思う。
さんざんアークに貪られた身体は既に限界を訴えていて、どこに触れられても痛いくらいの快感を覚えてしまう。
「も、いっぱい……」
「もう一杯?」
「ちがぅっ……!」
スノウの限界が分かっているくせに、アークはそれを知らんぷりしようとする。
むぅ、と唇を尖らせて睨んでも、楽しそうに微笑まれて噛みつかれるだけだ。全然やめる気がない。
「欠乏状態を回復するなら、たぶんもっと必要だぞ」
「もう、十分、だもんっ」
そんな言葉に騙されるものか。自分のことは自分がよく分かっている。
久しぶりに与えられた強すぎる愛情で、スノウの中はもう飽和状態だ。発情期でもないのに、これ以上なんて無理。
治まっていく香りをアークも分かってるはずなのに。
「……うーん、俺が、まだ十分じゃない」
「にゃっ、ああっ、ん、ぁ」
ぐる、と腰を回される。中を捏ねるような動きに、スノウはのけぞって喘いだ。
中が今まで以上に開かれる。ぎゅうぎゅうと締め付ける動きをものともせず、硬さを増した剛直が我が物顔でスノウを味わっていた。
「ん、気持ちいいよ、スノウ……」
「みゃ……ぁ、あっ、も、だぁめっ」
「もう少しだけ」
ぐるっと体勢が変わる。
押し倒されて、咄嗟に逃げようとシーツを掴んだけれど、力なくもがくだけの動きになった。アークはスノウを逃すつもりは一切ないらしい。
ガツガツと腰の動きが再開されて、スノウは喘ぎながら思わずアークの背を蹴った。
「も、ゃあっ……!」
「……番を蹴るなんてひどいなぁ」
「っ……!?」
耳を舌で嬲られる。
低く響くアークの声に、背筋がぞわりと粟立った。スノウを支配する男の嗜虐心に溢れた声の響きに慄いたのだ。
「――ぁ……アーク、やさしく、して、……ね?」
首元に抱きついて甘噛みする。どうにか凶暴性を宥めたい。
にゃあにゃあ、と鳴いて甘えたら、アークは満足そうな息を吐いた。
「……ああ、もちろん。俺がスノウを傷つけるわけがないだろう。俺の愛しい運命。愛する番――」
ちゅう、と唇に吸い付かれて、スノウはペロペロと舐めて返す。
アークの支配欲が愛情に塗り替わっていくのを感じ取ってホッとした。
求められるのは嬉しいけれど、強すぎる愛を受け取るのには体力がいる。今、その体力は尽きていて、これ以上受け入れたら死んでしまいそうだ。
「ん、ん……アーク、も、終わりに、しよ? 明日、お仕事でしょ……」
「執務はちゃんとするさ。スノウは休んだらいい」
「や。アークと、一緒にいるの」
アークの唇に噛みついて訴える。
番がいないベッドで寝ているだけなんて、寂しくて嫌だ。それなら、多少身体がつらくても、アークの傍で仕事をしていたい。
「……そうか。そうだな。俺も、スノウが傍にいる方がいい」
アークの目が嬉しそうに細められた。優しくキスされて、スノウはうっとりと目を伏せる。
中に留まっているものが気になるけれど、今はこの優しい触れ合いだけに浸っていたい。
「――ここでやめるのは、どう考えても無理なんだが」
「んふっ……だぁめ。もう、終わりだよ」
ちゅう、とアークの頬に吸い付いて宥める。そして、深くなった眉間のシワを指先で撫でた。
つらそうなアークが可哀想で――愛しい。
凶暴性を覗かせながらも、最終的にはスノウの思いを最優先してくれるのがアークの優しさだ。
グルグルと喉元で唸るような音が聞こえた。
「っ、ふ……スノウ、愛してる……」
下からガツガツと貫かれ揺さぶられる。
熱く硬いものが中を抉り、耐え難いほどの悦楽をもたらした。
アークが支えてくれていなかったら、座っていることさえできないだろう。
「や、も、これ、っ……や、ぁだっ」
「ん、どれが嫌なんだ? 中をぐちゅぐちゅされること? それとも奥を突かれること?」
「ああぁっ!」
言った途端、これまで以上に強く腰を掴まれて、最奥を抉られる。
限界のさらに先へと進もうとする動きに、スノウはポロポロと涙を零した。
だめだ。これ以上入られたら、だめになってしまう。アークに啼かされるだけの生き物になって、ずっと甘やかされたくなる。
「みっ、にゃ、みーっ」
「ふ、猫みたいだな」
まるで赤子のような甘える鳴き声が止まらない。
身体を起こしたアークに抱きしめられて、縋りついた。尻尾が自然とアークの腕に巻き付く。
「んっ……みゃぅ」
アークの肩に噛みつき、ちゅうちゅうと吸う。痕を付けたいというより、甘えを示すような本能的な行動だった。
柔らかく髪を撫でられて、過ぎた快感に嬲られ張り詰めていた神経が緩む。
「ぅ、ぁ……みぃ、っ」
「ちょっと強かったか? 傷はないようだが」
アークの剛直を受け入れたままの後孔を指先で撫でられて、身体がビクビクと震えた。きゅう、と締め付けて、中のものの大きさをまざまざと感じ取ってしまう。
縁からこぼれるのは、スノウの愛液か、それともたくさん吐き出されたアークの白濁か。
「んぅ……やす、むぅ……」
「この状態で休むのは、つらいんだがなぁ」
涙を零しながらねだったら、頬にキスが降り注いだ。涙を拭い取り、スノウを宥めるように唇が触れていく。
その甘やかな仕草に絆されそうになるけれど、アークよりスノウの方がつらいと思う。
さんざんアークに貪られた身体は既に限界を訴えていて、どこに触れられても痛いくらいの快感を覚えてしまう。
「も、いっぱい……」
「もう一杯?」
「ちがぅっ……!」
スノウの限界が分かっているくせに、アークはそれを知らんぷりしようとする。
むぅ、と唇を尖らせて睨んでも、楽しそうに微笑まれて噛みつかれるだけだ。全然やめる気がない。
「欠乏状態を回復するなら、たぶんもっと必要だぞ」
「もう、十分、だもんっ」
そんな言葉に騙されるものか。自分のことは自分がよく分かっている。
久しぶりに与えられた強すぎる愛情で、スノウの中はもう飽和状態だ。発情期でもないのに、これ以上なんて無理。
治まっていく香りをアークも分かってるはずなのに。
「……うーん、俺が、まだ十分じゃない」
「にゃっ、ああっ、ん、ぁ」
ぐる、と腰を回される。中を捏ねるような動きに、スノウはのけぞって喘いだ。
中が今まで以上に開かれる。ぎゅうぎゅうと締め付ける動きをものともせず、硬さを増した剛直が我が物顔でスノウを味わっていた。
「ん、気持ちいいよ、スノウ……」
「みゃ……ぁ、あっ、も、だぁめっ」
「もう少しだけ」
ぐるっと体勢が変わる。
押し倒されて、咄嗟に逃げようとシーツを掴んだけれど、力なくもがくだけの動きになった。アークはスノウを逃すつもりは一切ないらしい。
ガツガツと腰の動きが再開されて、スノウは喘ぎながら思わずアークの背を蹴った。
「も、ゃあっ……!」
「……番を蹴るなんてひどいなぁ」
「っ……!?」
耳を舌で嬲られる。
低く響くアークの声に、背筋がぞわりと粟立った。スノウを支配する男の嗜虐心に溢れた声の響きに慄いたのだ。
「――ぁ……アーク、やさしく、して、……ね?」
首元に抱きついて甘噛みする。どうにか凶暴性を宥めたい。
にゃあにゃあ、と鳴いて甘えたら、アークは満足そうな息を吐いた。
「……ああ、もちろん。俺がスノウを傷つけるわけがないだろう。俺の愛しい運命。愛する番――」
ちゅう、と唇に吸い付かれて、スノウはペロペロと舐めて返す。
アークの支配欲が愛情に塗り替わっていくのを感じ取ってホッとした。
求められるのは嬉しいけれど、強すぎる愛を受け取るのには体力がいる。今、その体力は尽きていて、これ以上受け入れたら死んでしまいそうだ。
「ん、ん……アーク、も、終わりに、しよ? 明日、お仕事でしょ……」
「執務はちゃんとするさ。スノウは休んだらいい」
「や。アークと、一緒にいるの」
アークの唇に噛みついて訴える。
番がいないベッドで寝ているだけなんて、寂しくて嫌だ。それなら、多少身体がつらくても、アークの傍で仕事をしていたい。
「……そうか。そうだな。俺も、スノウが傍にいる方がいい」
アークの目が嬉しそうに細められた。優しくキスされて、スノウはうっとりと目を伏せる。
中に留まっているものが気になるけれど、今はこの優しい触れ合いだけに浸っていたい。
「――ここでやめるのは、どう考えても無理なんだが」
「んふっ……だぁめ。もう、終わりだよ」
ちゅう、とアークの頬に吸い付いて宥める。そして、深くなった眉間のシワを指先で撫でた。
つらそうなアークが可哀想で――愛しい。
凶暴性を覗かせながらも、最終的にはスノウの思いを最優先してくれるのがアークの優しさだ。
グルグルと喉元で唸るような音が聞こえた。
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