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続.雪豹くんと魔王さま
2-18.白狼の里騒動④
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話が一段落つき、早速寝込んでいる白狼たちを訪ねることにする。どの順番で巡るかはラトが決めてくれた。
最初は、族長の補佐をする立場の者の家だ。家長が寝込んでいるらしい。魔力枯渇症のような症状を引き起こす雨は、外で狩りを行う男たちに深刻な状況をもたらしていた。
「――陛下が、父を治してくださると……?」
戸を叩いたスノウたちを出迎えたのは、白狼族の女性だった。怪訝そうな顔をしながらも、その目に安堵を浮かべている。
「そうなんだ。中に入れてくれるだろう、メアリー」
「……父に聞いてみないと、なんとも」
躊躇うメアリーに対し、ラトは少し呆れを声に滲ませる。
「答えられる状態なら、聞いたらいいんじゃないかな? もし断るようなら、私たちは次の家に向かうだけだよ」
「……少し待っていて」
メアリーの姿が戸の向こうに消える。
スノウはそんな消極的な態度に少し困惑していた。家族を苦しみから解放してくれるというなら、なりふり構わず提案に飛びつくものではないのだろうか。
「……白狼は排他的なんだ。悪いね」
「こんな状況でも、助けてくれるのが同族かどうかが重要なの? アークは魔王なのに?」
ラトの言葉は理解できるけれど、納得できない。
スノウが小声で尋ねると、ラトは苦笑しながら肩を落とした。
「白狼はそういう一族なんだよ。群れ意識が強いんだ。私も、馴染むまで相当苦労したよ」
「……そうなんだ。色んな性質の種族があるんだね」
ラトの過去の苦労が、その沈んだ声音から窺える。スノウはこれ以上ラトを落ち込ませたくなくて、納得したふりをした。
幼い時に家族をなくしたスノウは、命より大切なものはないと思う。でも、それはスノウの個人的な意見にすぎない。
暫くして、メアリーが再び顔を出す。ホッとした表情をしていた。
「……あの、父が、治療をお願いしたい、と」
「そう。では、陛下、お願いします」
ラトと共に家の中に入る。
そこはラトの家より幾分広く、立派な雰囲気だった。族長を補佐する立場として、他よりも裕福な暮らしをしているのが窺える。
「お父さん、陛下がいらっしゃいました」
「……ああ……よろしく、頼みます……」
ベッドで臥せった男が僅かに唇を震わせた。小さな声を聞き逃さず、アークが頷きを返す。
スノウは一歩下がって治療を見守りながら、そっとメアリーの表情を窺った。
メアリーの安堵した表情に嘘はない。家族を思う気持ちはスノウと変わらないはずだ。
(それなのに、治してってすぐにお願いできないのは、大変そうだなぁ)
体面とか、面子とか、そのような誇りをスノウはあまり理解できない。でも、世の中にはたくさんの種族がいて、それぞれがスノウの常識とは違う考え方をしているのだろう。
スノウの世界が少し広がった気がした。
(僕に子どもができたとして、その子たちは、どういう考え方を持つんだろう。雪豹族の感性かな。それとも竜族の感性かな)
雪豹族と竜族はまったく違う考え方をしているらしい。
アークはスノウに合わせてくれるから、そうした違いを普段感じることはない。
でも、子どもを作りたいと考えるなら、もっとちゃんと考え方の違いを気にするべきだろう。子どもたちがスノウと同じ考え方をするとは限らないし、そうした考え方を否定したくもないから。
「……何を考えているんだ?」
気づいたら、アークが傍で立っていた。小声で話しかけられて、スノウはパチリと目を瞬かせる。
家長の男の傍では、妻らしき女性が魔力の譲渡を行っていた。メアリーの姿はなく、居間の方でラトと話している声が聞こえる。
「もう治癒が終わったんだね。次の家に向かう?」
「それより、今スノウが何を考えていたかが重要だ。――真剣な顔をして考え込んでいただろう?」
アークの手がスノウの頬に触れる。
その温もりに頬を擦り寄せ、スノウは口元を綻ばせた。
悩み事ができたのは事実だけれど、アークの優しさを感じ取ると、どうにでもなるような気がしてくる。
スノウとアークの間に子が生まれたとして、その教育方法を考えるのは二人で取り組むべきことだ。真剣に向き合えば、自ずと良いように進むだろう。
「白狼族と雪豹族は考え方に違いがあるけれど、竜族との違いも大きいんだろうなぁって思って。子どもが竜族だったら、僕は真剣にその違いに向き合わないといけないね」
スノウが微笑みながら言うと、アークは目を細めて頷いた。
「……あぁ、なるほど。確かに他種族の間に生まれた子に対して生じる問題として、考え方の違いは大きいな。今の段階でそれに気づけるなんて、スノウは凄い」
「それくらい、僕だって気づいて当然だよ。……でも、子どもができる前に気づけて良かった」
将来竜族の子が生まれたとして、雪豹族の考え方を押し付けることになっていたらと思うと、少しゾッとする。
その点で、今回の旅で別の種族の里を訪れることができたのは、大きな意味があると思った。
できれば竜族の里にも行ってみたいけれど、それはアークが許さない気がする。アークは竜族の里をあまり好んでいないようだから。
「――あ、そうだ。メアリーさんに、不審な者の話を聞いておく?」
「ここの家長たちは、まだ話をできる状態ではないようだから、その方がいいだろうな」
アークがベッドの方にちらりと視線を送った後、スノウの背を押す。
それに従って居間に戻ると、メアリーがすぐにスノウたちに気づき、頭を下げた。
「陛下。父を治療してくださり、本当にありがとうございます」
「ああ。魔王としての務めだから気にするな。それより、最近里の周辺を彷徨いているという不審な者について情報がないか聞きたい」
頭を上げたメアリーがラトと視線を合わせる。その後、スノウに視線を移した。
「――陛下といえども、里の外の者に話すべきことではないのですが。父を治療していただきましたし、それに陛下の番は白狼族の一員であるラトの孫。完全なるよそ者とは言えないでしょう。私が知る限りのことをお話します」
メアリーに微笑みかけられ、スノウはホッと息をついた。
スノウがここにいる意味はあまりないと思っていた。でも、ラトの孫であり白狼族の血をひいているという事実は、メアリーにとって大きな意味を持っていたようだ。
最初は、族長の補佐をする立場の者の家だ。家長が寝込んでいるらしい。魔力枯渇症のような症状を引き起こす雨は、外で狩りを行う男たちに深刻な状況をもたらしていた。
「――陛下が、父を治してくださると……?」
戸を叩いたスノウたちを出迎えたのは、白狼族の女性だった。怪訝そうな顔をしながらも、その目に安堵を浮かべている。
「そうなんだ。中に入れてくれるだろう、メアリー」
「……父に聞いてみないと、なんとも」
躊躇うメアリーに対し、ラトは少し呆れを声に滲ませる。
「答えられる状態なら、聞いたらいいんじゃないかな? もし断るようなら、私たちは次の家に向かうだけだよ」
「……少し待っていて」
メアリーの姿が戸の向こうに消える。
スノウはそんな消極的な態度に少し困惑していた。家族を苦しみから解放してくれるというなら、なりふり構わず提案に飛びつくものではないのだろうか。
「……白狼は排他的なんだ。悪いね」
「こんな状況でも、助けてくれるのが同族かどうかが重要なの? アークは魔王なのに?」
ラトの言葉は理解できるけれど、納得できない。
スノウが小声で尋ねると、ラトは苦笑しながら肩を落とした。
「白狼はそういう一族なんだよ。群れ意識が強いんだ。私も、馴染むまで相当苦労したよ」
「……そうなんだ。色んな性質の種族があるんだね」
ラトの過去の苦労が、その沈んだ声音から窺える。スノウはこれ以上ラトを落ち込ませたくなくて、納得したふりをした。
幼い時に家族をなくしたスノウは、命より大切なものはないと思う。でも、それはスノウの個人的な意見にすぎない。
暫くして、メアリーが再び顔を出す。ホッとした表情をしていた。
「……あの、父が、治療をお願いしたい、と」
「そう。では、陛下、お願いします」
ラトと共に家の中に入る。
そこはラトの家より幾分広く、立派な雰囲気だった。族長を補佐する立場として、他よりも裕福な暮らしをしているのが窺える。
「お父さん、陛下がいらっしゃいました」
「……ああ……よろしく、頼みます……」
ベッドで臥せった男が僅かに唇を震わせた。小さな声を聞き逃さず、アークが頷きを返す。
スノウは一歩下がって治療を見守りながら、そっとメアリーの表情を窺った。
メアリーの安堵した表情に嘘はない。家族を思う気持ちはスノウと変わらないはずだ。
(それなのに、治してってすぐにお願いできないのは、大変そうだなぁ)
体面とか、面子とか、そのような誇りをスノウはあまり理解できない。でも、世の中にはたくさんの種族がいて、それぞれがスノウの常識とは違う考え方をしているのだろう。
スノウの世界が少し広がった気がした。
(僕に子どもができたとして、その子たちは、どういう考え方を持つんだろう。雪豹族の感性かな。それとも竜族の感性かな)
雪豹族と竜族はまったく違う考え方をしているらしい。
アークはスノウに合わせてくれるから、そうした違いを普段感じることはない。
でも、子どもを作りたいと考えるなら、もっとちゃんと考え方の違いを気にするべきだろう。子どもたちがスノウと同じ考え方をするとは限らないし、そうした考え方を否定したくもないから。
「……何を考えているんだ?」
気づいたら、アークが傍で立っていた。小声で話しかけられて、スノウはパチリと目を瞬かせる。
家長の男の傍では、妻らしき女性が魔力の譲渡を行っていた。メアリーの姿はなく、居間の方でラトと話している声が聞こえる。
「もう治癒が終わったんだね。次の家に向かう?」
「それより、今スノウが何を考えていたかが重要だ。――真剣な顔をして考え込んでいただろう?」
アークの手がスノウの頬に触れる。
その温もりに頬を擦り寄せ、スノウは口元を綻ばせた。
悩み事ができたのは事実だけれど、アークの優しさを感じ取ると、どうにでもなるような気がしてくる。
スノウとアークの間に子が生まれたとして、その教育方法を考えるのは二人で取り組むべきことだ。真剣に向き合えば、自ずと良いように進むだろう。
「白狼族と雪豹族は考え方に違いがあるけれど、竜族との違いも大きいんだろうなぁって思って。子どもが竜族だったら、僕は真剣にその違いに向き合わないといけないね」
スノウが微笑みながら言うと、アークは目を細めて頷いた。
「……あぁ、なるほど。確かに他種族の間に生まれた子に対して生じる問題として、考え方の違いは大きいな。今の段階でそれに気づけるなんて、スノウは凄い」
「それくらい、僕だって気づいて当然だよ。……でも、子どもができる前に気づけて良かった」
将来竜族の子が生まれたとして、雪豹族の考え方を押し付けることになっていたらと思うと、少しゾッとする。
その点で、今回の旅で別の種族の里を訪れることができたのは、大きな意味があると思った。
できれば竜族の里にも行ってみたいけれど、それはアークが許さない気がする。アークは竜族の里をあまり好んでいないようだから。
「――あ、そうだ。メアリーさんに、不審な者の話を聞いておく?」
「ここの家長たちは、まだ話をできる状態ではないようだから、その方がいいだろうな」
アークがベッドの方にちらりと視線を送った後、スノウの背を押す。
それに従って居間に戻ると、メアリーがすぐにスノウたちに気づき、頭を下げた。
「陛下。父を治療してくださり、本当にありがとうございます」
「ああ。魔王としての務めだから気にするな。それより、最近里の周辺を彷徨いているという不審な者について情報がないか聞きたい」
頭を上げたメアリーがラトと視線を合わせる。その後、スノウに視線を移した。
「――陛下といえども、里の外の者に話すべきことではないのですが。父を治療していただきましたし、それに陛下の番は白狼族の一員であるラトの孫。完全なるよそ者とは言えないでしょう。私が知る限りのことをお話します」
メアリーに微笑みかけられ、スノウはホッと息をついた。
スノウがここにいる意味はあまりないと思っていた。でも、ラトの孫であり白狼族の血をひいているという事実は、メアリーにとって大きな意味を持っていたようだ。
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