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三章.雪豹の青年
83.雪豹の青年と淫らな教え(★)
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太ももを掴まれ、グイッと大きく開脚させられる。
スノウは一瞬ポカンとしたけれど、すぐに自分の体勢があまりにはしたないことに気づいて、顔に熱が上った。
脚に力を込めて閉じようとしても、すかさず割り込んできたアークの身体が邪魔をする。
「アーク、これ、やだぁ……!」
羞恥のあまりに泣きそうになる。
そんなスノウの顔はばっちり見えているはずなのに、アークはニヤリと笑うだけだった。
「ちゃんと顔を見ていないと、スノウの反応に気づけないだろう? ほら、これから、ここをほぐすからな。痛いときは言ってくれ」
「ここ……って、や、ぁあっ」
お尻の奥の方、後孔にアークの指が触れている。軽く表面を撫でられただけで、腹の奥から一気に熱が込み上げてきて、スノウはあまりに慣れない感覚にジタバタと暴れた。
身体がおかしい。腹の中が激しく蠕動しているのが分かる。触れているだけのアークの指を食むように、きゅうきゅうと後孔に力が入った。
「いい子だ。たっぷり蜜が溢れているぞ。早く俺のがほしいな?」
「んんっ……ぁ、ふ、ああっ!」
アークがスノウの顔中にキスを降らせながら囁く。
溢れた蜜を纏った指が、ほんの僅かに中に入り込んだだけで、スノウは身体をビクビクと震わせた。前からは壊れたように白濁が溢れる。
蜜が捏ねられ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響いていた。音にまで追い詰められているように感じて、スノウはギュッと耳を塞ぐ。
尻尾が苛む動きを妨害するように、アークの腕に巻きついた。
「ふっ、可愛い尻尾だな。こっちも撫でてほしいのか? あいにく、手が塞がっていてな――」
笑ったアークが身を屈め、スノウの尻尾の先に軽く歯を立てる。その瞬間、スノウの全身を貫くような衝撃が走った。
「や、ぁあっ!」
「ん? ここが、そんなに感じるのか」
スノウは背をのけ反らせ、悲鳴のような嬌声を上げる。
尻尾を噛むなんて、自分でもしていることだったのに、なぜアークにされたらそれほどまでに快感が迸るのか分からない。
それでも、その刺激から逃げたくなったのは事実で、スノウはすぐさま尻尾を捕まえてギュッと握った。もうアークに噛ませない。その一心だった。
「尻尾に縋って安心するのか? できれば俺に抱きついてほしいんだが」
不満そうに呟くアークを、涙でぼやけた視界でジトリと睨む。スノウだって抱きつきたいけれど、尻尾に悪戯される方が嫌だ。頭がおかしくなってしまいそうだから。
「――まあ、仕方ない。それで落ち着くなら、こっちを先に進めてもいいだろう?」
「な、に……っ、ああぁっ!」
胸の尖りを食まれて、反射的にアークの頭に手を伸ばした瞬間。後孔に入り込んでいた指が、じわじわと奥の方へ進んでくる。
ゆっくりと広げるように内壁を擦られ、そこから伝わるぞわぞわとするような刺激に、スノウは荒い息を吐きながらアークの頭にしがみついた。
痛くはない。でも、違和感がある。それと同時に、もどかしさが込み上げた。
ほしいのは違うものである気がする。それが何かは分からないけれど。
「ぁ、んっ……アーク、もっと、もっと……。違うの……」
腰がもぞもぞと動いた。アークの手に押しつけるように、さらに奥まで迎え入れるように。中がうねり、アークの指を締めつける。
(――足りない……もっと、いっぱいにして……)
藻掻いていた脚をアークの身体に絡める。ギュッと引き寄せると、お尻に熱く硬いものが当たった。
これだ。スノウが求めていたものは。
スノウは本能でそれを悟った。
「アーク、あんっ……、これ、ちょ、だいっ……。中、いっぱいに……んんっ」
続く刺激で整わない呼吸の中、必死にねだる。
胸の尖りを嬲っていたアークが、「ふっ……」と吐息のように笑ったのが分かった。その息が凝った尖りを刺激して、甘い快感を運んでくる。
「――まだ、俺のものが入るほどほぐれてないぞ」
硬いものがお尻を嬲るように擦る。それにさえ感じて、スノウは食んでいる指をぎゅうぎゅうと締めつけた。
どこを刺激されても快感に繫がる。恐ろしいほどに感じ入って、スノウは涙を零した。後頭部を枕に擦りつけ、快感から意識を逸らそうとしても叶わない。
「あぁっ……も、むりぃ。やぁだっ……いれてぇ!」
「ダメだ」
「ぁ、ああっ! ひぅ、んぁっ」
ぐちゅっと新たな指が中に入り込む。内壁の前側を抉るように押されると、スノウの腰が浮いた。意思に反した動きで、宙を突くようにしながら白濁が零れていく。
ぐりぐりと中がかき混ぜられる。スノウはしゃくりあげながら、アークの髪を引っ張った。
「どうした?」
「アーク……ひぁっ、……ぼく、しんじゃうっ」
「死なない死なない。大丈夫。もうちょっと頑張ろうな」
本気で訴えたのに、顔を上げたアークは笑って、スノウの目尻に吸いついて涙を拭い、唇を重ねた。
呼吸の仕方を教えるように、何度か息を吹き込まれる。中に押し込まれた指も、休憩というように動きを止めていて、スノウはやっと深呼吸することができた。
「――ここに、これを入れられるまで、もう少しだぞ」
「みぃっ、あぁっ!」
指を食む後孔の縁を、熱く硬いものが擦る。その刺激に、せっかく整ってきた呼吸が乱されて、スノウは思わずアークの肩を拳で力なく叩いた。
「くっ、ふはっ……――可愛い猫パンチだな?」
「あぅ……ぼく、っ、ねこ、じゃないっ……!」
心から楽しそうに笑うアークを、こんなに恨めしく思ったのは初めてだ。
スノウはアークを睨みながらも、再び動き出した指に翻弄され、喘ぐしかなかった。
スノウは一瞬ポカンとしたけれど、すぐに自分の体勢があまりにはしたないことに気づいて、顔に熱が上った。
脚に力を込めて閉じようとしても、すかさず割り込んできたアークの身体が邪魔をする。
「アーク、これ、やだぁ……!」
羞恥のあまりに泣きそうになる。
そんなスノウの顔はばっちり見えているはずなのに、アークはニヤリと笑うだけだった。
「ちゃんと顔を見ていないと、スノウの反応に気づけないだろう? ほら、これから、ここをほぐすからな。痛いときは言ってくれ」
「ここ……って、や、ぁあっ」
お尻の奥の方、後孔にアークの指が触れている。軽く表面を撫でられただけで、腹の奥から一気に熱が込み上げてきて、スノウはあまりに慣れない感覚にジタバタと暴れた。
身体がおかしい。腹の中が激しく蠕動しているのが分かる。触れているだけのアークの指を食むように、きゅうきゅうと後孔に力が入った。
「いい子だ。たっぷり蜜が溢れているぞ。早く俺のがほしいな?」
「んんっ……ぁ、ふ、ああっ!」
アークがスノウの顔中にキスを降らせながら囁く。
溢れた蜜を纏った指が、ほんの僅かに中に入り込んだだけで、スノウは身体をビクビクと震わせた。前からは壊れたように白濁が溢れる。
蜜が捏ねられ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響いていた。音にまで追い詰められているように感じて、スノウはギュッと耳を塞ぐ。
尻尾が苛む動きを妨害するように、アークの腕に巻きついた。
「ふっ、可愛い尻尾だな。こっちも撫でてほしいのか? あいにく、手が塞がっていてな――」
笑ったアークが身を屈め、スノウの尻尾の先に軽く歯を立てる。その瞬間、スノウの全身を貫くような衝撃が走った。
「や、ぁあっ!」
「ん? ここが、そんなに感じるのか」
スノウは背をのけ反らせ、悲鳴のような嬌声を上げる。
尻尾を噛むなんて、自分でもしていることだったのに、なぜアークにされたらそれほどまでに快感が迸るのか分からない。
それでも、その刺激から逃げたくなったのは事実で、スノウはすぐさま尻尾を捕まえてギュッと握った。もうアークに噛ませない。その一心だった。
「尻尾に縋って安心するのか? できれば俺に抱きついてほしいんだが」
不満そうに呟くアークを、涙でぼやけた視界でジトリと睨む。スノウだって抱きつきたいけれど、尻尾に悪戯される方が嫌だ。頭がおかしくなってしまいそうだから。
「――まあ、仕方ない。それで落ち着くなら、こっちを先に進めてもいいだろう?」
「な、に……っ、ああぁっ!」
胸の尖りを食まれて、反射的にアークの頭に手を伸ばした瞬間。後孔に入り込んでいた指が、じわじわと奥の方へ進んでくる。
ゆっくりと広げるように内壁を擦られ、そこから伝わるぞわぞわとするような刺激に、スノウは荒い息を吐きながらアークの頭にしがみついた。
痛くはない。でも、違和感がある。それと同時に、もどかしさが込み上げた。
ほしいのは違うものである気がする。それが何かは分からないけれど。
「ぁ、んっ……アーク、もっと、もっと……。違うの……」
腰がもぞもぞと動いた。アークの手に押しつけるように、さらに奥まで迎え入れるように。中がうねり、アークの指を締めつける。
(――足りない……もっと、いっぱいにして……)
藻掻いていた脚をアークの身体に絡める。ギュッと引き寄せると、お尻に熱く硬いものが当たった。
これだ。スノウが求めていたものは。
スノウは本能でそれを悟った。
「アーク、あんっ……、これ、ちょ、だいっ……。中、いっぱいに……んんっ」
続く刺激で整わない呼吸の中、必死にねだる。
胸の尖りを嬲っていたアークが、「ふっ……」と吐息のように笑ったのが分かった。その息が凝った尖りを刺激して、甘い快感を運んでくる。
「――まだ、俺のものが入るほどほぐれてないぞ」
硬いものがお尻を嬲るように擦る。それにさえ感じて、スノウは食んでいる指をぎゅうぎゅうと締めつけた。
どこを刺激されても快感に繫がる。恐ろしいほどに感じ入って、スノウは涙を零した。後頭部を枕に擦りつけ、快感から意識を逸らそうとしても叶わない。
「あぁっ……も、むりぃ。やぁだっ……いれてぇ!」
「ダメだ」
「ぁ、ああっ! ひぅ、んぁっ」
ぐちゅっと新たな指が中に入り込む。内壁の前側を抉るように押されると、スノウの腰が浮いた。意思に反した動きで、宙を突くようにしながら白濁が零れていく。
ぐりぐりと中がかき混ぜられる。スノウはしゃくりあげながら、アークの髪を引っ張った。
「どうした?」
「アーク……ひぁっ、……ぼく、しんじゃうっ」
「死なない死なない。大丈夫。もうちょっと頑張ろうな」
本気で訴えたのに、顔を上げたアークは笑って、スノウの目尻に吸いついて涙を拭い、唇を重ねた。
呼吸の仕方を教えるように、何度か息を吹き込まれる。中に押し込まれた指も、休憩というように動きを止めていて、スノウはやっと深呼吸することができた。
「――ここに、これを入れられるまで、もう少しだぞ」
「みぃっ、あぁっ!」
指を食む後孔の縁を、熱く硬いものが擦る。その刺激に、せっかく整ってきた呼吸が乱されて、スノウは思わずアークの肩を拳で力なく叩いた。
「くっ、ふはっ……――可愛い猫パンチだな?」
「あぅ……ぼく、っ、ねこ、じゃないっ……!」
心から楽しそうに笑うアークを、こんなに恨めしく思ったのは初めてだ。
スノウはアークを睨みながらも、再び動き出した指に翻弄され、喘ぐしかなかった。
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