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第三章 魅了王子は嫌われたい イライアスとシュゼット
32.魅せられて(side イライアス)
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【R5.5.23 9:20】
すみません、前31話ですが、出だし400字程度抜かして投稿してしまっていましたので先程追加しました。
折角読んで下さったのに『なんか急に話が飛んだな?』と思われた方申し訳ありません(´;ω;`)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて。
この展開を受けて、リュシアンはどう出てくるだろう。
また『僕を無視するな』と怒ってくれるかなと、期待しながら満面の笑みでリュシアンを見れば。
実に連れないことに、リュシアンはこれ以上の茶番には興味はもう無いようで。
「上出来とは程遠いですが……。シュゼット嬢、最初の約束通りイライアスを僕の前で跪かせたので今回は特別にこれで不問とします。どうぞ、末永くお幸せに。あぁ、僕は生まれてくる子供と妻を置いて国を離れたくないので、結婚式には呼ばないでくださいね」
それだけ言うと、ボクに背を向けさっさと貴賓席に向けクリストファーとブライアンと共に歩き出してしまった。
結婚式に来てくれないのは残念だが。
まぁ、どのみち結婚の報告のため早々にボクがシュゼットを連れて遊びに行くつもりだったので問題は無い。
「あぁ分かった。子供が生まれたときも、またこっちからすぐ会いに行くから心配しないで~」
リュシアンが無視できないくらい大きな声でそう言って、その後姿に向かいヒラヒラと手を振れば、
「絶対に来なくていい!!」
リュシアンが振り返りざま、また猫の様に『シャー!!』と肩を怒らせるから。
別にリュシアンを煽るつもりはなかったのだけれど、あまりに面白くて、また声を上げて笑ってしまった。
ようやく笑いが治まった後で。
シュゼットに視線を戻せばどういう事だろう?
また何かトンデモない発想に至ったらしいシュゼットが、リュシアンに向け熱い視線を向けていたから
「……プロポーズした男の前で、さっそく別の男に目移り? シュゼットは本当にボクを煽るのが上手だよね?」
不機嫌を、もう隠しもしないで、ボクの体でシュゼットの視界をぐいと塞ぎ
「シュゼット、プロポーズ返事をもう一度ちゃんと聞かせて」
そう、迫れば。
長い長い沈黙の後
「……はい。私、……私、イライアス様をお慕いしております」
シュゼットがまた顔を真っ赤にしつつ、でも今度はしっかりボクの目を見て、そう言ってくれた。
彼女に会う前は、あんなにも大切な人を隷属させてしまうことを恐れていたというのに……。
今では正反対に全くボクの思うように動いてくれないシュゼットが、ようやくボクの願いに応えてくれた事がどうしようもなく嬉しくて、子供のようにギュッとシュゼットを抱きしめた。
そうして。
腕の中にあるぬくもりより生じる安堵感からうっかり、
「リュシアンに一杯喰わされた事は悔しいけど……。こうして堂々シュゼットを手に入れるの逃げ道を塞ぐ事が出来たから、まぁいいか」
そんな独り言をシュゼットに聞かれてしまったボクが。
シュゼットに逃げられる事のない様、彼女を抱きすくめるこの腕にギュゥッ!!と力を込めた事は、言うまでもないだろう。
******
シュゼットの父である辺境伯から結婚の了承を得る為、その足で辺境伯の屋敷を訪ねれば、不在の辺境伯に代わりボクらを出迎えたのはシュゼットの従兄だった。
彼はシュゼットを失ってしまった事実を受け入れがたかったようで。
恋敵であるボクが思わず同情してしまうくらい悲痛な表情を長い事していたが。
「これまで守ってくれてありがとう。でも私ね、これからは強くなりたいの」
シュゼットのそんな言葉に、何か酷くいいたげだったその言葉を全て飲み込んだ後、
「殿下、ご婚約おめでとうございます」
そう言って、ボクの前に跪き、臣下の礼を取った。
もしボクが彼の立場なら、きっとこんな風に綺麗に身を引く事等出来なかっただろう。
リュシアンやシュゼットと揃いの色をした、毛並みの良い猫のようなその艶やかな淡い金髪を見ながら。
学友を失った悲しみを、別の人間で埋めたいなどとは思わないけれど。
いつか、シュゼットを巡るわだかまりがボクと彼の間から消えたその時には。
ボクとは違って実に真っすぐな彼とも友人になれたらいいなと、そんな事を思った。
******
「また夜に会いに来るよ」
馬車に乗りこむ前、シュゼットにそう声をかければ。
「今度は王太子妃教育の為、私がお昼にお城に上がる予定になっていますよ」
色々と覚悟を決めたのであろうシュゼットが、これまでとは異なる凛とした口調で、年齢相応の大人の綺麗な女性の様に微笑んで見せた。
それは、本来王太子妃としては望ましい態度であるのだけれど……。
ボクはボクの駄目なところを丸ごと受けれてもらえたように、彼女の不器用な純粋さをこのまま、幼い頃の記憶として切り離し、ここで置き去りにしていくような、そんな真似はどうしてもしたくなくて、
「それでも。……ようやく君の居場所を見つけたんだ。時を止めてあげられない代わりに、何度でも。もう二度とキミを悲しい思い込みの世界に取り残したりしないで済む様、ボクが夜に会いに来るよ」
そう言って。
その言葉に違わぬよう、彼女の唇に触れるだけのキスを落とせば……。
またボクの予想を遥か上に飛び越えて。
そう、まるで昼と夜が混ざった、今の美しい紫色の夕空の様に。
幼い日の純粋さを残したまま、酷く綺麗にシュゼットが笑ったから。
ボクはすっかり彼女に魅せられて。
実に良い気分で、
『彼女がもし望むなら、この世界にリボンをかけて彼女にプレゼントして見せるのに』
と、まるでどこかで読んだ恋愛小説に出てきた、臆病でありながらも一途な魔法使いの様な事を、一人思ったのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
テンプレお気軽な転生☆悪役令嬢物の短編を、軽い気持ちで読みに来て下さった皆様。
なっげぇ上に、ときどき妙に重い番外編に最後までお付き合い下さり本当に、ほんっとぉぉぉにありがとうございました。
沢山の方に読んでいただけたおかげで、HOTランキングの表紙にもいれていただけ、更に多くの方の目に留まる機会をいただけて幸せでした。
折角沢山書いても、あまり人の目に触れる機会がなく読んでいただけないと非常に切ないので……。
もしよろしければ『書くの頑張ったね』『最後まで頑張って読んだよ!』のサインの代わりに『しおり』や『お気に入り』をポチッとなしておいていただければ幸せです((●´ω`●)
『エール』まで押して下さった心優しき方、暖かいご感想下さった方、本当にありがとうございます。
単純な性格故、とってもとってもやる気が出ました☆
そうそう、折角読んでくださったのに、リュシアンって結局何物??って思われていたた方、すみません。
優しいところは一応優しいイライアスとは違い、私、容赦なくいろいろ置き去りにしてしまいましたが、リュシアンは
『愛が重め故断罪された無罪の悪役令嬢は、助けてくれた元騎士の貧乏子爵様に勝手に楽しく尽くします』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/201143401/354593424
に出て来る、第一章のざまぁされるおバカ王子兼、第二章のメインヒーローになります。
第二章『リュシアンとチョコレート』にはイライアスが楽しい夏を謳歌している(?)様子も垣間見えるかとおもいますので、イライアス好きになって下さった方は、そちらにも遊びに来ていただけると嬉しいです。
リュシアン側から見たお話は、『愛が重め故~』にいつか……、いつか投稿出来たらいいなと思っているので、更新したら通知が行くよう、そちらのお話と合わせて作者も『お気に入り』登録しておいていただけますと励みになります。
最後になりましたが、沢山あるお話の中、見つけて読んで下さり本当にありがとうございました。
すみません、前31話ですが、出だし400字程度抜かして投稿してしまっていましたので先程追加しました。
折角読んで下さったのに『なんか急に話が飛んだな?』と思われた方申し訳ありません(´;ω;`)
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さて。
この展開を受けて、リュシアンはどう出てくるだろう。
また『僕を無視するな』と怒ってくれるかなと、期待しながら満面の笑みでリュシアンを見れば。
実に連れないことに、リュシアンはこれ以上の茶番には興味はもう無いようで。
「上出来とは程遠いですが……。シュゼット嬢、最初の約束通りイライアスを僕の前で跪かせたので今回は特別にこれで不問とします。どうぞ、末永くお幸せに。あぁ、僕は生まれてくる子供と妻を置いて国を離れたくないので、結婚式には呼ばないでくださいね」
それだけ言うと、ボクに背を向けさっさと貴賓席に向けクリストファーとブライアンと共に歩き出してしまった。
結婚式に来てくれないのは残念だが。
まぁ、どのみち結婚の報告のため早々にボクがシュゼットを連れて遊びに行くつもりだったので問題は無い。
「あぁ分かった。子供が生まれたときも、またこっちからすぐ会いに行くから心配しないで~」
リュシアンが無視できないくらい大きな声でそう言って、その後姿に向かいヒラヒラと手を振れば、
「絶対に来なくていい!!」
リュシアンが振り返りざま、また猫の様に『シャー!!』と肩を怒らせるから。
別にリュシアンを煽るつもりはなかったのだけれど、あまりに面白くて、また声を上げて笑ってしまった。
ようやく笑いが治まった後で。
シュゼットに視線を戻せばどういう事だろう?
また何かトンデモない発想に至ったらしいシュゼットが、リュシアンに向け熱い視線を向けていたから
「……プロポーズした男の前で、さっそく別の男に目移り? シュゼットは本当にボクを煽るのが上手だよね?」
不機嫌を、もう隠しもしないで、ボクの体でシュゼットの視界をぐいと塞ぎ
「シュゼット、プロポーズ返事をもう一度ちゃんと聞かせて」
そう、迫れば。
長い長い沈黙の後
「……はい。私、……私、イライアス様をお慕いしております」
シュゼットがまた顔を真っ赤にしつつ、でも今度はしっかりボクの目を見て、そう言ってくれた。
彼女に会う前は、あんなにも大切な人を隷属させてしまうことを恐れていたというのに……。
今では正反対に全くボクの思うように動いてくれないシュゼットが、ようやくボクの願いに応えてくれた事がどうしようもなく嬉しくて、子供のようにギュッとシュゼットを抱きしめた。
そうして。
腕の中にあるぬくもりより生じる安堵感からうっかり、
「リュシアンに一杯喰わされた事は悔しいけど……。こうして堂々シュゼットを手に入れるの逃げ道を塞ぐ事が出来たから、まぁいいか」
そんな独り言をシュゼットに聞かれてしまったボクが。
シュゼットに逃げられる事のない様、彼女を抱きすくめるこの腕にギュゥッ!!と力を込めた事は、言うまでもないだろう。
******
シュゼットの父である辺境伯から結婚の了承を得る為、その足で辺境伯の屋敷を訪ねれば、不在の辺境伯に代わりボクらを出迎えたのはシュゼットの従兄だった。
彼はシュゼットを失ってしまった事実を受け入れがたかったようで。
恋敵であるボクが思わず同情してしまうくらい悲痛な表情を長い事していたが。
「これまで守ってくれてありがとう。でも私ね、これからは強くなりたいの」
シュゼットのそんな言葉に、何か酷くいいたげだったその言葉を全て飲み込んだ後、
「殿下、ご婚約おめでとうございます」
そう言って、ボクの前に跪き、臣下の礼を取った。
もしボクが彼の立場なら、きっとこんな風に綺麗に身を引く事等出来なかっただろう。
リュシアンやシュゼットと揃いの色をした、毛並みの良い猫のようなその艶やかな淡い金髪を見ながら。
学友を失った悲しみを、別の人間で埋めたいなどとは思わないけれど。
いつか、シュゼットを巡るわだかまりがボクと彼の間から消えたその時には。
ボクとは違って実に真っすぐな彼とも友人になれたらいいなと、そんな事を思った。
******
「また夜に会いに来るよ」
馬車に乗りこむ前、シュゼットにそう声をかければ。
「今度は王太子妃教育の為、私がお昼にお城に上がる予定になっていますよ」
色々と覚悟を決めたのであろうシュゼットが、これまでとは異なる凛とした口調で、年齢相応の大人の綺麗な女性の様に微笑んで見せた。
それは、本来王太子妃としては望ましい態度であるのだけれど……。
ボクはボクの駄目なところを丸ごと受けれてもらえたように、彼女の不器用な純粋さをこのまま、幼い頃の記憶として切り離し、ここで置き去りにしていくような、そんな真似はどうしてもしたくなくて、
「それでも。……ようやく君の居場所を見つけたんだ。時を止めてあげられない代わりに、何度でも。もう二度とキミを悲しい思い込みの世界に取り残したりしないで済む様、ボクが夜に会いに来るよ」
そう言って。
その言葉に違わぬよう、彼女の唇に触れるだけのキスを落とせば……。
またボクの予想を遥か上に飛び越えて。
そう、まるで昼と夜が混ざった、今の美しい紫色の夕空の様に。
幼い日の純粋さを残したまま、酷く綺麗にシュゼットが笑ったから。
ボクはすっかり彼女に魅せられて。
実に良い気分で、
『彼女がもし望むなら、この世界にリボンをかけて彼女にプレゼントして見せるのに』
と、まるでどこかで読んだ恋愛小説に出てきた、臆病でありながらも一途な魔法使いの様な事を、一人思ったのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
テンプレお気軽な転生☆悪役令嬢物の短編を、軽い気持ちで読みに来て下さった皆様。
なっげぇ上に、ときどき妙に重い番外編に最後までお付き合い下さり本当に、ほんっとぉぉぉにありがとうございました。
沢山の方に読んでいただけたおかげで、HOTランキングの表紙にもいれていただけ、更に多くの方の目に留まる機会をいただけて幸せでした。
折角沢山書いても、あまり人の目に触れる機会がなく読んでいただけないと非常に切ないので……。
もしよろしければ『書くの頑張ったね』『最後まで頑張って読んだよ!』のサインの代わりに『しおり』や『お気に入り』をポチッとなしておいていただければ幸せです((●´ω`●)
『エール』まで押して下さった心優しき方、暖かいご感想下さった方、本当にありがとうございます。
単純な性格故、とってもとってもやる気が出ました☆
そうそう、折角読んでくださったのに、リュシアンって結局何物??って思われていたた方、すみません。
優しいところは一応優しいイライアスとは違い、私、容赦なくいろいろ置き去りにしてしまいましたが、リュシアンは
『愛が重め故断罪された無罪の悪役令嬢は、助けてくれた元騎士の貧乏子爵様に勝手に楽しく尽くします』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/201143401/354593424
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第二章『リュシアンとチョコレート』にはイライアスが楽しい夏を謳歌している(?)様子も垣間見えるかとおもいますので、イライアス好きになって下さった方は、そちらにも遊びに来ていただけると嬉しいです。
リュシアン側から見たお話は、『愛が重め故~』にいつか……、いつか投稿出来たらいいなと思っているので、更新したら通知が行くよう、そちらのお話と合わせて作者も『お気に入り』登録しておいていただけますと励みになります。
最後になりましたが、沢山あるお話の中、見つけて読んで下さり本当にありがとうございました。
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