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第三章 魅了王子は嫌われたい イライアスとシュゼット
24.昼と夜の境で(side シュゼット)
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私……。
私。
イライアス様を恋い慕う自分の願いに思いに素直になって、その求婚を本当にお受けしてしまって本当に良いのでしょうか?
自分ではもう分からなくてしまい、対立していた筈のリュシアン様に、助けを求めるよう目で縋れば
「上出来とは程遠いですが……。シュゼット嬢、最初の約束通りイライアスを僕の前で跪かせたので今回は特別にこれで不問とします。どうぞ、末永くお幸せに。あぁ、僕は生まれてくる子供と妻を置いて国を離れたくないので、結婚式には呼ばないでくださいね」
リュシアン様は酷く面倒くさそうに溜息をついた後、それだけおっしゃると。
息を吸うように腹芸を駆使するクリストファー様、ブライアン様と、まるで何事も無かったかのように談笑されつつ、私とイライアス様に背を向けてその場を立ち去って行かれたのでした。
「あぁ分かった。子供が生まれたら、またこっちからすぐ会いに行くから心配しないで~」
また、そんな軽~い口調で小さくなっていくリュシアン様の後ろ姿に手を振り声をかけたイライアス様に対して
「絶対に来なくていい!!」
振り返りざま、やはり猫の様に『シャー!!』と肩を怒らせるリュシアン様の背が遠く小さく見えます。
リュシアン様……。
イライアス様に一方的に執着され振り回され、隣国の王太子故無下にも出来ず、ただただイライアス様の事を迷惑に思っていらっしゃるのかと思っていましたが。
その嫌そうな素振りはただのパフォーマンスで。
実際の所は、ご友人であるイライアス様の悩みを、そしてイライアス様が長年抱えていらっしゃった葛藤を乗り越えられるようお手伝いして下さる為、わざわざネザリアまでいらしてくださった、そうなのですね?!
リュシアン様の、そんな大人の振る舞いに、イライアス様への友情に感動し、小さくなるその背をいつまでも感謝の念を込めて見送っていた時でした。
「……プロポーズした男の前で、さっそく別の男に目移り? シュゼットは本当にボクを煽るのが上手だよね?」
イライアス様が、初めてお会いした時と同じドロッと低く、しかし妙にお腹に響く声でそんな事をおっしゃるから。
嫌な予感に冷や汗が止められなくなった私は麦粒のように小さくなったリュシアン様の背に向かい助けて欲しいと、そう必死に叫んでお願いしたのですが……。
その後、待てど暮らせど、聞こえなかった態を貫くリュシアン様が、私を助ける為にまだまだ私の身に残されていたアクセサリーを起動させてくださる事は、残念ながら無かったのでした。
リュシアン様の姿が完全に見えなくなった後、少しして。
「シュゼット、プロポーズの返事をもう一度ちゃんと聞かせて」
イライアス様に再度、優しく、しかし真剣な声でそう問われました。
権力でもって無理に従える事も、なし崩し的に事を進める事も出来る筈なのに。
最後にはこうして、きちんと私の気持ちを尊重し、私の言葉を待って下さるイライアス様の優しさを、改めて眩しく、暖かく思います。
長い長い沈黙の後
「……はい。私、……私、イライアス様をお慕いしております」
ようやく。
ようやく、胸に秘めてばかりだった思いを口にすれば。
イライアス様はかつて、幼い頃の私が夢見たようにギュッと抱きしめて下さった後……。
少々歪んでいらっしゃるご自身をも愛して見せるとの宣言通り
「リュシアンに一杯喰わされた事は悔しいけど……。こうして堂々シュゼットを手に入れる事が出来たから、まぁいいか」
私の耳元で、私だけに聞こえる様、ドロッと甘く仄暗い声で。
イライアス様はその腹黒さをもう隠す素振りも見せず、そんな私の背筋がまたゾワッとするような事を呟かれたのでした。
******
父から結婚の了承を得る為、イライアス様と二人家に戻れば。
「シュゼット!」
ジェレミーが階段を駆け下りてくるなり、またいきなり私の手を掴もうとしたので。
私は、スッと半身を引きその手を躱しました。
いつもなら大人しくジェレミーのされるがままにしていた私が抗った事で、流石のジェレミーも色々と察するものがあり、観念したのでしょう。
「シュゼット……オレ……」
いつもは女心というものを全く解さず、言いたい放題のジェレミーが声を詰まらせました。
「……シュゼットを苦しめたかったわけじゃなかったんだ」
『どうしていつもそうやって意地悪ばかりするの?!』
家を出る前に放った私の幼い言葉が、彼を傷つけたのでしょう。
何か言わねばと口を開いたジェレミーの瞳から、後悔の言葉の代わりにボロッと一粒、涙が零れました。
『強がらなくていい、変わらなくていい。お前はオレがずっと守ってやる』
泥だらけのドレスのまま、そう言って私を、私と変わらないその小さな腕の中に抱きしめた時のジェレミーの言葉を思い出します。
やり方は、不器用な彼らしく間違っていましたが。
彼なりに、確かに懸命に、私を守ろうとして来てくれたのでしょう。
『さようなら』の言葉の代わりに
「これまで守ってくれてありがとう。でも私ね、これからは強くなりたいの」
そう言えば。
ジェレミーはしばらく黙った後、それ以上の独白は敢えて全て飲み込んで、
「殿下、ご婚約おめでとうございます」
そう言って、イライアス様の前で跪き、臣下の礼を取ってみせたのでした。
******
「また夜に会いに来るよ」
馬車に乗りこむ前にそう言ったイライアス様に
「今度は王太子妃教育の為、私がお昼にお城に上がる予定になっていますよ」
笑ってそう返せば。
「それでも。……ようやく君の居場所を見つけたんだ。時を止めてあげられない代わりに、何度でも。もう二度とキミを悲しい思い込みの世界に取り残したりしないで済む様、ボクが夜に会いに来るよ」
昼と夜の色が混ざった美しい紫の夕日を背に。
触れるだけの唇への初めてのキスとともに、不器用なまでに真摯に、イライアス様は私に向かいそんな言葉を下さったのでした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シュゼットのお話、最後まで読んで下さり本当にありがとうございます。
引き続きイライアスsideのお話投稿予定です。
次話の投稿は、夜以降になってしまうかと思いますが、ドキドキしながらHOTランキングどこまで行けるか見ているので、もし、もしよろしければ『しおり』や『お気に入り』入れて応援しながらお待ちいただければとってもとっても嬉しいです(≧◇≦)
ご感想等もお気軽にお寄せいただければ泣いて喜びます。
私。
イライアス様を恋い慕う自分の願いに思いに素直になって、その求婚を本当にお受けしてしまって本当に良いのでしょうか?
自分ではもう分からなくてしまい、対立していた筈のリュシアン様に、助けを求めるよう目で縋れば
「上出来とは程遠いですが……。シュゼット嬢、最初の約束通りイライアスを僕の前で跪かせたので今回は特別にこれで不問とします。どうぞ、末永くお幸せに。あぁ、僕は生まれてくる子供と妻を置いて国を離れたくないので、結婚式には呼ばないでくださいね」
リュシアン様は酷く面倒くさそうに溜息をついた後、それだけおっしゃると。
息を吸うように腹芸を駆使するクリストファー様、ブライアン様と、まるで何事も無かったかのように談笑されつつ、私とイライアス様に背を向けてその場を立ち去って行かれたのでした。
「あぁ分かった。子供が生まれたら、またこっちからすぐ会いに行くから心配しないで~」
また、そんな軽~い口調で小さくなっていくリュシアン様の後ろ姿に手を振り声をかけたイライアス様に対して
「絶対に来なくていい!!」
振り返りざま、やはり猫の様に『シャー!!』と肩を怒らせるリュシアン様の背が遠く小さく見えます。
リュシアン様……。
イライアス様に一方的に執着され振り回され、隣国の王太子故無下にも出来ず、ただただイライアス様の事を迷惑に思っていらっしゃるのかと思っていましたが。
その嫌そうな素振りはただのパフォーマンスで。
実際の所は、ご友人であるイライアス様の悩みを、そしてイライアス様が長年抱えていらっしゃった葛藤を乗り越えられるようお手伝いして下さる為、わざわざネザリアまでいらしてくださった、そうなのですね?!
リュシアン様の、そんな大人の振る舞いに、イライアス様への友情に感動し、小さくなるその背をいつまでも感謝の念を込めて見送っていた時でした。
「……プロポーズした男の前で、さっそく別の男に目移り? シュゼットは本当にボクを煽るのが上手だよね?」
イライアス様が、初めてお会いした時と同じドロッと低く、しかし妙にお腹に響く声でそんな事をおっしゃるから。
嫌な予感に冷や汗が止められなくなった私は麦粒のように小さくなったリュシアン様の背に向かい助けて欲しいと、そう必死に叫んでお願いしたのですが……。
その後、待てど暮らせど、聞こえなかった態を貫くリュシアン様が、私を助ける為にまだまだ私の身に残されていたアクセサリーを起動させてくださる事は、残念ながら無かったのでした。
リュシアン様の姿が完全に見えなくなった後、少しして。
「シュゼット、プロポーズの返事をもう一度ちゃんと聞かせて」
イライアス様に再度、優しく、しかし真剣な声でそう問われました。
権力でもって無理に従える事も、なし崩し的に事を進める事も出来る筈なのに。
最後にはこうして、きちんと私の気持ちを尊重し、私の言葉を待って下さるイライアス様の優しさを、改めて眩しく、暖かく思います。
長い長い沈黙の後
「……はい。私、……私、イライアス様をお慕いしております」
ようやく。
ようやく、胸に秘めてばかりだった思いを口にすれば。
イライアス様はかつて、幼い頃の私が夢見たようにギュッと抱きしめて下さった後……。
少々歪んでいらっしゃるご自身をも愛して見せるとの宣言通り
「リュシアンに一杯喰わされた事は悔しいけど……。こうして堂々シュゼットを手に入れる事が出来たから、まぁいいか」
私の耳元で、私だけに聞こえる様、ドロッと甘く仄暗い声で。
イライアス様はその腹黒さをもう隠す素振りも見せず、そんな私の背筋がまたゾワッとするような事を呟かれたのでした。
******
父から結婚の了承を得る為、イライアス様と二人家に戻れば。
「シュゼット!」
ジェレミーが階段を駆け下りてくるなり、またいきなり私の手を掴もうとしたので。
私は、スッと半身を引きその手を躱しました。
いつもなら大人しくジェレミーのされるがままにしていた私が抗った事で、流石のジェレミーも色々と察するものがあり、観念したのでしょう。
「シュゼット……オレ……」
いつもは女心というものを全く解さず、言いたい放題のジェレミーが声を詰まらせました。
「……シュゼットを苦しめたかったわけじゃなかったんだ」
『どうしていつもそうやって意地悪ばかりするの?!』
家を出る前に放った私の幼い言葉が、彼を傷つけたのでしょう。
何か言わねばと口を開いたジェレミーの瞳から、後悔の言葉の代わりにボロッと一粒、涙が零れました。
『強がらなくていい、変わらなくていい。お前はオレがずっと守ってやる』
泥だらけのドレスのまま、そう言って私を、私と変わらないその小さな腕の中に抱きしめた時のジェレミーの言葉を思い出します。
やり方は、不器用な彼らしく間違っていましたが。
彼なりに、確かに懸命に、私を守ろうとして来てくれたのでしょう。
『さようなら』の言葉の代わりに
「これまで守ってくれてありがとう。でも私ね、これからは強くなりたいの」
そう言えば。
ジェレミーはしばらく黙った後、それ以上の独白は敢えて全て飲み込んで、
「殿下、ご婚約おめでとうございます」
そう言って、イライアス様の前で跪き、臣下の礼を取ってみせたのでした。
******
「また夜に会いに来るよ」
馬車に乗りこむ前にそう言ったイライアス様に
「今度は王太子妃教育の為、私がお昼にお城に上がる予定になっていますよ」
笑ってそう返せば。
「それでも。……ようやく君の居場所を見つけたんだ。時を止めてあげられない代わりに、何度でも。もう二度とキミを悲しい思い込みの世界に取り残したりしないで済む様、ボクが夜に会いに来るよ」
昼と夜の色が混ざった美しい紫の夕日を背に。
触れるだけの唇への初めてのキスとともに、不器用なまでに真摯に、イライアス様は私に向かいそんな言葉を下さったのでした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シュゼットのお話、最後まで読んで下さり本当にありがとうございます。
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