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第三章 刺激的なスローライフ
42.トレーユ~落ち着いて~💦 お茶お茶🍵
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「……………えっと」
しばらくしてようやく口を開いてみるにはみたのだが……。
ダメだ。
立て続けに色々な事が起こったせいで、神経は高ぶっているのに頭がもう働かず考えが纏まらない。
どうしたものかと、頭を抱えた時だった。
「みんな何してんの?」
背後で声がして、振り向けば、そこには眠そうに目を擦るアリアの姿があった。
俺達が大騒ぎするから、その音で目が覚めたのだろう。
アリアの大きくあくびをする姿につられ、俺は臨戦状態だった体からようやく力が抜けるのを感じた。
◇◆◇◆◇
とりあえず、夜明け前の外は冷えるからということで、皆で一端部屋に戻る事にした。
皆の緊張をほぐす為に
『暖かい茶でも淹れるか』
とキッチンに寄り竈に向かってしゃがみこめば、そこが温かく快適だったのだろうか?
暗闇の中かまどの薪の上で眠っていたシューの金色の目と予期せず目があって
「うわぁ!!」
と思わず変な声が出た。
そんな俺をうるさいなぁとばかりに一瞥して。
シューはゆっくり這い出し大きく伸びをしると俺の肩によじ登り、俺がキッチンにやって来た意図を察してくれたのだろう薪に向かいシューっと炎を吐いた。
シューは賢いなぁとその頭をやはり子猫にするように掻いてやった時だった。
俺の叫び声を聞いて、心配して様子を見に来てくれたのであろうトレーユがそんな俺を見て
「さっきは『一対一なら俺が負けていた』ってハクタカの言葉に思わず縋りかけたが……器用なキミはきっとニコラ無しでもすぐにコツをつかむのだろうし。おまけにキミには火竜までもいるんだったな……」
そう言って、何故か深い深いため息をついた。
茶葉の中にさりげなく、酔い覚ましに効くハーブを混ぜた。
熱湯を注げば、夜明け前の冷え切ったキッチンが茶葉の爽やかな香りに包まれる。
「飲むか?」
そう言いながらさり気さを装ってトレーユに湯気の立つカップを差し出せば
「ああ、もらおう」
そう言って、トレーユが何の疑いもなくその手を伸ばした。
皆の分もカップに注ぎつつ、さりげなくトレーユの行動に挙動に耳をすませば、シンとしたキッチンにトレーユがコクンと喉を鳴らして茶を飲む音と、ほぉっと小さくため息をつく音が聞こえる。
そうして……。
トレーユのエメラルドの瞳にようやくハイライトが戻っているのを見て、俺は改めて詰めていた息を大きく吐いたのだった。
◇◆◇◆◇
翌朝――
「さて、お宅までお送りしますよ」
そう言ってニコラがローザに向かい手を伸べれば
「何はともあれ、トレーユ結婚おめでとう!」
何が何でもトレーユとの結婚は嫌だったのだろう。
普段は人の為、貧乏くじを引くことも躊躇わない慈悲深きローザが、そう言ってあっさりカルルを売った。
「トレーユ、結局カルルと結婚するの??」
ローザの言葉にアリアがきょとんとして、かわいらしく首を傾げる。
「うーん。確かにカルルならこれまでだってトレーユと一緒に居られたんだし、何とかなる? かな??」
堂々と不敬を口にするアリアを傍に呼び寄せ、
『事もあろうに品行方正で見目麗しい第四王子様をサラッと事故物件扱いするのはやめなさい』
と小さく叱った時だった。
「じゃあ、そういう訳で。お二人ともどうぞお幸せに」
そう言って、さも人の好さそうな笑顔をしてローザを連れて部屋を出ていこうとしたニコラの肩を
「助けるって約束だろう?!!」
必死な形相でカルルがガシッと掴んだ。
しかし、そんなカルルの手を
「現王太子妃にする為連れ帰られることからは確かに助けて差し上げたでしょう? その対価は後日きっちり請求に参りますので、楽しみにお待ちください」
ニコラはまた酷薄そうに嗤って、実に無下に振り解いた。
そうして
「なっ……この詐欺師!!」
わななくカルルを無視して
「殿下におかれましても、賭けの代償は王都に戻り次第しっかり取り立てに伺わせていただきますので、お忘れなきよう」
トレーユに向かい慇懃無礼に、まるで道化師が観衆にして見せるような深い礼をして見せた。
「ニコラいい加減にしろよ? お前、カルルだけに飽き足らずトレーユからも毟り取るつもりか。そもそも賭けの代償なら、あの場でカルルを連れ帰るのを諦めろって俺達の要求を通した事で既に支払いは済んでいるだろう?」
俺のその言葉に、ニコラが何を言っているんだと肩をすくめる。
「『俺達』の要求? オレは『オレ達』が勝ったら一つ『オレ』の言うことを聞けっていったんだ。いつオレがオーガスタ嬢を連れ帰るのを諦めろと要求した? オレはそんな事一言も言っていないよな?」
ニコラ……。
『戦えよ、ハクタカ! 強敵と渡り合うのは不可能じゃないことを自分に示してとっととどこへなりと自由に旅立て!!』
そんな胸熱な事を言って、人の事を散々焚きつけトレーユと戦わせておいて……。
本当の目的は俺の催眠を解くことではなく、トレーユにたかる事だったか。
まんまとニコラの掌の上で踊らされたと、改めて脱力する。
でも、まぁ。
考えて見ればアリアの言うように、トレーユと長い付き合いのカルルはトレーユと一緒に居る事が苦では無い様だし?
またカルルは身分的に不足も無く、オーガスタ様の人気は今だ王都で根強く、トレーユへの民衆の支持も厚い。
確かに、もういっそそういう事にすれば全て丸く収まるのでは?
しばらくしてようやく口を開いてみるにはみたのだが……。
ダメだ。
立て続けに色々な事が起こったせいで、神経は高ぶっているのに頭がもう働かず考えが纏まらない。
どうしたものかと、頭を抱えた時だった。
「みんな何してんの?」
背後で声がして、振り向けば、そこには眠そうに目を擦るアリアの姿があった。
俺達が大騒ぎするから、その音で目が覚めたのだろう。
アリアの大きくあくびをする姿につられ、俺は臨戦状態だった体からようやく力が抜けるのを感じた。
◇◆◇◆◇
とりあえず、夜明け前の外は冷えるからということで、皆で一端部屋に戻る事にした。
皆の緊張をほぐす為に
『暖かい茶でも淹れるか』
とキッチンに寄り竈に向かってしゃがみこめば、そこが温かく快適だったのだろうか?
暗闇の中かまどの薪の上で眠っていたシューの金色の目と予期せず目があって
「うわぁ!!」
と思わず変な声が出た。
そんな俺をうるさいなぁとばかりに一瞥して。
シューはゆっくり這い出し大きく伸びをしると俺の肩によじ登り、俺がキッチンにやって来た意図を察してくれたのだろう薪に向かいシューっと炎を吐いた。
シューは賢いなぁとその頭をやはり子猫にするように掻いてやった時だった。
俺の叫び声を聞いて、心配して様子を見に来てくれたのであろうトレーユがそんな俺を見て
「さっきは『一対一なら俺が負けていた』ってハクタカの言葉に思わず縋りかけたが……器用なキミはきっとニコラ無しでもすぐにコツをつかむのだろうし。おまけにキミには火竜までもいるんだったな……」
そう言って、何故か深い深いため息をついた。
茶葉の中にさりげなく、酔い覚ましに効くハーブを混ぜた。
熱湯を注げば、夜明け前の冷え切ったキッチンが茶葉の爽やかな香りに包まれる。
「飲むか?」
そう言いながらさり気さを装ってトレーユに湯気の立つカップを差し出せば
「ああ、もらおう」
そう言って、トレーユが何の疑いもなくその手を伸ばした。
皆の分もカップに注ぎつつ、さりげなくトレーユの行動に挙動に耳をすませば、シンとしたキッチンにトレーユがコクンと喉を鳴らして茶を飲む音と、ほぉっと小さくため息をつく音が聞こえる。
そうして……。
トレーユのエメラルドの瞳にようやくハイライトが戻っているのを見て、俺は改めて詰めていた息を大きく吐いたのだった。
◇◆◇◆◇
翌朝――
「さて、お宅までお送りしますよ」
そう言ってニコラがローザに向かい手を伸べれば
「何はともあれ、トレーユ結婚おめでとう!」
何が何でもトレーユとの結婚は嫌だったのだろう。
普段は人の為、貧乏くじを引くことも躊躇わない慈悲深きローザが、そう言ってあっさりカルルを売った。
「トレーユ、結局カルルと結婚するの??」
ローザの言葉にアリアがきょとんとして、かわいらしく首を傾げる。
「うーん。確かにカルルならこれまでだってトレーユと一緒に居られたんだし、何とかなる? かな??」
堂々と不敬を口にするアリアを傍に呼び寄せ、
『事もあろうに品行方正で見目麗しい第四王子様をサラッと事故物件扱いするのはやめなさい』
と小さく叱った時だった。
「じゃあ、そういう訳で。お二人ともどうぞお幸せに」
そう言って、さも人の好さそうな笑顔をしてローザを連れて部屋を出ていこうとしたニコラの肩を
「助けるって約束だろう?!!」
必死な形相でカルルがガシッと掴んだ。
しかし、そんなカルルの手を
「現王太子妃にする為連れ帰られることからは確かに助けて差し上げたでしょう? その対価は後日きっちり請求に参りますので、楽しみにお待ちください」
ニコラはまた酷薄そうに嗤って、実に無下に振り解いた。
そうして
「なっ……この詐欺師!!」
わななくカルルを無視して
「殿下におかれましても、賭けの代償は王都に戻り次第しっかり取り立てに伺わせていただきますので、お忘れなきよう」
トレーユに向かい慇懃無礼に、まるで道化師が観衆にして見せるような深い礼をして見せた。
「ニコラいい加減にしろよ? お前、カルルだけに飽き足らずトレーユからも毟り取るつもりか。そもそも賭けの代償なら、あの場でカルルを連れ帰るのを諦めろって俺達の要求を通した事で既に支払いは済んでいるだろう?」
俺のその言葉に、ニコラが何を言っているんだと肩をすくめる。
「『俺達』の要求? オレは『オレ達』が勝ったら一つ『オレ』の言うことを聞けっていったんだ。いつオレがオーガスタ嬢を連れ帰るのを諦めろと要求した? オレはそんな事一言も言っていないよな?」
ニコラ……。
『戦えよ、ハクタカ! 強敵と渡り合うのは不可能じゃないことを自分に示してとっととどこへなりと自由に旅立て!!』
そんな胸熱な事を言って、人の事を散々焚きつけトレーユと戦わせておいて……。
本当の目的は俺の催眠を解くことではなく、トレーユにたかる事だったか。
まんまとニコラの掌の上で踊らされたと、改めて脱力する。
でも、まぁ。
考えて見ればアリアの言うように、トレーユと長い付き合いのカルルはトレーユと一緒に居る事が苦では無い様だし?
またカルルは身分的に不足も無く、オーガスタ様の人気は今だ王都で根強く、トレーユへの民衆の支持も厚い。
確かに、もういっそそういう事にすれば全て丸く収まるのでは?
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