26 / 59
第二章 スローライフ希望のはずなのに、毎日それなりに忙しいのだが?
25.ずっと一緒③ 【side ハクタカ】
しおりを挟む
「私達は西の港町から船に乗って王都まで戻る予定だ。ちょっと遠回りになるかもだけど、どうせ暇だろう? せっかくだからハクタカ達も乗って行きなよ」
カルルが、まるで自分の船の様にそう言うから。
『久しぶりに船釣りをするのも悪くないな。夕飯は懐かしい魚料理にしよう!』
そんな食い気を出し、軽い気持ちでそれに同意したのが全ての間違いだったと思う。
船と聞いて小さな漁船のようなものをイメージした俺は停泊していた船を見て、やらかしたと密かに頭を抱えた。
目の前に現れたのは、三本のマストがそびえたち、そこに張られた真っ白な帆が美しい、優美で豪華な帆船だったのだ。
小回りを重視したため、決して大きなものではないが。
まぁ……トレーユの、仮にも見目麗しい第四王子様の船だもんなぁ……。
先に連絡を受けて待機していたのだろう。
中からはこれまたトレーユの部下と聞いて納得の、きちっと制服を着た一人の騎士が颯爽と降りてきて、トレーユと年寄りの魔導士の姿になったカルルに向かって恭しく頭を下げた。
騎士の名はミストラルと言って、以前魔王討伐の際にこの船の護衛を務めたこともあるのだと、カルルが小声で俺に教えてくれる。
ミストラルはこの辺りでは少し珍しい漆黒の髪と揃いの鋭い切れ長な目が印象的で、まるで人に懐かない黒猫に似ているなと思った時だった。
「アリア! 元気そうで安心したよ!」
ミストラルが突然アリアに向かって眩しく破顔した。
そして。
ミストラルはそのままアリアの手を取ると、その手の甲に甘やかに口付け、さも自然に自身の胸にアリアの手を愛おし気に抱いて見せたのだった。
◇◆◇◆◇
夕飯は希望していた通り魚だった。
魚ではあったのだが……
それは王子様が召し上がるに相応しい格式高い料理だった。
「今さらだ。細かいマナーは気にしなくていい」
トレーユはそう言ってくれたし、カルルは
「へぇ? 驚いた。意外とちゃんとしてるじゃないか」
と、使うフォークを間違えなかった俺を嫌味ではなく褒めてくれたのだが……
「食った気がしねぇ……」
船尾から船底で見つけた竿をコッソリ垂らしながらそう独り言を漏らせば、同意するように肩に乗っていたシューが子猫の様な声で鳴いた。
ちなみに。
俺がある程度マナーを心得ていたのは、決してお貴族様方とテーブルを囲むために教育を受けたからではない。
あくまで、給仕する側として仕事を習った事があるからだ。
一方で同席を許された、ミストラルは伯爵家の三男というだけあって当然マナーは完璧で。
アリアの椅子を引いてやる様も悔しいくらいに様になっていた。
そんな事を考えていると、今さらながら昼間ミストラルがアリアの手に口付けた光景を思い出し、胸がムカムカしてきた。
アリアが嬉しそうに、楽しそうに笑う事は何でも嬉しかったはずなのに。
ミストラルが気安くアリアに触れた事も、余りに親し気なあの男の立ち振る舞いも、それに気分を害するでもなく楽し気に笑っていたアリアにも腹が立って仕方がなかった。
「何だよ、アレ?!」
苛立ちのあまり握っていた釣竿を思わずへし折りそうになった時だった。
「そんなに怒気を振りまいていても釣れるものなのか?」
声がしたので振り返れば、水夫に化けたカルルが馬鹿に楽し気な顔をして立っていた。
「いや全く」
そう言ってフンとまた海の方を向けば
「さっさとこっち方面にも本気を出したらどうだ? 本気になれていない奴ほど後で辛い目を見るぞ?」
カルルがシューの喉を撫でながら、そう言ってまたニヤリと嗤った。
カルルの言葉に同意するように、シューがブンブン尻尾を振るから、それが頭をバシバシはたいて地味に痛い。
「別にそこまで空腹という訳じゃないんでね」
いろいろ癪に触って、すっとぼけてそう返せば
「何でも卒なくこなす君も、なかなか可愛らしいところがあるじゃないか」
そう嗤ってカルルが海中に向かって魔法で作ったのであろう、光る小さな星クズを撒いた。
何だろうと思って見れば、次の瞬間光につられた魚が針にかかったのが分かった。
久しぶりの大物を釣り上げる感覚に、一時むしゃくしゃしていた事も忘れ夢中になって糸を巻く。
逃げられないよう緩めたり引いたりを繰り返すうち、糸を引く勢いが弱まった瞬間があり、その瞬間力を込めて竿を思い切り振り上げれば、大きく立派な魚影が宙を舞った。
甲板に上がった大きな魚のしっぽを持って、どうだとそれをカルルの目の前に突き出して見せれば
「ほんと、キミは色恋事以外は何でも器用にこなすよね!」
そう言ってカルルがまた俺の事をディスった。
そしてそんなはしゃいだカルルの声を聞きつけた船員たちが、何事かと少しずつ集まって来る。
カンテラの灯りの元、ナイフで手早く魚を捌けば、誰かが塩やら油やらを持って来てくれた。
シューに頼んで上手い事それを炙れば、周囲にうっかりいい匂いが立ち込め、それにつられた誰かが魚に合う酒を持ってきた。
すると他のつまみも持ち寄る者も現れて、気づけば甲板の上うっかり酒盛りが始まってしまった。
満天の星空の下、ほろ酔いの火照った体に心地よい潮風に目を細める。
夕飯を用意してくれたコックには心底申し訳ないが、残念ながら俺にはこの安い酒とシンプルに焼いた新鮮な魚の方が旨く感じるんだよなぁ。
正直な所、アリアもそうなんじゃないだろうか?
アリアにもコレを食わせてやりたいが、アリアはもう寝てしまっただろうか。
そう思った時だった。
甲板にアリアがひょっこり顔を出した。
カルルが、まるで自分の船の様にそう言うから。
『久しぶりに船釣りをするのも悪くないな。夕飯は懐かしい魚料理にしよう!』
そんな食い気を出し、軽い気持ちでそれに同意したのが全ての間違いだったと思う。
船と聞いて小さな漁船のようなものをイメージした俺は停泊していた船を見て、やらかしたと密かに頭を抱えた。
目の前に現れたのは、三本のマストがそびえたち、そこに張られた真っ白な帆が美しい、優美で豪華な帆船だったのだ。
小回りを重視したため、決して大きなものではないが。
まぁ……トレーユの、仮にも見目麗しい第四王子様の船だもんなぁ……。
先に連絡を受けて待機していたのだろう。
中からはこれまたトレーユの部下と聞いて納得の、きちっと制服を着た一人の騎士が颯爽と降りてきて、トレーユと年寄りの魔導士の姿になったカルルに向かって恭しく頭を下げた。
騎士の名はミストラルと言って、以前魔王討伐の際にこの船の護衛を務めたこともあるのだと、カルルが小声で俺に教えてくれる。
ミストラルはこの辺りでは少し珍しい漆黒の髪と揃いの鋭い切れ長な目が印象的で、まるで人に懐かない黒猫に似ているなと思った時だった。
「アリア! 元気そうで安心したよ!」
ミストラルが突然アリアに向かって眩しく破顔した。
そして。
ミストラルはそのままアリアの手を取ると、その手の甲に甘やかに口付け、さも自然に自身の胸にアリアの手を愛おし気に抱いて見せたのだった。
◇◆◇◆◇
夕飯は希望していた通り魚だった。
魚ではあったのだが……
それは王子様が召し上がるに相応しい格式高い料理だった。
「今さらだ。細かいマナーは気にしなくていい」
トレーユはそう言ってくれたし、カルルは
「へぇ? 驚いた。意外とちゃんとしてるじゃないか」
と、使うフォークを間違えなかった俺を嫌味ではなく褒めてくれたのだが……
「食った気がしねぇ……」
船尾から船底で見つけた竿をコッソリ垂らしながらそう独り言を漏らせば、同意するように肩に乗っていたシューが子猫の様な声で鳴いた。
ちなみに。
俺がある程度マナーを心得ていたのは、決してお貴族様方とテーブルを囲むために教育を受けたからではない。
あくまで、給仕する側として仕事を習った事があるからだ。
一方で同席を許された、ミストラルは伯爵家の三男というだけあって当然マナーは完璧で。
アリアの椅子を引いてやる様も悔しいくらいに様になっていた。
そんな事を考えていると、今さらながら昼間ミストラルがアリアの手に口付けた光景を思い出し、胸がムカムカしてきた。
アリアが嬉しそうに、楽しそうに笑う事は何でも嬉しかったはずなのに。
ミストラルが気安くアリアに触れた事も、余りに親し気なあの男の立ち振る舞いも、それに気分を害するでもなく楽し気に笑っていたアリアにも腹が立って仕方がなかった。
「何だよ、アレ?!」
苛立ちのあまり握っていた釣竿を思わずへし折りそうになった時だった。
「そんなに怒気を振りまいていても釣れるものなのか?」
声がしたので振り返れば、水夫に化けたカルルが馬鹿に楽し気な顔をして立っていた。
「いや全く」
そう言ってフンとまた海の方を向けば
「さっさとこっち方面にも本気を出したらどうだ? 本気になれていない奴ほど後で辛い目を見るぞ?」
カルルがシューの喉を撫でながら、そう言ってまたニヤリと嗤った。
カルルの言葉に同意するように、シューがブンブン尻尾を振るから、それが頭をバシバシはたいて地味に痛い。
「別にそこまで空腹という訳じゃないんでね」
いろいろ癪に触って、すっとぼけてそう返せば
「何でも卒なくこなす君も、なかなか可愛らしいところがあるじゃないか」
そう嗤ってカルルが海中に向かって魔法で作ったのであろう、光る小さな星クズを撒いた。
何だろうと思って見れば、次の瞬間光につられた魚が針にかかったのが分かった。
久しぶりの大物を釣り上げる感覚に、一時むしゃくしゃしていた事も忘れ夢中になって糸を巻く。
逃げられないよう緩めたり引いたりを繰り返すうち、糸を引く勢いが弱まった瞬間があり、その瞬間力を込めて竿を思い切り振り上げれば、大きく立派な魚影が宙を舞った。
甲板に上がった大きな魚のしっぽを持って、どうだとそれをカルルの目の前に突き出して見せれば
「ほんと、キミは色恋事以外は何でも器用にこなすよね!」
そう言ってカルルがまた俺の事をディスった。
そしてそんなはしゃいだカルルの声を聞きつけた船員たちが、何事かと少しずつ集まって来る。
カンテラの灯りの元、ナイフで手早く魚を捌けば、誰かが塩やら油やらを持って来てくれた。
シューに頼んで上手い事それを炙れば、周囲にうっかりいい匂いが立ち込め、それにつられた誰かが魚に合う酒を持ってきた。
すると他のつまみも持ち寄る者も現れて、気づけば甲板の上うっかり酒盛りが始まってしまった。
満天の星空の下、ほろ酔いの火照った体に心地よい潮風に目を細める。
夕飯を用意してくれたコックには心底申し訳ないが、残念ながら俺にはこの安い酒とシンプルに焼いた新鮮な魚の方が旨く感じるんだよなぁ。
正直な所、アリアもそうなんじゃないだろうか?
アリアにもコレを食わせてやりたいが、アリアはもう寝てしまっただろうか。
そう思った時だった。
甲板にアリアがひょっこり顔を出した。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
◆完結◆修学旅行……からの異世界転移!不易流行少年少女長編ファンタジー『3年2組 ボクらのクエスト』《全7章》
カワカツ
ファンタジー
修学旅行中のバスが異世界に転落!?
単身目覚めた少年は「友との再会・元世界へ帰る道」をさがす旅に歩み出すが……
構想8年・執筆3年超の長編ファンタジー!
※1話5分程度。
※各章トップに表紙イラストを挿入しています(自作低クオリティ笑)。
〜以下、あらすじ〜
市立南町中学校3年生は卒業前の『思い出作り』を楽しみにしつつ修学旅行出発の日を迎えた。
しかし、賀川篤樹(かがわあつき)が乗る3年2組の観光バスが交通事故に遭い数十mの崖から転落してしまう。
車外に投げ出された篤樹は事故現場の崖下ではなく見たことも無い森に囲まれた草原で意識を取り戻した。
助けを求めて叫ぶ篤樹の前に現れたのは『腐れトロル』と呼ばれる怪物。明らかな殺意をもって追いかけて来る腐れトロルから逃れるために森の中へと駆け込んだ篤樹……しかしついに追い詰められ絶対絶命のピンチを迎えた時、エシャーと名乗る少女に助けられる。
特徴的な尖った耳を持つエシャーは『ルエルフ』と呼ばれるエルフ亜種族の少女であり、彼女達の村は外界と隔絶された別空間に存在する事を教えられる。
『ルー』と呼ばれる古代魔法と『カギジュ』と呼ばれる人造魔法、そして『サーガ』と呼ばれる魔物が存在する異世界に迷い込んだことを知った篤樹は、エシャーと共にルエルフ村を出ることに。
外界で出会った『王室文化法暦省』のエリート職員エルグレド、エルフ族の女性レイラという心強い協力者に助けられ、篤樹は元の世界に戻るための道を探す旅を始める。
中学3年生の自分が持っている知識や常識・情報では理解出来ない異世界の旅の中、ここに『飛ばされて来た』のは自分一人だけではない事を知った篤樹は、他の同級生達との再会に期待を寄せるが……
不易流行の本格長編王道ファンタジー作品!
筆者推奨の作品イメージ歌<乃木坂46『夜明けまで強がらなくていい』2019>を聴きながら映像化イメージを膨らませつつお読み下さい!
※本作品は「小説家になろう」「エブリスタ」「カクヨム」にも投稿しています。各サイト読者様の励ましを糧についに完結です。
※少年少女文庫・児童文学を念頭に置いた年齢制限不要な表現・描写の異世界転移ファンタジー作品です。
【完結】異世界アイドル事務所〜アナタの才能、発掘します!〜
成瀬リヅ
ファンタジー
「願わくば、来世で彼女をトップアイドルに……」
そう思いながら死んだアイドルプロデューサーの俺・小野神太は、気付けば担当アイドルと共に多種族の住む異世界へ転生していた!
どうやら転生を担当した者によれば、異世界で”トップアイドルになれるだけの価値”を示すことができれば生き返らせてくれるらしい。
加えて”アイドル能力鑑定チート”なるものも手に入れていた俺は、出会う女性がアイドルに向いているかどうかもスグに分かる!なら異世界で優秀なアイドルでも集めて、大手異世界アイドル事務所でも作って成り上がるか!
————————
・第1章(7万字弱程度)まで更新します。それ以降は未定です。
・3/24〜HOT男性向けランキング30位以内ランクイン、ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる