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決戦編
変果
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―――八仙の殺気が一瞬で消え去る。動揺した声を上げた八仙の首を夜月で刎ねる。
霧が消えると同時に地に落ちた八仙の頭は、体と共に塵となって消えた。
「は、ははは・・・」
ああ、楽しかった。初めて、あそこまで楽しめた。
余韻に浸っていた俺に、声が掛かる。そちらを見ると、怯えた顔をした皆が俺を
見ていた。
夜月を鞘に納め、近付く。震える皆には目もくれず、横たえられた晴樹に手を
伸ばす。晴樹の頬が、赤く濡れる。
「晴樹・・・なあ、晴樹」
晴樹は返事をしない。一瞬目の前が霞み、体の力が抜ける。
「安心しなせえ、生きてまさあ」
俺の体を支えた落魅が、そう言ってそっと俺を横たえる。
誠の手が、傷口に触れる。・・・全く、痛みを感じなかった。
「どうしよう、お腹の血が止まらない・・・」
治癒術を掛けていた誠がそう呟き、泣きそうな顔をする。
「傷口、焼いてみるか・・・?」
和正がそう言って誠を見る。誠は小さく頷き、俺を見た。
「静くん、痛いかもしれないけど・・・我慢できる?」
「・・・ああ、多分大丈夫だろ。痛いとか分からないんだ、今」
誠の言葉にそう言うと、皆が困惑した顔をする。
和正が服のボタンを外し傷口に手を当てる。ジュッという音と少し焦げるような
臭いの後、和正は言った。
「一応、塞がったけど・・・大丈夫か?」
俺が頷くと、落魅が俺の腹を包帯で巻く。
「あっしが巻いてたやつだが・・・まあ、我慢しなせえ」
クスリと笑うと、落魅に睨まれた。
包帯を巻き終えると、落魅は晴樹を背負って立ち上がる。俺もボタンを留めて
立ち上がろうとすると、彩音が言った。
「もう、動かないでよ・・・。体ボロボロじゃない」
「俺、まだ普通に動けるけど」
俺の言葉に、彩音は目を見開く。すると、清水さんが言った。
「お兄さん、このままだと本当に動けなくなっちゃいますよ。晴樹くんが起きた
とき、お兄さんが居ないと・・・きっと、泣いちゃいます」
「・・・そうか、それは嫌だな」
どうすれば良い?と俺は首を傾げる。
「取り敢えず、和正にでもおぶられなせえ。きっとその辺で雨谷が見てやす、雪華も
傍にいると思いやすぜ?」
安全な場所まで運んでもらいやしょう。そう言った落魅の言葉に頷くと、和正が
俺をおぶった。
「あ・・・忘れてた」
俺はそう呟くと、和正にあれ拾ってくれと落ちている陽煉を指さす。
和正は陽煉を拾って鞘に納めると、俺に渡して言った。
「・・・どうする気だ、それ」
俺は陽煉を夜月の隣に提げると、小さく笑って言った。
「製作者に返すんだ」
―――和正におぶられながら少し歩くと、ヘラヘラと笑いながら俺達に手を振る
雨谷が居た。その傍では雪華が安心したような顔をしており、俺達に向かって頭を
下げる。
「やっほ~シズちん、良い戦い見せてもらったよ。楽しかった?」
雨谷がそう言いながら俺に近付いて来る。
警戒するように一歩下がった和正に大丈夫だと告げ、俺は笑顔で言った。
「ああ、すっげえ楽しかった!」
皆の息を呑む音が聞こえる。雨谷は少し驚いた顔をすると、俺の目をじっと見て
言った。
「・・・ああ、まだ元に戻ってないのか」
首を傾げた俺に、雨谷は困ったなと呟く。
「・・・静くんの知り合いなの?」
誠がそう言って雨谷を見る。雨谷はヘラヘラと笑うと言った。
「知り合いだよ~。自己紹介しておこうか?オイラは雨谷、妖だ」
「妖なのはニオイで分かってるよ。・・・静くんの知り合いなら、何で見てるだけで
静くんを止めようとしなかったの?」
誠が雨谷を睨みつけると、雨谷は困ったように笑う。
「君だって、シズちんの殺気で動けなかった癖に~。・・・逃げようか迷ったけど、
どうしても見たかったんだよね。夜月の所有者と、陽煉の所有者の戦いをさ」
オイラの作った妖刀の所有者同士が戦うなんて、滅多に見られないからね~と
笑った雨谷に、誠は驚いた顔をする。
「この人、静くんが前に言ってた・・・?」
誠がそう言って俺を見たので、俺は頷くと笑って言った。
「そうそう、前に父さんと母さんのふりして学校に来た奴!」
俺の言葉に、皆は驚いた顔をしつつも納得したような表情を浮かべる。
「あれ、オイラ達そういう認識なの?」
「・・・雨谷様、私達のことは他の人間には話していないと前に晴樹様が仰って
おりました。その様な認識になっているのも、納得かと」
「えー、マジい?それじゃあオイラ達、悪者みたいじゃんか~」
雨谷と雪華の会話を聞いていると、後ろの方からガサリと音がする。
そちらを見ると、田中さんと石田さんが立っていた。
「あれ、祓い屋だ」
そう言った雨谷を、田中さんは睨みつける。
「・・・大妖怪が二体と、中妖怪が一体ですか。君達、離れていてください」
そう言った田中さんに、雨谷はヘラヘラと笑って言った。
「よく分かったね?オイラ達が妖だって」
「あなたからは、嫌な音がするので」
田中さんはそう言って石田さんと共に武器を構える。すると、誠が言った。
「田中さん、ちょっと待って!この人達、多分敵じゃないんだ!」
首を傾げた田中さんに、誠はえっと・・・と雨谷を見る。
雨谷は田中さんをじっと見つめた後、ニッコリと笑って言った。
「君の能力は、その耳かな?・・・うーん、警戒を解きたいんだけどな~。
・・・ああ、狗神の知り合いって言うのが良いのかな?」
田中さんは目を見開く。誠も驚いた顔をして俺を見たので、頷いた。
誠は田中さんに、彩音と清水さんは石田さんに先程までの出来事を報告する。
三人とも他の人の話はしても頑なに俺の話はしなかったので、何だかモヤモヤ
した。
「・・・お前のこと話したら、事が大きくなるだろ」
俺の考えていることを察したのか、和正が小さな声で言う。
「俺、頑張ったのに・・・」
そう呟くと、近付いて来た落魅が俺の頭をポンポンと撫でた。
霧が消えると同時に地に落ちた八仙の頭は、体と共に塵となって消えた。
「は、ははは・・・」
ああ、楽しかった。初めて、あそこまで楽しめた。
余韻に浸っていた俺に、声が掛かる。そちらを見ると、怯えた顔をした皆が俺を
見ていた。
夜月を鞘に納め、近付く。震える皆には目もくれず、横たえられた晴樹に手を
伸ばす。晴樹の頬が、赤く濡れる。
「晴樹・・・なあ、晴樹」
晴樹は返事をしない。一瞬目の前が霞み、体の力が抜ける。
「安心しなせえ、生きてまさあ」
俺の体を支えた落魅が、そう言ってそっと俺を横たえる。
誠の手が、傷口に触れる。・・・全く、痛みを感じなかった。
「どうしよう、お腹の血が止まらない・・・」
治癒術を掛けていた誠がそう呟き、泣きそうな顔をする。
「傷口、焼いてみるか・・・?」
和正がそう言って誠を見る。誠は小さく頷き、俺を見た。
「静くん、痛いかもしれないけど・・・我慢できる?」
「・・・ああ、多分大丈夫だろ。痛いとか分からないんだ、今」
誠の言葉にそう言うと、皆が困惑した顔をする。
和正が服のボタンを外し傷口に手を当てる。ジュッという音と少し焦げるような
臭いの後、和正は言った。
「一応、塞がったけど・・・大丈夫か?」
俺が頷くと、落魅が俺の腹を包帯で巻く。
「あっしが巻いてたやつだが・・・まあ、我慢しなせえ」
クスリと笑うと、落魅に睨まれた。
包帯を巻き終えると、落魅は晴樹を背負って立ち上がる。俺もボタンを留めて
立ち上がろうとすると、彩音が言った。
「もう、動かないでよ・・・。体ボロボロじゃない」
「俺、まだ普通に動けるけど」
俺の言葉に、彩音は目を見開く。すると、清水さんが言った。
「お兄さん、このままだと本当に動けなくなっちゃいますよ。晴樹くんが起きた
とき、お兄さんが居ないと・・・きっと、泣いちゃいます」
「・・・そうか、それは嫌だな」
どうすれば良い?と俺は首を傾げる。
「取り敢えず、和正にでもおぶられなせえ。きっとその辺で雨谷が見てやす、雪華も
傍にいると思いやすぜ?」
安全な場所まで運んでもらいやしょう。そう言った落魅の言葉に頷くと、和正が
俺をおぶった。
「あ・・・忘れてた」
俺はそう呟くと、和正にあれ拾ってくれと落ちている陽煉を指さす。
和正は陽煉を拾って鞘に納めると、俺に渡して言った。
「・・・どうする気だ、それ」
俺は陽煉を夜月の隣に提げると、小さく笑って言った。
「製作者に返すんだ」
―――和正におぶられながら少し歩くと、ヘラヘラと笑いながら俺達に手を振る
雨谷が居た。その傍では雪華が安心したような顔をしており、俺達に向かって頭を
下げる。
「やっほ~シズちん、良い戦い見せてもらったよ。楽しかった?」
雨谷がそう言いながら俺に近付いて来る。
警戒するように一歩下がった和正に大丈夫だと告げ、俺は笑顔で言った。
「ああ、すっげえ楽しかった!」
皆の息を呑む音が聞こえる。雨谷は少し驚いた顔をすると、俺の目をじっと見て
言った。
「・・・ああ、まだ元に戻ってないのか」
首を傾げた俺に、雨谷は困ったなと呟く。
「・・・静くんの知り合いなの?」
誠がそう言って雨谷を見る。雨谷はヘラヘラと笑うと言った。
「知り合いだよ~。自己紹介しておこうか?オイラは雨谷、妖だ」
「妖なのはニオイで分かってるよ。・・・静くんの知り合いなら、何で見てるだけで
静くんを止めようとしなかったの?」
誠が雨谷を睨みつけると、雨谷は困ったように笑う。
「君だって、シズちんの殺気で動けなかった癖に~。・・・逃げようか迷ったけど、
どうしても見たかったんだよね。夜月の所有者と、陽煉の所有者の戦いをさ」
オイラの作った妖刀の所有者同士が戦うなんて、滅多に見られないからね~と
笑った雨谷に、誠は驚いた顔をする。
「この人、静くんが前に言ってた・・・?」
誠がそう言って俺を見たので、俺は頷くと笑って言った。
「そうそう、前に父さんと母さんのふりして学校に来た奴!」
俺の言葉に、皆は驚いた顔をしつつも納得したような表情を浮かべる。
「あれ、オイラ達そういう認識なの?」
「・・・雨谷様、私達のことは他の人間には話していないと前に晴樹様が仰って
おりました。その様な認識になっているのも、納得かと」
「えー、マジい?それじゃあオイラ達、悪者みたいじゃんか~」
雨谷と雪華の会話を聞いていると、後ろの方からガサリと音がする。
そちらを見ると、田中さんと石田さんが立っていた。
「あれ、祓い屋だ」
そう言った雨谷を、田中さんは睨みつける。
「・・・大妖怪が二体と、中妖怪が一体ですか。君達、離れていてください」
そう言った田中さんに、雨谷はヘラヘラと笑って言った。
「よく分かったね?オイラ達が妖だって」
「あなたからは、嫌な音がするので」
田中さんはそう言って石田さんと共に武器を構える。すると、誠が言った。
「田中さん、ちょっと待って!この人達、多分敵じゃないんだ!」
首を傾げた田中さんに、誠はえっと・・・と雨谷を見る。
雨谷は田中さんをじっと見つめた後、ニッコリと笑って言った。
「君の能力は、その耳かな?・・・うーん、警戒を解きたいんだけどな~。
・・・ああ、狗神の知り合いって言うのが良いのかな?」
田中さんは目を見開く。誠も驚いた顔をして俺を見たので、頷いた。
誠は田中さんに、彩音と清水さんは石田さんに先程までの出来事を報告する。
三人とも他の人の話はしても頑なに俺の話はしなかったので、何だかモヤモヤ
した。
「・・・お前のこと話したら、事が大きくなるだろ」
俺の考えていることを察したのか、和正が小さな声で言う。
「俺、頑張ったのに・・・」
そう呟くと、近付いて来た落魅が俺の頭をポンポンと撫でた。
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