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妖刀編
雨谷
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―――次の日。僕、晴樹、そして落魅は、天狗さんの妖術で目的の工房がある山の
麓へ来ていた。天狗さんも天春みたいなことができるんだと思いつつ、飛び立って
いく天狗さんを見送る。
天狗さんの姿が見えなくなると、晴樹が落魅に言った。
「・・・よろしく、落魅」
落魅は晴樹をちらりと見ると、小さく息を吐いて言った。
「天狗に約束させられちまいましたからね、言われたことはやりまさあ」
歩き出す落魅に僕達は付いて行く。
「妖同士の約束って、何か人間同士の約束と比べて絶対破れないって感じがある
よな」
歩きながら僕が言うと、落魅は前を向いたまま言った。
「お兄さんも知っているでしょう。・・・妖は、自分よりも強い奴には逆らえない。
逆らいたければ、相手よりも強くなって立場を逆転させる必要があるんでさあ」
「約束というより、命令に近い感じ?」
晴樹がそう言うと、落魅は頷く。
「・・・その点で言えば、人間の方が妖よりも自由に立ち回れるんですぜ?」
「そうなのか・・・」
落魅の言葉に、僕は言う。
・・・それにしても、昨日落魅が言った通りさっきから本当に景色が変わらない。
落魅のことは気に食わないが、こういう時ばかりは落魅の存在に感謝していた。
―――暫く山を登ると、落魅が立ち止まる。
「あっしはここから先へは行けやせん、待っててやるから行ってきなせえ」
落魅がそう言って指さした先には、古風な建物があった。僕と晴樹は頷くと、
建物を目指して歩き出す。
数歩歩くと突然空気が変わり、何だか神聖な場所に足を踏み入れたような気分に
なる。
建物の前に着くと、そこには雪華が立っていた。
「ようこそいらっしゃいました、雨谷様がお待ちです」
雪華はそう言って建物の中に入って行く。
付いて行くと、熱気の漂う部屋に通された。
部屋を見渡すといつぞやにテレビで見たような刀鍛冶を行う部屋で、雨谷が刀を
研いでいる姿が目に入った。
「雨谷様」
雪華の声に、雨谷はこちらを向く。
「おー、来た?ちょっと待ってね~、もうちょいで終わるから」
雨谷はそう言うと刀に視線を戻す。真剣な表情で刀を研ぐ雨谷の姿は、何だか
かっこよかった。
―――刀を研ぎ終わり、刀身を確認する。満足そうな顔をした雨谷は、刀を置いて
立ち上がった。
「よーしお待たせ、ようこそオイラの工房へ~」
ヘラヘラと笑う雨谷。すると、雪華が言った。
「お二人共、道には迷いませんでしたか?」
「道に迷う以前の問題だったが?何で場所も言わずに消えたんだよ」
僕がそう言うと、雨谷は忘れてた~と笑う。
「あれ、じゃあどうやって来たの?勘?」
「・・・お父さんの部屋に、ここの住所が書いてあるメモがあったから。この辺の
地理に詳しい妖に連れて来てもらった」
雨谷の問いに晴樹が答えると、結界の近くに居る子かと雨谷は呟いた。
「あ、やっぱり結界張ってあったんだ」
僕がそう言うと、邪魔されたらたまったもんじゃないからね~と雨谷は笑う。
「・・・雨谷さんって妖だったよね。この結界張ったのは誰なの?」
「雨谷で良いよ~。結界張ったのはオイラだね、かなーり前だけど」
どういうことだと首を傾げる。すると、雨谷は言った。
「ああ、もしかして案内した妖から言われたの?神の結界がどうたらって」
僕と晴樹が頷くと、そっかあ~と雨谷は笑う。すると、雪華が言った。
「雨谷様は現在は妖となっていますが、元は神様なのです。・・・お二人は、
『どっちつかず』の神というものをご存じでしょうか?簡単に説明致し
ますと・・・」
「人間と妖の両方から信仰されていて、どちらかの信仰が無くなれば消滅してしまう
神様、だろ?」
僕がそう言うと、ご存じでしたかと雪華は言う。
「へえ、よく知ってるね。タケちん知らなかったのにー」
「・・・知り合いにいるからな、『どっちつかず』の神様」
雨谷の言葉にそう言うと、雨谷は興味津々な顔で言った。
「え、まだ『どっちつかず』のままの奴いるんだ!てっきりもう妖か神になってる
もんだと思ってたよ!」
「お父さん、『どっちつかず』の神様のこと知らなかったの・・・?」
晴樹が聞くと、少なくともオイラが聞いた時はそうと雨谷は頷く。
もしかしたら狗神と会う前だったのかもしれないと思いつつ、そいつ凄いね~と
ニコニコ笑う雨谷を見る。
「今度紹介してよ!オイラ会ってみたい」
雨谷の言葉に頷くと、雨谷は嬉しそうな顔で言った。
「いや~、やっぱシズちん良い奴だわ!」
「・・・あ?」
一瞬かなりイラッとして、思わず声が出る。雨谷が首を傾げると、雪華が言った。
「雨谷様、いきなりあだ名で呼ぶのは失礼にあたるかと」
「あ~、ごめんごめん!嫌だった?」
ヘラヘラと笑う雨谷は、どうやら悪いと思っていないらしい。何なんだこいつと
思いながら、僕は言った。
「突然変な呼び方するんじゃねえよ。この前会った時は普通に名前呼んでただろ」
「あの後思い付いてさ~。タケちんの時もそんな感じだったし」
「お父さん怒らなかったの・・・?」
「タケちん昔っからテキトーな性格してたからね~、面白いって笑ってたよ?」
雨谷の言葉に、思わず溜息を吐く。父さん・・・。
「てなわけで、改めてシズちんとハルちんよろしく~」
ニコニコと笑う雨谷に、僕と晴樹は困った顔をして顔を見合わせる。
そして二人して溜息を吐き、よろしくと言った。
麓へ来ていた。天狗さんも天春みたいなことができるんだと思いつつ、飛び立って
いく天狗さんを見送る。
天狗さんの姿が見えなくなると、晴樹が落魅に言った。
「・・・よろしく、落魅」
落魅は晴樹をちらりと見ると、小さく息を吐いて言った。
「天狗に約束させられちまいましたからね、言われたことはやりまさあ」
歩き出す落魅に僕達は付いて行く。
「妖同士の約束って、何か人間同士の約束と比べて絶対破れないって感じがある
よな」
歩きながら僕が言うと、落魅は前を向いたまま言った。
「お兄さんも知っているでしょう。・・・妖は、自分よりも強い奴には逆らえない。
逆らいたければ、相手よりも強くなって立場を逆転させる必要があるんでさあ」
「約束というより、命令に近い感じ?」
晴樹がそう言うと、落魅は頷く。
「・・・その点で言えば、人間の方が妖よりも自由に立ち回れるんですぜ?」
「そうなのか・・・」
落魅の言葉に、僕は言う。
・・・それにしても、昨日落魅が言った通りさっきから本当に景色が変わらない。
落魅のことは気に食わないが、こういう時ばかりは落魅の存在に感謝していた。
―――暫く山を登ると、落魅が立ち止まる。
「あっしはここから先へは行けやせん、待っててやるから行ってきなせえ」
落魅がそう言って指さした先には、古風な建物があった。僕と晴樹は頷くと、
建物を目指して歩き出す。
数歩歩くと突然空気が変わり、何だか神聖な場所に足を踏み入れたような気分に
なる。
建物の前に着くと、そこには雪華が立っていた。
「ようこそいらっしゃいました、雨谷様がお待ちです」
雪華はそう言って建物の中に入って行く。
付いて行くと、熱気の漂う部屋に通された。
部屋を見渡すといつぞやにテレビで見たような刀鍛冶を行う部屋で、雨谷が刀を
研いでいる姿が目に入った。
「雨谷様」
雪華の声に、雨谷はこちらを向く。
「おー、来た?ちょっと待ってね~、もうちょいで終わるから」
雨谷はそう言うと刀に視線を戻す。真剣な表情で刀を研ぐ雨谷の姿は、何だか
かっこよかった。
―――刀を研ぎ終わり、刀身を確認する。満足そうな顔をした雨谷は、刀を置いて
立ち上がった。
「よーしお待たせ、ようこそオイラの工房へ~」
ヘラヘラと笑う雨谷。すると、雪華が言った。
「お二人共、道には迷いませんでしたか?」
「道に迷う以前の問題だったが?何で場所も言わずに消えたんだよ」
僕がそう言うと、雨谷は忘れてた~と笑う。
「あれ、じゃあどうやって来たの?勘?」
「・・・お父さんの部屋に、ここの住所が書いてあるメモがあったから。この辺の
地理に詳しい妖に連れて来てもらった」
雨谷の問いに晴樹が答えると、結界の近くに居る子かと雨谷は呟いた。
「あ、やっぱり結界張ってあったんだ」
僕がそう言うと、邪魔されたらたまったもんじゃないからね~と雨谷は笑う。
「・・・雨谷さんって妖だったよね。この結界張ったのは誰なの?」
「雨谷で良いよ~。結界張ったのはオイラだね、かなーり前だけど」
どういうことだと首を傾げる。すると、雨谷は言った。
「ああ、もしかして案内した妖から言われたの?神の結界がどうたらって」
僕と晴樹が頷くと、そっかあ~と雨谷は笑う。すると、雪華が言った。
「雨谷様は現在は妖となっていますが、元は神様なのです。・・・お二人は、
『どっちつかず』の神というものをご存じでしょうか?簡単に説明致し
ますと・・・」
「人間と妖の両方から信仰されていて、どちらかの信仰が無くなれば消滅してしまう
神様、だろ?」
僕がそう言うと、ご存じでしたかと雪華は言う。
「へえ、よく知ってるね。タケちん知らなかったのにー」
「・・・知り合いにいるからな、『どっちつかず』の神様」
雨谷の言葉にそう言うと、雨谷は興味津々な顔で言った。
「え、まだ『どっちつかず』のままの奴いるんだ!てっきりもう妖か神になってる
もんだと思ってたよ!」
「お父さん、『どっちつかず』の神様のこと知らなかったの・・・?」
晴樹が聞くと、少なくともオイラが聞いた時はそうと雨谷は頷く。
もしかしたら狗神と会う前だったのかもしれないと思いつつ、そいつ凄いね~と
ニコニコ笑う雨谷を見る。
「今度紹介してよ!オイラ会ってみたい」
雨谷の言葉に頷くと、雨谷は嬉しそうな顔で言った。
「いや~、やっぱシズちん良い奴だわ!」
「・・・あ?」
一瞬かなりイラッとして、思わず声が出る。雨谷が首を傾げると、雪華が言った。
「雨谷様、いきなりあだ名で呼ぶのは失礼にあたるかと」
「あ~、ごめんごめん!嫌だった?」
ヘラヘラと笑う雨谷は、どうやら悪いと思っていないらしい。何なんだこいつと
思いながら、僕は言った。
「突然変な呼び方するんじゃねえよ。この前会った時は普通に名前呼んでただろ」
「あの後思い付いてさ~。タケちんの時もそんな感じだったし」
「お父さん怒らなかったの・・・?」
「タケちん昔っからテキトーな性格してたからね~、面白いって笑ってたよ?」
雨谷の言葉に、思わず溜息を吐く。父さん・・・。
「てなわけで、改めてシズちんとハルちんよろしく~」
ニコニコと笑う雨谷に、僕と晴樹は困った顔をして顔を見合わせる。
そして二人して溜息を吐き、よろしくと言った。
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