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再会編
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―――少し時は経ち、夏休み。天狗さんから話があるから帰って来いと連絡があった
ので、僕は地元へ帰省する。
今回は天春に迎えに来てもらい、付いて来る気満々の和正と誠を連れて家に帰った。
「静、あの二人連れて来ちゃって良かったの?」
庭で和正と誠が赤芽と談笑しているのを見ながら、天春が小さな声で僕に言う。
「まあ、前の帰省の時に晴樹の事を赤芽が話しましたからね。誠が実家に帰った
後も和正とは何度か僕の家族について話しましたし、関係ないって断る訳にも
いかず・・・」
「静が良いなら良いんだけどさ・・・」
天春はそう言った後、少し躊躇うように口を開いた。
「・・・ねえ、静。静は、まだ僕達と素で話すのが怖い?」
「えっと・・・どういう事ですか?」
天春が言っている意味がよく分からず、僕は首を傾げる。
「僕ね、静が帰って来てからずっと考えてたんだ。何で静は、ずっと一緒にいた僕と
赤芽にもそんな話し方になっちゃったんだろうって。・・・お父さんから静達が
のっぺらぼうと戦ったときの話を聞いて、僕気付いたんだ」
天春はそう言って僕の目を見ると、悲しそうな声で言った。
「・・・静は、僕達を信じるのが怖い?」
ズキリと心が痛んだ。
怖い・・・そうか、怖いんだ。失ったりしない、独りには戻らない、こいつなら
大丈夫だって信じる事が、きっと僕は怖いんだ。
のっぺらぼうと戦ったあのとき、和正に信じてると言われて、僕も信じようと
思って・・・って、あれ?何でそう思ったんだろう?
分からない、頭の中がグチャグチャになる。
何も言えないままの僕を見て、天春は言った。
「意地悪な事言っちゃったね。・・・ごめんね」
天春は赤芽達の所へ歩いて行く。何か言わなきゃと天春の腕を掴むが、言葉が出て
こない。
「静・・・?」
天春が心配そうに声を掛けてくる。今手を離したら天春がどこか遠くへ行って
しまいそうな気がして、掴む手に力を籠める。
何か言わなきゃ。何か、何か、何か・・・。
「・・・天春は、僕を信じてくれますか?」
震える声で僕は言う。自分でも何故そんな事を言ったのか分からない。
その時、ぐにゃりと視界が歪んだ。突然全身の力が抜けた僕は、地面に倒れ込む。
暗くなる視界の中、僕の名前を呼ぶ天春の声が聞こえた。
―――目を覚ますと、目の前に天狗さんの顔があった。
「?!!」
驚いて僕は上体を起こす。周りを見ると、天春、赤芽、誠、和正、そして狗神が
いた。
「あれ、僕は・・・」
僕が呟くと、赤芽が心配そうに言った。
「あんた家で倒れたのよ、覚えてないの?」
その言葉に辺りを見渡すと、どうやらここは霧ヶ山のお堂のようだった。
「熱中症じゃないかって、お父さんが」
天春がそう言って天狗さんを見る。天狗さんは僕の額に手を当てると言った。
「熱はなさそうだ、安静にしていなさい」
僕は頷き、心配そうな顔をしている誠と和正を見た。
「すみません、心配かけてしまって」
僕がそう言うと、二人はブンブンと首を横に振る。
「・・・山霧の。どうしてこの二人を連れて来た」
狗神が誠と和正をちらりと見て言う。
「ボク達が付いて行きたいって言ったんだ!」
「ワシは山霧の倅に聞いてるんじゃ。・・・何故連れて来た」
誠の言葉に狗神はそう言うと、少し睨むように僕を見る。
「・・・別に、隠す事でもないんです。晴樹の話は二人も知っています。断る理由も
ないので、連れて来ただけです」
僕がそう言うと、狗神は溜息を吐く。そして懐から折りたたまれた紙を取り出す
と、僕に渡して言った。
「じゃあ、遠慮なくこの場で話をしよう。・・・まず一つ、お主の弟の目撃証言が
あった。そしてもう一つ」
狗神に紙を指さされ、僕は折りたたまれた紙を開く。そこに描いてあった絵に
首を傾げる。
「これ・・・誰です?」
紙に描かれていたのは着物を着た男性。ぱっと見人間だが、目にはグルグルと
包帯が巻いてあり、その包帯には見た事のない文字のようなものが書いてあった。
何者なんだろうと思っていると、天狗さんが言った。
「そ奴は落魅という妖じゃ。晴樹くんらしき人物と共に行動していたと、この間の
のっぺらぼうが言っておった。のっぺらぼうの話だと、妖気は中妖怪クラスだが
・・・強さは大妖怪並だったそうじゃ」
「・・・のっぺらぼうの言う事、信用しても良いんですか?」
和正がおずおずと手を挙げて言う。すると狗神はケラケラと笑い、お堂の奥から
何かを引き摺って持って来た。
「まあ、今更嘘は吐かんじゃろ」
そう言って狗神は手に持っていたものを床に放り投げる。見るとそれは僕と和正が
対峙したのっぺらぼうで、小さくカタカタと震えていた。
「安心せい、調教済みじゃ!」
狗神がそう言いながらのっぺらぼうの頬をつつくと、のっぺらぼうはヒイィと
情けない声を上げながらその場に蹲った。
「な、何したのお祖父ちゃん・・・」
誠が若干引き気味に狗神を見る。狗神はキョトンとしながら言った。
「軽く拷問しただけじゃが?のう、天狗」
狗神にそう言われた天狗さんは溜息を吐くと、のっぺらぼうをゴミを見るような
目で見ながら言った。
「こ奴が生意気にもわしらに歯向かおうとしたからの。わしが気絶ギリギリまで痛め
つけて、狗神の治癒術で傷だけ治す。そしてまたギリギリまで痛めつけて、傷だけ
治す・・・それを繰り返しただけじゃ」
えげつない事をするなあと思いながらちらりと横を見ると、赤芽と天春が青い顔を
してカタカタと震えていた。
「・・・のっぺらぼう、あなたは落魅と戦ったんですか?」
僕がそう聞くと、のっぺらぼうは蹲ったまま答えた。
「ワレは他の妖が戦っているのを目にしただけダ。一緒にいた人間の少年・・・
あいつも強そうだっタ」
「・・・その少年が持っていた武器は?」
「二丁の拳銃。桜の模様が描かれた物と、紅葉の模様が描かれた物を持っていたゾ」
のっぺらぼうの言葉に確信する。間違いない、落魅と一緒にいたのは晴樹だ。
「場所は?」
僕の問いに、のっぺらぼうではなく狗神が答える。
「こ奴が出会ったのは、霧ヶ山から10キロ北に行った所にある森の中。
・・・じゃが、あ奴らは移動する。おびき寄せん限り、見つけることは困難
じゃろう」
「おびき寄せるって、どうやるんですか?」
天春が聞くと、狗神はのっぺらぼうを指さして言った。
「あ奴らの目的は、聞き込みからもはっきりしておる。・・・あ奴らの目的は大妖怪
の討伐じゃ。だから、こ奴を使う」
「のっぺらぼうを餌に・・・?」
赤芽の言葉に狗神は頷く。
「ねえ、何で妖がわざわざ妖を倒しに行ってるの?」
誠がそう聞くと、天狗さんが眉間に皺を寄せて言った。
「妖の中にはの、自分が妖の頂点に立ってやろうと考えておる奴もいるんじゃ。
おそらく落魅もそうなのじゃろう。・・・わしの予想じゃが、晴樹くんは落魅の
目的のために良いように使われているのかもしれん」
「晴樹に限ってそんなことしますかね?」
「わしの予想通りなら、静也くんも同じ立場になっていたかもしれんよ」
「え?」
天狗さんの言葉に困惑する。天狗さんは僕の目をじっと見ると言った。
「もし『妖討伐に協力すれば両親の仇を見つけ、殺す手伝いをしてやる』と言われ
たら、どうする?」
「っ・・・!!」
思わず息を呑む。確かに、もしあの頃同じことを言われたら、迷わず協力していた
だろう。
「まあそういう訳で、落魅をおびき出しお主の弟を奴から引き離す。決行は明日の
夕方じゃ、それまでゆっくりすると良い」
狗神はそう言うと立ち上がり、のっぺらぼうを引き摺ってお堂の外に出る。
天狗さんも今日は泊っていきなさいとだけ言い残し、お堂の外へ出て行った。
「・・・静也、あんた晴樹に会って取り乱さないでよ?」
赤芽が茶化すように言う。それに便乗してか、天春もニコニコと笑いながら
言った。
「晴に呆れられないようにね~」
二人の言葉に、僕は笑みを浮かべて頷く。誠と和正は、少し暗い顔をして僕を見て
いた。
ので、僕は地元へ帰省する。
今回は天春に迎えに来てもらい、付いて来る気満々の和正と誠を連れて家に帰った。
「静、あの二人連れて来ちゃって良かったの?」
庭で和正と誠が赤芽と談笑しているのを見ながら、天春が小さな声で僕に言う。
「まあ、前の帰省の時に晴樹の事を赤芽が話しましたからね。誠が実家に帰った
後も和正とは何度か僕の家族について話しましたし、関係ないって断る訳にも
いかず・・・」
「静が良いなら良いんだけどさ・・・」
天春はそう言った後、少し躊躇うように口を開いた。
「・・・ねえ、静。静は、まだ僕達と素で話すのが怖い?」
「えっと・・・どういう事ですか?」
天春が言っている意味がよく分からず、僕は首を傾げる。
「僕ね、静が帰って来てからずっと考えてたんだ。何で静は、ずっと一緒にいた僕と
赤芽にもそんな話し方になっちゃったんだろうって。・・・お父さんから静達が
のっぺらぼうと戦ったときの話を聞いて、僕気付いたんだ」
天春はそう言って僕の目を見ると、悲しそうな声で言った。
「・・・静は、僕達を信じるのが怖い?」
ズキリと心が痛んだ。
怖い・・・そうか、怖いんだ。失ったりしない、独りには戻らない、こいつなら
大丈夫だって信じる事が、きっと僕は怖いんだ。
のっぺらぼうと戦ったあのとき、和正に信じてると言われて、僕も信じようと
思って・・・って、あれ?何でそう思ったんだろう?
分からない、頭の中がグチャグチャになる。
何も言えないままの僕を見て、天春は言った。
「意地悪な事言っちゃったね。・・・ごめんね」
天春は赤芽達の所へ歩いて行く。何か言わなきゃと天春の腕を掴むが、言葉が出て
こない。
「静・・・?」
天春が心配そうに声を掛けてくる。今手を離したら天春がどこか遠くへ行って
しまいそうな気がして、掴む手に力を籠める。
何か言わなきゃ。何か、何か、何か・・・。
「・・・天春は、僕を信じてくれますか?」
震える声で僕は言う。自分でも何故そんな事を言ったのか分からない。
その時、ぐにゃりと視界が歪んだ。突然全身の力が抜けた僕は、地面に倒れ込む。
暗くなる視界の中、僕の名前を呼ぶ天春の声が聞こえた。
―――目を覚ますと、目の前に天狗さんの顔があった。
「?!!」
驚いて僕は上体を起こす。周りを見ると、天春、赤芽、誠、和正、そして狗神が
いた。
「あれ、僕は・・・」
僕が呟くと、赤芽が心配そうに言った。
「あんた家で倒れたのよ、覚えてないの?」
その言葉に辺りを見渡すと、どうやらここは霧ヶ山のお堂のようだった。
「熱中症じゃないかって、お父さんが」
天春がそう言って天狗さんを見る。天狗さんは僕の額に手を当てると言った。
「熱はなさそうだ、安静にしていなさい」
僕は頷き、心配そうな顔をしている誠と和正を見た。
「すみません、心配かけてしまって」
僕がそう言うと、二人はブンブンと首を横に振る。
「・・・山霧の。どうしてこの二人を連れて来た」
狗神が誠と和正をちらりと見て言う。
「ボク達が付いて行きたいって言ったんだ!」
「ワシは山霧の倅に聞いてるんじゃ。・・・何故連れて来た」
誠の言葉に狗神はそう言うと、少し睨むように僕を見る。
「・・・別に、隠す事でもないんです。晴樹の話は二人も知っています。断る理由も
ないので、連れて来ただけです」
僕がそう言うと、狗神は溜息を吐く。そして懐から折りたたまれた紙を取り出す
と、僕に渡して言った。
「じゃあ、遠慮なくこの場で話をしよう。・・・まず一つ、お主の弟の目撃証言が
あった。そしてもう一つ」
狗神に紙を指さされ、僕は折りたたまれた紙を開く。そこに描いてあった絵に
首を傾げる。
「これ・・・誰です?」
紙に描かれていたのは着物を着た男性。ぱっと見人間だが、目にはグルグルと
包帯が巻いてあり、その包帯には見た事のない文字のようなものが書いてあった。
何者なんだろうと思っていると、天狗さんが言った。
「そ奴は落魅という妖じゃ。晴樹くんらしき人物と共に行動していたと、この間の
のっぺらぼうが言っておった。のっぺらぼうの話だと、妖気は中妖怪クラスだが
・・・強さは大妖怪並だったそうじゃ」
「・・・のっぺらぼうの言う事、信用しても良いんですか?」
和正がおずおずと手を挙げて言う。すると狗神はケラケラと笑い、お堂の奥から
何かを引き摺って持って来た。
「まあ、今更嘘は吐かんじゃろ」
そう言って狗神は手に持っていたものを床に放り投げる。見るとそれは僕と和正が
対峙したのっぺらぼうで、小さくカタカタと震えていた。
「安心せい、調教済みじゃ!」
狗神がそう言いながらのっぺらぼうの頬をつつくと、のっぺらぼうはヒイィと
情けない声を上げながらその場に蹲った。
「な、何したのお祖父ちゃん・・・」
誠が若干引き気味に狗神を見る。狗神はキョトンとしながら言った。
「軽く拷問しただけじゃが?のう、天狗」
狗神にそう言われた天狗さんは溜息を吐くと、のっぺらぼうをゴミを見るような
目で見ながら言った。
「こ奴が生意気にもわしらに歯向かおうとしたからの。わしが気絶ギリギリまで痛め
つけて、狗神の治癒術で傷だけ治す。そしてまたギリギリまで痛めつけて、傷だけ
治す・・・それを繰り返しただけじゃ」
えげつない事をするなあと思いながらちらりと横を見ると、赤芽と天春が青い顔を
してカタカタと震えていた。
「・・・のっぺらぼう、あなたは落魅と戦ったんですか?」
僕がそう聞くと、のっぺらぼうは蹲ったまま答えた。
「ワレは他の妖が戦っているのを目にしただけダ。一緒にいた人間の少年・・・
あいつも強そうだっタ」
「・・・その少年が持っていた武器は?」
「二丁の拳銃。桜の模様が描かれた物と、紅葉の模様が描かれた物を持っていたゾ」
のっぺらぼうの言葉に確信する。間違いない、落魅と一緒にいたのは晴樹だ。
「場所は?」
僕の問いに、のっぺらぼうではなく狗神が答える。
「こ奴が出会ったのは、霧ヶ山から10キロ北に行った所にある森の中。
・・・じゃが、あ奴らは移動する。おびき寄せん限り、見つけることは困難
じゃろう」
「おびき寄せるって、どうやるんですか?」
天春が聞くと、狗神はのっぺらぼうを指さして言った。
「あ奴らの目的は、聞き込みからもはっきりしておる。・・・あ奴らの目的は大妖怪
の討伐じゃ。だから、こ奴を使う」
「のっぺらぼうを餌に・・・?」
赤芽の言葉に狗神は頷く。
「ねえ、何で妖がわざわざ妖を倒しに行ってるの?」
誠がそう聞くと、天狗さんが眉間に皺を寄せて言った。
「妖の中にはの、自分が妖の頂点に立ってやろうと考えておる奴もいるんじゃ。
おそらく落魅もそうなのじゃろう。・・・わしの予想じゃが、晴樹くんは落魅の
目的のために良いように使われているのかもしれん」
「晴樹に限ってそんなことしますかね?」
「わしの予想通りなら、静也くんも同じ立場になっていたかもしれんよ」
「え?」
天狗さんの言葉に困惑する。天狗さんは僕の目をじっと見ると言った。
「もし『妖討伐に協力すれば両親の仇を見つけ、殺す手伝いをしてやる』と言われ
たら、どうする?」
「っ・・・!!」
思わず息を呑む。確かに、もしあの頃同じことを言われたら、迷わず協力していた
だろう。
「まあそういう訳で、落魅をおびき出しお主の弟を奴から引き離す。決行は明日の
夕方じゃ、それまでゆっくりすると良い」
狗神はそう言うと立ち上がり、のっぺらぼうを引き摺ってお堂の外に出る。
天狗さんも今日は泊っていきなさいとだけ言い残し、お堂の外へ出て行った。
「・・・静也、あんた晴樹に会って取り乱さないでよ?」
赤芽が茶化すように言う。それに便乗してか、天春もニコニコと笑いながら
言った。
「晴に呆れられないようにね~」
二人の言葉に、僕は笑みを浮かべて頷く。誠と和正は、少し暗い顔をして僕を見て
いた。
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