65 / 156
第二部
変化と変化
しおりを挟む
―――目を開ける。寝ぼけ眼で辺りを見回すと、利斧と目が合った。
「おや、意外と早く目覚めましたね。体の痛みなどはありませんか?」
そう言った利斧が、ニッコリと笑う。
「痛みは元からあまりない・・・というか、ここは?」
体を起こしキョロキョロとしながら呟くと、利斧の後ろからひょっこりと顔を
出した雨谷が言った。
「狗神の本殿の中だよ~」
雨谷が指さした先を見ると、変化を解いた状態で寝ている真悟さんと・・・。
「えっと、あれって・・・狗神ですか?」
真悟さんに寄り添うように眠る銀色の毛並みの大きな犬を指さすと、雨谷と利斧は
頷く。
「狗神から聞かなかった?本来の姿は大きな犬だーって」
「そういえば聞いた気が・・・」
雨谷の言葉にそう言うと、狗神がうっすらと目を開ける。
「あ、起きた~?」
ニコニコと笑う雨谷をちらりと見た狗神は、大きく欠伸をする。煙に包まれ一瞬で
獣人姿へと変化した狗神は、まだ眠ったままの真悟さんの頭を優しく撫でながら
もう一度欠伸をした。
「・・・すまんの、助かった」
狗神が利斧と雨谷を見ながら言うと、利斧が言った。
「お気になさらず。ところで、貴方が《どっちつかず》の・・・?」
狗神と雨谷が頷くと、利斧はパッと顔を輝かせる。
「まだ《どっちつかず》として存在している方がいると聞いて、ずっと気になって
いたんです!雨谷に聞いたら酒飲み友達だとかで、付いて来て正解でした!!」
狗神に詰め寄りながら早口でそう言った利斧に対し、狗神は若干引いたような
顔をして雨谷を見る。
「えーっと・・・あー・・・ごめん」
言い訳が思い付かなかったのか諦めたような顔で謝る雨谷に、狗神は溜息を吐いて
言った。
「別に構わんが・・・そもそも誰なんじゃ、こ奴は」
「そいつは利斧。性格の悪い《武神》って覚えとけば良いよ」
「人聞きの悪い事を言わないでください。私はただ、自身の好奇心に従順なだけ
です」
雨谷の言葉に利斧がそう返すも、雨谷は嫌そうな顔でそういうとこだよと言う。
「・・・何か、前より仲良くなってます?」
そこまでギスギスしていない雰囲気にそう聞くと、利斧が微笑んで言った。
「貴方達が寝ている間に、刀谷としっかり話し合いをしましたから」
その瞬間、雨谷の拳が利斧の頭に直撃する。大してダメージの入っていないような
利斧に対し、雨谷は苛立った様子で言った。
「その名前で呼ぶなって言ってるだろ」
「・・・?ああ、すみません。ついうっかり」
本当にうっかり言ったんだなと分かる程きょとんとしていた利斧に、雨谷は頭を
抱える。
「まあ、聞きたいことが次から次へと出てくるが・・・」
狗神はそう言いながら立ち上がると、部屋の隅に置いてあった酒瓶を手に取った。
「飲みながらで良いじゃろう」
酒瓶をちゃぽんと揺らした狗神に、お酒~と嬉しそうに雨谷は言う。
そのまま酒盛りを始めた狗神と雨谷を、いつの間にか目を覚ましていた真悟さんが
変化を解いたまま冷ややかな目で見ていた。
―――狗神と雨谷の酒盛りを眺めながら一向に変化する様子のない真悟さんに
大丈夫かと聞くと、真悟さんは苦笑いを浮かべて言った。
「まだ、ずっと変化できるだけの妖力が戻っていなくてね」
「いっその事、ずっとそのままでも良いんじゃな~い?」
真悟さんをちらりと見た雨谷が、そう言ってコップに入った酒をグイッと飲み
干す。先程からジュース感覚で日本酒らしきものを飲み続ける雨谷と狗神に
どうなっているんだと思いながら、俺は利斧に貰った豆大福をちまちまと
食べていた。
「そもそも、何故変化しているんです?」
利斧が豆大福を食べながら聞く。真悟さんは俯くと、小さな声でボソリと言った。
「・・・この姿は、親父に似ているので。親父と比べられるのが嫌なんです、
昔から」
真悟さんの言葉に、利斧は理解できないといった顔で首を傾げる。
「色々あるんじゃよ」
暗い顔で狗神がそう言うと、利斧はきょとんとした顔で言った。
「比べられるのが嫌でも、変化を続ける理由にはならないでしょう?」
「は・・・?」
真悟さんが意味が分からないと言いたげに利斧を見る。
「本当は気付いているんじゃないですか?見た目を変えたところで、比べる者は
比べてくるのだと」
「お前に何が分かる!!」
悪気のない顔で言った利斧に、真悟さんが声を荒げて掴みかかる。しかし利斧は
顔色一つ変えることなく、口を開いた。
「ほら、図星だ」
「うわあ、性格わっる」
雨谷がそう言いながらコップに酒を注ぐ。
驚いた顔で固まっている狗神のコップにこっそり酒を注ぎ足しつつ、雨谷は
のんびりとした口調で言った。
「まあ、利斧の言う通りなんだけどね~。というか、今の真悟くんを比べる奴なんて
殆どいないって~。昔よりかなり強くなってるって狗神が言ってたし~」
ね~?と雨谷が狗神を見ると、狗神はハッとした顔でブンブンと首を縦に振る。
「らしいですよ?・・・なので、離してください」
少し嫌そうな顔でそう言った利斧に、真悟さんは犬耳を垂れ下げながら手を
離した。
「別に、私は変化をするなと言っている訳ではありません。理由が理解できなかった
だけですし・・・まあ、雨谷の改名理由よりは分かりやすいので良しとしておき
ましょう」
服を整えながら言った利斧に、喧嘩売ってる?と雨谷が呟く。
「改名理由・・・?」
狗神が興味ありげな様子で雨谷を見ると、雨谷はヘラヘラと笑って言った。
「多分君からしたら大した理由じゃないよ~」
ああ、教える気がないやつだ。そう思いながら、俺は豆大福の最後の一口を飲み
込んだ。
―――少しして、本殿の扉をノックして開けた誠さんが俺達を見て固まる。
・・・まあ、それもそうだろう。今誠さんの目に映っているのは、狼昂に抱き着き
ながらブンブンと尻尾を振る真悟さん、それを微笑ましそうに見ている狗神、利斧の
背にもたれ掛かりながら狗神の所有物である本を読んでいる雨谷、ニコニコと笑い
ながら俺の頭を撫でている利斧・・・どう考えても情報量が多い。
顔を上げた真悟さんは誠さんを見てハッとした顔をするが、すぐに狼昂の体に顔を
埋める。
「あ、お父さんが変化解いてる~!」
珍しいねーと誠さんが言うと、誠さんの後ろからひょっこりと顔を出した御鈴が
駆け寄ってきた。
「蒼汰だけズルいぞ!妾もっ、妾も!!」
そう言いながら利斧に抱き着く御鈴に、利斧は優しい笑みを浮かべる。
「御鈴、蒼汰が嫉妬してしまいますよ?」
「えっ、いや俺は別に・・・」
利斧の言葉にそう言うと、狗神がクスリと笑う。
「子供じゃのう」
「狗神も頭撫でられるの好きなくせに~。ね?狼昂」
狗神の言葉に雨谷がそう言って狼昂を見ると、狼昂は少し困った顔で狗神を見て
口を開いた。
「・・・否定はしません」
その言葉に、真悟さんがフフッと小さく笑う。少しムスッとした狗神を苦笑いで
見ていた誠さんは、あっ!と何かを思い出したように声を上げた。
「そうだお父さん、お客さん来てたよ。祈祷のお願いーとかで」
誠さんの言葉に真悟さんはバッと顔を上げると、焦ったように立ち上がって
言った。
「早く言ってよ!!」
扉に手を掛けた真悟さんは人間姿に変化していて。
あの一瞬でどうやって変化したんだなんて考えている俺の耳に、おおーと小さく
拍手をする雨谷の声が聞こえた。
「おや、意外と早く目覚めましたね。体の痛みなどはありませんか?」
そう言った利斧が、ニッコリと笑う。
「痛みは元からあまりない・・・というか、ここは?」
体を起こしキョロキョロとしながら呟くと、利斧の後ろからひょっこりと顔を
出した雨谷が言った。
「狗神の本殿の中だよ~」
雨谷が指さした先を見ると、変化を解いた状態で寝ている真悟さんと・・・。
「えっと、あれって・・・狗神ですか?」
真悟さんに寄り添うように眠る銀色の毛並みの大きな犬を指さすと、雨谷と利斧は
頷く。
「狗神から聞かなかった?本来の姿は大きな犬だーって」
「そういえば聞いた気が・・・」
雨谷の言葉にそう言うと、狗神がうっすらと目を開ける。
「あ、起きた~?」
ニコニコと笑う雨谷をちらりと見た狗神は、大きく欠伸をする。煙に包まれ一瞬で
獣人姿へと変化した狗神は、まだ眠ったままの真悟さんの頭を優しく撫でながら
もう一度欠伸をした。
「・・・すまんの、助かった」
狗神が利斧と雨谷を見ながら言うと、利斧が言った。
「お気になさらず。ところで、貴方が《どっちつかず》の・・・?」
狗神と雨谷が頷くと、利斧はパッと顔を輝かせる。
「まだ《どっちつかず》として存在している方がいると聞いて、ずっと気になって
いたんです!雨谷に聞いたら酒飲み友達だとかで、付いて来て正解でした!!」
狗神に詰め寄りながら早口でそう言った利斧に対し、狗神は若干引いたような
顔をして雨谷を見る。
「えーっと・・・あー・・・ごめん」
言い訳が思い付かなかったのか諦めたような顔で謝る雨谷に、狗神は溜息を吐いて
言った。
「別に構わんが・・・そもそも誰なんじゃ、こ奴は」
「そいつは利斧。性格の悪い《武神》って覚えとけば良いよ」
「人聞きの悪い事を言わないでください。私はただ、自身の好奇心に従順なだけ
です」
雨谷の言葉に利斧がそう返すも、雨谷は嫌そうな顔でそういうとこだよと言う。
「・・・何か、前より仲良くなってます?」
そこまでギスギスしていない雰囲気にそう聞くと、利斧が微笑んで言った。
「貴方達が寝ている間に、刀谷としっかり話し合いをしましたから」
その瞬間、雨谷の拳が利斧の頭に直撃する。大してダメージの入っていないような
利斧に対し、雨谷は苛立った様子で言った。
「その名前で呼ぶなって言ってるだろ」
「・・・?ああ、すみません。ついうっかり」
本当にうっかり言ったんだなと分かる程きょとんとしていた利斧に、雨谷は頭を
抱える。
「まあ、聞きたいことが次から次へと出てくるが・・・」
狗神はそう言いながら立ち上がると、部屋の隅に置いてあった酒瓶を手に取った。
「飲みながらで良いじゃろう」
酒瓶をちゃぽんと揺らした狗神に、お酒~と嬉しそうに雨谷は言う。
そのまま酒盛りを始めた狗神と雨谷を、いつの間にか目を覚ましていた真悟さんが
変化を解いたまま冷ややかな目で見ていた。
―――狗神と雨谷の酒盛りを眺めながら一向に変化する様子のない真悟さんに
大丈夫かと聞くと、真悟さんは苦笑いを浮かべて言った。
「まだ、ずっと変化できるだけの妖力が戻っていなくてね」
「いっその事、ずっとそのままでも良いんじゃな~い?」
真悟さんをちらりと見た雨谷が、そう言ってコップに入った酒をグイッと飲み
干す。先程からジュース感覚で日本酒らしきものを飲み続ける雨谷と狗神に
どうなっているんだと思いながら、俺は利斧に貰った豆大福をちまちまと
食べていた。
「そもそも、何故変化しているんです?」
利斧が豆大福を食べながら聞く。真悟さんは俯くと、小さな声でボソリと言った。
「・・・この姿は、親父に似ているので。親父と比べられるのが嫌なんです、
昔から」
真悟さんの言葉に、利斧は理解できないといった顔で首を傾げる。
「色々あるんじゃよ」
暗い顔で狗神がそう言うと、利斧はきょとんとした顔で言った。
「比べられるのが嫌でも、変化を続ける理由にはならないでしょう?」
「は・・・?」
真悟さんが意味が分からないと言いたげに利斧を見る。
「本当は気付いているんじゃないですか?見た目を変えたところで、比べる者は
比べてくるのだと」
「お前に何が分かる!!」
悪気のない顔で言った利斧に、真悟さんが声を荒げて掴みかかる。しかし利斧は
顔色一つ変えることなく、口を開いた。
「ほら、図星だ」
「うわあ、性格わっる」
雨谷がそう言いながらコップに酒を注ぐ。
驚いた顔で固まっている狗神のコップにこっそり酒を注ぎ足しつつ、雨谷は
のんびりとした口調で言った。
「まあ、利斧の言う通りなんだけどね~。というか、今の真悟くんを比べる奴なんて
殆どいないって~。昔よりかなり強くなってるって狗神が言ってたし~」
ね~?と雨谷が狗神を見ると、狗神はハッとした顔でブンブンと首を縦に振る。
「らしいですよ?・・・なので、離してください」
少し嫌そうな顔でそう言った利斧に、真悟さんは犬耳を垂れ下げながら手を
離した。
「別に、私は変化をするなと言っている訳ではありません。理由が理解できなかった
だけですし・・・まあ、雨谷の改名理由よりは分かりやすいので良しとしておき
ましょう」
服を整えながら言った利斧に、喧嘩売ってる?と雨谷が呟く。
「改名理由・・・?」
狗神が興味ありげな様子で雨谷を見ると、雨谷はヘラヘラと笑って言った。
「多分君からしたら大した理由じゃないよ~」
ああ、教える気がないやつだ。そう思いながら、俺は豆大福の最後の一口を飲み
込んだ。
―――少しして、本殿の扉をノックして開けた誠さんが俺達を見て固まる。
・・・まあ、それもそうだろう。今誠さんの目に映っているのは、狼昂に抱き着き
ながらブンブンと尻尾を振る真悟さん、それを微笑ましそうに見ている狗神、利斧の
背にもたれ掛かりながら狗神の所有物である本を読んでいる雨谷、ニコニコと笑い
ながら俺の頭を撫でている利斧・・・どう考えても情報量が多い。
顔を上げた真悟さんは誠さんを見てハッとした顔をするが、すぐに狼昂の体に顔を
埋める。
「あ、お父さんが変化解いてる~!」
珍しいねーと誠さんが言うと、誠さんの後ろからひょっこりと顔を出した御鈴が
駆け寄ってきた。
「蒼汰だけズルいぞ!妾もっ、妾も!!」
そう言いながら利斧に抱き着く御鈴に、利斧は優しい笑みを浮かべる。
「御鈴、蒼汰が嫉妬してしまいますよ?」
「えっ、いや俺は別に・・・」
利斧の言葉にそう言うと、狗神がクスリと笑う。
「子供じゃのう」
「狗神も頭撫でられるの好きなくせに~。ね?狼昂」
狗神の言葉に雨谷がそう言って狼昂を見ると、狼昂は少し困った顔で狗神を見て
口を開いた。
「・・・否定はしません」
その言葉に、真悟さんがフフッと小さく笑う。少しムスッとした狗神を苦笑いで
見ていた誠さんは、あっ!と何かを思い出したように声を上げた。
「そうだお父さん、お客さん来てたよ。祈祷のお願いーとかで」
誠さんの言葉に真悟さんはバッと顔を上げると、焦ったように立ち上がって
言った。
「早く言ってよ!!」
扉に手を掛けた真悟さんは人間姿に変化していて。
あの一瞬でどうやって変化したんだなんて考えている俺の耳に、おおーと小さく
拍手をする雨谷の声が聞こえた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
月は夜をかき抱く ―Alkaid―
深山瀬怜
ライト文芸
地球に七つの隕石が降り注いでから半世紀。隕石の影響で生まれた特殊能力の持ち主たち《ブルーム》と、特殊能力を持たない無能力者《ノーマ》たちは衝突を繰り返しながらも日常生活を送っていた。喫茶〈アルカイド〉は表向きは喫茶店だが、能力者絡みの事件を解決する調停者《トラブルシューター》の仕事もしていた。
アルカイドに新人バイトとしてやってきた瀧口星音は、そこでさまざまな事情を抱えた人たちに出会う。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
禍羽根の王 〜序列0位の超級魔法士は、優雅なる潜入調査の日々を楽しむ〜
しののめ すぴこ
ファンタジー
——この世界の秩序と安寧は、魔法士が支えている——
序列0位の最強魔法士として、皇帝陛下直属の近衛師団で暗躍する、主人公の累。
彼は特異な命のサイクルの中に生きていた。穢れや、魔を、喰らうことが出来るのだ。
そんな累は従者を連れて、放蕩するかの如く、気ままに穢れを殲滅する日々を送っていたが、ある日、魔法学校・紺碧校に潜入調査へ向かい……。
近衛師団の超級魔法士が、身分を隠して魔法学校に潜入調査。
体術はてんでダメで、ちょっぴり世間知らずの主人公が、本意じゃ無いのに周りに崇拝されたりしながら、任務を遂行するお話です。
小説になろう様でも投稿中(https://ncode.syosetu.com/n3231fh/)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる