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第二部
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―――夏休み最終日。毎日戌威神社に通い続けていた俺は、今日も神社を訪れて
いた。
「いらっしゃい」
境内を掃いていた人間姿の真悟さんが優しく笑う。
毎日行きのタクシー代わりに使っていた朧車にありがとうと伝え、手を振り
送り出す。
「よろしくお願いします」
俺の言葉に真悟さんは頷くと、行こうかと歩き出した。
・・・変化自体は2、3日で習得したのだが、狗神の提案で俺は真悟さんと別の事を
していた。
俺も真悟さんも最初は困惑していたのだが、4日も経てば慣れたもので。
「今日で夏休み終わりだっけ?」
本殿の裏にある開けた場所で、耳の変化を解いた真悟さんが聞く。
「そうですね。なので、これも今日までかなと」
そう答えると、真悟さんは苦笑いを浮かべて言った。
「親父のことだから、時間が合えば続けろって言いそうだけどね」
「何だかんだ大学生って、時間があるようでないんですけどね・・・」
そう言いつつ、俺は手元に柏木を出す。真悟さんは周りに青い炎を漂わせ、
そっかと少し残念そうに呟いて地面を蹴った。
ガンッと音が鳴る。真悟さんの蹴りを柏木で受け止め、振り払う。手元に伝わる
ビリビリとした振動に、冷汗が流れた。
・・・模擬戦。それが今俺達がやっている事だ。
―――真悟さんから繰り出される拳、蹴り、炎の攻撃を避けたり受け流したり。
耳以外の変化を解かずに攻撃し続ける真悟さんに凄いなと思いつつ、隙を見つけて
反撃する。
「っ・・・」
柏木の当たった場所を押さえながら顔を顰めた真悟さんは、地面を軽く蹴って
距離を取る。それと同時に距離を詰めると、真横から熱気を感じた。
咄嗟に下がると、火の玉が目の前を掠める。
「あっつ!!」
尋常じゃない熱気に、思わず声が出る。
「あははっ!」
無邪気な顔で楽しそうに笑った真悟さんに、やっぱりこの人狂ってるなと思う。
ここ数日の模擬戦で真悟さんの本性が分かってきた気がする。どうやらこの人は、
スイッチが入ると戦闘を楽しむタイプらしい。
「真悟さん、凄く楽しそうですね・・・」
距離を取り汗を拭いながらそう言うと、真悟さんは楽しそうな笑みを浮かべたまま
言った。
「君と戦ってるとさ、凄くワクワクするんだ。どうすれば攻撃が当たりやすいかな、
この方法はどうだろうって考えながら戦える」
殺さなくて良いから、気が楽だ。そう言った真悟さんの瞳の奥には、狂気が潜んで
いるような気がして。
「そう、ですか・・・」
本能的な恐怖を感じながら、俺はそう呟く。
「・・・でも、ごめんね」
戦いながら、ふと真悟さんが言う。
え?と首を傾げると、真悟さんは少し悲しそうな顔をして言った。
「俺、弱いからさ。ちゃんと蒼汰くんの練習相手になれていないよね」
「弱・・・え、弱い??」
いやいやいや、そんなことはないだろう。今まで御鈴を狙って襲い掛かってきた
妖と比べても、真悟さんはかなり強い方だと思うんだが。
あえて今まで俺が戦ってきた中で強かった奴と比べるのであれば、攻撃速度は
大きな蜘蛛の妖や糸繰と同じくらいで・・・妖術は比較しようがないな。
「まーだそんなことを言っておるんか」
ふと後ろから聞こえてきた声に驚き、動きを止めて振り返る。声の主は本殿の
屋根の上に、呆れた顔をして立っていた。
いつの間に・・・なんて思っていると、真悟さんが声の主である狗神を見て
言った。
「事実だろ。俺は親父程強くないし、周りの奴らだって・・・」
「お主はそもそも比較対象がおかしいんじゃ。それに、妖術だけで言えばワシよりも
上じゃろうが」
狗神はそう言うと、屋根の上から飛び降りストンと着地する。
「比較対象・・・」
俺がそう呟くと、狗神は真悟さんに近付きながら言った。
「真悟が比較しておるのは神や大妖怪じゃ。苦手と言っておる体術もそこらの
妖よりは強いし、妖術の威力に関しては大妖怪でも上の方。ワシの周りという
のは、知り合いの大妖怪や神じゃろう?あんなのと比較する方が間違っておる」
もっと自信を持て。そう言って狗神は真悟さんの頭を優しく撫でる。
俯いた真悟さんに声を掛けようか迷っていると、突然ゾワリと寒気がした。
「え・・・?」
何だと思い周りをキョロキョロと見回すが、何もいない。狗神と真悟さんを
見ると、二人揃って地面を見ていた。
「・・・親父、何を呼び入れたんだ」
「ワシがこんなのを呼び入れると思うか?勝手に入ってきたんじゃろう」
真悟さんと狗神の会話が聞こえる。俺が二人に駆け寄ると、足元がグラリと
揺れた。
「勝手にって事は・・・」
「まあ、ワシより強いんじゃろうなあ・・・」
嫌そうな顔で同時に溜息を吐いた真悟さんと狗神は、スッと俺を見る。真悟さんは
変化を解いたらしく、二人の黄色く獣っぽい目がこちらを見つめていた。
「蒼汰くん、相手は神だ。死にたくないなら頑張って避けてね」
真悟さんがそう言った瞬間、足元が再び揺れる。
嫌な予感がして飛び退くと、先程まで立っていた場所に小さな木が生えた。
「木・・・?」
何だこれと思っていると、その木はみるみるうちに大木へと変化する。トマトの
ような赤い実をつけた木から、ボトボトと実が落ちていく。
地面に落ちて割れた実から赤い汁と共に這い出るように現れたモノを見て、
吐き気を催した。
「趣味の悪い・・・」
狗神が呟く。
実から出てきたのは、肉片。その肉片は意思を持つかのように移動し、一ヵ所に
集まった。
肉片は収束して変形し、一つの形を取る。性別不詳の人間の形を取ったソレは、
ぐちゃりと音を立てながら口を開いた。
「ああ、居たぁ」
ギョロギョロと目を動かしたソレは、真悟さんを見る。
「知り合いか?」
狗神がそう言ってちらりと真悟さんを見ると、真悟さんは小さく舌打ちして
言った。
「な訳あるか。こんな掃除が大変になるような奴と知り合った覚えはない」
「・・・見た目よりそっちが気になるとは、流石真悟じゃの」
狗神の言葉に、真悟さんは周りに青い炎を纏わせながら嫌そうな声で言った。
「親父が掃除してくれないから俺が掃除してるんだろうが」
・・・あれ、真悟さんってこんな喋り方だったっけ?なんて思いつつ、口を挟め
ない雰囲気に無言で柏木を握りしめる。
「お前も、良ぃ」
俺を指さし、ぐちゃぐちゃと音を立てながらソレは言う。
「何が良いんだ」
そう言うと、ソレはぐちゃりと音を立て笑みを浮かべる。そして、口を耳まで
裂けさせて言った。
「オイシソウ」
いた。
「いらっしゃい」
境内を掃いていた人間姿の真悟さんが優しく笑う。
毎日行きのタクシー代わりに使っていた朧車にありがとうと伝え、手を振り
送り出す。
「よろしくお願いします」
俺の言葉に真悟さんは頷くと、行こうかと歩き出した。
・・・変化自体は2、3日で習得したのだが、狗神の提案で俺は真悟さんと別の事を
していた。
俺も真悟さんも最初は困惑していたのだが、4日も経てば慣れたもので。
「今日で夏休み終わりだっけ?」
本殿の裏にある開けた場所で、耳の変化を解いた真悟さんが聞く。
「そうですね。なので、これも今日までかなと」
そう答えると、真悟さんは苦笑いを浮かべて言った。
「親父のことだから、時間が合えば続けろって言いそうだけどね」
「何だかんだ大学生って、時間があるようでないんですけどね・・・」
そう言いつつ、俺は手元に柏木を出す。真悟さんは周りに青い炎を漂わせ、
そっかと少し残念そうに呟いて地面を蹴った。
ガンッと音が鳴る。真悟さんの蹴りを柏木で受け止め、振り払う。手元に伝わる
ビリビリとした振動に、冷汗が流れた。
・・・模擬戦。それが今俺達がやっている事だ。
―――真悟さんから繰り出される拳、蹴り、炎の攻撃を避けたり受け流したり。
耳以外の変化を解かずに攻撃し続ける真悟さんに凄いなと思いつつ、隙を見つけて
反撃する。
「っ・・・」
柏木の当たった場所を押さえながら顔を顰めた真悟さんは、地面を軽く蹴って
距離を取る。それと同時に距離を詰めると、真横から熱気を感じた。
咄嗟に下がると、火の玉が目の前を掠める。
「あっつ!!」
尋常じゃない熱気に、思わず声が出る。
「あははっ!」
無邪気な顔で楽しそうに笑った真悟さんに、やっぱりこの人狂ってるなと思う。
ここ数日の模擬戦で真悟さんの本性が分かってきた気がする。どうやらこの人は、
スイッチが入ると戦闘を楽しむタイプらしい。
「真悟さん、凄く楽しそうですね・・・」
距離を取り汗を拭いながらそう言うと、真悟さんは楽しそうな笑みを浮かべたまま
言った。
「君と戦ってるとさ、凄くワクワクするんだ。どうすれば攻撃が当たりやすいかな、
この方法はどうだろうって考えながら戦える」
殺さなくて良いから、気が楽だ。そう言った真悟さんの瞳の奥には、狂気が潜んで
いるような気がして。
「そう、ですか・・・」
本能的な恐怖を感じながら、俺はそう呟く。
「・・・でも、ごめんね」
戦いながら、ふと真悟さんが言う。
え?と首を傾げると、真悟さんは少し悲しそうな顔をして言った。
「俺、弱いからさ。ちゃんと蒼汰くんの練習相手になれていないよね」
「弱・・・え、弱い??」
いやいやいや、そんなことはないだろう。今まで御鈴を狙って襲い掛かってきた
妖と比べても、真悟さんはかなり強い方だと思うんだが。
あえて今まで俺が戦ってきた中で強かった奴と比べるのであれば、攻撃速度は
大きな蜘蛛の妖や糸繰と同じくらいで・・・妖術は比較しようがないな。
「まーだそんなことを言っておるんか」
ふと後ろから聞こえてきた声に驚き、動きを止めて振り返る。声の主は本殿の
屋根の上に、呆れた顔をして立っていた。
いつの間に・・・なんて思っていると、真悟さんが声の主である狗神を見て
言った。
「事実だろ。俺は親父程強くないし、周りの奴らだって・・・」
「お主はそもそも比較対象がおかしいんじゃ。それに、妖術だけで言えばワシよりも
上じゃろうが」
狗神はそう言うと、屋根の上から飛び降りストンと着地する。
「比較対象・・・」
俺がそう呟くと、狗神は真悟さんに近付きながら言った。
「真悟が比較しておるのは神や大妖怪じゃ。苦手と言っておる体術もそこらの
妖よりは強いし、妖術の威力に関しては大妖怪でも上の方。ワシの周りという
のは、知り合いの大妖怪や神じゃろう?あんなのと比較する方が間違っておる」
もっと自信を持て。そう言って狗神は真悟さんの頭を優しく撫でる。
俯いた真悟さんに声を掛けようか迷っていると、突然ゾワリと寒気がした。
「え・・・?」
何だと思い周りをキョロキョロと見回すが、何もいない。狗神と真悟さんを
見ると、二人揃って地面を見ていた。
「・・・親父、何を呼び入れたんだ」
「ワシがこんなのを呼び入れると思うか?勝手に入ってきたんじゃろう」
真悟さんと狗神の会話が聞こえる。俺が二人に駆け寄ると、足元がグラリと
揺れた。
「勝手にって事は・・・」
「まあ、ワシより強いんじゃろうなあ・・・」
嫌そうな顔で同時に溜息を吐いた真悟さんと狗神は、スッと俺を見る。真悟さんは
変化を解いたらしく、二人の黄色く獣っぽい目がこちらを見つめていた。
「蒼汰くん、相手は神だ。死にたくないなら頑張って避けてね」
真悟さんがそう言った瞬間、足元が再び揺れる。
嫌な予感がして飛び退くと、先程まで立っていた場所に小さな木が生えた。
「木・・・?」
何だこれと思っていると、その木はみるみるうちに大木へと変化する。トマトの
ような赤い実をつけた木から、ボトボトと実が落ちていく。
地面に落ちて割れた実から赤い汁と共に這い出るように現れたモノを見て、
吐き気を催した。
「趣味の悪い・・・」
狗神が呟く。
実から出てきたのは、肉片。その肉片は意思を持つかのように移動し、一ヵ所に
集まった。
肉片は収束して変形し、一つの形を取る。性別不詳の人間の形を取ったソレは、
ぐちゃりと音を立てながら口を開いた。
「ああ、居たぁ」
ギョロギョロと目を動かしたソレは、真悟さんを見る。
「知り合いか?」
狗神がそう言ってちらりと真悟さんを見ると、真悟さんは小さく舌打ちして
言った。
「な訳あるか。こんな掃除が大変になるような奴と知り合った覚えはない」
「・・・見た目よりそっちが気になるとは、流石真悟じゃの」
狗神の言葉に、真悟さんは周りに青い炎を纏わせながら嫌そうな声で言った。
「親父が掃除してくれないから俺が掃除してるんだろうが」
・・・あれ、真悟さんってこんな喋り方だったっけ?なんて思いつつ、口を挟め
ない雰囲気に無言で柏木を握りしめる。
「お前も、良ぃ」
俺を指さし、ぐちゃぐちゃと音を立てながらソレは言う。
「何が良いんだ」
そう言うと、ソレはぐちゃりと音を立て笑みを浮かべる。そして、口を耳まで
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「オイシソウ」
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