6 / 6
chapter.1 日焼けた傷跡
4
しおりを挟む
「そういえば知ってる?最近この辺りで働いてる女の子を狙った犯罪よく起こるんだって。」
帰り道、私と同じようにドレスの上からコートを着ているだけの状態で隣を歩くエリちゃんが、急にそんなことを言ってきた。
「なにそれ、初めて聞いたかも。」
「本当に?葵ちゃんイヤホンして外歩いてること多いみたいだし気をつけてね。ストーカーとか、そういうのしてると気づきにくいから。」
ストーカーなど、私としては対岸の火事に近い。とはいえ心配して助言をくれているエリちゃんに対し、私は大丈夫だよ!なんて言うわけにもいかず、気をつけるね、と曖昧に笑っておいた。
それから二人で歩いていると、アパートまでの道にある24時間営業のスーパーの前でエリちゃんは足を止める。
「ねえ、鍋パーティーしない?」
「えっ?ご、ごめん、私課題が……。」
「大丈夫、買い出しも準備も調理も私がやるから!葵ちゃん先帰って課題やってて!」
あまりに急な誘いを断ろうとしたのにも関わらず、エリちゃんはそれだけ言うとスーパーの中へと消えていってしまった。ここでエリちゃんを追うことで生じるロスタイムと、何もしなくても出来上がる鍋を天秤にかける。
結果的に言うと鍋が勝って、私は急ぎ足でアパートまで帰り、靴も揃えぬまま部屋へ上がってすぐにトートバッグの中から取り出した本を読んだ。
何ページか捲ったところで、なんでか音まで古いチャイムが鳴って部屋のドアを開けた。大きめのビニール袋をふたつ持ったエリちゃんは、お邪魔しまーす!と言ってからさっさとキッチンへ向かっていく。
「ごめんねエリちゃん。」
本を読みながらではあるが調理をしようと手を洗っているエリちゃんに謝罪の言葉を述べると、エリちゃんはなんで謝んの?と不思議そうに言ってきた。
「私が急に誘ったんだし、葵ちゃんは謝ることないじゃん。」
それより課題ファイト、とエリちゃんは明るく言って調理を始める。優しいエリちゃんに感謝しながら、なるべく話せる時間を取れるようにと急いで本を読んだ。
「勉強集中してくれていいよ?」
お玉で鍋の中身を掬いながら、エリちゃんは心配そうな顔を見せる。もう目標ページ読み切ったから平気、と少し眠気が回り始める中笑顔で返事をした。
せっかくだからとエリちゃんが買ってきた果実酒を片手に、肝臓をいたわるという名目であさりが多めに入ったシーフードがメインの鍋を食べる。体調もあまり良くないし眠りたくはあるのだけれど、だいたい私より退勤があとのエリちゃんと話せる機会は貴重で、どうしても少し無理をしてしまう。
「そういえばさっきまで何読んでたの。」
「ん?あーえっとね、東堂傑のディープグレーにダークグリーンって本。」
東堂傑?とエリちゃんは険しい顔をした。もしかして知らないのだろうか。
東堂傑、有名な作家で純文学に近いエンタメ小説を書く小説家だ。ディープグレーにダークグリーンという小説は彼の出世作で、昔好きだった女性の姉と結婚し、子供もできたが偶然同窓会でその好きだった女性と再会してしまう。というようなあらすじの話だ。
この話は序盤だと鮮烈に登場人物の過去の傷を抉り出すような内容をしているが、終盤からは様々な事情を抱えた登場人物が幸せを掴んでいく優しい話になる。
登場人物たちのトラウマの描写が見事で、今回のレポートを書くにあたってこの本を絶対に使いたかったこともあり、もう何度か読んだが再度読み直しているところだ。
「これおすすめだよ!気になるのはこの3人の子供の行方だけ描写が曖昧なところだけど、それ以外は満点かな。」
「ふーん……私活字読めないからなぁ。まあ、葵ちゃんのおすすめだし考えとく。」
てかグラス空いてるじゃん、と言ってエリちゃんは私のコップに果実酒を継ぎ足した。エリちゃんの反応を見る限り、エリちゃんはあまり読書は好まないらしい。語らないようにしよう。オタクみたいに思われるのはちょっと。嫌というより、そこまでの知識がなくて恥ずかしいから。
なんだか物憂げな表情で百均のガラスコップに口をつけ、果実酒を飲むエリちゃんを鍋の湯煙越しに見る。確かに、言われてみれば目の形が似ているような気がした。髪の毛や目の色は、私と違って綺麗な黒色だけれど。
「葵ちゃんは文学部なんだっけ、将来は作家とかになりたい感じ?」
「いや、そういうわけではないけど、でも編集社に就職したいとかは、少しだけ……。」
私なんかが夢を持つのはおこがましい感じがするけど。そんな言葉が喉元まで出かかったが、どうにかせき止めて飲み込む。こういう話は、他人にしたって重たいだけだ。
「へぇー!すごい、いいなぁ。夢いっぱいだね。」
「そうなのかな?エリちゃんは、何か夢とかあるの?」
酔っ払っているのと、眠気と、それに疲れ、全部が混ざってある程度いい気分になっていたせいか、普段なら人に聞かないようなことを聞いてしまった。
黙り込んで難しい顔をしたエリちゃんを見て、私は瞬間的に後悔をする。しまった。夢を語り合う友人なんていなかったせいで、急に踏み込んだことを聞いてしまったらしい。
「児童養護施設とか……。」
ぼそっと呟くように言った言葉に、えっ!と思わず大きな声を上げてしまう。
「あっいや、聞かなかったことに。」
「すごい、素敵な夢。」
「え、本当にそう思う?」
うんうん、とエリちゃんの言葉に何度も頷いた。私は何度かそういった施設に入りたいと思い、場所を調べて様子を見に行ったりしてみたけれど、みんな楽しそうに生活していたのを覚えている。子供ながらに素敵な光景だと思ったし、そんな光景を作ろうとしているエリちゃんの夢は当たり前に素敵だと思った。
「まあでも、私はそういう夢を叶えられるような人間じゃないんだけどね。」
エリちゃんはなんだか悲しそうな顔をしてコップに残っていたお酒を一気に飲んだ。冷め始めた鍋の中身をおたまで掬って、私はエリちゃんの表情と言葉に思いを馳せているうちにだんだん頭が重くなっていく。
もしかして、このまま寝るのか。そう思った時にはもう遅く、小さいテーブルにおでこが乗った時点から記憶がもうない。
帰り道、私と同じようにドレスの上からコートを着ているだけの状態で隣を歩くエリちゃんが、急にそんなことを言ってきた。
「なにそれ、初めて聞いたかも。」
「本当に?葵ちゃんイヤホンして外歩いてること多いみたいだし気をつけてね。ストーカーとか、そういうのしてると気づきにくいから。」
ストーカーなど、私としては対岸の火事に近い。とはいえ心配して助言をくれているエリちゃんに対し、私は大丈夫だよ!なんて言うわけにもいかず、気をつけるね、と曖昧に笑っておいた。
それから二人で歩いていると、アパートまでの道にある24時間営業のスーパーの前でエリちゃんは足を止める。
「ねえ、鍋パーティーしない?」
「えっ?ご、ごめん、私課題が……。」
「大丈夫、買い出しも準備も調理も私がやるから!葵ちゃん先帰って課題やってて!」
あまりに急な誘いを断ろうとしたのにも関わらず、エリちゃんはそれだけ言うとスーパーの中へと消えていってしまった。ここでエリちゃんを追うことで生じるロスタイムと、何もしなくても出来上がる鍋を天秤にかける。
結果的に言うと鍋が勝って、私は急ぎ足でアパートまで帰り、靴も揃えぬまま部屋へ上がってすぐにトートバッグの中から取り出した本を読んだ。
何ページか捲ったところで、なんでか音まで古いチャイムが鳴って部屋のドアを開けた。大きめのビニール袋をふたつ持ったエリちゃんは、お邪魔しまーす!と言ってからさっさとキッチンへ向かっていく。
「ごめんねエリちゃん。」
本を読みながらではあるが調理をしようと手を洗っているエリちゃんに謝罪の言葉を述べると、エリちゃんはなんで謝んの?と不思議そうに言ってきた。
「私が急に誘ったんだし、葵ちゃんは謝ることないじゃん。」
それより課題ファイト、とエリちゃんは明るく言って調理を始める。優しいエリちゃんに感謝しながら、なるべく話せる時間を取れるようにと急いで本を読んだ。
「勉強集中してくれていいよ?」
お玉で鍋の中身を掬いながら、エリちゃんは心配そうな顔を見せる。もう目標ページ読み切ったから平気、と少し眠気が回り始める中笑顔で返事をした。
せっかくだからとエリちゃんが買ってきた果実酒を片手に、肝臓をいたわるという名目であさりが多めに入ったシーフードがメインの鍋を食べる。体調もあまり良くないし眠りたくはあるのだけれど、だいたい私より退勤があとのエリちゃんと話せる機会は貴重で、どうしても少し無理をしてしまう。
「そういえばさっきまで何読んでたの。」
「ん?あーえっとね、東堂傑のディープグレーにダークグリーンって本。」
東堂傑?とエリちゃんは険しい顔をした。もしかして知らないのだろうか。
東堂傑、有名な作家で純文学に近いエンタメ小説を書く小説家だ。ディープグレーにダークグリーンという小説は彼の出世作で、昔好きだった女性の姉と結婚し、子供もできたが偶然同窓会でその好きだった女性と再会してしまう。というようなあらすじの話だ。
この話は序盤だと鮮烈に登場人物の過去の傷を抉り出すような内容をしているが、終盤からは様々な事情を抱えた登場人物が幸せを掴んでいく優しい話になる。
登場人物たちのトラウマの描写が見事で、今回のレポートを書くにあたってこの本を絶対に使いたかったこともあり、もう何度か読んだが再度読み直しているところだ。
「これおすすめだよ!気になるのはこの3人の子供の行方だけ描写が曖昧なところだけど、それ以外は満点かな。」
「ふーん……私活字読めないからなぁ。まあ、葵ちゃんのおすすめだし考えとく。」
てかグラス空いてるじゃん、と言ってエリちゃんは私のコップに果実酒を継ぎ足した。エリちゃんの反応を見る限り、エリちゃんはあまり読書は好まないらしい。語らないようにしよう。オタクみたいに思われるのはちょっと。嫌というより、そこまでの知識がなくて恥ずかしいから。
なんだか物憂げな表情で百均のガラスコップに口をつけ、果実酒を飲むエリちゃんを鍋の湯煙越しに見る。確かに、言われてみれば目の形が似ているような気がした。髪の毛や目の色は、私と違って綺麗な黒色だけれど。
「葵ちゃんは文学部なんだっけ、将来は作家とかになりたい感じ?」
「いや、そういうわけではないけど、でも編集社に就職したいとかは、少しだけ……。」
私なんかが夢を持つのはおこがましい感じがするけど。そんな言葉が喉元まで出かかったが、どうにかせき止めて飲み込む。こういう話は、他人にしたって重たいだけだ。
「へぇー!すごい、いいなぁ。夢いっぱいだね。」
「そうなのかな?エリちゃんは、何か夢とかあるの?」
酔っ払っているのと、眠気と、それに疲れ、全部が混ざってある程度いい気分になっていたせいか、普段なら人に聞かないようなことを聞いてしまった。
黙り込んで難しい顔をしたエリちゃんを見て、私は瞬間的に後悔をする。しまった。夢を語り合う友人なんていなかったせいで、急に踏み込んだことを聞いてしまったらしい。
「児童養護施設とか……。」
ぼそっと呟くように言った言葉に、えっ!と思わず大きな声を上げてしまう。
「あっいや、聞かなかったことに。」
「すごい、素敵な夢。」
「え、本当にそう思う?」
うんうん、とエリちゃんの言葉に何度も頷いた。私は何度かそういった施設に入りたいと思い、場所を調べて様子を見に行ったりしてみたけれど、みんな楽しそうに生活していたのを覚えている。子供ながらに素敵な光景だと思ったし、そんな光景を作ろうとしているエリちゃんの夢は当たり前に素敵だと思った。
「まあでも、私はそういう夢を叶えられるような人間じゃないんだけどね。」
エリちゃんはなんだか悲しそうな顔をしてコップに残っていたお酒を一気に飲んだ。冷め始めた鍋の中身をおたまで掬って、私はエリちゃんの表情と言葉に思いを馳せているうちにだんだん頭が重くなっていく。
もしかして、このまま寝るのか。そう思った時にはもう遅く、小さいテーブルにおでこが乗った時点から記憶がもうない。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
僕は君を思うと吐き気がする
月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

貴妃エレーナ
無味無臭(不定期更新)
恋愛
「君は、私のことを恨んでいるか?」
後宮で暮らして数十年の月日が流れたある日のこと。国王ローレンスから突然そう聞かれた貴妃エレーナは戸惑ったように答えた。
「急に、どうされたのですか?」
「…分かるだろう、はぐらかさないでくれ。」
「恨んでなどいませんよ。あれは遠い昔のことですから。」
そう言われて、私は今まで蓋をしていた記憶を辿った。
どうやら彼は、若かりし頃に私とあの人の仲を引き裂いてしまったことを今も悔やんでいるらしい。
けれど、もう安心してほしい。
私は既に、今世ではあの人と縁がなかったんだと諦めている。
だから…
「陛下…!大変です、内乱が…」
え…?
ーーーーーーーーーーーーー
ここは、どこ?
さっきまで内乱が…
「エレーナ?」
陛下…?
でも若いわ。
バッと自分の顔を触る。
するとそこにはハリもあってモチモチとした、まるで若い頃の私の肌があった。
懐かしい空間と若い肌…まさか私、昔の時代に戻ったの?!
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

十分我慢しました。もう好きに生きていいですよね。
りまり
恋愛
三人兄弟にの末っ子に生まれた私は何かと年子の姉と比べられた。
やれ、姉の方が美人で気立てもいいだとか
勉強ばかりでかわいげがないだとか、本当にうんざりです。
ここは辺境伯領に隣接する男爵家でいつ魔物に襲われるかわからないので男女ともに剣術は必需品で当たり前のように習ったのね姉は野蛮だと習わなかった。
蝶よ花よ育てられた姉と仕来りにのっとりきちんと習った私でもすべて姉が優先だ。
そんな生活もううんざりです
今回好機が訪れた兄に変わり討伐隊に参加した時に辺境伯に気に入られ、辺境伯で働くことを赦された。
これを機に私はあの家族の元を去るつもりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる