[新説] 騎馬民族と倭人

《2》【江上説の騎馬民族の流入とは?】

ここで#騎馬民族説 のポイントを、もう少し見てきたいと思います。


以前、#NHKラジオ の#ラジルラジオ #聞き逃し放送 で#ノモンハン事件 について解説していた歴史家が、“ソ満国境地帯等で江上教授の#騎馬民族調査団 と偶然逢った“と言っていました。


江上教授というのは、中国北方から東北の騎馬民族を実地に訪問し、実態を比較調査しています。


前三韓の時代、#馬韓 、#辰韓 、#弁韓 より前に、南部朝鮮の大半を支配した#辰王朝 というのが有ったとしています。


他方、弁韓地方では、#倭人（#海人族 ）の協力のもと、加羅(任那)から日本列島の征服に乗りだしたのが辰王家の#崇神 天皇 です。


先ず対馬、壱岐、筑紫と進出し、筑紫に都する事になり4世紀中頃には百済と並んで大きな勢力となっていった。


又、中国北方にいた部族でも、苛酷な万里の長城建設をさせられていた騎馬部族も朝鮮半島に流入して来ます。

百済は半島の東界の地を割いて与えたと言っています。


これが#新羅 です。

ですから新羅というのは少し違う西方の文化を持っていたわけです。

ステップルートを通って、#東ローマ帝国 まで交易していたとされていますので、#正倉院 の宝物であるローマングラス等は、新羅が持って来た可能性大ですね!

崇神王朝というのは、その後、4世紀の仲哀天皇で滅びて断絶してしまいます。


第二回目の建国は4世紀末の#応神天皇  による畿内を中心とした国家建国です。


畿内の河内、摂津に都を遷して倭王となり、最後に大和に入って土着の豪族と合作して#大和朝廷 を創始しました。(#前方後円墳勢力 )


東日本の蝦夷の討伐 、西日本のまだ服属しない多くの原住民（衆夷たる倭人）、朝鮮半島の国に対し常に軍事行動を起こさねばならなかった。


5世紀の#雄略天皇 の中国宋への上表文に“東は毛人を征すること五十五国、西は衆夷を服すること六十六国、渡りて海北を平らぐること九十五国“と有り、当時の事情をよく表しています。


その後も倭国と百済は密接な関係を持ち、倭国は終始百済を助ける立場にあった。

. “このような事情から、これまでの倭王は倭韓連合王国の王で、.

.本当の意味での日本の天皇となったのは天智天皇以後であろう。“と述べています。

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魏書によりますと、韓は帯方郡の南にある。東西は海で、♦南は倭と接する。およそ四千里四方。

三国有って、一は馬韓と言い、二は辰韓と言い、三は弁韓と言う。♦辰韓はいにしえの辰国である。

この南は倭と接するは、朝鮮半島の弁韓の倭。

#Wikipedia でも最近この辰国について歴史年表に載せていますが、白村江の戦い時、唐に連行された#扶余隆 の#墓碑銘 [我は辰国の人なり]によって存在が確認されています。

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参照図書。

古代王権の現像。
山尾幸久　著。
学生社。

騎馬民族国家。
江上波夫　著。
中央公論新社。