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1章:城塞都市フランセーズ編
リーナの知らない世界
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三人は日が落ちる前に辺境都市フランセーズが見える位置まで来ていた。それはアリアとリーナが戦った後、魔物を見つけることも、魔物から襲われることもなかったからだ。
「とりあえずお疲れ」
「お疲れさまでした。それで、次の探索はいつにしますか」
リーナの問いかけにウィリアムは少し考えこむ。
探索を行わない理由なんて上げようと思えばきりがない。だから、こういう時に考えるべきは探索を明日か、明後日か、それより後にやる理由を挙げることだ。
アリアは非戦闘区域、つまり城壁内で休めば連日でも探索可能だろう。
ウィリアムだって伊達や酔狂で英雄と呼ばれているわけではない。連日の探索くらいは余裕だ。
「さて、どうするか」
「……私は明日でもいいんですよ?」
「明日に行きたいのはリーナだろ。別に明日に探索を行ってもいいんだが……」
ウィリアムは懐をまさぐりながら渋い顔をする。
先の戦闘で感じたことだが、宝石が足りない。オークの変異種くらいなら倒せるだろ。それに数十匹のオークが加わっても勝つくらいなら問題ない。
しかし、ウィリアムたちが辺境都市にわざわざ来たのはこのフランセーズの町が炎上する未来を見たからなのだ。アリアと互角の打ち合いをしたオークはあくまで近接戦闘型。城下を火で埋め尽くす能力があるとは思えない。
つまり、オークの変異種の仲間に火を、それも大火を扱う魔術師がいる可能性があるのだ。その相手までをアリアに任せることはできないから必然ウィリアムが戦うことになるのだろうが、そうすると宝石が足りない。
「……宝石が足りないんだよ」
「オニキス?でしたっけ。あの肉体開放の宝石さえあれば十分な気がしますけど」
「あれも無限に扱えるわけじゃないからな」
ウィリアムはそう嘯きながら銅貨を弾く。
コインは表か裏か。未来も表か裏か。
「裏、ね」
「運試しですか?ウィリアムさんって異名の『不敗』らしくないですよね……」
「英雄も神じゃないからな。それに今代の英雄の中で一番俺が弱いからな」
朗々とリーナは詠む。ウィリアムの唄を。巫女のように真摯な姿勢で。
「——『不敗の英雄:ウィリアム・コルベール』。『守護の剣』と共に数多くの難題を解決。辺境都市の防衛線や王都で暗躍していた悪鬼の討伐、他にも数多くの英雄譚を築き上げた才人。彼の人、折れず、挫けず、最後まで不屈なり。その心意気、不敗足らしめん。その功績並ぶものなし。今代随一の英雄である」
祈りは解け、神憑りは解ける。あるいは言霊が呪い、終わりと共に解ける。
その姿に一種の神聖さをみたアリアとウィリアムは思わず拍手をする。ウィリアムだけは握手した後に内容が内容だったのでしかめ面をしたが。
「ウィルが今代随一の英雄であることは間違いないわ。それはウィルを知っている他の英雄も同じことを言うでしょうね。けれど、それがウィルを今代最強にたらしめているわけじゃないわ。もし今代最強がウィルなのであればそもそも異名は『不敗』ではなく、『最強』になっていたでしょうしね」
「今代随一と最強の称号は違うんですか……」
自分の話には決して口出しをしまいと思っていたウィリアムだが、最強には思うところがった。武力が、知力が、権力が、財力がより多ければ救えた命も多かったはずだから。
そんなことするうちに城門の前にたどり着く。
「リーナ。明日はなしだ。その代わり町を案内してくれ」
◇
リーナとは途中で別れ、二人はギルドに来ていた。
お偉いさんにご挨拶を行っておかないと後々に響く。通信技術が未熟なこの世界では、信用がかなり大事なものになる。魔物などの対外的な脅威が日常的な世界なのでさすがに情報の秘匿を行う愚か者はごく少数だ。しかし、情報の伝達速度は信用に依存する。だれだって微妙な話を知らない人にはしたくない。
だから、ギルドに来たのだが……
「……あの。ギルバート」
「ええ。何でしょうか」
「その椅子はギルド長が座る席だったと思うんだが。お前受付じゃないのか?」
ギルド長室にある部屋。つまり、ギルド長が座るべき椅子。
そこにはウィリアムとアリアが町に来た時、受付係を担当していた青年がふんぞり返っていた。
「私がギルド長ですよ。この辺境都市のギルド長がこの私です」
「ずいぶん節穴なギルド長がいるものだな」
開始早々のウィリアムの毒舌にはさすがのギルバートも面食らった。
普通なら、なんで受付してるんですか、のような質問をされるのに。
そして、その質問の答えを散々悩ました後に、特に理由はないって答えるのがいつもの流れだったのに……!
「リーナだがな。あの3日前、俺たちが運んできた日にオークの村に一人で襲撃かけてたみたいだぞ」
ギルバートは開いた口がふさがらなかった。リーナの仇のことは知っていたが、まさかそんな無謀なことを行っていたとは。
どんなに敵が弱くても数は力だ。それなのに確実に自身より強い相手の集団に喧嘩を売るとか。ふつう死ぬ。あっさりと死ぬ。
「それでちゃんと壊滅させてきたらしいぞ」
ギルバートからしたらそれこそ眉唾だった。その話が真実であることよりドラゴンがこの町に飛んできた方が信じられる。社長に唾、比喩ではなく文字通りの唾を吐くようなものだ。それほどまでに信じられない話なのだ。
「…………あー」
ギルバートとしては脳の処理限界が来ていた。
そもそもこの目の前の英傑がこの辺境都市フランセーズに来ていることだけでも一大事だ。目の前に座っている今代随一の英傑の旅路には厄災が付き物だから。フランセーズの防衛体制の見直しや冒険者の強化、周辺環境の調査などの仕事をこの二人が来たからしているというのに。
そんな時にリーナの暴走。
勘弁してほしい。それがギルバートの心境だった。
「まあ。リーナの面倒は俺たちで見る」
「……リーナさんを死なせないでくださいね」
「もちろん。先日も言ったが、ガキを助けることは当たり前だ」
「信じますよ、その言葉」
「ああ。任せろ」
ウィリアムはアリアを小突いた。この少女は興味がないと言葉すら発しないから。
「……なによ。あのお嬢ちゃんを死なせるなって?」
「ええ。そう誓っていただけるのならこちらの心労も少しは軽くなるのですが」
「誓えないわよ。誓えるもんですか」
その言葉は部屋の空気を下げるには十分だった。もしかしたら冷房として使えるかもしれない。
その空気をものともせずアリアは続ける。
「そんなに誓いは軽くないのよ。誓ったらやり遂げなくてはいけない。けどね、私たちが相手してきたのは、そしてこれから相手する化け物は人の命を守りながら討てるほど軽くないの。だから、死なせないなんて誓いはできない」
エドワードにもその心は通じた。
しかし、アリアの言い草ではウィリアムが軽く言葉を発したように聞こえるが。
その考えがアリアにも通じたのか、言葉を続ける。
「ウィルは違うわよ。わかって言ってるわ。どれだけその誓いが重いかわかっていながら言葉を紡いでいるわ」
エドワードも思い出した。
目の前の青年が今代随一の英雄とよばれていることを。
「でも、私はウィルのような言葉は紡げない。私にとって一番大事なのはウィルで、他の人はそれ以下だもの。それでも、頭の片隅に覚えておいてあげるわ」
それはアリアにとって妥協点であった。アリアだって子供が、人が死んでほしいとは思っていない。ただ、無償の愛を万人に授けることはできないというだけで。
◇
エドワードとの話し合いの後、ウィリアムとアリアは酒場で飲んでいた。二人とも飲酒癖があるわけではないが、今日は飲みたい日だったのだ。
ウィリアムは誓いを飲むために。
アリアは吐いた言葉を飲み干すために。
「パーッとやりましょ。金ならあるわよね」
「ほれ。俺のおごりだ」
ウィリアムはそう言って金貨を弾いた。
二人ともこれまでも、これからのこともすべて忘れてどんちゃん騒ぎに身を投じた。
「ウェイター!!肉よ!何の肉でもいいから肉を持ってきなさい!!全部食べるわ!」
「酒だ!葡萄酒を持ってこい!!」
その叫び声に周囲も沸く。
「兄ちゃん。いいな!その飲みっぷり」
「俺にも酒!安酒をよこせ!」
「俺もだ!」
「俺も!」
喧騒と酒乱の酒場。
月下の酒乱はまだ始まったばかり。
「とりあえずお疲れ」
「お疲れさまでした。それで、次の探索はいつにしますか」
リーナの問いかけにウィリアムは少し考えこむ。
探索を行わない理由なんて上げようと思えばきりがない。だから、こういう時に考えるべきは探索を明日か、明後日か、それより後にやる理由を挙げることだ。
アリアは非戦闘区域、つまり城壁内で休めば連日でも探索可能だろう。
ウィリアムだって伊達や酔狂で英雄と呼ばれているわけではない。連日の探索くらいは余裕だ。
「さて、どうするか」
「……私は明日でもいいんですよ?」
「明日に行きたいのはリーナだろ。別に明日に探索を行ってもいいんだが……」
ウィリアムは懐をまさぐりながら渋い顔をする。
先の戦闘で感じたことだが、宝石が足りない。オークの変異種くらいなら倒せるだろ。それに数十匹のオークが加わっても勝つくらいなら問題ない。
しかし、ウィリアムたちが辺境都市にわざわざ来たのはこのフランセーズの町が炎上する未来を見たからなのだ。アリアと互角の打ち合いをしたオークはあくまで近接戦闘型。城下を火で埋め尽くす能力があるとは思えない。
つまり、オークの変異種の仲間に火を、それも大火を扱う魔術師がいる可能性があるのだ。その相手までをアリアに任せることはできないから必然ウィリアムが戦うことになるのだろうが、そうすると宝石が足りない。
「……宝石が足りないんだよ」
「オニキス?でしたっけ。あの肉体開放の宝石さえあれば十分な気がしますけど」
「あれも無限に扱えるわけじゃないからな」
ウィリアムはそう嘯きながら銅貨を弾く。
コインは表か裏か。未来も表か裏か。
「裏、ね」
「運試しですか?ウィリアムさんって異名の『不敗』らしくないですよね……」
「英雄も神じゃないからな。それに今代の英雄の中で一番俺が弱いからな」
朗々とリーナは詠む。ウィリアムの唄を。巫女のように真摯な姿勢で。
「——『不敗の英雄:ウィリアム・コルベール』。『守護の剣』と共に数多くの難題を解決。辺境都市の防衛線や王都で暗躍していた悪鬼の討伐、他にも数多くの英雄譚を築き上げた才人。彼の人、折れず、挫けず、最後まで不屈なり。その心意気、不敗足らしめん。その功績並ぶものなし。今代随一の英雄である」
祈りは解け、神憑りは解ける。あるいは言霊が呪い、終わりと共に解ける。
その姿に一種の神聖さをみたアリアとウィリアムは思わず拍手をする。ウィリアムだけは握手した後に内容が内容だったのでしかめ面をしたが。
「ウィルが今代随一の英雄であることは間違いないわ。それはウィルを知っている他の英雄も同じことを言うでしょうね。けれど、それがウィルを今代最強にたらしめているわけじゃないわ。もし今代最強がウィルなのであればそもそも異名は『不敗』ではなく、『最強』になっていたでしょうしね」
「今代随一と最強の称号は違うんですか……」
自分の話には決して口出しをしまいと思っていたウィリアムだが、最強には思うところがった。武力が、知力が、権力が、財力がより多ければ救えた命も多かったはずだから。
そんなことするうちに城門の前にたどり着く。
「リーナ。明日はなしだ。その代わり町を案内してくれ」
◇
リーナとは途中で別れ、二人はギルドに来ていた。
お偉いさんにご挨拶を行っておかないと後々に響く。通信技術が未熟なこの世界では、信用がかなり大事なものになる。魔物などの対外的な脅威が日常的な世界なのでさすがに情報の秘匿を行う愚か者はごく少数だ。しかし、情報の伝達速度は信用に依存する。だれだって微妙な話を知らない人にはしたくない。
だから、ギルドに来たのだが……
「……あの。ギルバート」
「ええ。何でしょうか」
「その椅子はギルド長が座る席だったと思うんだが。お前受付じゃないのか?」
ギルド長室にある部屋。つまり、ギルド長が座るべき椅子。
そこにはウィリアムとアリアが町に来た時、受付係を担当していた青年がふんぞり返っていた。
「私がギルド長ですよ。この辺境都市のギルド長がこの私です」
「ずいぶん節穴なギルド長がいるものだな」
開始早々のウィリアムの毒舌にはさすがのギルバートも面食らった。
普通なら、なんで受付してるんですか、のような質問をされるのに。
そして、その質問の答えを散々悩ました後に、特に理由はないって答えるのがいつもの流れだったのに……!
「リーナだがな。あの3日前、俺たちが運んできた日にオークの村に一人で襲撃かけてたみたいだぞ」
ギルバートは開いた口がふさがらなかった。リーナの仇のことは知っていたが、まさかそんな無謀なことを行っていたとは。
どんなに敵が弱くても数は力だ。それなのに確実に自身より強い相手の集団に喧嘩を売るとか。ふつう死ぬ。あっさりと死ぬ。
「それでちゃんと壊滅させてきたらしいぞ」
ギルバートからしたらそれこそ眉唾だった。その話が真実であることよりドラゴンがこの町に飛んできた方が信じられる。社長に唾、比喩ではなく文字通りの唾を吐くようなものだ。それほどまでに信じられない話なのだ。
「…………あー」
ギルバートとしては脳の処理限界が来ていた。
そもそもこの目の前の英傑がこの辺境都市フランセーズに来ていることだけでも一大事だ。目の前に座っている今代随一の英傑の旅路には厄災が付き物だから。フランセーズの防衛体制の見直しや冒険者の強化、周辺環境の調査などの仕事をこの二人が来たからしているというのに。
そんな時にリーナの暴走。
勘弁してほしい。それがギルバートの心境だった。
「まあ。リーナの面倒は俺たちで見る」
「……リーナさんを死なせないでくださいね」
「もちろん。先日も言ったが、ガキを助けることは当たり前だ」
「信じますよ、その言葉」
「ああ。任せろ」
ウィリアムはアリアを小突いた。この少女は興味がないと言葉すら発しないから。
「……なによ。あのお嬢ちゃんを死なせるなって?」
「ええ。そう誓っていただけるのならこちらの心労も少しは軽くなるのですが」
「誓えないわよ。誓えるもんですか」
その言葉は部屋の空気を下げるには十分だった。もしかしたら冷房として使えるかもしれない。
その空気をものともせずアリアは続ける。
「そんなに誓いは軽くないのよ。誓ったらやり遂げなくてはいけない。けどね、私たちが相手してきたのは、そしてこれから相手する化け物は人の命を守りながら討てるほど軽くないの。だから、死なせないなんて誓いはできない」
エドワードにもその心は通じた。
しかし、アリアの言い草ではウィリアムが軽く言葉を発したように聞こえるが。
その考えがアリアにも通じたのか、言葉を続ける。
「ウィルは違うわよ。わかって言ってるわ。どれだけその誓いが重いかわかっていながら言葉を紡いでいるわ」
エドワードも思い出した。
目の前の青年が今代随一の英雄とよばれていることを。
「でも、私はウィルのような言葉は紡げない。私にとって一番大事なのはウィルで、他の人はそれ以下だもの。それでも、頭の片隅に覚えておいてあげるわ」
それはアリアにとって妥協点であった。アリアだって子供が、人が死んでほしいとは思っていない。ただ、無償の愛を万人に授けることはできないというだけで。
◇
エドワードとの話し合いの後、ウィリアムとアリアは酒場で飲んでいた。二人とも飲酒癖があるわけではないが、今日は飲みたい日だったのだ。
ウィリアムは誓いを飲むために。
アリアは吐いた言葉を飲み干すために。
「パーッとやりましょ。金ならあるわよね」
「ほれ。俺のおごりだ」
ウィリアムはそう言って金貨を弾いた。
二人ともこれまでも、これからのこともすべて忘れてどんちゃん騒ぎに身を投じた。
「ウェイター!!肉よ!何の肉でもいいから肉を持ってきなさい!!全部食べるわ!」
「酒だ!葡萄酒を持ってこい!!」
その叫び声に周囲も沸く。
「兄ちゃん。いいな!その飲みっぷり」
「俺にも酒!安酒をよこせ!」
「俺もだ!」
「俺も!」
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