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第5章 天空塔ダンジョン編
199 たーおれーるぞ!
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どうも、リビングアーマーの俺です。
色々あって天空塔ダンジョンのてっぺんまでやってきた俺たち。
けど、ここまできた目的は大体全部どうでも良くなってしまった。
そして今、俺たちのすぐ下で爆発が起ころうとしている。
「爆発って……どのくらいの規模のものになるんでしょう?」
アルメルの問いに、ヘルメスさんが答える。
「そうですね……あの規模とあの術式……おそらく、崩壊しかけているこの天空塔ダンジョンが保たないくらいの威力はあるでしょう」
〈それってつまり……〉
「塔が倒れるということですわね!」
とマグラ。
だからそういうことは早く言え!
「どどどどどどうするんですか!?」
「避難しよう」
慌てふためくアルメルに、あくまで落ち着いてロロコが言う。
「だが、今から地上まで降りるのか? 間に合うのか?」
とクラクラ。
だよなぁ。
「ドラゴンが二人もいるんだから、乗せてってもらえば?」
ナイスだラファ!
「やれやれ」
「仕方ありませんわね」
ドグラとマグラは首を振り、顔を見合わせてそう言う。
なんだかんだ言っていいやつだよな、エンシェント・ドラゴン。
しかし……。
「ん?」
「おかしいですわね」
〈どうしたんだ?〉
「ドラゴン態になれぬ」
「魔力の流れが阻害されておりますわね」
なんだって?
「おそらく装置の影響でしょう。塔の術式も一気に乱されました。保ってあと数分と言ったところです」
なんだって!!!???
〈そうだ、俺たちをここに連れてきたやつは?〉
あのエレベーターみたいなやつ!
「ダメですね。起動しません」
だよね!
動くんだったら最初からやってるよね!
どうする?
「リビたん、宙に浮ける?」
それだ!
ナイスだロロコ!
俺がバラバラになって宙に浮いて、みんなを下まで連れていけばいい。
よし、分離だ!
…………あれ?
できない。
「ドラゴンと同じでしょう。魔力の流れが乱れて、うまく操作できない状態になっているのだと思います」
マジかよ。
ってことは……。
脱出の方法、なし?
色々あって天空塔ダンジョンのてっぺんまでやってきた俺たち。
けど、ここまできた目的は大体全部どうでも良くなってしまった。
そして今、俺たちのすぐ下で爆発が起ころうとしている。
「爆発って……どのくらいの規模のものになるんでしょう?」
アルメルの問いに、ヘルメスさんが答える。
「そうですね……あの規模とあの術式……おそらく、崩壊しかけているこの天空塔ダンジョンが保たないくらいの威力はあるでしょう」
〈それってつまり……〉
「塔が倒れるということですわね!」
とマグラ。
だからそういうことは早く言え!
「どどどどどどうするんですか!?」
「避難しよう」
慌てふためくアルメルに、あくまで落ち着いてロロコが言う。
「だが、今から地上まで降りるのか? 間に合うのか?」
とクラクラ。
だよなぁ。
「ドラゴンが二人もいるんだから、乗せてってもらえば?」
ナイスだラファ!
「やれやれ」
「仕方ありませんわね」
ドグラとマグラは首を振り、顔を見合わせてそう言う。
なんだかんだ言っていいやつだよな、エンシェント・ドラゴン。
しかし……。
「ん?」
「おかしいですわね」
〈どうしたんだ?〉
「ドラゴン態になれぬ」
「魔力の流れが阻害されておりますわね」
なんだって?
「おそらく装置の影響でしょう。塔の術式も一気に乱されました。保ってあと数分と言ったところです」
なんだって!!!???
〈そうだ、俺たちをここに連れてきたやつは?〉
あのエレベーターみたいなやつ!
「ダメですね。起動しません」
だよね!
動くんだったら最初からやってるよね!
どうする?
「リビたん、宙に浮ける?」
それだ!
ナイスだロロコ!
俺がバラバラになって宙に浮いて、みんなを下まで連れていけばいい。
よし、分離だ!
…………あれ?
できない。
「ドラゴンと同じでしょう。魔力の流れが乱れて、うまく操作できない状態になっているのだと思います」
マジかよ。
ってことは……。
脱出の方法、なし?
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