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第3章 絶海の孤島ダンジョン編
105 第二の難関・ナメクジ地獄(スキップ)
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どうも、リビングアーマーの俺です。
隣にいるのはゴブリン娘のラファ。
二人とも久しぶりに休憩してる。
ここは絶海の孤島ダンジョンの第二の難関、ビッグ・ポイズンスラッグの巣。
……のはずだった。
ナメクジは俺たちを追いかけてヘビとカエルとで三すくみ状態になった。
なのでここはもぬけの殻なのだ。
よっしゃラッキー!
ってわけで、ちょっと休んでるってわけ。
この後まだ、第三の難関もあるんだしね。
第三の難関はなんだったっけ?
あまり考えたくないな。
代わりに、久しぶりにステータスでも確認しようかな。
携帯食で食事を摂るラファ。
その横で俺は身体の中から冒険書を取り出してページを開く。
なんか、連れが食事してる間にステータスを確認するのがパターンになってるな。
だって他にやることないんだもん……。
さて、気を取り直して。
『リビングアーマー LV.27 名前:リビタン
HP:3467/3546(2189/2219)
MP:2431/2546(986/991)
物理攻撃力:1098(696)
物理防御力:860(590)
魔法攻撃力:20(18)
魔法抵抗力:22(19)
スキル:霊体感覚+4、霊体操作+7、霊体転移+3、霊体分割+4
称号:駆け出し冒険者、初級冒険者、魔物討伐者、生還者、決死者
称号特典:魔力習得率アップLV.2、魔力変換率アップLV.2、恐怖耐性LV.4、魔力生命力変換LV.1、生命力魔力変換LV.1』
うーん、レベルは1上がっただけかー。
そのわりに全体的に数値がけっこう上がってる。
頭部パーツと右腕パーツをゴーレムのものに交換したからかな。
魔法攻撃力と魔法抵抗力は相変わらず笑えるくらい低いけど……。
ちなみに併記されているロロコとアルメルのステータスは変化なし。
死んだ場合表記に変化が出るらしいので、まだ無事のようだ。
よかった。
しかし、もっとレベルが上がってるかと思ったんだけどな。
大洞窟ダンジョンに比べて敵が強いしさ。
最終的にはドラゴンと対決になるかもしれない。
それを考えるともっと強くなっておきたい気持ちもある。
〈なあ〉
俺はラファに問いかける。
〈途中で、効率のいいレベルアップができる場所とかないかな〉
「れべるあっぷ?」
ラファは首を傾げる。
「それって、人間の冒険者がよくやってるやつ? どうすればできるの?」
あ、そうか。
この世界、もともとこのステータス表記が存在しているわけじゃないんだった。
この冒険書はチェインハルト商会が開発したもの。
所有者の魔力を読み取って、数値化して表示してくれている。
冒険書を持って活動する習慣のない種族だと、そのことは知らないわけか。
〈ええとな〉
俺はラファにステータスについて説明する。
「なるほどねー」
ラファはわりと簡単に理解してくれた。
「わかるわかる。モンスターを倒すと魔力を手に入れる。魔力を手に入れると強くなる。ゴブリンにもそれで階級を分ける種族がいるよ」
〈そうなのか〉
「うん。最初はひよっこで、ある程度戦いを経験すると一人前。たくさんの敵を倒すと『戦士』って呼ばれる」
第一の壁を突破したレベル50超えとかのイメージかな。
「もっと強くなると『王』って呼ばれる。そこまで到達したゴブリンは伝説でしか聞いたことないけどね」
なるほどな。
数値による基準は冒険書によるものだ。
けど魔力による強化はどの種族にも起こる。
だから種族ごとに、それに対する呼び方が存在するんだな。
〈その、ゴブリンとして強くなる修行の場みたいのはないのか?〉
「うん、あるよ」
おお、あるのか!
「次の第三の難関、マギ・リザード・フィッシュの狩場から生還するゴブリンは強くなってるんだ」
隣にいるのはゴブリン娘のラファ。
二人とも久しぶりに休憩してる。
ここは絶海の孤島ダンジョンの第二の難関、ビッグ・ポイズンスラッグの巣。
……のはずだった。
ナメクジは俺たちを追いかけてヘビとカエルとで三すくみ状態になった。
なのでここはもぬけの殻なのだ。
よっしゃラッキー!
ってわけで、ちょっと休んでるってわけ。
この後まだ、第三の難関もあるんだしね。
第三の難関はなんだったっけ?
あまり考えたくないな。
代わりに、久しぶりにステータスでも確認しようかな。
携帯食で食事を摂るラファ。
その横で俺は身体の中から冒険書を取り出してページを開く。
なんか、連れが食事してる間にステータスを確認するのがパターンになってるな。
だって他にやることないんだもん……。
さて、気を取り直して。
『リビングアーマー LV.27 名前:リビタン
HP:3467/3546(2189/2219)
MP:2431/2546(986/991)
物理攻撃力:1098(696)
物理防御力:860(590)
魔法攻撃力:20(18)
魔法抵抗力:22(19)
スキル:霊体感覚+4、霊体操作+7、霊体転移+3、霊体分割+4
称号:駆け出し冒険者、初級冒険者、魔物討伐者、生還者、決死者
称号特典:魔力習得率アップLV.2、魔力変換率アップLV.2、恐怖耐性LV.4、魔力生命力変換LV.1、生命力魔力変換LV.1』
うーん、レベルは1上がっただけかー。
そのわりに全体的に数値がけっこう上がってる。
頭部パーツと右腕パーツをゴーレムのものに交換したからかな。
魔法攻撃力と魔法抵抗力は相変わらず笑えるくらい低いけど……。
ちなみに併記されているロロコとアルメルのステータスは変化なし。
死んだ場合表記に変化が出るらしいので、まだ無事のようだ。
よかった。
しかし、もっとレベルが上がってるかと思ったんだけどな。
大洞窟ダンジョンに比べて敵が強いしさ。
最終的にはドラゴンと対決になるかもしれない。
それを考えるともっと強くなっておきたい気持ちもある。
〈なあ〉
俺はラファに問いかける。
〈途中で、効率のいいレベルアップができる場所とかないかな〉
「れべるあっぷ?」
ラファは首を傾げる。
「それって、人間の冒険者がよくやってるやつ? どうすればできるの?」
あ、そうか。
この世界、もともとこのステータス表記が存在しているわけじゃないんだった。
この冒険書はチェインハルト商会が開発したもの。
所有者の魔力を読み取って、数値化して表示してくれている。
冒険書を持って活動する習慣のない種族だと、そのことは知らないわけか。
〈ええとな〉
俺はラファにステータスについて説明する。
「なるほどねー」
ラファはわりと簡単に理解してくれた。
「わかるわかる。モンスターを倒すと魔力を手に入れる。魔力を手に入れると強くなる。ゴブリンにもそれで階級を分ける種族がいるよ」
〈そうなのか〉
「うん。最初はひよっこで、ある程度戦いを経験すると一人前。たくさんの敵を倒すと『戦士』って呼ばれる」
第一の壁を突破したレベル50超えとかのイメージかな。
「もっと強くなると『王』って呼ばれる。そこまで到達したゴブリンは伝説でしか聞いたことないけどね」
なるほどな。
数値による基準は冒険書によるものだ。
けど魔力による強化はどの種族にも起こる。
だから種族ごとに、それに対する呼び方が存在するんだな。
〈その、ゴブリンとして強くなる修行の場みたいのはないのか?〉
「うん、あるよ」
おお、あるのか!
「次の第三の難関、マギ・リザード・フィッシュの狩場から生還するゴブリンは強くなってるんだ」
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