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第2章 バリガンガルド編
71 この鎧には問題がある!
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どうも、リビングアーマーの俺です×54。
チェインハルト商会のエドに借りた魔響震対策済みの鎧軍団で進撃中だ。
向かうはバリガンガルドの街の南にあるライレンシア湖。
そこでは今にもドラゴンが復活しそうな兆し。
そのドラゴンを再封印できるのは、俺が持っている魔法陣の板だけ。
……なんで俺、いつの間にかこんな事件に巻き込まれてんの?
まあそれはいい。
このままじゃ俺や、ロロコやクラクラだって危ないし。
目の前でたくさんの人が死ぬのだって見たくない。
だからいいんだけど。
問題は、だ。
この鎧軍団の制作者の一人らしいドワーフ嬢のアルメルの発言。
「あの鎧の術式、ミスがあるんです」
術式っていうのは、魔響震対策の術式のことだろうね。
この鎧、裏側に文字やら模様やらが大量に刻まれているのである。
俺にはさっぱり理解できないけど、これが術式なんだろう。
それにミスがあるらしい。
ちなみに魔響震っていうのは空気中の魔力が地震みたいに震えること。
本体が霊体である俺は、この揺れに影響されてしまう。
具体的には具合が悪くなったり、意識を失ったり……。
で、今まさに復活しようとしているドラゴンは大量の魔力を有している。
なので、ドラゴンが活動を始めると、激しい魔響震を引き起こすらしい。
ヤバいよね?
ヤバいよねそれ?
「ミスというのは、どのようなものです?」
とチェインハルト商会の会長であるエドがアルメルに問う。
あ、ちなみに彼らは南城壁の上にいる。
俺もドワーフ製じゃない元の鎧一体一緒に残っている。
「確か、先ほど起きた魔響震の影響は軽減されていましたよね?」
エドが俺に目を向けて言ってくる。
〈あ、はい〉
そういやそうだな。
ついさっき魔響震が起きたけど、湖にむかって進撃する鎧たちは平気だった。
城壁の上にいる方の俺はちょっとやばかったけどね。
平気な意識が残っていると、すぐに治るっぽい。
たくさんのハードディスクにデータのバックアップをしている感じかな。
一個がクラッシュしてもすぐに復旧できるみたいな。
まあとにかく問題はなかったみたいなんだけど……。
疑問の表情でアルメルを見るエド。
ロロコとラッカムさんも彼女を見る。
俺もそちらに兜の正面を向ける。
みんなに見られて縮こまりつつ、アルメルは答える。
「魔響震の影響を抑える術式自体は問題ないんです。ただ、その力を逃す部分に問題がありまして……。本当なら外に放出しなければいけないんですけど、途中の式を一つだけ逆にしちゃったせいで、力が鎧自体に向かってしまうんです」
うーん。
どういうこと?
あの鎧は、魔響震の中でも魔法を使えるようにと用意されたものらしい。
魔法使いがあれを着て、魔法を使ってドラゴンを攻撃するつもりだったのだ。
魔響震の影響が外に行こうが鎧自体に行こうが、魔法が使えればいいんじゃね?
俺だって、俺の霊体に影響が出ないなら全然オッケーなんだけど。
「なるほど……」
でもエドはなんか問題点を理解したらしい。
「どういうことだ?」
そう問うラッカムさんに対してエドは答える。
「通常、魔響震は物質には影響を与えませんが、ドラゴンほどの多量の魔力を有する存在の影響なら話はべつです。あらゆる物質は、その割合に差はあれど魔力を有しているものですからね」
なるほど……?
「しかもあの鎧は、術式のミスによって魔響震の力をあえて集めるような作りになってしまっているわけです。ある程度なら耐えられるでしょうが、魔響震を浴び続けると、強度の限界がくることになります」
なるほどなぁ、つまり……?
「いずれ、全ての鎧の全てのパーツが粉々に砕け散るでしょうね」
うおおおおおおおおおいっ!?
だめじゃん!
俺これからその魔響震渦巻くドラゴンのところへ飛び込もうとしてるんですけど!
そんなもん、わざわざ鎧を壊しにいくようなもんじゃん!
「ちなみに、鎧はどれくらい保つと思われますか?」
エドがアルメルに尋ねる。
冷静だなぁあんた!
「えっと……さっきの規模の魔響震なら、十時間くらいだと思います」
ん……?
けっこう保つね?
なぁんだ。
心配することないじゃん。
じゃあいけるじゃん。
「ということは、ドラゴンが復活すれば、十分くらいしか保たないわけですね」
〈え、なんでそうなるの?〉
「ドラゴンが復活すれば、先ほどの十倍以上の魔響震が発生するからですよ。それにあなたはドラゴンに向かうわけですから、より発生源に近くことになりますし」
うわああああああ!
十分って……。
これあれじゃん。
ビルに爆弾が仕掛けられました、みたいな状況じゃん。
次元装置はあと十分。
それまでに解除しないとドカン!
しかも爆弾を解除できる立場の俺はズブの素人。
ヤバいって。
もし間に合わなくて鎧が粉々になっちゃったらどうする?
最悪、ここに別の鎧があるから俺自身が消滅することはないけど。
ドラゴンを阻止できないわけだから、どっちにしろ街ごと滅ぶって話だよね?
「……今から避難しても間に合わないな」
ラッカムさんが言う。
「ええ。もうすぐにでもドラゴンは復活すると思います」
エドが答える。
だからあんたなんでそんな冷静なんだよ!
「いやああああああ! 死にたくないいいいいいいい!」
であんたは怯えすぎだアルメル!
いや、どっちかっていうとこれが普通の反応だよな。
「大丈夫。リビたんならなんとかしてくれる」
ロロコまでそうやって落ち着いてるもんだから、そっちが普通みたいに見えちゃう。
〈そんな信頼されても困るぞ〉
「他に誰もできない。だから、うまくいかなくたって誰もリビたんを責めたりしない」
ん。
まあ、そうかもな。
っていうか、失敗したら全員死ぬし、責めようがない気もするけどな。
〈……わかったよ〉
しょうがねえな。
ロロコにそんなふうに言われたら、がんばらないわけにいかないだろ。
よし。
いくぞ、五十四体の俺!
湖に向かうリビングアーマー軍団は一気に加速。
ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン!
金属音を響かせて大地を踏み鳴らしひた走る。
周囲にいる亀モンスターが突っ込んでこようとするが、クラクラや他の冒険者や傭兵みたいな人たちがそれを抑えてくれる。
俺は一気に湖へ向かう。
そのときだ。
五十四体の俺の目の前に巨大な滝が突然現れた。
は?
なに?
一瞬わけが分からなくなったけど、すぐに理解した。
これ、湖だ。
湖の水が突然ザバー!って持ち上がったんだ。
視界一杯に広がる、縦にも横にもめちゃくちゃデカい滝。
なんでそんなことになったか?
原因は一つしかないよな。
〈うわ、マジかよ……〉
おかしいおかしいおかしい。
こんなデカさだなんて聞いてないぞ。
滝みたいな水が滴り落ちたあと。
とうとうドラゴンがその姿を見せたのだった。
チェインハルト商会のエドに借りた魔響震対策済みの鎧軍団で進撃中だ。
向かうはバリガンガルドの街の南にあるライレンシア湖。
そこでは今にもドラゴンが復活しそうな兆し。
そのドラゴンを再封印できるのは、俺が持っている魔法陣の板だけ。
……なんで俺、いつの間にかこんな事件に巻き込まれてんの?
まあそれはいい。
このままじゃ俺や、ロロコやクラクラだって危ないし。
目の前でたくさんの人が死ぬのだって見たくない。
だからいいんだけど。
問題は、だ。
この鎧軍団の制作者の一人らしいドワーフ嬢のアルメルの発言。
「あの鎧の術式、ミスがあるんです」
術式っていうのは、魔響震対策の術式のことだろうね。
この鎧、裏側に文字やら模様やらが大量に刻まれているのである。
俺にはさっぱり理解できないけど、これが術式なんだろう。
それにミスがあるらしい。
ちなみに魔響震っていうのは空気中の魔力が地震みたいに震えること。
本体が霊体である俺は、この揺れに影響されてしまう。
具体的には具合が悪くなったり、意識を失ったり……。
で、今まさに復活しようとしているドラゴンは大量の魔力を有している。
なので、ドラゴンが活動を始めると、激しい魔響震を引き起こすらしい。
ヤバいよね?
ヤバいよねそれ?
「ミスというのは、どのようなものです?」
とチェインハルト商会の会長であるエドがアルメルに問う。
あ、ちなみに彼らは南城壁の上にいる。
俺もドワーフ製じゃない元の鎧一体一緒に残っている。
「確か、先ほど起きた魔響震の影響は軽減されていましたよね?」
エドが俺に目を向けて言ってくる。
〈あ、はい〉
そういやそうだな。
ついさっき魔響震が起きたけど、湖にむかって進撃する鎧たちは平気だった。
城壁の上にいる方の俺はちょっとやばかったけどね。
平気な意識が残っていると、すぐに治るっぽい。
たくさんのハードディスクにデータのバックアップをしている感じかな。
一個がクラッシュしてもすぐに復旧できるみたいな。
まあとにかく問題はなかったみたいなんだけど……。
疑問の表情でアルメルを見るエド。
ロロコとラッカムさんも彼女を見る。
俺もそちらに兜の正面を向ける。
みんなに見られて縮こまりつつ、アルメルは答える。
「魔響震の影響を抑える術式自体は問題ないんです。ただ、その力を逃す部分に問題がありまして……。本当なら外に放出しなければいけないんですけど、途中の式を一つだけ逆にしちゃったせいで、力が鎧自体に向かってしまうんです」
うーん。
どういうこと?
あの鎧は、魔響震の中でも魔法を使えるようにと用意されたものらしい。
魔法使いがあれを着て、魔法を使ってドラゴンを攻撃するつもりだったのだ。
魔響震の影響が外に行こうが鎧自体に行こうが、魔法が使えればいいんじゃね?
俺だって、俺の霊体に影響が出ないなら全然オッケーなんだけど。
「なるほど……」
でもエドはなんか問題点を理解したらしい。
「どういうことだ?」
そう問うラッカムさんに対してエドは答える。
「通常、魔響震は物質には影響を与えませんが、ドラゴンほどの多量の魔力を有する存在の影響なら話はべつです。あらゆる物質は、その割合に差はあれど魔力を有しているものですからね」
なるほど……?
「しかもあの鎧は、術式のミスによって魔響震の力をあえて集めるような作りになってしまっているわけです。ある程度なら耐えられるでしょうが、魔響震を浴び続けると、強度の限界がくることになります」
なるほどなぁ、つまり……?
「いずれ、全ての鎧の全てのパーツが粉々に砕け散るでしょうね」
うおおおおおおおおおいっ!?
だめじゃん!
俺これからその魔響震渦巻くドラゴンのところへ飛び込もうとしてるんですけど!
そんなもん、わざわざ鎧を壊しにいくようなもんじゃん!
「ちなみに、鎧はどれくらい保つと思われますか?」
エドがアルメルに尋ねる。
冷静だなぁあんた!
「えっと……さっきの規模の魔響震なら、十時間くらいだと思います」
ん……?
けっこう保つね?
なぁんだ。
心配することないじゃん。
じゃあいけるじゃん。
「ということは、ドラゴンが復活すれば、十分くらいしか保たないわけですね」
〈え、なんでそうなるの?〉
「ドラゴンが復活すれば、先ほどの十倍以上の魔響震が発生するからですよ。それにあなたはドラゴンに向かうわけですから、より発生源に近くことになりますし」
うわああああああ!
十分って……。
これあれじゃん。
ビルに爆弾が仕掛けられました、みたいな状況じゃん。
次元装置はあと十分。
それまでに解除しないとドカン!
しかも爆弾を解除できる立場の俺はズブの素人。
ヤバいって。
もし間に合わなくて鎧が粉々になっちゃったらどうする?
最悪、ここに別の鎧があるから俺自身が消滅することはないけど。
ドラゴンを阻止できないわけだから、どっちにしろ街ごと滅ぶって話だよね?
「……今から避難しても間に合わないな」
ラッカムさんが言う。
「ええ。もうすぐにでもドラゴンは復活すると思います」
エドが答える。
だからあんたなんでそんな冷静なんだよ!
「いやああああああ! 死にたくないいいいいいいい!」
であんたは怯えすぎだアルメル!
いや、どっちかっていうとこれが普通の反応だよな。
「大丈夫。リビたんならなんとかしてくれる」
ロロコまでそうやって落ち着いてるもんだから、そっちが普通みたいに見えちゃう。
〈そんな信頼されても困るぞ〉
「他に誰もできない。だから、うまくいかなくたって誰もリビたんを責めたりしない」
ん。
まあ、そうかもな。
っていうか、失敗したら全員死ぬし、責めようがない気もするけどな。
〈……わかったよ〉
しょうがねえな。
ロロコにそんなふうに言われたら、がんばらないわけにいかないだろ。
よし。
いくぞ、五十四体の俺!
湖に向かうリビングアーマー軍団は一気に加速。
ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン!
金属音を響かせて大地を踏み鳴らしひた走る。
周囲にいる亀モンスターが突っ込んでこようとするが、クラクラや他の冒険者や傭兵みたいな人たちがそれを抑えてくれる。
俺は一気に湖へ向かう。
そのときだ。
五十四体の俺の目の前に巨大な滝が突然現れた。
は?
なに?
一瞬わけが分からなくなったけど、すぐに理解した。
これ、湖だ。
湖の水が突然ザバー!って持ち上がったんだ。
視界一杯に広がる、縦にも横にもめちゃくちゃデカい滝。
なんでそんなことになったか?
原因は一つしかないよな。
〈うわ、マジかよ……〉
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