79 / 286
第2章 バリガンガルド編
69 リビング戦隊アマージャー参上!
しおりを挟む
どうも、リビングアーマの俺です。
どうも、リビングアーマの俺その2です。
どうも、リビングアーマの俺その3です。
どうも、リビングアーマの俺その4です。
どうも、リビングアーマの俺その5です。
五人揃って全員俺です!
おいおい。
腕だけの俺もいるのを忘れんなよ。
自分にツッコミを入れてる場合じゃない。
このままじゃ意味がわからないだろう。
ラッカムさんも五体の俺を見て目を丸くしてる。
なにがあったのか。
ちょっと場所を移して、時間もちょっと遡ろう。
◆◇◆◇◆
左脚の俺は、エドと一緒に冒険者ギルドの地下室に入った。
あ、エドってのはチェインハルト商会の会長ね。
ギルドに冒険者用の道具を提供している大きな組織。
そんな組織のトップのわりにまだ若い、行けすかない感じの男。
しかし彼は俺に敵対する気はないらしい。
〈これは……〉
俺はその地下室に並んでいるものを見て驚いた。
そこには、今俺のパーツになっているのと同じような鎧が大量に並べられていた。
ところどころに裏側から打ち出した畝があって、強度がアップされている。
たしか北方鎧だっけ?
ヴォルフォニア帝国でよく使われる鎧らしい。
それが部屋中にびっしり。
たぶん五十体くらいあるんじゃないかな。
「チェインハルト商会が対ドラゴン対策用に用意していた魔導鎧です」
魔導鎧?
「ドラゴンは激しい魔響震を引き起こします。魔響震は周囲の魔力を歪め、魔法の発動を妨害するんです。この鎧はそれを防ぐ仕掛けが施してあります。まあ、まだ試作段階ではありますが」
あ。
ひょっとしてさっきの地震で俺が意識を失ったのってそのせい?
俺のベースは霊体で、魔力で鎧に定着してるようなものだから。
前にダンジョンで起きた魔響震のときはグラグラする程度だったけど。
ドラゴンが起こすのは相当激しいってことなんだろう。
で、この鎧はそれを防いでくれると。
なるほど……。
〈……ん、まさか、これを使ってドラゴンを倒せとか言うんじゃないだろうな〉
「いえいえ。そんな無茶は言いませんよ」
なんだ、よかった――。
「封印してくれればそれで構いません」
〈けっきょく戦わせるつもりなんじゃねーか!〉
冗談じゃねえよー。
そのドラゴン、七つの街を滅ぼしたとか言ってたよね?
〈そんなの軍隊に任せればいいじゃん〉
「無理ですね。この辺りの帝国軍をかき集めてもドラゴンを抑えるなんてとてもとても」
〈軍隊にも無理なもんをリビングアーマー一体にやらせようとすんなよ!〉
「いえ、一体だけではないでしょう」
〈んあ?〉
どういうことだ?
俺以外にもリビングアーマーがいるのか?
それともエドの部下に精鋭の魔法使い集団でもいるのかな?
そいつらがこの鎧を着て手伝ってくれるとか?
と思ったら全然違った。
「あなたがここにある鎧を全て操ればいいんです」
〈…………はぁ?〉
なに言ってるんだこの人。
たしかに俺は今まで鎧の各パーツに意識を分割させて操ってきた。
鱗状鎧のそれぞれの板とか相当な数だった。
けど、あれはあくまで一体分の鎧を分割してたからできたのだ。
そう告げると、エドは首を振る。
「いえ、あなたにはすでにそれ以上のことができるはずですよ」
そう言ってエドは本を開く。
あ、それ、俺の冒険書。
こいつが拾っといてくれてたのか。
……銅貨が入ってた袋はないっぽいな。
俺の全財産……。
ってまあ、拾ったものだからいいんだけどさ。
それより冒険書だ。
エドは俺のステータスのページを開いて言ってくる。
ちなみに俺の現在のステータスはこんな感じだ。
『リビングアーマー LV.24 名前:なし
HP:1409/1409
MP:756/756
物理攻撃力:321
物理防御力:435
魔法攻撃力:12
魔法抵抗力:14
スキル:霊体感覚+3、霊体操作+5、霊体転移+2、霊体分割+1
称号:駆け出し冒険者、初級冒険者、魔物討伐者、生還者、決死者
称号特典:魔力習得率アップLV.2、魔力変換率アップLV.2、恐怖耐性LV.4、魔力生命力変換LV.1、生命力魔力変換LV.1』
「霊体操作が5で霊体分割も表示されています。これなら充分、ここにある鎧を全て難なく操作できますよ」
〈マジで?〉
「ええ、マジです」
ほんとかよ……。
全然そんな気しないんだけどな。
でも、考えてみたら、これまで複数の鎧を動かす機会自体なかったんだよな。
ほとんどダンジョンの中だったし。
じゃあ……できるのか?
〈……やってみる〉
俺は意識を集中する。
ノリとしてはこれまで別の鎧に意識を移したり、分割してきたのと同じだ。
目の前にある鎧を自分の身体だと思い込むようにして……。
うっ……。
一瞬の酩酊感。
その後すぐに視界が切り替わった。
〈…………おお!〉
目の前に俺の左脚パーツがある。
同時に、左脚パーツも目の前の立派な鎧の俺を見ている。
うわ、変な感じ。
しかし気持ち悪さはないな。
自分の意識が複数の身体に分かれている感覚自体は慣れてるからな。
「ほらね、できたでしょう?」
得意げに言ってくるエドがちょっとイラッとするが、彼の言った通りだった。
〈ああ、これなら……〉
ヒュッ、と隣の鎧に意識をコピーする。
お、コツを掴んだからか、今度は簡単だったな。
よし。
ヒュッ。
ヒュッ。
ヒュッ――。
と意識を次々コピーして、俺はあっという間に部屋中の鎧を自分のものにする。
すっげー!
部屋にある鎧全部に俺の意識が宿った。
全部で五十四体あった。
さっき目で見たときはざっくりとしかわからなかったのにな。
自分の身体になると数まで簡単に把握できるようになった。
不思議な感じだ。
まったく、どんどん人間離れしてくな、俺……。
〈けど……これでドラゴンを倒せるのか?〉
俺が動かせるとしても、これじゃ鎧着た普通の人間が五十四人ってのと変わらない。
俺は魔法を使えないしな。
軽く浮いたりはできるけど。
戦闘訓練は受けてないのでたぶん兵士より弱いぞ。
「さっきも言いましたが、倒す必要はありません。封印してくれればいいのです」
そうだった。
そう言ってたな。
でも、その封印も俺できないんだけど……。
と思ってたら、エドはなにか大きな板を渡してきた。
盾にするとちょうど良さそうなサイズ。
ただ、形は真四角であまり盾っぽくない。
そして表面になんか複雑な魔法陣が描かれてる。
〈これは?〉
「魔力を封印する術式です。これを体内にほうり込めれば、ドラゴンの魔力がこの術式に吸収され、ドラゴンはふたたび眠りにつくでしょう」
なるほど……。
っていやあなた、簡単に言いますけどね?
体内に放り込むって、それ口からってことだよね?
他にないもんね?
それドラゴンの口の正面に立たなきゃ無理でしょ。
ドラゴンだもん、火吐いたりするんじゃないの?
俺そんなの浴びたくないんだけど。
そう言うと、エドは苦笑する。
「問題ないでしょう。あなたは痛みを感じませんし、その鎧は魔法に対する抵抗力もあります。だいたい、もし一体くらい消滅したとしても困らないでしょう」
あ、そっか。
たしかに。
そう考えると、人間の魔法使いより俺はずっと適役だな。
「どうです? やっていただけますか?」
エドの言葉に、俺は頷いた。
「わかった――」
どうも、リビングアーマの俺その2です。
どうも、リビングアーマの俺その3です。
どうも、リビングアーマの俺その4です。
どうも、リビングアーマの俺その5です。
五人揃って全員俺です!
おいおい。
腕だけの俺もいるのを忘れんなよ。
自分にツッコミを入れてる場合じゃない。
このままじゃ意味がわからないだろう。
ラッカムさんも五体の俺を見て目を丸くしてる。
なにがあったのか。
ちょっと場所を移して、時間もちょっと遡ろう。
◆◇◆◇◆
左脚の俺は、エドと一緒に冒険者ギルドの地下室に入った。
あ、エドってのはチェインハルト商会の会長ね。
ギルドに冒険者用の道具を提供している大きな組織。
そんな組織のトップのわりにまだ若い、行けすかない感じの男。
しかし彼は俺に敵対する気はないらしい。
〈これは……〉
俺はその地下室に並んでいるものを見て驚いた。
そこには、今俺のパーツになっているのと同じような鎧が大量に並べられていた。
ところどころに裏側から打ち出した畝があって、強度がアップされている。
たしか北方鎧だっけ?
ヴォルフォニア帝国でよく使われる鎧らしい。
それが部屋中にびっしり。
たぶん五十体くらいあるんじゃないかな。
「チェインハルト商会が対ドラゴン対策用に用意していた魔導鎧です」
魔導鎧?
「ドラゴンは激しい魔響震を引き起こします。魔響震は周囲の魔力を歪め、魔法の発動を妨害するんです。この鎧はそれを防ぐ仕掛けが施してあります。まあ、まだ試作段階ではありますが」
あ。
ひょっとしてさっきの地震で俺が意識を失ったのってそのせい?
俺のベースは霊体で、魔力で鎧に定着してるようなものだから。
前にダンジョンで起きた魔響震のときはグラグラする程度だったけど。
ドラゴンが起こすのは相当激しいってことなんだろう。
で、この鎧はそれを防いでくれると。
なるほど……。
〈……ん、まさか、これを使ってドラゴンを倒せとか言うんじゃないだろうな〉
「いえいえ。そんな無茶は言いませんよ」
なんだ、よかった――。
「封印してくれればそれで構いません」
〈けっきょく戦わせるつもりなんじゃねーか!〉
冗談じゃねえよー。
そのドラゴン、七つの街を滅ぼしたとか言ってたよね?
〈そんなの軍隊に任せればいいじゃん〉
「無理ですね。この辺りの帝国軍をかき集めてもドラゴンを抑えるなんてとてもとても」
〈軍隊にも無理なもんをリビングアーマー一体にやらせようとすんなよ!〉
「いえ、一体だけではないでしょう」
〈んあ?〉
どういうことだ?
俺以外にもリビングアーマーがいるのか?
それともエドの部下に精鋭の魔法使い集団でもいるのかな?
そいつらがこの鎧を着て手伝ってくれるとか?
と思ったら全然違った。
「あなたがここにある鎧を全て操ればいいんです」
〈…………はぁ?〉
なに言ってるんだこの人。
たしかに俺は今まで鎧の各パーツに意識を分割させて操ってきた。
鱗状鎧のそれぞれの板とか相当な数だった。
けど、あれはあくまで一体分の鎧を分割してたからできたのだ。
そう告げると、エドは首を振る。
「いえ、あなたにはすでにそれ以上のことができるはずですよ」
そう言ってエドは本を開く。
あ、それ、俺の冒険書。
こいつが拾っといてくれてたのか。
……銅貨が入ってた袋はないっぽいな。
俺の全財産……。
ってまあ、拾ったものだからいいんだけどさ。
それより冒険書だ。
エドは俺のステータスのページを開いて言ってくる。
ちなみに俺の現在のステータスはこんな感じだ。
『リビングアーマー LV.24 名前:なし
HP:1409/1409
MP:756/756
物理攻撃力:321
物理防御力:435
魔法攻撃力:12
魔法抵抗力:14
スキル:霊体感覚+3、霊体操作+5、霊体転移+2、霊体分割+1
称号:駆け出し冒険者、初級冒険者、魔物討伐者、生還者、決死者
称号特典:魔力習得率アップLV.2、魔力変換率アップLV.2、恐怖耐性LV.4、魔力生命力変換LV.1、生命力魔力変換LV.1』
「霊体操作が5で霊体分割も表示されています。これなら充分、ここにある鎧を全て難なく操作できますよ」
〈マジで?〉
「ええ、マジです」
ほんとかよ……。
全然そんな気しないんだけどな。
でも、考えてみたら、これまで複数の鎧を動かす機会自体なかったんだよな。
ほとんどダンジョンの中だったし。
じゃあ……できるのか?
〈……やってみる〉
俺は意識を集中する。
ノリとしてはこれまで別の鎧に意識を移したり、分割してきたのと同じだ。
目の前にある鎧を自分の身体だと思い込むようにして……。
うっ……。
一瞬の酩酊感。
その後すぐに視界が切り替わった。
〈…………おお!〉
目の前に俺の左脚パーツがある。
同時に、左脚パーツも目の前の立派な鎧の俺を見ている。
うわ、変な感じ。
しかし気持ち悪さはないな。
自分の意識が複数の身体に分かれている感覚自体は慣れてるからな。
「ほらね、できたでしょう?」
得意げに言ってくるエドがちょっとイラッとするが、彼の言った通りだった。
〈ああ、これなら……〉
ヒュッ、と隣の鎧に意識をコピーする。
お、コツを掴んだからか、今度は簡単だったな。
よし。
ヒュッ。
ヒュッ。
ヒュッ――。
と意識を次々コピーして、俺はあっという間に部屋中の鎧を自分のものにする。
すっげー!
部屋にある鎧全部に俺の意識が宿った。
全部で五十四体あった。
さっき目で見たときはざっくりとしかわからなかったのにな。
自分の身体になると数まで簡単に把握できるようになった。
不思議な感じだ。
まったく、どんどん人間離れしてくな、俺……。
〈けど……これでドラゴンを倒せるのか?〉
俺が動かせるとしても、これじゃ鎧着た普通の人間が五十四人ってのと変わらない。
俺は魔法を使えないしな。
軽く浮いたりはできるけど。
戦闘訓練は受けてないのでたぶん兵士より弱いぞ。
「さっきも言いましたが、倒す必要はありません。封印してくれればいいのです」
そうだった。
そう言ってたな。
でも、その封印も俺できないんだけど……。
と思ってたら、エドはなにか大きな板を渡してきた。
盾にするとちょうど良さそうなサイズ。
ただ、形は真四角であまり盾っぽくない。
そして表面になんか複雑な魔法陣が描かれてる。
〈これは?〉
「魔力を封印する術式です。これを体内にほうり込めれば、ドラゴンの魔力がこの術式に吸収され、ドラゴンはふたたび眠りにつくでしょう」
なるほど……。
っていやあなた、簡単に言いますけどね?
体内に放り込むって、それ口からってことだよね?
他にないもんね?
それドラゴンの口の正面に立たなきゃ無理でしょ。
ドラゴンだもん、火吐いたりするんじゃないの?
俺そんなの浴びたくないんだけど。
そう言うと、エドは苦笑する。
「問題ないでしょう。あなたは痛みを感じませんし、その鎧は魔法に対する抵抗力もあります。だいたい、もし一体くらい消滅したとしても困らないでしょう」
あ、そっか。
たしかに。
そう考えると、人間の魔法使いより俺はずっと適役だな。
「どうです? やっていただけますか?」
エドの言葉に、俺は頷いた。
「わかった――」
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる