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4.5歳なので急に賢くはなりません
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「めあー!ごほんよんで!」
めあとは、メアリーの事だ。クレア付きのメイドだ。
5歳児クレアはまだ甘ったれデブなだけなので、メイドに嫌がらせとかはしてないから、嫌われてはいない。
ゲームではメイドに嫌がらせというかセクハラしてたようだが、それはまあ性的なあれに目覚めてからだろう。
デブにセクハラされるとか、普通にきもい。
「え、あ、ご本、ですね?どのようなお話しがよろしいですか?」
普段寝るか食べるか外で転がるかしかしないクレアの読書宣言に驚いたようだが、公爵家のメイドは順応性が高い。
「ぼうけんするやつ!」
「畏まりました。すぐお持ち致します。」
始まりました、俺、矯正計画。
5歳児が突然
「俺は前世を思い出した。死にたくないからもう甘やかさないでくれ。俺は真っ当に…いや、冒険者として生きていきたいんだ。」
とか言い出したらたぶんあの母様は発狂して倒れてしまう。下手するとお前を殺して私も死ぬモードに突入する。知らんけど。
1番良いのは本で見た王子とか勇者とかに憧れて、
「ぼくもおうじさまみたいになる!つよくてやさしくて、かっこいいの!」
とかいって剣とか魔法とか使いたいってあ~~~魔法使いてぇ~~~~(発作)
「クレア様!お持ちしました!勇者様と魔王のお話ですよ~!」
「わぁーい!……よんで!」
「畏まりました。こほん。むかしむかしあるところに……」
衝撃的事実が判明した。
なんとクレアは字が読めなかった!よって俺も読めない!!
あれ?5歳って事は幼稚園生?読めるよな普通?あ、そっか、母様が俺を泣かせた(誤解)からって教育係辞めさせたんだ。お勉強は学園に通うからその時習えばいいわってええ、無理だよ、勉強してない子が突然1日何時間も机と向き合えないよ、だからクレア成績が悪かったのでは。
「めあは、なんで、ごほんよめるの?」
「…?ああ、この文字を読んでいるんですよ。」
「ぼくもよみたい!どうすればよめるの?」
「そうですね、では1文字ずつ覚えていきましょうか。」
「うん!」
教育再開!明日からはメアリーが教育係につくそうです。
━━━━━━━━━━━━━━━
翌日。メアリーに字を教えて貰っていると母様が入ってきた。
そしてメアリーと勉強してる俺をみて顔を顰める。
「あなた、そこで何をしているの?クレアは病み上がりなのに、まさか勉強させているの?」
いや、させろ。
メアリーが怯えているので、ここは無邪気に対応。
「おかあさま!めあすごいの!じがよめるんだって!ぼくもよみたくてね、そしたら、めあがね、ぼくもよめるよって!ぼくもおかあさまにね、ごほんよんであげるの!!」
ちっちゃい子って長文喋るときめちゃくちゃ必死で可愛いよなと思いつつ。
「クレア…!なんて優しい良い子なの!母様嬉しいわ。」
「クレア様は覚えがとてもお早いですわ。先程の絵本でしたら直ぐにおひとりで読めるようになると思いますよ。」
気を良くした母と、ついでによいしょしてくるメアリー。この日はそんな2人に褒められながら字を覚えた。
外国語覚えるのは時間がかかると思ったけど、なんだかすんなり入ってきて覚えやすい。微・言語チートとか持ってたりして。この調子で頑張ります!
めあとは、メアリーの事だ。クレア付きのメイドだ。
5歳児クレアはまだ甘ったれデブなだけなので、メイドに嫌がらせとかはしてないから、嫌われてはいない。
ゲームではメイドに嫌がらせというかセクハラしてたようだが、それはまあ性的なあれに目覚めてからだろう。
デブにセクハラされるとか、普通にきもい。
「え、あ、ご本、ですね?どのようなお話しがよろしいですか?」
普段寝るか食べるか外で転がるかしかしないクレアの読書宣言に驚いたようだが、公爵家のメイドは順応性が高い。
「ぼうけんするやつ!」
「畏まりました。すぐお持ち致します。」
始まりました、俺、矯正計画。
5歳児が突然
「俺は前世を思い出した。死にたくないからもう甘やかさないでくれ。俺は真っ当に…いや、冒険者として生きていきたいんだ。」
とか言い出したらたぶんあの母様は発狂して倒れてしまう。下手するとお前を殺して私も死ぬモードに突入する。知らんけど。
1番良いのは本で見た王子とか勇者とかに憧れて、
「ぼくもおうじさまみたいになる!つよくてやさしくて、かっこいいの!」
とかいって剣とか魔法とか使いたいってあ~~~魔法使いてぇ~~~~(発作)
「クレア様!お持ちしました!勇者様と魔王のお話ですよ~!」
「わぁーい!……よんで!」
「畏まりました。こほん。むかしむかしあるところに……」
衝撃的事実が判明した。
なんとクレアは字が読めなかった!よって俺も読めない!!
あれ?5歳って事は幼稚園生?読めるよな普通?あ、そっか、母様が俺を泣かせた(誤解)からって教育係辞めさせたんだ。お勉強は学園に通うからその時習えばいいわってええ、無理だよ、勉強してない子が突然1日何時間も机と向き合えないよ、だからクレア成績が悪かったのでは。
「めあは、なんで、ごほんよめるの?」
「…?ああ、この文字を読んでいるんですよ。」
「ぼくもよみたい!どうすればよめるの?」
「そうですね、では1文字ずつ覚えていきましょうか。」
「うん!」
教育再開!明日からはメアリーが教育係につくそうです。
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翌日。メアリーに字を教えて貰っていると母様が入ってきた。
そしてメアリーと勉強してる俺をみて顔を顰める。
「あなた、そこで何をしているの?クレアは病み上がりなのに、まさか勉強させているの?」
いや、させろ。
メアリーが怯えているので、ここは無邪気に対応。
「おかあさま!めあすごいの!じがよめるんだって!ぼくもよみたくてね、そしたら、めあがね、ぼくもよめるよって!ぼくもおかあさまにね、ごほんよんであげるの!!」
ちっちゃい子って長文喋るときめちゃくちゃ必死で可愛いよなと思いつつ。
「クレア…!なんて優しい良い子なの!母様嬉しいわ。」
「クレア様は覚えがとてもお早いですわ。先程の絵本でしたら直ぐにおひとりで読めるようになると思いますよ。」
気を良くした母と、ついでによいしょしてくるメアリー。この日はそんな2人に褒められながら字を覚えた。
外国語覚えるのは時間がかかると思ったけど、なんだかすんなり入ってきて覚えやすい。微・言語チートとか持ってたりして。この調子で頑張ります!
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