上 下
621 / 639

デンゲルの希望

しおりを挟む
デンゲル人テレスが長いコウメイの話とその後のSNSなどの対話と通じてのガチスとデンゲルに今なおつく人々に目を覚ましてもらうべく相談の話が乗りかかった時に意見を述べようとしました。



テレスから見た場合、確かに民族主義的な憎悪ではなく、仲間のために情報を流そうというコウメイたちの話は悪ではありませんでした。

しかし、今の現状と外国の悪意という事実ゆえにある程度はやむを得ないとはいえ、このままではデンゲル人として素直に協力するわけにはいかない、そう彼は感じていました。



「コウメイたちがひだまりの先のことを考え過去の遺恨に囚われない、それは良いことです、ですがこれはひだまりの民だけの話となっています、私はデンゲル人です!デンゲルの未来のためにやりたいことがあります!」



いつも控えめなテレスが語気を荒らげて発言したので、ひだまりの仲間たちの中でも少し驚きがありました。



テレスは少し時間を置き、冷静になってから言葉を続けます。

「皆さんのこれからやろうとすることに口を出すつもりはありません、ただ、ガチス、デンゲル派の中で特に意思の固い者については私たちデンゲル人にある程度まかせてもらえないでしょうか」



「ガチスとデンゲルが混乱するとしてもその後のことを考えることも大事ではありませんか?ひだまりの皆さんが争いの後を綺麗にまとめたいというのであれば、ガチスやデンゲルについても同じ思いを持ってもいいのではと思います」



つまりテレスは敵対的なガチス、デンゲル派のひだまりの民をひだまり派だけにするのではなく、将来の新生ガチス、デンゲルにおいてひだまりとつながりを持てるようにしてはどうか?

という提案をしたのです。



これはかなり深い提案である、コウメイとヒキコモリーヌは思案にふけりました。

会議も長くなってきたので少し考える時間が欲しい、そう二人はテレスに言いました。



ひだまりの民の多くがデンゲルの内部の混乱を本音の部分では歓迎している中で、テレスは混乱の後に希望を持てるように準備をしたいと考えていました。

彼がデンゲルの希望の星となるのか否か、それはしばらく後になって判明します。



そして、コウメイとヒキコモリーヌはテレスの発言について意味深な相談をします。

その内容は次の話で紹介します。

しおりを挟む
感想 27

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

黒田官兵衛初采配、姫路青山の合戦

桜小径
エッセイ・ノンフィクション
秀吉の軍師として知られてる黒田官兵衛が初采配をとった大戦の紹介

カクヨム、noteではじめる小説家、クリエーター生活

坂崎文明
エッセイ・ノンフィクション
カクヨム、noteを中心に小説新人賞やクリエーター関連のエッセイを書いていきます。 小説家になろう、アルファポリス、E☆エブリスタ、ノベラボなどのWeb小説サイト全般の攻略法も書いていきます。 自動バックアップ機能がある『小説家になろう』→カクヨム→noteの順に投稿しています。note版がリンク機能があるので読みやすいかも。 小説家になろう版 http://ncode.syosetu.com/n0557de/ カクヨム版(567関連で公開停止) https://kakuyomu.jp/works/1177354054880246141 【続編】カクヨム、noteではじめる小説家、クリエーター生活2 作者 坂崎文明 https://kakuyomu.jp/works/16816700427247367228 note版 https://note.mu/sakazaki_dc/m/mec15c2a2698d E☆エブリスタ版 http://estar.jp/_howto_view?w=24043593 小説家になるための戦略ノート 作者:坂崎文明《感想 130件  レビュー 2件 ブックマーク登録 1063 件 総合評価 2,709pt文字数 958441文字》も人気です。 http://ncode.syosetu.com/n4163bx/

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...