ゼロからはじめる島津大河誘致

変人たちの最激戦区

ひだまりの民に若手官僚たちの会議を覚えているでしょうか。

その会議の中で、ガチスやデンゲルに与するひだまりの上級国民、メディア関係、政治家、経済界、法曹界などのスパイをひだまりの二重スパイにするというアイデアを変人バグダが提案して一時会議が大混乱しました。



実の所、はっきりスパイだと断定できる人物というのはそんなに多い訳ではなく、多くの場合、SNSでの噂や官僚たちの断片的な情報しかありませんでした。

これが何を意味するか、皆さんはお気付きでしょうか。



そうです、推定無罪という考え方で行くとほとんどの対象者は無罪となり、この作戦を行う大義名分が疑われることになります。

それゆえにひだまりの若手官僚たちは実行段階で手をこまねいて尻込みしたのでした。



しかし、これは司法の話ではなく、情報戦という名の戦争だと認識していた６人組とテレス、コウメイ、ヒキコモリーヌらはそこで話を終わりにしませんでした。

彼らはこうした汚れ仕事にふさわしいということでテレスとバグダにこの戦線を託したのです。



さて、バグダとテレスはこの戦線で見えないが確実に罠を仕掛けていきました。

彼らの恐ろしい所は、「多少の犠牲は問題視しない」所でした。

つまり、フレンドリーファイヤー、いわゆる同士討ちがあってもほとんど気に留めない方法を用いました。



かつて、とある戦争での要塞攻略戦でのこと、どうしても要塞が堅固なため攻め手の被害が甚大になる事態になりました。

それを見た指揮官は、要塞の手薄な所を攻撃するよう指示を変更するとともに、味方の攻撃中も要塞に向かって攻撃を続けるという同士討ち覚悟の戦法を許可します。



これが、敵の思惑の裏を完全についたために見事作戦を成功させることになりました。

ひだまりの民は優しく、正々堂々正面から攻め、卑怯な手や味方を無意味に犠牲にすることはないとたかをくくっていたガチスとデンゲル。



しかしひだまりきっての変人であるバグダとひだまりの民ではない泥臭い戦術にも慣れているテレスのコンビと彼らの部隊によって裏を書かれることになります。

その話はつぎに紹介します。