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猟犬を生かしてうさぎも残る その2

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猟犬は主人の意に沿わないと殺される、このメッセージをSNSで聞くことでびびって不安や疑心にかられる人は多くいました。



しかし、一方で殺されたのは無能な猟犬であって自分は優秀だ!と考える者、あるいは主人を怒らせないためにも今まで以上にガチスやデンゲルに忠誠を示そう!!と思い直したひだまりの上級国民たちもいました。



数が少なかったとはいえ、これは逆効果だったといえます。

6人組たちもこの現象は観察していましたが、今の時点ではほっておくことにしました。



上級国民以外の大多数の人々、天ぷら作戦の衣の部分を丁寧に扱うことが大切だと考えていたからです。

衣が無くなれば、上級国民もただのマイノリティーになります。

そうなれば作戦は十分成功だという判断でした。



さて、ある程度この作戦が定着した後、ある程度マニュアル化したのちにひだまりSNS戦線は女性陣たちにまかせることにしました。



そして男性陣たちはついにひだまりの民を超えてガチスとデンゲルのSNSに接触を図るよう挑戦することにしました。

これを始めるにあたり、指導的な立場として指揮や提案をしたのはテレスたちデンゲル人たちのグループでした。



ひだまりの人々も自動翻訳というシステムがあり、会話自体は可能でしたが、やはりいろいろ意思疎通に不都合があったり、文化や思考の違いがあるため、あるいはその違いがわからないので戸惑うこともありました。



そこで母国のデンゲルに精通し、比較的近い関係のガチスにも詳しいテレスのアドバイスや提案が生きてくることになります。



これまではひだまりのSNSにガチスとデンゲルの情報担当工作員と民間工作員が多数現れ一方的なコメントを残し、それをひだまりの一般の民が受信する形がパターン化していました。



ほとんどのひだまりの民が反発するコメントを書く一方、一部のひだまりの民が影響を受けて、長期的には考えや好みの点で浸透、侵略が成功していました。

見方を変えると6人組たちが理想とした漸減作戦をひだまりのグラウンドで行っていたわけです。



その一方的で劣勢な中、初めて反撃に出ることが出来ました。

そのお話は次に説明します。
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