ゼロからはじめる島津大河誘致

郭隗の馬の骨

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かつ丼天ぷら合同さくせん3

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さて、前回は罵声部隊と女性部隊の連携技で障碍者クラスタの中で楔が撃ち込まれたことをお話しました。



この手の情報戦の面白い所は実際の戦争と違って武器を使わず、敵味方が明確でないために珍妙な現象が起きることです。



それは最初に述べた楔、別の表現をするなら同士討ちということです。

障碍者クラスタに限ったことではないですが、組織が結束するときに大事な要素として「共通の敵」というのがあります。



つまり、罵声部隊がいる間は上級国民のようなインフルエンサーと普通の障碍者クラスタは一つにまとまる力が働いていました。

イメージとしては内側に働く感じでしょうか。



所が、この罵声部隊が引いたことでまとまる力が極端に弱くなります。

激しい戦いが終わった後、気が抜ける状態ですね。

そしてそのあとイメージとしては罵声部隊とは逆の力、ベクトルの言葉を発する女性部隊が登場して、まるで陶器にヒビが入るように障碍者クラスタは崩れていきます。



しかし、このインフルエンサーたちと一般の障碍者たちを分けた最後の一撃はインフルエンサーのコメントから発せられました。



彼は一連の騒動が落ち着いたときにはひたすら自己弁護と罵声部隊顔負けの汚い罵声のオンパレードを繰り返していました。



しかし、これが収まると今度は仲間であるはずの障碍者クラスタに対して罵声を浴びせてきました。



彼の言い分はこうです。

「自分がこんだけ頑張ったのにこうしたいわれのない誹謗中傷が起きたのは障害者たちが弱く情けないからだ」



それからも、身内などから言葉をたしなめるように遠慮がちに、あるいは遠回りで彼のプライドを傷つけないように提案されましたが、馬耳東風聞き流していました。



そうして障碍者クラスタの一部が彼の言葉に絶望と不信のコメントがあることを見つけた時についにあるメッセージを発しました。



「私の正しい意見に従わない者、裏切るものは一人残らず××だ」 (注意 ××は差別用語の為表記不可)



いままで障碍者の味方ということがほぼ唯一の美点であった彼のこの言葉は障碍者クラスタの成員たちに破壊的な不信と絶望と憎しみを与えました。

こうして、インフルエンサーとそのごくわずかな取り巻きたちの集団と大部分を占める普通の障碍者たちは決定的な形で分裂しました。



こうしてかつ丼天ぷら合同さくせんは最終局面を迎えることになります。
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