ゼロからはじめる島津大河誘致

郭隗の馬の骨

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天ぷら作戦

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この手のコードネームはあまり真面目じゃない方が良い。

なぜなら相手に万が一バレてもいいようにしなければならず、そこからヒントを与えてはならないからだ。



「オーベル」 男性で悪、即、滅を信条とする大学生が珍しく発言しまいた。

彼は悪は嫌いでしたが、それゆえに善人を騙す悪の手口については並々ならぬ関心と知識を持っていました。



元々、寡黙、内気な人物でしたがこここのような事態「沈黙は金」ではなく時流に流されればOUT、そして時間だけが過ぎてゆくのもまた悪を容認すると判断したようです。



とはいえ、天ぷら作戦という提案に対してマジレスならぬマジコメだったため天然の「サン」が最初に笑い、その後から残りの仲間たちが噴き出し笑いをしてしまいました。



「オーベル」は気難しい男でしたが短気な人物ではなかったので少し困惑しつつも紳士のように怒らずに一通り笑いが収まった後話を続けました。



ひだまりの民が真面目でお人よし、命令されれば素直に従う特性を彼らは利用している。

でもそれは今までひだまりの民の指導者が相対的にはまともだったことが多い、その経験測からくるものだ。



それゆえガチスやデンゲルの傀儡であるこれらの教祖達が従うに足らない存在だと教えていけば、天ぷらとそれについている衣の関係のように、剥がれ落ちていくのは間違いない。



話を聞いていた5人組はうなずいていましたが、少したって変わり者のバグダが異論をはさみました。



教祖が従うに足らない存在である点は多くの場合事実だから否定はしないよ。

でも、教祖を批判することで果たして信者はこちらの思惑通りに考えてくれるのかな?



むしろ、逆に天ぷらがカチコチの餅になったりしないかな?

そこが心配。



オーベルは不機嫌そうな雰囲気でしたが、元が不愛想なのでどのくらい不機嫌なのかは分かりません。

でも、沈黙して考えている風でした。



他の4人組は割合の差はあるもののオーベルの案もバグダの反論も一理あると思いこれまた思案しているようでした。



さて、この後の話はどうなっていくのか。

次回、「かつ丼作戦」に続きます。
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