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郭隗の馬の骨

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6人組とヒキコモリーヌとテレス

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6人組とヒキコモリーヌとの詳しい会話は残っていません。

しかし、彼らがヒキコモリーヌといろいろな情報や意見を交換するうちに気が付いたことがあります。



一つは彼女らの主要な目的はメディア改革にあったことです。

これは6人組にとっても悪い話ではありませんでした。



二つ目にデンゲル人に関してはほとんど話題にはしても憎悪は感じなかったことです。

これは当時の空気を考えると特異な事でした。



と同時に6人組としては激戦、あるいはもっとも面倒な問題だと感じ恐れを抱いていたので安心材料でした。



「君子危うきに近寄らず」です。

そして、彼女自身についても社会的地位と知性、そしてメディアを含む多くの人脈がありました。



その大きな産物として新聞やテレビなどの裏情報や行政の動きなどを断片的にではありますが6人組に知らせることが出来ました。



ヒキコモリーヌから見てもこの6人組との出会いは大きな収穫でした。

まず何よりも大きな点として彼らは「真剣」でした。



初めは手探りで話をしてましたが、信用があると判断されたのちに6人組は今までの顛末を大まかにカミングアウトしました。



ヒキコモリーヌから見ると熱意があるものは用心深さが足りず、冷静な者は危機感や緊張感が足りていませんでした。



しかしこの6人組は気構えが違います。

そして、能力的にもとても優れていると判断しました。



才能と様々な能力を持つ彼女にも持っていないものがありました。

彼女もまた上級国民であり、信頼できるほどの一般人と出会う機会が今までありませんでした。



その点でも6人組は貴重な存在でした。



ヒキコモリーヌは明言しませんでしたが、もう一つ大事な要素がありました。

それは、彼らが若いということです。



今の体制、勢力分布にばかり目がいく老人や大人たちにとって彼らは眼中にない存在でした。



つまり、旧体制派から見ればまだ見ぬ秘密兵器、そしてヒキコモリーヌから見れば新兵器であり決戦兵器のような存在でした。



彼女がそのことをこの場で話さなかったのは空気を読んだこともそうですが、彼女自身自分を新兵器、決戦兵器と考えていました。



一見すると真摯で熱い話に聞こえますが、要するに彼女は自分も若くて優秀だという自信を持っていた、そう見るとなんだか引っかかるものがありますね。(笑)



この一連のやり取りとさらなる協力関係の後、6人組はヒキコモリーヌからテレスというデンゲル人とその仲間たちの集団についてしることになります。



それについては次回にお話することにしましょう。
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