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テレビ放映戦国大名総選挙その62 織田信長
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前の章で意味深に紹介したある人物、それは武田信玄です。
以前少し触れましたが、彼は外交上いろいろな不義理を犯しましたが、その関係をなんとかつくろったようです。
武田の背後にいる北条と何とかよりを戻し、上杉には一向一揆による混乱で足止めをしました。
そして甲斐、信濃、駿河などから軍勢をかき集め織田信長と徳川家康に対して決戦を挑むべく西上作戦と言われる軍事行動を開始しました。
織田信長としては武田信玄とはことを構えたくなかったらしく、それまで盟友の徳川家康が武田と戦っても表立っては援助しませんでした。
それだけでなく、姻戚関係を結んだり、まめに手紙やプレゼントを送ってご機嫌取りをしています。
しかし、今回は武田信玄の方が退路を断つが如く全力で攻めかかってきました。
これは将軍足利義昭が全国の大名に反信長での決起を促したために信玄が応じたという説と、信玄の方から義昭に勧めたという説があるそうですが順序が変わるだけで信長にとっては将軍の再度の裏切り以外の何物でもありませんでした。
こうしてまたもやこじれた信長と将軍の関係でしたが、正親町天皇からの勅命が出され、4月5日に義昭と信長はこれを受け入れて和睦しました。
この一週間後武田信玄は病没したとなっています。
それから3か月後に将軍はまたもや信長に敵対し再び挙兵して、槇島城に立て籠もりますが、信長は義昭を破り追放しました。
この時をもって室町幕府は崩壊し、織田信長が室町幕府に変わって朝廷の元天下を差配するということになりました。
将軍義昭は各地を転々としながら、毛利家にたどり着き引き続き反信長勢力として暗躍しますがもはや歴史的にはその役割を終えた形となりました。
さて、皆様は一連の流れを見てどのように感じたでしょうか。
私はよくもまあ信長は我慢したなあと思います。
これだけ不義理と裏切りをしながら将軍が生きているというだけでもすごいと思います。
信長が自分の意に沿わない人間にはその短気さゆえに許さないという見方が極めて強いことを考えるとこれは異例中の異例と言えるでしょう。
確かに将軍は彼の部下でも同僚でもありませんが、敵であり実力的にはまるで相手にならない小物でした。
逆に言えばここまで我慢して、なお役に立たず裏切られたために信長の「幕府の権威」に対する認識が憎しみに変わったのは仕方ないと私などは思います。
この後、明智光秀の元にかつての室町幕府の役人が配下に加わりますが信長としては信用できない感があって当然な感じかと思います。
信長は望んでではなく、やむをえぬ成り行きで面倒な幕府の代わりを引き受けることになりました。
そして、それがどのような結末になったか、説明の必要はないかもしれませんね。
長くなりましたのでこの辺で、補足と次の宗教については次の章で紹介します。
以前少し触れましたが、彼は外交上いろいろな不義理を犯しましたが、その関係をなんとかつくろったようです。
武田の背後にいる北条と何とかよりを戻し、上杉には一向一揆による混乱で足止めをしました。
そして甲斐、信濃、駿河などから軍勢をかき集め織田信長と徳川家康に対して決戦を挑むべく西上作戦と言われる軍事行動を開始しました。
織田信長としては武田信玄とはことを構えたくなかったらしく、それまで盟友の徳川家康が武田と戦っても表立っては援助しませんでした。
それだけでなく、姻戚関係を結んだり、まめに手紙やプレゼントを送ってご機嫌取りをしています。
しかし、今回は武田信玄の方が退路を断つが如く全力で攻めかかってきました。
これは将軍足利義昭が全国の大名に反信長での決起を促したために信玄が応じたという説と、信玄の方から義昭に勧めたという説があるそうですが順序が変わるだけで信長にとっては将軍の再度の裏切り以外の何物でもありませんでした。
こうしてまたもやこじれた信長と将軍の関係でしたが、正親町天皇からの勅命が出され、4月5日に義昭と信長はこれを受け入れて和睦しました。
この一週間後武田信玄は病没したとなっています。
それから3か月後に将軍はまたもや信長に敵対し再び挙兵して、槇島城に立て籠もりますが、信長は義昭を破り追放しました。
この時をもって室町幕府は崩壊し、織田信長が室町幕府に変わって朝廷の元天下を差配するということになりました。
将軍義昭は各地を転々としながら、毛利家にたどり着き引き続き反信長勢力として暗躍しますがもはや歴史的にはその役割を終えた形となりました。
さて、皆様は一連の流れを見てどのように感じたでしょうか。
私はよくもまあ信長は我慢したなあと思います。
これだけ不義理と裏切りをしながら将軍が生きているというだけでもすごいと思います。
信長が自分の意に沿わない人間にはその短気さゆえに許さないという見方が極めて強いことを考えるとこれは異例中の異例と言えるでしょう。
確かに将軍は彼の部下でも同僚でもありませんが、敵であり実力的にはまるで相手にならない小物でした。
逆に言えばここまで我慢して、なお役に立たず裏切られたために信長の「幕府の権威」に対する認識が憎しみに変わったのは仕方ないと私などは思います。
この後、明智光秀の元にかつての室町幕府の役人が配下に加わりますが信長としては信用できない感があって当然な感じかと思います。
信長は望んでではなく、やむをえぬ成り行きで面倒な幕府の代わりを引き受けることになりました。
そして、それがどのような結末になったか、説明の必要はないかもしれませんね。
長くなりましたのでこの辺で、補足と次の宗教については次の章で紹介します。
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