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郭隗の馬の骨

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テレビ放映戦国大名総選挙その41 武田信玄

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前の章で武田信玄のドラマ化で長野などの地元の反応について少し考察しました。

実はこの点は九州戦国大河ドラマを実現するうえで是非とも知ってほしい事柄です。



まず、武田信玄を研究する学者が多く歴史についての認識である程度のコンセンサスがあるというのがとても大きいです。



そしてそれは大河ドラマ放映中に沢山の書籍(専門書から漫画まで)が発売されて、沢山の人に知ってもらう絶好の機会です!



前の章でも触れましたが、主人公の武田信玄もつらい思いや葛藤や失敗をしていて、それを過不足のない仕方でドラマとして表現しているので、長野の武将が負けるシーンがあっても、それを歴史的事実として受け入れることが出来ます。



もちろん、長野の皆さんの内心は複雑かもしれませんが、ドラマで中傷されたと思うのと、歴史的事実として淡々と扱うのとではやはり後者の方が受け入れやすいということはあると思います。



ちなみに戦国九州大河について話をするときに少なからず、負けたり滅ぼされた勢力のファンの方が苦情や不平を述べることがあります。



その気持ちは当然だと思いますし、侵略した側が正義で負けた側が貶められるというのは耐え難いことかと思います。



しかし、今のままでいると地方の歴史そのものが時間がたつ中で忘れられてしまう危険性の方が大きいと思います。



なので、あくまで歴史的な史実として演出するということで納得してもらえたらとお願いする限りです。



それと、長野方面は沢山のお城がありまして、歴史好きの人達にとってはとても魅力的な場所でもあります。



そして、武田信玄もそうですが、上杉謙信の時にも結構舞台として紹介されることがあるのでとても宣伝効果があります。



これも因果なことですが、かつて武田信玄が侵攻したがゆえの現象です。

そして、そうしたきっかけで1度訪れた観光客が温泉や自然や蕎麦などの食べ物を堪能する機会ともなります。



簡単に言えば、今の地元をアピールするチャンスです。

例えかつては戦場であったとしても、地元をアピールする機会、名前を知ってもらう機会と思えばこれを利用しない手はないと思います。



なんといっても公営で全国あるいは海外まで放送されているわけですからね。

長野の人達が昔の苦難を現代の大河ドラマを使ってアピールするその強さとしなやかさを九州の皆さんも見習って、今の時代に生かしてみてはどうでしょうか?



次の章ではもう少しこの点を掘り下げていきたいと思います。
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