ゼロからはじめる島津大河誘致

郭隗の馬の骨

文字の大きさ
上 下
146 / 639

アメリカの暴動と関ケ原の島津

しおりを挟む
孫子曰く、五事七計をもって戦を図るべし。
戦をする前にはきちんと状況を整理して勝てるかどうかよくよく計算するようにとのアドバイスです
その上でお断りしたいのは、今の政治を鑑みてどこの味方をするかについて私個人の考えは差し控えたいと思います。
ただ、一つ申し上げるとかつての日本がアメリカに負けたのは皆さんもご存じでありほとんどの人はあの戦争は間違いだったと考えアメリカと戦うのは失敗だったと結論づけているでしょう。
私も同じ結論です。
その上で、かつての日本人がアメリカに勝てると踏んだ理由を考慮したいとおもいます。
アメリカは1929年大恐慌が発生し経済と治安がめちゃくちゃになりました。
ある時にはホワイトハウスの前に群衆が集まり(それも多くの退役軍人が)デモを起こしていました。
今とよく似ていると思いませんか。
当時の陸軍の責任者はかの有名なダグラス マッカーサーで彼は軍隊を使って彼らを排除しました。
このような具合でアメリカ全国が乱れ風紀も悪くなっていました。
これを見て、日本の軍人達はアメリカは精神的に堕落している、たとえ物量があろうと精鋭日本なら勝てる、そう考えたのです。
事実、日清、日露の戦争では敵の方が物量が多かったにも関わらず勝利を収めました。
当時の日本人が戦争で勝つことを簡単に考えたのもこうしてみると無理からぬことでした。
さて、ここだけ見るともし今度戦争が起きてもアメリカにつくかあるいは相当な困難を覚悟しつつ中立が正解かというとそうでもありません。
なぜなら第一次、第2次大戦のアメリカは戦争直後に参加したのではなく野球の代打よろしく後から参加し情報や準備の点で有利に戦うことが出来ましたが、今回戦争になった場合(すでに経済、情報の点では始まっていますが)最初から参加することになり過去の有利さが生かされないからです。
それにアメリカもしばらく平和が続いていましたので、以前ほど軍事的に優位ともいえないのではと思われます。
では中国につくことが出来るのか、ご存じの通り日本にはアメリカの基地が全国にあり中国につくというのは軍事的に不可能に近い状態です。
さらに言えばアメリカは戦後から今に至るまで日本が裏切らないように経済、政治の面で多くの準備をしています。
もし裏切ればそうした装置が作動し日本は相当な痛手を負うことは容易に想像できます。
実はこの小説で以前少し触れたのですが、戦国島津を現代の日本、豊臣方をアメリカ、徳川を中国と置き換えると軍事、経済の点で似ている分野が多くあります。
この章の2つ前「関ケ原の戦いから今を見る」で考察した通り、完全中立や小早川家のような中途半端な態度は悲惨な結果を招くことを学びました。
次の章では戦国島津の関ケ原を中心に生き残りについて考察したいと思います。
(読者の皆様、引き延ばしにしてすいませんが引き続きお付き合い願います)
しおりを挟む
感想 27

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

織田信長 -尾州払暁-

藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。 守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。 織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。 そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。 毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。 スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2022.04.04) ※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。 ※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。

処理中です...