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アメリカの暴動と関ケ原の島津
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孫子曰く、五事七計をもって戦を図るべし。
戦をする前にはきちんと状況を整理して勝てるかどうかよくよく計算するようにとのアドバイスです
その上でお断りしたいのは、今の政治を鑑みてどこの味方をするかについて私個人の考えは差し控えたいと思います。
ただ、一つ申し上げるとかつての日本がアメリカに負けたのは皆さんもご存じでありほとんどの人はあの戦争は間違いだったと考えアメリカと戦うのは失敗だったと結論づけているでしょう。
私も同じ結論です。
その上で、かつての日本人がアメリカに勝てると踏んだ理由を考慮したいとおもいます。
アメリカは1929年大恐慌が発生し経済と治安がめちゃくちゃになりました。
ある時にはホワイトハウスの前に群衆が集まり(それも多くの退役軍人が)デモを起こしていました。
今とよく似ていると思いませんか。
当時の陸軍の責任者はかの有名なダグラス マッカーサーで彼は軍隊を使って彼らを排除しました。
このような具合でアメリカ全国が乱れ風紀も悪くなっていました。
これを見て、日本の軍人達はアメリカは精神的に堕落している、たとえ物量があろうと精鋭日本なら勝てる、そう考えたのです。
事実、日清、日露の戦争では敵の方が物量が多かったにも関わらず勝利を収めました。
当時の日本人が戦争で勝つことを簡単に考えたのもこうしてみると無理からぬことでした。
さて、ここだけ見るともし今度戦争が起きてもアメリカにつくかあるいは相当な困難を覚悟しつつ中立が正解かというとそうでもありません。
なぜなら第一次、第2次大戦のアメリカは戦争直後に参加したのではなく野球の代打よろしく後から参加し情報や準備の点で有利に戦うことが出来ましたが、今回戦争になった場合(すでに経済、情報の点では始まっていますが)最初から参加することになり過去の有利さが生かされないからです。
それにアメリカもしばらく平和が続いていましたので、以前ほど軍事的に優位ともいえないのではと思われます。
では中国につくことが出来るのか、ご存じの通り日本にはアメリカの基地が全国にあり中国につくというのは軍事的に不可能に近い状態です。
さらに言えばアメリカは戦後から今に至るまで日本が裏切らないように経済、政治の面で多くの準備をしています。
もし裏切ればそうした装置が作動し日本は相当な痛手を負うことは容易に想像できます。
実はこの小説で以前少し触れたのですが、戦国島津を現代の日本、豊臣方をアメリカ、徳川を中国と置き換えると軍事、経済の点で似ている分野が多くあります。
この章の2つ前「関ケ原の戦いから今を見る」で考察した通り、完全中立や小早川家のような中途半端な態度は悲惨な結果を招くことを学びました。
次の章では戦国島津の関ケ原を中心に生き残りについて考察したいと思います。
(読者の皆様、引き延ばしにしてすいませんが引き続きお付き合い願います)
戦をする前にはきちんと状況を整理して勝てるかどうかよくよく計算するようにとのアドバイスです
その上でお断りしたいのは、今の政治を鑑みてどこの味方をするかについて私個人の考えは差し控えたいと思います。
ただ、一つ申し上げるとかつての日本がアメリカに負けたのは皆さんもご存じでありほとんどの人はあの戦争は間違いだったと考えアメリカと戦うのは失敗だったと結論づけているでしょう。
私も同じ結論です。
その上で、かつての日本人がアメリカに勝てると踏んだ理由を考慮したいとおもいます。
アメリカは1929年大恐慌が発生し経済と治安がめちゃくちゃになりました。
ある時にはホワイトハウスの前に群衆が集まり(それも多くの退役軍人が)デモを起こしていました。
今とよく似ていると思いませんか。
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このような具合でアメリカ全国が乱れ風紀も悪くなっていました。
これを見て、日本の軍人達はアメリカは精神的に堕落している、たとえ物量があろうと精鋭日本なら勝てる、そう考えたのです。
事実、日清、日露の戦争では敵の方が物量が多かったにも関わらず勝利を収めました。
当時の日本人が戦争で勝つことを簡単に考えたのもこうしてみると無理からぬことでした。
さて、ここだけ見るともし今度戦争が起きてもアメリカにつくかあるいは相当な困難を覚悟しつつ中立が正解かというとそうでもありません。
なぜなら第一次、第2次大戦のアメリカは戦争直後に参加したのではなく野球の代打よろしく後から参加し情報や準備の点で有利に戦うことが出来ましたが、今回戦争になった場合(すでに経済、情報の点では始まっていますが)最初から参加することになり過去の有利さが生かされないからです。
それにアメリカもしばらく平和が続いていましたので、以前ほど軍事的に優位ともいえないのではと思われます。
では中国につくことが出来るのか、ご存じの通り日本にはアメリカの基地が全国にあり中国につくというのは軍事的に不可能に近い状態です。
さらに言えばアメリカは戦後から今に至るまで日本が裏切らないように経済、政治の面で多くの準備をしています。
もし裏切ればそうした装置が作動し日本は相当な痛手を負うことは容易に想像できます。
実はこの小説で以前少し触れたのですが、戦国島津を現代の日本、豊臣方をアメリカ、徳川を中国と置き換えると軍事、経済の点で似ている分野が多くあります。
この章の2つ前「関ケ原の戦いから今を見る」で考察した通り、完全中立や小早川家のような中途半端な態度は悲惨な結果を招くことを学びました。
次の章では戦国島津の関ケ原を中心に生き残りについて考察したいと思います。
(読者の皆様、引き延ばしにしてすいませんが引き続きお付き合い願います)
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