33 / 639
第34話 フウイの活動報告 その2
しおりを挟む
フウイは慣れない手で一所懸命にメールを送り続けていました。
彼は仲間内でメールをする分にはそれなりの経験がありましたが、目的を持った拡散は初めての経験でした。
あるときは小説の編集画面をコピペしてツイッターに張り付けたため、画面の自分には見えるが自分以外の人からは見れない状態という珍現象も見られました。
彼は画面越しからそうしたエラーがあることを遠慮がちに語るユーザーにお詫びをし、彼なりに調べてみました。
先ほど述べた通りフウイからは見えるので問題はない。
しかし彼は慎重かつ相手の立場を考える男でした。
原因がわからないことを相手にお詫びし、直接カクヨムのホームページから進むことを丁寧かつ下から口調で説明しました。
エラーを指摘した人、フウイ目線で言うなら間違いを教えてくれた人は静かにその場を去りました。
その後フウイは問題の部分をすぐに消去し、起きている現象、お詫び、丁寧に同じことが起きたら報告するようにお願いをしました。
結果としてこの行動が良かったことをフウイが知ったのはその後別のメールを送ってきた人の説明を聞いてからでした。
その人は先に述べた通りの説明を分かりやすく教えてくれた後に次のメールでその画面を添付してくれました。
フウイは名も知らぬ(ハンドルネームはあるが)親切な人に心の底から感謝しました。
彼は自分の能力では気づかない、もしかしたら一生気づかないかもしれないミスを教えてくれたからです。
こうして彼は時々誤字脱字を出しながらも自分の伝えたいことをどうやって伝えるかを考えながら、黙々と文章を送っていきます。
とは言え、効果はあまり感じていませんでした。
細々とフォロワー数は殖えるが、それもいつ止まるか分からない状態で彼からすると文章がネタ切れしたら流れが止まってしまう、そんな恐怖との戦いでした。
彼はついには食事ものどに通らず、体がだるくても眠くならず、布団に入ってもツイッターのコメントが気になり寝付けず、飲み物すらとるのを忘れる極度の緊張状態になりました。
万策尽き精魂尽きかけたその時一通もメールがきました。
それは、鹿児島からの、そしてとある特性をもった初めてのタイプの人でありました。
それを見た時、フウイは「ついにきたか!」と心の中でつぶやき今までの疲れが飛んでいくほどの興奮感と期待を表しました。
どうして彼はそのような反応を示したのでしょうか。
そしてその後どのような進展があったのでしょうか。
皆様お待ちかね、ついに事態は動き出します、次回「形勢逆転」をお楽しみください。
彼は仲間内でメールをする分にはそれなりの経験がありましたが、目的を持った拡散は初めての経験でした。
あるときは小説の編集画面をコピペしてツイッターに張り付けたため、画面の自分には見えるが自分以外の人からは見れない状態という珍現象も見られました。
彼は画面越しからそうしたエラーがあることを遠慮がちに語るユーザーにお詫びをし、彼なりに調べてみました。
先ほど述べた通りフウイからは見えるので問題はない。
しかし彼は慎重かつ相手の立場を考える男でした。
原因がわからないことを相手にお詫びし、直接カクヨムのホームページから進むことを丁寧かつ下から口調で説明しました。
エラーを指摘した人、フウイ目線で言うなら間違いを教えてくれた人は静かにその場を去りました。
その後フウイは問題の部分をすぐに消去し、起きている現象、お詫び、丁寧に同じことが起きたら報告するようにお願いをしました。
結果としてこの行動が良かったことをフウイが知ったのはその後別のメールを送ってきた人の説明を聞いてからでした。
その人は先に述べた通りの説明を分かりやすく教えてくれた後に次のメールでその画面を添付してくれました。
フウイは名も知らぬ(ハンドルネームはあるが)親切な人に心の底から感謝しました。
彼は自分の能力では気づかない、もしかしたら一生気づかないかもしれないミスを教えてくれたからです。
こうして彼は時々誤字脱字を出しながらも自分の伝えたいことをどうやって伝えるかを考えながら、黙々と文章を送っていきます。
とは言え、効果はあまり感じていませんでした。
細々とフォロワー数は殖えるが、それもいつ止まるか分からない状態で彼からすると文章がネタ切れしたら流れが止まってしまう、そんな恐怖との戦いでした。
彼はついには食事ものどに通らず、体がだるくても眠くならず、布団に入ってもツイッターのコメントが気になり寝付けず、飲み物すらとるのを忘れる極度の緊張状態になりました。
万策尽き精魂尽きかけたその時一通もメールがきました。
それは、鹿児島からの、そしてとある特性をもった初めてのタイプの人でありました。
それを見た時、フウイは「ついにきたか!」と心の中でつぶやき今までの疲れが飛んでいくほどの興奮感と期待を表しました。
どうして彼はそのような反応を示したのでしょうか。
そしてその後どのような進展があったのでしょうか。
皆様お待ちかね、ついに事態は動き出します、次回「形勢逆転」をお楽しみください。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
カクヨム、noteではじめる小説家、クリエーター生活
坂崎文明
エッセイ・ノンフィクション
カクヨム、noteを中心に小説新人賞やクリエーター関連のエッセイを書いていきます。
小説家になろう、アルファポリス、E☆エブリスタ、ノベラボなどのWeb小説サイト全般の攻略法も書いていきます。
自動バックアップ機能がある『小説家になろう』→カクヨム→noteの順に投稿しています。note版がリンク機能があるので読みやすいかも。
小説家になろう版
http://ncode.syosetu.com/n0557de/
カクヨム版(567関連で公開停止)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880246141
【続編】カクヨム、noteではじめる小説家、クリエーター生活2 作者 坂崎文明
https://kakuyomu.jp/works/16816700427247367228
note版
https://note.mu/sakazaki_dc/m/mec15c2a2698d
E☆エブリスタ版
http://estar.jp/_howto_view?w=24043593
小説家になるための戦略ノート 作者:坂崎文明《感想 130件 レビュー 2件 ブックマーク登録 1063 件 総合評価 2,709pt文字数 958441文字》も人気です。
http://ncode.syosetu.com/n4163bx/
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる