25 / 639
第26話 庄内の祭り (2)
しおりを挟む
焼酎「霧島」で有名な霧島酒造は都城市の中心に近いところにあります。
その広い敷地を利用して春と夏に祭りが開かれます。
祭りには霧島酒造の店はもちろん南九州をはじめ全国からお店が所狭しと並んでいました。
定番の焼き鳥やからあげはもちろん、ラーメンやソバ、魚や豚汁、猪汁もあり米料理、中華など探せばいろいろと変わった食材が見つかります。
ステージも2つあり霧島に関わった芸能人や新進気鋭の芸人、地元の音楽や出し物など途切れることなく楽しむことが出来ます。
文字にするとどこにでもある料理が多いですが、実際に食べてみると都会とは違う味わいが多くとてもお得な感じです。
宮崎の食事は一見どこにでもありそうなものでも素材の味で勝負するものが多いのでそこに来て食べる、あるいは飲むととても良い気分になれます。
都城が不景気だった時もここは満員であり、霧島酒造の強さを垣間見ることが出来ました。
さて,祭りを別の視点で見てみましょう。
店の人たちもいつも忙しいわけではなく、時に時間が空くことがあります。
筆者はそんな時お客さんたちの流れを見ながらいろいろと話すことができました。
その中に台湾人の劉氏さんという方もいました。
聞くと、息子さんが大学に行くための資金を稼ぐため遠くから来ていると話してくれました。
店から豚肉と醤油の香ばしい香りが届いて食欲をそそります。
彼は台湾料理で餃子やおこわのようなおにぎり春雨といったものを提供し日本人好みの味を表現していました。
さらにいえば店主のまじめで優しい人柄が乗り移ったような穏やかにさせる味わいでした。
苦労話も聞かせてもらいました。
劉さんの住む地域から往復6時間、祭りのひとの量によってはトントンや赤字の時もあるそうです。
それでも来るのはなじみのお客さんのためと宮崎県第2位の人口を誇る都城のブランドによるものでした。
筆者かつて東京と横浜に住んでいたがこうした祭りにはほとんど経験したことがありません。
横浜も広く観光地であれば祭りもあるでしょうが行く機会はありませんでした。
この独特の人と人が触れ合う感覚は地方の、さらに言えば南九州の田舎の雰囲気だからこそ味わうことが出来るのかもしれません。
もし店の人がくつろいでいたら、あるいは話が出来たなら旅の土産にいろいろと聞くと楽しい思い出になるかも知れません。
もちろん、話術のプロではないので、会話は素朴かもしれませんが宮崎ならではのおっとりした雰囲気を味わうのにはちょうどいい機会だと思います。
2回にわたって庄内の祭りについて紹介しましたが、祭りの魅力といかに地域の人々の生活に祭りが直結しているのか知っていただければ幸いです。
次回は都城の観光について紹介したいと思います。
その広い敷地を利用して春と夏に祭りが開かれます。
祭りには霧島酒造の店はもちろん南九州をはじめ全国からお店が所狭しと並んでいました。
定番の焼き鳥やからあげはもちろん、ラーメンやソバ、魚や豚汁、猪汁もあり米料理、中華など探せばいろいろと変わった食材が見つかります。
ステージも2つあり霧島に関わった芸能人や新進気鋭の芸人、地元の音楽や出し物など途切れることなく楽しむことが出来ます。
文字にするとどこにでもある料理が多いですが、実際に食べてみると都会とは違う味わいが多くとてもお得な感じです。
宮崎の食事は一見どこにでもありそうなものでも素材の味で勝負するものが多いのでそこに来て食べる、あるいは飲むととても良い気分になれます。
都城が不景気だった時もここは満員であり、霧島酒造の強さを垣間見ることが出来ました。
さて,祭りを別の視点で見てみましょう。
店の人たちもいつも忙しいわけではなく、時に時間が空くことがあります。
筆者はそんな時お客さんたちの流れを見ながらいろいろと話すことができました。
その中に台湾人の劉氏さんという方もいました。
聞くと、息子さんが大学に行くための資金を稼ぐため遠くから来ていると話してくれました。
店から豚肉と醤油の香ばしい香りが届いて食欲をそそります。
彼は台湾料理で餃子やおこわのようなおにぎり春雨といったものを提供し日本人好みの味を表現していました。
さらにいえば店主のまじめで優しい人柄が乗り移ったような穏やかにさせる味わいでした。
苦労話も聞かせてもらいました。
劉さんの住む地域から往復6時間、祭りのひとの量によってはトントンや赤字の時もあるそうです。
それでも来るのはなじみのお客さんのためと宮崎県第2位の人口を誇る都城のブランドによるものでした。
筆者かつて東京と横浜に住んでいたがこうした祭りにはほとんど経験したことがありません。
横浜も広く観光地であれば祭りもあるでしょうが行く機会はありませんでした。
この独特の人と人が触れ合う感覚は地方の、さらに言えば南九州の田舎の雰囲気だからこそ味わうことが出来るのかもしれません。
もし店の人がくつろいでいたら、あるいは話が出来たなら旅の土産にいろいろと聞くと楽しい思い出になるかも知れません。
もちろん、話術のプロではないので、会話は素朴かもしれませんが宮崎ならではのおっとりした雰囲気を味わうのにはちょうどいい機会だと思います。
2回にわたって庄内の祭りについて紹介しましたが、祭りの魅力といかに地域の人々の生活に祭りが直結しているのか知っていただければ幸いです。
次回は都城の観光について紹介したいと思います。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説



どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる