令和欲張りギャグコメディ「しまづの県」

郭隗の馬の骨

文字の大きさ
上 下
168 / 175

第166話 ナニワトライアスロン最後の海編4

しおりを挟む
こちらはしまず勢が集結している海域です。
前方と渦潮のある方向に偵察のような形で人員を配置!渦につかまるか疲労した時にその近くにいる者が進んで偵察をする。

そして、とよひさにとって最善となるコースが開けるように前進する!
これがしまづの作戦でした。
特別な水着を用意して水泳に強く、また若いことで勢いと体力の両方を備えたとよひさにすべてを託す!

最後の決戦までとよひさを温存すべく、しまづの海賊衆と鶴〇OBたちが犠牲になるというまさにしまづにしか出来ない作戦でした。
渦潮を見つけても、出来るだけまっすぐ進めるように、あえて渦のギリギリで泳ぐ選手たち!

トライアスロンの疲れで体力が消耗し、気を抜く暇もなく襲い来る渦潮!
最初は士気盛んなしまづの選手たちが一人、また一人と脱落していきます。
しかし、脱落していった者たちに後悔の表情はなく、むしろ満足気に海を漂っていました。

とよひさはその姿を見て泣きそうになるも、自分の役割は泣くことではなくこの戦いに勝利することだと思い直し、自分を先導する選手たち、渦潮の位置、そしてコースを確認して勝利への最良の選択をすべくスルスルと泳いでいきました。

トライアスロンの行きの海路ではほとんど気づきませんでしたが、なりあきらたちが開発した水着はこの流れの強烈な海の中ではその性能を存分に発揮しました。
水に対する抵抗力の減少、進む方向を変える時の負担の軽減、たまに引っ掛かる海藻などの障害物を取る時も少ない負担で行うことが出来ました。

しまづだけでなく、このころには多くの選手たちが疲れを蓄積していましたが、とよひさはまだまだ体力が温存していて、疲れを溜めることなく、最後の追い込みが出来る状態でした。

既に海路も中盤!各チームゴール前の決戦を意識しつつ、それぞれの作戦、方法でナニワのゴール地点を目指します。
しおりを挟む
感想 86

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とあるおっさんのVRMMO活動記

椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。 念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。 戦闘は生々しい表現も含みます。 のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。 また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり 一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。 また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や 無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという 事もございません。 また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

楽将伝

九情承太郎
歴史・時代
三人の天下人と、最も遊んだ楽将・金森長近(ながちか)のスチャラカ戦国物語 織田信長の親衛隊は 気楽な稼業と きたもんだ(嘘) 戦国史上、最もブラックな職場 「織田信長の親衛隊」 そこで働きながらも、マイペースを貫く、趣味の人がいた 金森可近(ありちか)、後の長近(ながちか) 天下人さえ遊びに来る、趣味の達人の物語を、ご賞味ください!!

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

処理中です...