146 / 175
第144話 お好み焼きとひでよしの機嫌
しおりを挟む
もうりのささやかな反抗について、サンサン商事はどのように受け取ったのでしょうか。
もうりのパピリオンについてひでよしに報告したのは、みつなりでした。
彼は報告魔というか、告げ口をする癖があり、細かい点でもオカシイと思う点があればひでよしに報告しまいた。
まあ、彼は社長室長でもあったので、役目としては正しいのかもしれませんが、その告げ口体質は敵味方問わず行ったため、サンサン商事の他の役員たちには嫌われていました。
それはともかく、今回みつなりは三つの点について、ひでよしに告げ口をしました。
一つはお好み焼きというお菓子とは関係ない物を提供した事。
二つめは、もうり風のお好み焼きを宣伝することでナニワを侮辱したこと。
三つめはサンサン商事に報告なく、おおとも、りゅうぞうじ、ちょうそかべと協定をむすんだこと
それをきいたひでよしはめんどくさそうに聞いてましたが、一応みつなりの報告にたいして、もうり方のたかかげに弁明の場を与えました。
たかかげはひでよしの元に行き、弁明を始めます。
まず一つめについて「ワンコイン洋食は駄菓子屋で出される品でありお菓子です!それにこの製品は子供たちのための軽いおやつでお菓子に分類されます」
二つめに関しては「もうりはもみじ饅頭など定番のお菓子がありますが、それではナニワ万博でのひでよし様のご意向に見合わないと考え、もうりが一番得意とする菓子を用意しました」
そして三つめについて「ひでよし様傘下の企業が協力してナニワ万博にふさわしいサービスを提供することこそ、本意にそうと考えました、また、プレゼントにはサプライズも必要と敢て隠しておきました、百聞は一見に如かず!ぜひひでよしさまも弊社のパピリオンにお立ち寄りくださって賑わいを御覧になってください」
そして、ひでよしや他のサンサン商事の役員たちを連れて、たかかげはもうりのパピリオンに行きました。
そして、もうり館の盛況ぶり、とりわけ、家族や子供たちが楽しそうにしている姿を見てひでよしも満足したようです。
こうして、たかかげは無難にこのピンチを乗り切ることが出来ました。
※ワンコイン洋食の元ネタは「一銭洋食」です。
※広島市内でも昭和初期には「一銭洋食」が売られていましたが、1945年(昭和20年)以降、その様相ががらりと変わることとなります。
当時、アメリカから小麦粉が送られたのと、ネギの価格が高かったので、代わりにキャベツをいれ重ね焼きしました。
さらに焼きそばを入れることでいわゆる広島風お好み焼きができあがりました。
作中でもうり風としていますが、もちろん広島風お好み焼きのことで、実は毛利家が支配していた江戸時代にはまだなかったようです。
本作はフィクションなのでどうかご勘弁ください。
もうりのパピリオンについてひでよしに報告したのは、みつなりでした。
彼は報告魔というか、告げ口をする癖があり、細かい点でもオカシイと思う点があればひでよしに報告しまいた。
まあ、彼は社長室長でもあったので、役目としては正しいのかもしれませんが、その告げ口体質は敵味方問わず行ったため、サンサン商事の他の役員たちには嫌われていました。
それはともかく、今回みつなりは三つの点について、ひでよしに告げ口をしました。
一つはお好み焼きというお菓子とは関係ない物を提供した事。
二つめは、もうり風のお好み焼きを宣伝することでナニワを侮辱したこと。
三つめはサンサン商事に報告なく、おおとも、りゅうぞうじ、ちょうそかべと協定をむすんだこと
それをきいたひでよしはめんどくさそうに聞いてましたが、一応みつなりの報告にたいして、もうり方のたかかげに弁明の場を与えました。
たかかげはひでよしの元に行き、弁明を始めます。
まず一つめについて「ワンコイン洋食は駄菓子屋で出される品でありお菓子です!それにこの製品は子供たちのための軽いおやつでお菓子に分類されます」
二つめに関しては「もうりはもみじ饅頭など定番のお菓子がありますが、それではナニワ万博でのひでよし様のご意向に見合わないと考え、もうりが一番得意とする菓子を用意しました」
そして三つめについて「ひでよし様傘下の企業が協力してナニワ万博にふさわしいサービスを提供することこそ、本意にそうと考えました、また、プレゼントにはサプライズも必要と敢て隠しておきました、百聞は一見に如かず!ぜひひでよしさまも弊社のパピリオンにお立ち寄りくださって賑わいを御覧になってください」
そして、ひでよしや他のサンサン商事の役員たちを連れて、たかかげはもうりのパピリオンに行きました。
そして、もうり館の盛況ぶり、とりわけ、家族や子供たちが楽しそうにしている姿を見てひでよしも満足したようです。
こうして、たかかげは無難にこのピンチを乗り切ることが出来ました。
※ワンコイン洋食の元ネタは「一銭洋食」です。
※広島市内でも昭和初期には「一銭洋食」が売られていましたが、1945年(昭和20年)以降、その様相ががらりと変わることとなります。
当時、アメリカから小麦粉が送られたのと、ネギの価格が高かったので、代わりにキャベツをいれ重ね焼きしました。
さらに焼きそばを入れることでいわゆる広島風お好み焼きができあがりました。
作中でもうり風としていますが、もちろん広島風お好み焼きのことで、実は毛利家が支配していた江戸時代にはまだなかったようです。
本作はフィクションなのでどうかご勘弁ください。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
豊家軽業夜話
黒坂 わかな
歴史・時代
猿楽小屋や市で賑わう京の寺院にて、軽業師の竹早は日の本一の技を見せる。そこに、参詣に訪れていた豊臣秀吉の側室・松の丸殿が通りがかり、竹早は伏見城へ行くことに。やがて竹早は秀頼と出会い…。
楽将伝
九情承太郎
歴史・時代
三人の天下人と、最も遊んだ楽将・金森長近(ながちか)のスチャラカ戦国物語
織田信長の親衛隊は
気楽な稼業と
きたもんだ(嘘)
戦国史上、最もブラックな職場
「織田信長の親衛隊」
そこで働きながらも、マイペースを貫く、趣味の人がいた
金森可近(ありちか)、後の長近(ながちか)
天下人さえ遊びに来る、趣味の達人の物語を、ご賞味ください!!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる