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第102話 刺客みつなり?

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サンサン商事のある役員室。

ここで一人の男が例の鶴〇高校のドキュメントを見ていた。

その視線は冷たく、しかし真剣であった。



そして放送が終わったのを確認してテレビの電源を切る。

「やはりしまづは侮れん、後の災いとなる前に潰しておかねばならん!」

この男はサンサン商事副社長であり、ひでよしの弟であるひでなが。



そうです!

西日本の動乱をまとめ、サンサン商事を日の本一にした影の主役です!

そして彼の言葉は続きます。



「見ての通りしまづには数字以上の底力がある!お前はこれをよく観察し、彼らがサンサン商事の脅威とならないように誘導せよ、いいな、みつなり!」



ひでながの座る机の反対側にはみつなりという名の人物がいました。

彼はひでながと共にサンサン商事の会社力アップに貢献した頭の切れる人物です。



先のしまづとのカードバトルもHPの差で負けたわけですが、その物量と組織力を支えたのはこの人物でした。

彼はひでながにこう答えます。「必ずやご期待に応えて見せましょう」



いしだみつなり 彼は背広が似合い、ハシビロコウの羽の扇子を持っていて、人に内緒の話をするときに扇子をとおして会話するのが常でした。

いわゆる「そーしゃるでぃすたんす」です。



顔つき及び体つきはハシビロコウに似ていて、しかも大人の都合をかいくぐるような安全な外見でした。

目は鋭く、美青年であり感情がないかのような外見です。



彼は通称ハシビロカーというハシビロコウにこだわったデザインのキャンピングカーに乗って日ノ本中を走り回っていました。

そして、辺境の地「しまづの県」にも自らの運転で向かうことになりました。



そのころしまづの県では、半分隠居したよしひさに変わり、副社長のよしひろが社長代理の肩書も兼ねてみつなりを迎える準備をしていました。

よしひさとしてはサンサン商事のひでよしという人物が生理的に嫌いなため、その部下であっても会いたくないとよしひろに言います。



それと、一連の出来事で本当に体の調子を崩していました。

例の鶴〇高校の取材の時に留守だったのも当然で、自宅で見ている有様でした。

さて、よしひろたちはどのようにみつなりをもてなすのか?

次回に続きます。



※石田三成の外見がハシビロコウに似ているというのは某ゲームやツイッターのネタとして浸透しています。

なので、ハシビロコウに似てるだけなら大人の事情は起きないと思いますが、もしアニメ化やコミック化の時にはそのあたりの問題がアウトにならない範囲で描いていただけたらと思います。


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